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幻の温泉と言われた大塩温泉のすぐ脇に建つ共同浴場

最近建て替えたのか、とても綺麗な建物
中に入るとおばさんがいて、金属製の箱に300円を入れる
浴室へ
まず入ると、8人サイズの内湯



湯口から結構な量を投入
そして露天風呂へ

虫が入ってこないように蚊帳をかけている
この前ブヨにえらい目にあわされたし、これは素晴らしい


露天風呂の方はパイプで湯の中に源泉を投入
これで炭酸が抜けないようにしている

湯は苦い炭酸臭と土気臭
これまでの二湯より炭酸臭はきつい
湯は炭酸泉らしい見事な泡付き
泉温は39℃くらいの長湯仕様

途中で青年が入ってきた
二人でこの辺りの温泉談義
松之山や栃尾又の名前まで出てくる。やはり新潟との繋がりが強いのかしら

大塩温泉共同浴場
福島県大沼郡金山町大字大塩休場3103-1
0241-56-4306
300円
7:00〜21:00

ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉
(低張性・不明・温泉)
成分総量不明
pH不明
泉温38.3℃
※遊離二酸化炭素949mg/1kg

R252から脇にはいってすぐ
駐車場は10台ほど

続いて向かったのは八町共同浴場亀の湯
R252からR400に入り5キロほど進んだところにある


駐車場は道を挟んだところに3台分

クルマを停め、道を渡り、川沿いに下りる

いい外観です
中に入ると男女別の脱衣所、どちらも3人も入ればいっぱいだ
そしてもういきなり湯船

近間すぎて全景が撮れない

向かって左から

向かって右から

あつ湯だと聞いていたが、39℃くらいのぬる湯

理由はこのおかげ

じょぼぼぼー
これは気持ちいい

湯は炭酸っぽい苦い匂いと土気金気がまざった匂い
当然泡付きも良い
体を撫でさするおじさん

晴れた日の昼前、鄙びた共同浴場に一人でぬるい炭酸泉に浸かっている。もうね、ずっとここにいたい
今年は良い温泉ばかり入ってきたけれど、なんか別次元の温泉です。これぞ名湯、ほんまに大好き

私以外にも大好きな人はいるようで、寄付金を納めた人の札が貼られているのだが、




松山の鈴木様、一度お目にかかってお話を伺いたいです

さて名残は惜しいが次の湯に向かわねばならない
またくるからね、亀ちゃん
愛ラブタートル

八町共同浴場亀の湯
福島県大沼郡金山町大字八町居平619
0241-54-5111
200円
24時間

ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉
(低張性・中性・温泉)
成分総量3.581g/1kg
pH6.1
泉温41.8℃
湧出量68ℓ/分
※遊離二酸化炭素797.8mg

R400沿い。R252方向からは良い道路
南会津方向からも概ね道は良いが、途中集落を通るので速度注意

駐車場は3台分、満車なら当然風呂場も混雑しているので、玉梨温泉せせらぎ荘に先に行くことをお勧めする(せせらぎ荘は後ほど紹介)

福島の西会津、JR只見線沿いには個性的な温泉があちこちに湧いているらしい
気になるなら早く行きましょう
一湯目は早戸温泉つるの湯
R252を西進すると、20キロ先から「名湯つるの湯」の看板が何枚も立っている

開店は10時、少し早く着いてしまう

小綺麗な建物、隣にはこれまた綺麗な自炊棟

しかし素泊まり4,990円か、悩むな…
内湯を見学させてもらう

なるほど、明瞭な土気臭

さて、10時
晴れて一番風呂の栄誉に与りました


内湯は細長い作り
窓も大きくてとても明るい

湯口は2つの升で湯を冷まして投入
析出が見事

風呂の縁は定期的に削っているのでしょう、析出は丸く整えられている

そして露天風呂

5人サイズの露天風呂


見よこの絶景
眼前には只見川

湯は宝塚にある名湯宝乃湯を薄めたような塩化物泉
湯温は43℃ほど、ややあつめ
匂いは土気と金気、そして塩化物泉らしい昆布のような臭いが混ざった複雑系
湯ざわりはツルツル系、若干ながら泡付きもある
内湯で大汗をかいたら露天で涼むを繰り返す
客はどんどん増えてくる
これは人気温泉、というか人気なのは当然だ

湯上りは大汗
これは一湯目でフラフラですよ。だが悔いはない

早戸温泉つるの湯
福島県大沼郡三島町大字早戸湯ノ平888
0241-52-3324
500円(定価は600円だが、ネットのHPの画面を見せると100円引きなので実質500円)
10:00〜21:00

