乗り心地改善計画(その２)

中古の純正サスペンションを入手しました。
156の日本仕様の右ハンドル車は、本国ではオプションのスポーツサスペンションが標準仕様です。
ザックス製のダンパーにアイバッハのローダウンスプリングがセットされ、約20㎜程度のローダウンとなっています。
これが日本でのデフォルトのため、アフターマーケットのサスペンションは更に固く低くなる傾向にあるのが私的には悩ましいです…

今回入手した純正サスペンションですが、これをこのまま使う予定はありません。
「中古のダンパーなんて抜けているに決まっている！」という固定概念があるもんですから…
入手した理由は、純正スプリングを試してみたかったことと、純正サスペンションの構成パーツを確認したかったからです。

フロントサスペンションをばらしてみました。
アッパーマウントには亀裂とヘタリがあますし、バンプラバーは残骸がくっついている程度です。
ダストブーツに破れはありません。
スプリングは見た目的には問題なさそうです。
それでダンパーは？？
あれ？思いのほか手応えもしっかりあって若干スピードは落ちるものの動きもスムーズです…
もしかしたら再利用できたかも？

リヤもばらしてみます。
アッパーマウントは多少の経年劣化を感じますが割れなどはありません。
こちらもダストブーツに破れはないものの、バンプラバーはカスが付着している程度です。
スプリングは問題なさそうです。
ダンパーは、縮み方向はそれなりの手応えがありますが、伸び方向は少しアシストが必要な遅さです…

これは車両から取り外したXYZジャパン製の車高調サスペンションです。
特にリヤのスプリングはアイバッハに比べると全長が短い上かなりスリムですので、それなりに締め上げられていることが容易に想像できます。

リヤのアッパーマウントは純正をそのまま使いますが、フロントは純正マウントを取り払ってオリジナルのアルミ製リジットで固定するタイプになっています。
ダイレクトなハンドリングに効果があるのかもしれませんが、その分路面からの衝撃もダイレクトに来そうです…
ちなみに固定ボルトは純正と同じM10ですが、ピッチが純正の1.25に対して1.5となっているのでナットは使い回しができません。

自分の理想は本国仕様のノーマルサスペンションだろうと妄想している身にとっては、目指す方向がちょっと異なるサスペンションでしたね…
(つづく)