
長文、駄文、空力のお話のようで、実は違います。
お暇な方のみ、以降に進めて下さい。お時間のない方は是非他の方のブログなんかをご覧になった方がシアワセになれるかと存じます。
さて、空力がある程度の色々な改善をもたらす事は、過去の実験(自作ボルテックスジェネレーター、構造化ストレーキ、ストレーキ延長、風洞板設置)により、燃費向上、直進安定性向上など、一応証明はされてきました。
しかしながら、車検に合格しないだの、整備の邪魔だの、運転の邪魔だの、と色々な制約があるため、結局実験結果として残っているのは結果「良くなった」という事実のみで、現実に あてざん号 に装備されたままになっているパーツは1つもありません。
この車検に合格するモノで、整備の邪魔にならずに、運転の邪魔にもならないモノという理屈で進めていくと、とある場所に着目点がズレていきます。
その場所とは、床下。
あてざん号の床下は、全面カバーにより覆ってある状態なのですが、CX-9等を見てもこのカバー形状が年々改善されている事はマツダの情報紙からも解ります。
同じ施工をすると、同じ効果が得られるハズですが、ここはアエて違う戦法で考えてみたいと思います。
まず、床下を通る気流というのが、一般的に考えられている内容とは本当はチョット違うという側面を持っています。
おそらく、全面投影から見た空力上では、フロントバンパーに風力が加わり、バンパーに沿ってなんとな~く分割、上5割、左右2割づつ、下1割未満、とこのようなイメージだと思います(割合は形状によって違うので、本当の意味で適当でいい)。
しかして、その実態は卵理論により、フロントで分離した空気はリアで元に戻ろうとする部分は理解できます。そして、その中を高速で移動すれば移動する程、卵の先端の加圧力は高くなり、流線形になっていくというのはご存じの通り。
では、この時、床下を通る気流は?昔のGRカー等の気流と同じなのか?という部分で結構違いを感じていました。
GRカー等の床下気流を考えると、流れはフロントバンパーで分離した気流と、エンジンルーム下から出てきた気流のみがリアに導かれて、そのままリアバンパーから出ていくという気流の流れが多かったと思います。
しかし、実際に考えられるのはフロントでは外へ出て行こうとする空気が多く、客室を中間にしてリア側では入って来る空気が多くなっているのではないか?という考えが昔からありました。
つまり、床下で発生する気流は卵型に、フロントで分離した空気は圧縮されて一旦床下へと入り込みますが、エンジンルーム下等は別の気流が入ってくるため、タイヤハウスのような左右へ分離して押し出されていると考えられます。
この次はエンジンルームから出た空気がフロントタイヤの後ろ辺りから運転席/助手席辺りの前辺りまでは排出方向のベクトルじゃないのか?というのが自分の考え方(実際の空洞実験で得られた情報)です。
なので、この流れをスムーズにするためにエアロダンパー(単なる板w)を取り付けると、効果は一定量発生する事が確認されています。
そして・・・リアサイドでも同じような意見が沢山あり、タイヤハウスからはホイールの回転と前輪からやってきた空気が表層をつたってタイヤハウスに入り込み、ホイールの回転部分とリア側から抜けていく・・・と、このような説明をしているシミュレーション画像が多いように感じました。
自分は、リアサイド(ホイールハウスやホイール)では逆に空気を取り込んでいる(又は取り込んだ方が効率が良い)のでは?と考えています。
理由は簡単で、車の後ろ側というのは前途の移動速度に比例した負圧をひっぱっていると考えられます。で、あればフロントで別れた空気はリア側で合流しようとするハズでその内容は分割された時と同じ・・・よりも、通常は物体全面で分割された空気が流線形で合流するには床に近い部分ではなく、負圧そのものは車の後ろに生じているのだから、床下からの流入量は考えられているよりも相対的に大きくなると考えられるからです。
空気の流れとして負圧があると少しでも圧の低い方へと流れる水と重力のような関係だと考えられます。そして車の後ろには負圧がある。だから、一番大きな上からの空気が大半でしょ?と考えがちですが、ここに流入するための経路として一旦加圧されて圧の低い部分へと逃げた空気が車の移動速度にもよりますが、今度は1つに戻ろうとする負圧によってバンパー後ろ側で1つになろうとした時、近い床下から流入する空気はフロント側よりも多くなる可能性が高くなる事になります。
本来、フロントで分離された部分は圧縮が戻るタイミング(移動する速度)で元に戻る負圧が働くハズですから、床下の空気はそのまま流れているだけではないと考えに至るのは難しいようです。
※ココ表現が難しいですが、木の棒を思い起こして頂き、全面で分割された空気は後ろで合流すると、ふんわり考えた時、この合流部分は棒を床に設置している所へ集約するのと、元いた位置へと復元する真ん中あたりをねらった場合と、どちらがより早く集約できるか?エネルギー流量が少ないか?を考えていくと、理解が早いかと。エネルギー流量が少ない=省エネという事で効率は高いハズですよね?(多分w)
この床下をリアサイドの空気が通過する際、何をしているのか?という部分が重要で、車のつくりはフロントサイドではエアダムで空気を遮断するような形状になっていますが、リアサイドは丸みを帯びた形状のため、空気が出てきやすい=リア側に入り込み易くなっているとは考えられないか?メーカ側は空気の集合ポイントを上に持ってこようとしてないか?という事です。
つまり、純正形状の後輪ホイールハウスでは空気の吸引が行われており、ホイールからは空気の流入として 内側 へ空気が入っていくのではなかろうか?という部分です。
そう考えると1つの流れがなんとな~く理解出来て来るので、リアデフューザーというモノの理屈がレース車両と一般車両では全く違うのではないか?という感触を持ちます。
レースで運用されている車はこの辺りまでの空気の流れを最近は熟知していると考えられ、リア側にエンジンをもってくる場合、中央流入を増やそうとしているのは形状から見て明らかだと思われます。
では、ホイールは?0.1秒を争う車両ではありますが、ホイールについては別の能力を要求しているようで、空気を排出するという役割よりもブレーキを冷やす事を主眼に設計されているようなので、ここも全く違う手段で対応するのが良いと考えられます。
※レース場を走るならレース車両をよくみて研究すれば空力的には早くなれると思います。
しかしながら、一般的な速度領域を走行する、一般的な車にこの形状が良いのか?といえば、おそらくは 違う。
アレは低速域は走行場所によって変えてはいるようですが、一般的な100km/h以下の部分を考えているワケではないため、この形状がどのような効果をもたらすのか?という部分は、レースならむしろジムカーナ等(車速が低い)の空力形状しかアテにならない事を意味します。
高速で走行するんだ!という方は、是非参考にしてみて下さい。走りにくくなるかもしれませんが、早くなるかもしれません。自分の理論で行けば、一般道で一般的な運転をする場合に30年近く運転してきて、出した結果が「一般道で早くなる必要ってまったく無い」です。
適材適所、この意味する所、早すぎる流速を考えてもダメで、遅すぎる流速でもダメだという事です。
自分が車を利用する内容を思い返してみた時、計算上の平均スピード、または同スピード積算時間帯が一番多い速度領域が、自分にあった領域であって、その速度が高速道路メインなのか、一般道メインなのか?でも、倍くらい違うため、その形状そのものにも変化がある事が通常だと思いませんか?
カッコイイ!それは重要な要素ではありますが、コレに追加して効率が良いのが最近の流行りだとしても、床下の改善はカッコに影響されないワケです。
と、するとここを考える理由になるのかなぁ?とぼんやり考えている今日この頃です(笑)
仮定だけで、中身が無いですが、第一幕はこんな感じで。