温泉探訪193(岩手県・藤七温泉彩雲荘)

松川温泉から県道318号線を八幡平へ向かい登っていく
道路脇に鴨川のカップルよろしく等間隔に車が止まっている。こんな山奥で何をしているのだ。どうやらマガリタケを採りにきている地元の人らしい。熊怖くないのかしら
さて、八幡平に登り切る直前にいきなり藤七温泉が現れる


建物の前には4〜5台駐車していた。人気温泉だし多少の混雑も仕方ないか
受付で650円を払い、一旦外へ出て浴舎へ
脱衣所の籠には一切荷物がない。まさかの独占だ
小躍りしてふりちんになり、内湯を抜けて有名な露天風呂エリアへ

これは凄い！地獄のそばにいくつもの露天風呂
こんな開けっぴろげな空間に素っ裸の私


見上げると道路崩落の復旧工事のおじさん達がいっぱいいるぞ、丸見えだ！

さあ風呂だ
露天風呂エリアには大きさの異なる4つの混浴風呂と、ムシロで区切られた女性風呂の5つがある。私が訪れた時は2つが換水中だった
一番大きい、そして一番地獄に近い風呂に入る


足元からぶくぶくとガスと共に湯が沸いている
底には粒子の細かい泥が大量に沈殿しており、ふかふかだ
この泥が気持ち良い。尻がふかふかして思わず頬が緩む。手に掬うと、なんと長い髪の毛が指に絡み付いた、うへえばっちい、慌てて捨ててもう一度掬う、また長い髪の毛が絡みついたじゃないか
や、やめよう。見えなかったらないも同然だ
所々アチアチのところもあるが、総じて40℃といったぬる湯で、山から吹き下ろされる涼風と相まって非常に気持ちいい


この湯を独占、あちこち動き回ってぶくぶくポイントの湯温を足で調べる、なんて楽しいんだ

さて、最後は内湯で仕上げよう


内湯は8人サイズの長方形の浴槽に、受けると腕がもげそうな勢いで源泉大量掛け流し。大量に浴びてきれいさっぱり

藤七温泉、噂通りの名湯でした

藤七温泉
岩手県八幡平市松尾寄木北の又
090-1495-0950

単純硫黄泉(硫化水素型)
(低張性・弱酸性・高温泉)
成分総量0.1774g/1kg
pH3.7
泉温87.0℃

県道318号線はよく整備されている快走路
ただし本文中にもある通り山菜取りの人が大勢いるので走行注意
駐車場は20台ほど駐車可能