ナトリウム-塩化物泉
(低張性・中性・高温泉)
成分総量5.718g/1kg
pH7.0
泉温52.9℃
湧出量192.7ℓ/分

R252から一本入るが良好な道路
駐車場は30台分あり

姥湯温泉から2キロほど戻ると、先程通り過ぎた滑川温泉がある


湯銭を払って中へ


綺麗に磨かれた廊下、建物は古いが掃除が行き届いていてとても気持ちがいい
自炊棟に泊まっていると思しきお婆さんたちが休憩室でかしましく話している。彼女たちはどうやってここに来ているのだろう

さて、時間は丁度名物の混浴露天風呂が女性専用時間だった。もう一つある小さな露天風呂を覗い
てから建物に戻り、名物である混浴の大浴場に向かう


階段で一段降りると、そこも黒光する手入れの行き届いた廊下。静かだ。恐らく私以外に人はいない


年季の入った浴室、真ん中には石造りの上品な浴室が鎮座している。湯が大量に投入されており、オーバーフローした湯は洗い場を静かに洗っている
ひとめ見た瞬間に電撃が走るような衝撃を覚えた。いかん一目惚れだ
湯に浸かる。硫化水素型の明瞭な硫黄臭、湯温は42℃くらい、若干の泡付き、そしてなにより石の湯船の滑らかさよ。尻が笑っているぞ
窓の外は川なのだろう。高い天井は風が通って気持ちいい
よく手入れされた宿に綺麗な風呂、ここに連泊もいいだろうな

滑川温泉福島屋
山形県米沢市大字大沢15
0238-34-2250
600円
9:00〜16:00

内湯
ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉
(低張性・中性・高温泉)
成分総計1.086g/1kg
pH7.2
泉温53.6℃

露天風呂
含硫黄-ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉
(低張性・中性・高温泉)
成分総計1.232g/1kg
pH7.1
泉温53.6℃

道は険しいが、桝形屋旅館と比べると7割といったところ
駐車場15台ほど

今回の旅で一番の悪路と恐れている姥湯温泉へ向かう
国道13号は万世大路、道中その謂れについてSさんに話しながら、だんだん気分は高揚してきた
国道から県道233号に入り、更に林道を進む

幅員は離合もできないほど狭くなり、路肩もソフトで諸所崩落復旧工事をしている。崖も至る所で崩れていた
幸い対向車は一台しか来なかった
滑川温泉を過ぎると道は一層険しさを増し、ショックの抜けたNDちゃんは1速でうんうん唸りながら必死のパッチで登っていく




ハイライトはスイッチバック、斜度17%に続く切り返しだ、ひい
ここを超えると道はなだらかになり、突き当たりの駐車場にたどり着いた

露天風呂への道すがら、正面の岩壁を望む。凄い圧迫感だ


9時半からの立ち寄り湯の時間をまだ10分と過ぎてないが、混浴の露天風呂は大勢の客がいた。皆男性で、熱いだなんだとワイワイ言いながら入っている
私も裸になり露天風呂へ
湯は青味がかった白濁り、硫化水素型らしい明瞭な硫黄臭高湯の次に来たが、湯自体は高湯によく似ている。湯温は湯口のところで45℃、湯尻で43℃くらいか。この大きな露天風呂でそれだけの湯温を保てる大量の投入量

三々五々浴客は移動していき、気づけば貸切だ。しかし人がいなくなると心細くなるほどの圧迫感、岩肌には一本の草木も生えていない。崩落してきたら一巻の終わりだ

凄い凄い、少し腰がひけながら風呂をあがった
脱衣所で一緒になった客に話しかける
「あの、浴衣着てらっしゃいますけど、連泊ですか」「いやいや二千五百円払うと休憩用の個室と浴衣、タオルを一式借りれるんですよ」「なるほどそれはお得ですね」山の中で湯に浸かったり部屋でごろ寝したりして日がな一日過ごすのも悪くない、良い週末の過ごし方ですねと話して別れた

桝形屋
山形県米沢市大沢姥湯1
0238-35-2633
600円
9:30〜15:30
本文中に出てくる部屋休憩は
3組限定
1人2,500円
9:30〜13:00

酸性・含硫黄-単純温泉
(低張性・酸性・高温泉)
成分総計0.7992g/1kg
pH2.6
泉温51.0℃

県道232号から林道へ。本文中にもある通り離合困難、要切り返しの道。ただし余程の低車高車以外は底やリップを擦らずに行けると思う

駐車場は10台分ほど