
今日も長文・駄文です。
多少しか興味のない方は他のブログをご覧になった方が、きっと幸せになれますので相当の覚悟をもって以下読み進めて下さい。
タイヤ交換時、ホイールのエアーバルブも交換した方がいいよ?なんて聞いた事ありませんか?
エアーバルブの内部構造を知っている人なら当然の事として、最近はディーラーでも説明を受ける機会が減っている事象の1つなので自身の忘却録を含めて記載しています。
実はタイヤを交換する際、それは人によって交換サイクルがまったく違うワケですが、スポーツ走行をする人、ハンドルをよく回す人、加減速が多い道を走る人にとってのタイヤは短期間で損耗するモノです。(恐らく1~2万キロの交換サイクルだと思ってる方が多い?)
しかしながら、タイヤの利用方法をよく知ると・・・それなりに長持ちするようになります。とはいっても距離で1~2万キロが5~7万キロと最大でも5倍程度にしかなりませんし、期間では1~3年が5~7年くらいと、せいぜい2倍程度で残念ながら10倍とか2桁台にはちょっとなりません。
※限度を破ると10万キロ以上とか、そういう乗り方もあるにはあるのですが・・・結局迷惑になりますので辞めた方が賢明かと。
当然、タイヤ=ゴム=経年劣化はあるモノという認識はあると思います。特にタイヤそのものはゴムと油の混合品なのでこの油が出てしまう事による経年劣化が激しい事は周知の事実であり、経年劣化を遅くさせるためには1週間~1か月に1回程度、特殊な油で表面を24時間程度浸潤させると状態が非常に長持ちするというお話も有名です。
ですが、実際問題、1か月に1回なんて取り外して油に漬け込みなんてモノは出来ません。(また、当然ながらこの浸潤作業にはタイヤ表面に油を塗り込むので取り付けする前、その油を拭い去る必要があります。曲がる、停まるという必要性能が満たせない可能性があるので、そのまま走ってはイケマセン。)
元に戻して問題は、ゴムバルブならゴムだから劣化するが、金属製バルブ(ホイールに最初からついて来るヤツ)の経年劣化は無いのか?という問題があります。
実はメーカでも上記のような経緯があり、実際の劣化状況に応じて交換して下さいという一文はあっても、現実的な交換時期や交換状況についての言及はありません。(空気漏れしたら交換して下さい程度。)
しかしながら、この空気漏れした事態というのを我々ユーザーがどの程度理解しているか?で事情がかなり変わってきます。
現在販売されているバブルである以上、素材が金属である事はアリエナイ事で、実際にはゴムでホイールとバルブを接続しているので、100%劣化します。
※チューブレスでは、昔のホイールに溶接バルブというのもあったようですが、現存はしてないハズ?
例えば、空気圧をまったく測定しない人にとって、コレはスローパンク=タイヤ交換という事態にまで発展します。端的にいって、空気圧をタイヤ交換時に調整はしてもらったとして、最短200km程度で実用域から離れてしまい、その結果空気圧不足でタイヤが凹型になり、このまま走り続けると、数百キロ程度で寿命という事になります。
数百キロあるのでガソリンスタンド等でチェックしてもらえる・・・とは限らないのが最近の実情です。セルフスタンド等では夜間に給油しているとこのようなサービスは受けられる可能性が「ぐっ」と減りますし、メンテナンスをしない人ほどセルフサービスを好みますので、結果的に危険性は「ぐっ」と上がります。
タイヤの脱着は工賃でおおよそ1k~2k円/本程度だと思うのですが、4本交換すると4~8k円程度と結構なお値段になります。
これに対してゴムバルブだと1本400円程度ですから、工賃の方が高くなるじゃん?!という事で、現実的なお話をするとタイヤ交換毎にエアーバルブも交換するのが理想です。
しかしながら、ホイールメーカー純正のバルブを購入する事を検討した場合、この限りではなく、なぜか有名メーカであっても受注発注(在庫はほぼ無いw)。
と、いう事は? 現実的にゴムバルブが嫌だったら、最初からスペアを持っておく必要があるという現実です。(新品のゴム部分をシリコン等でコーティングしておくと殆ど劣化しないため、そういう対策が前提です。)
タイヤの裂傷(パンク)等で緊急交換をする場合を含めて、スペアは車の中に保管しておくのが望ましいという事に・・・なりますよねぇ。
んで、いざ発注しようとすると、なぜかホイールメーカなのにエアーバルブの販売はしていてもどのホイールがどのエアーバルブ?という記載は殆ど無い事が多いです。(ナゼ?)
