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ホンダは、オデッセイをフルモデルチェンジし、今月1日から販売を開始しました。

前回書いたように、今回のモデルは、事実上エリシオンとの統合モデル。
結果、先代までのオデッセイからすると、かなりずんぐりむっくりとなった印象ですし、エリシオンと比べると、引き締まったもの。
そのサイズは、アブソルートのFFモデルで全長4,830mm、全幅1,820mm、全高1,685mm、ホイールベース2,900mm。
そして、前回似ていると書いたMPVのサイズは、現行モデルで全長4,860mm、全幅1,850mm、全高1,685mm、ホイールベース2,950mmと、数センチレベルで若干大きいものの、ほぼ同じ。
ただ、室内寸法は、オデッセイの低床フロアが功を奏し、高さにおいては、MPV1,210mmに対し、オデッセイ1,325mmと圧勝。

ホンダも認めているように、今回のモデルは、オデッセイとして開発したものではなく、まったく別の次世代の理想のミニバンとして開発していたクルマであった様子。
つまり、今ホンダが考える理想のミニバンのサイズは、これくらいなんだろうと言うこと。
結局のところ、これ以上、車高を上げると、どうしても走行性能がスポイルされるし、大人を3列シートまで快適に座らせようとすると、全長をこれ以上短くすることはできない。
全てを高次元でバランスさせようとすると、これくらいのサイズはどうしても必要となるわけです。
奇しくもMPVと同じ車高であることからも、特に高さにおいては、動的質感を確保するギリギリの数値なのでしょう。

ホンダは、スライドドアやフラットフロアになったことをオデッセイの革新だとしていますが、それは後付けの理由。
このモデルを無理矢理オデッセイと冠したことを正当化しただけのことであり、詭弁に過ぎない。
ホンダの考える理想のミニバンが完成したとするならば、エリシオンでもオデッセイでもなく、新たなブランドを冠しても良かったのではないか。

事実、キャプテンシートを用意したり、先進の安全装備を設定する等、通常のガソリンエンジンにCVTをドッキングさせるという何とも凡庸なパワートレインを除けば、その内容は、現在のミニバンではベストバイとも言えるもの。
少なくとも、見た目の豪華さと、室内の広さだけを追求したあげく、ドライバーが運転を楽しむ領域をなくし、動的質感の低いハイト系と言われる多くのミニバンよりは、満足感の高いクルマとなるでしょう。

だからこそ、ここ最近の無機質なホンダデザインと、オデッセイと冠する必要性に疑問を感じざるを得ません。

今日、遂にアテンザを購入しました！
セダンで、色はソウルレッドプレミアムメタリック。

と、言っても、実車が買えるはずもなく、1/66スケール。
先月新登場したトミカです。
左右ドアが開閉し、サスペンション付き。

理想は、先日書いたように、XD L Packageの6MT。
いつか現実となることを夢見つつ、このアテンザを眺めたいと思います。

マツダは、アテンザを一部改良し、本日発売しました。

『セダンなって退屈だ、と誰が言った？』
『クリーンディーゼルが、そしてこのデザインが、日本のクルマを変えていく』
として、フルモデルチェンジし、間もなく一年。
2014年モデルの登場と相成りました。

その内容は、20SとXDに、SCBS（スマートシティブレーキサポート）を標準装備とすることで、CX-5同様、全車標準に。
2.5リッターガソリンエンジン車の燃費が、15.6から16.0km/Lへと向上。
また、CX-5やアクセラで設定された電動スライドガラスサンルーフを、ディーゼル車にオプション設定するとともに、同6MT車にも、本革シート等を装備したXD L Packageを追加設定。
また、BOSEサウンドシステムを、CDなどの2チャネル音源でも包み込まれるような臨場感が得られるCenterpoint2（センターポイント2）機能付きに機能アップしたうえで、L Packageに標準装備とし、6MT車にも選べるようにしたのは朗報。
ボディカラーも、ストーミーブルーマイカに代わりディープクリスタルブルーマイカが設定されました。

以上は公式リリースのものですが、細かく新旧のカタログを見比べると、自動防眩ルームミラーがSCBS同様、全車標準となっています。

登場時、6MT車にオフホワイトの本革シートやBOSEサウンドシステムがないと嘆いたのですが、見事解消。
まさに、コアなユーザーの声を反映したこととなります。

ただ、惜しむらくは、アクセラで搭載された、コマンダー式のナビが採用されなかったこと。
マツダ車は今後コマンダー式になっていくことが予想されるだけに、非常に残念。
また、相変わらず残念なのが、メーカーセットオプションの設定。
XDの6MT車で安全装備を装着すると、BOSEサウンドシステムやサンルーフが選択できず。
そのBOSEサウンドシステムとサンルーフの同時選択も不可能という内容。
つまり、6MT車で、全てを満たそうとすると、L Packageにサンルーフを選択するしかなく、本革シートを外すことができなくなります。
このあたりは、昔からマツダの弱いところであり、もう少しきめ細やかな設定があると、ありがたいところ。

20Sでは、SCBSと自動防眩ミラーが装備されたのにも関わらず、2万円アップに抑えたのは、安全装備の普及によるコストダウンの成果かもしれません。

マツダの最近の一連の動きをみると、もはや低速域でのブレーキ自動制御はデフォルトの装備。
こういった安全装備の普及は、諸手を上げて褒めたいところですし、意識の低いユーザーの目を向けるには、標準装備化しかありません。
マツダの動きは、もっと良いクルマを造ってやろうという気概がひしひしと伝わってくるもので、口先だけの大衆車メーカーとは一線を画すもの。

そして何より、XD L Packageの6MT車は、まさに私の琴線に触れるグレード。
オフホワイトの本革シートに身を預け、BOSEサウンドシステムが奏でる音楽に耳を傾け、サンルーフから注がれる穏やかな陽射しに包まれ、マニュアルトランスミッションを時には駆使し、時にはゆったりとクルージングする。
想像しただけでも、笑みがこぼれます。
これで、コマンダー式のナビが採用されたら、明日にでもディーラーにハンコ持って行ってしまいそうです。