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先日、職場の先輩が車を購入しました。
それは、日産のキングこと、エルグランド。
グレードは、350Highway STAR Urban CHROME（７人乗り）で、色はブリリアントホワイトパール。

初のミニバンを購入するにあたり、私がアドバイスをした結果、この車になりました。
何と言っても、こだわりは3.5リッター。
ここは殆ど、私がそそのかした（笑）ようなもの。
キングことエルグランドに乗るならば、走りや質感もキングでなければならない、そしてセコく燃費や税金を気にしてはキングに乗る資格はない、との持論を展開した結果、350となりました。

エルグランドは、先代モデル同様、外観で排気量を判別することはできません。
一応、ディーラーオプションで350だけに排気量エンブレムが設定されていますが、そんなものをつけるのは、全くもってナンセンス。
本当のキング（高級車）であれば、秘めたるパワーをひけらかさない、それがダンディズム。
どこぞの自称高級ミニバンのように、3.5リッター車にはV6エンブレムを貼るといった貧相なことをやっていないのは、何ともエルグランドらしいです。


メーカーオプションで、ナビをチョイスしたため、最新のアラウンドビューモニターも装備されており、まさに装備もキング状態。
そんな車を、今日乗せてもらうことができました。
やはり、何と言っても素晴らしいのは、エンジン。
セルを回した瞬間に奏でるサウンドは、まさに圧巻。
そして、心地よい金属音でありながら重厚感溢れるエンジン音は、V6そのもの。
あの音は、さすがに4気筒で出すことはできません。
VQ35と比べると、我がMPVに載っているMZRはがさつ。
力感はあるものの、質感はやはりV6の足下に及びません。
少しワインディングも走りましたが、当然トルクフルで軽やかな走りを見せてくれました。
見た目が立派でも、エンジンの質感、力感の乏しいグレードが販売の大半を占める某自称高級ミニバンとは違い、これは本物です。

外観及び内装も、ミニバンの最高峰にふさわしいもの。
1〜3列目のいずれにも乗りましたが、3列目で足を組んだ状態でも、2列目足下が広々としているのは流石。
背が高いことは、室内の視覚的な広さ以外にもたらすメリットは一つもない、と言う持論を持っている私にとって、先代より車高を下げてきたのは、大正解。
室内高は、高すぎず低すぎずで、走りにもたらす影響も当然多大。
パッケージングとしては、MPVと箱型との中間ですが、うまくまとめられており、正直私の目には、ミニバンの新しいステージに踏み込んでいる感じがしました。
旧態依然の感覚で造られた箱形ミニバンを一気に陳腐化させたパッケージングだと思います。

足回りも当然キングにふさわしく、某自称高級ミニバンが、リアにコスト優先のトーションビームを採用しているのに対し、マルチリンク。
走りに大差はないのかもしれませんが、高級車とするならば、スペックの記号性にも拘ってもらいたいもの。
軽自動車と同じトーションビームでは…。

総じて、間違いなくエルグランドはキングにふさわしい車となっています。
唯一残念なのは、ホーンの音。
軽自動車かのような「ピッ」と言う音には、萎えました（笑）。
あとはやはりCVT。
以前にも書いたように、いくらCVTの出来が良いとしても、高級車には多段ATがふさわしい気がします。