これは、エアーバルブの規格が殆どの場合、統一されているからだそうです。(注:例外あり!)基本的にはゴムバルブで代用できるように設計されているのが日本国内で販売されているホイールの基本だそうですから、国産車に純正でついている場合はほぼ、ゴムバルブで代用できるワケです。
※注:そのホイール専用のバルブというモノも存在はしています。純正以外は事前に交換できるか?を自分で確認して下さい。メーカは自社製品以外、絶対にOK出しません(たとえ補修部品であったとしても、他メーカの交換保証はありません)。
なので、逆にいけば、どのホイールメーカのどのバルブでも取り付け自体はOkという理屈です。
※あくまで理屈。上記理由により、デザイン上や設計上の問題で他車のバルブは取り付けそのものが出来ないという可能性はありますので他社製を取り付けするなら自己責任100%。
で、あれば・・・某有名メーカのバルブだって使えちゃうワケですやん?
と、考えまして某国産メーカの品物へと交換を予定中です。
理由:某国産メーカのホイールをスタッドレス用に購入したのですが、バルブのキャップが固着する事が多く、色々と対策もしてきましたがタイヤ交換が迫っているのでご一緒に引退頂きまして、劣化が少ないバルブにしてみようか?といった次第です(実際スタッドレスの利用状況としては、ほぼ塩まみれになりますから ゴムバルブ でもまったく問題ありませんw)。
取り付け工賃は、殆どの場合タイヤとセットで交換なら無料だそうです。(事前に依頼物に関しては必ず現地確認して下さい。取り付け出来ないと言われる事もあります。)
そして、他社のバルブを取り付けする事は間違いなく自己責任100%。スローパンクの可能性が常について廻るという現実にも対面しなければなりませんが・・・国産ホイールであれば精度に関しては問題ないので、調査して設計規格が同じ場合は殆どの場合は他の国産メーカ品であっても取り付けそのものは大丈夫だと思います。(あくまで適合のお話で、推奨するモノではありません。)
最後に、ホイールの寿命についても言及しておきます。
ホイールに寿命はあります。
それは原型をとどめないというモノではなく、スチールホイール(俗にいう「てっちん」)では、取り付け部分にサビが発生しているモノについては利用しない方が良いです。
特にフチの周回上にサビが発生している場合はコレでタイヤのビートを損傷してしまう危険性があり、そうなるとタイヤ交換してもタイヤの空気漏れが必ず発生してしまったり、調整がおかしい原因になります(サビを取り去ってしまえば大丈夫という可能性はあります)。
また、内側にサビが発生している場合は深刻で多分サビを取り去っても、このホイールの利用はしない方が賢明でしょう。
次にアルミホイールですが、アルミとはいっても合金(純アルミを利用する事は諸々の事情によりアリエナイと思われる)なので、普通のアルミよりは劣化が遅く、ホイールに利用するのに適してはいるのです。
しかしながらアルミである以上、劣化(サビ)から逃れられる事は出来ず、たとえアルマイト処理(表面をサファイヤ化させる処理)をしたとしても、サビないという事はなく、アルマイトの方が結果的にサビに対しては弱いという事実からしても現実的ではありません(化学変化の行程上で多数の見えない程度の穴が発生するのでこの穴を全て塞ぐ事は無理=劣化は否めない=採用メーカが殆どない+100%外装をコーティング出来ない=劣化は否めない、という事です)。
また、アルミの場合、接合部分やボルトは鉄でできており、これが穴を通過する際に傷つけてしまう事は想像できると思いますが、この部分が恐らくは一番劣化が激しいのではないでしょうか。
脱着毎にこの部分に何かの処置をしている人はほぼいないと思いますし、対策してあるホイールは極少数でしかもかなり高額ですから、気にした事も無いと思います。
そして、一番劣化するのは、接合面であって、ここは対する車体側の劣化具合も影響があって、一般的な高級車でない限りココをコーティングしてあるメーカというのは知りません。
つまり、接合面が錆びている=ホイールも劣化していると知るべきなのです。
結局、ホイールも劣化していくという事です。
※厳密にいけば、真円劣化というモノもありますし、金属疲労もありますから、ホイールは道路と接地する以上劣化は必ずするモノだという認識が必要です。
ただ、タイヤ1回に対してホイールも?とはならず、通常の利用をしていれば恐らくは2回以上タイヤ交換が出来るハズです。
結局、劣化具合を見極め、長持ちさせるというのは消費を抑えるという事であり、メーカとしては消費・劣化して頂きたいワケですから、そういう長持ちさせるような言及そのものが最近は減りつつあるように見受ける次第です。
みなさんは、長持ちしてほしい派ですか?対費用効果を上げるなら、メンテナンスの最低限の知識は必要になります。
機会があったら、勉強していきましょうっ★(^^)b