
晴れで、穏やかな天気。風は少し強かったが、暖かく、外では寒さは感じない。
山桜の盆栽を植え替えた。
この山桜は山で自然に生えた実生苗を採取してきて、
36年になる。
画像は植え替え後の姿。
樹高は60cm
桜は盆栽樹種の中でも、最も根の回りが早い。
実はこの山桜は昨年の夏、もっと薄い鉢に植わっていて、根が充満して限界を感じて、一回り大きな現在の鉢に植え替えた。
一昨年も、夏過ぎから水の通りが悪くなり、樹勢が落ちてしまったから。
その昨年の夏の植え替えでは、根は切り詰めず、鉢に入る程度に周囲を切っただけ。
この山桜は毎年、植え替えて来てるが、今回は変則の半年目の植え替えとなる。
植え替え前の鉢土表面は以下のとおり。
鉢から抜くと、すでに新しい白い根が伸びてるのがわかる。
これは今年、伸びた新根である。
鉢土を崩す前に、鉢から抜くと、先にその鉢を洗って、底の網や固定用の針金をセットして、準備しておく。
鉢底にはゴロと呼ぶ、荒い粒子の用土を入れておく。

この土は5mm以上のフルイに残ったものを使用してる。
土の配合は赤玉土、桐生砂、富士砂を、2:1:1位の比率に混ぜたものに、炭も混ぜてる。
炭は用土の酸性化の防止と、内部に微細な無数の空間があり、有効な土中微生物(細菌など)の繁殖場ともなる。
さらに、用土を中央が高くなるように入れておく。

植え土の配合は赤玉土、桐生砂、朝明砂、日向砂(軽石)を、6:2:1:1 位に混ぜたものに、炭を加えてる。
粒子は1.5~5mm位。小さい方の粒子は1mm以上でもよいが、粉状の微塵は必ずフルイにかけて捨てておく。
それから、根をレーキで崩して行く。表面の根張りの周囲は、曲付きピンセットの先で丁寧に掻く。
根を切り詰めた後の姿。正面から。
同じく、根を切り詰めた後の姿を裏面から。
底面の根は極力切り詰める。画像のような根の切り口には、
殺菌剤として、トップジンMペーストを塗っておく。

バラ科の植物は、根の切り口から菌が侵入し、コブ状になる根頭がん腫病になりやすいから。
その予防の為に、根の断面が見える箇所の全て、可能な限り塗布しておく。
トップジンMペーストは以下のようなもの。
ホームセンターの園芸品売り場などにおいてる。
根を切り詰めた底面は以下のような状態。
この木の底は太い幹が横たわったようになってる。
用意した鉢に木を据え付け、ゆすり込むようにして、鉢底に空間が出来ないようにする。
そして、位置を決めて、針金で固定する。

正面からの左右への角度や位置と共に、横から見た角度や、前後方向の位置もよく確認しておく。
今回は気持ち、木を起こしてる。つまり、左後方を沈めてる。
木の中心が前方寄りで、本当はもう少し、後方へ持って行きたいが、太い根がつかえてる。
この木は裏面の根張りの方が大きい。
用土を足して、箸で突き込んで行く。

この時に、2月22日のアケビの盆栽の植え替えでも用いた「カルキット」を周囲から入れておく。
先に底面にも入れておくのを忘れていた。
用土を入れ終えると、鉢の側面を叩いて、振動で土を落ち着かせて、シュロホウキで表面をならす。
鉢土の表面に化粧土を敷いておく。

化粧土は赤玉土と富士砂を1:1で配合した1.5~2mmの粒子である。
化粧土は本来、綺麗に見せる為のものであるが、表土を落ち着かせたり、細かい粒子でおおって、内部が乾き過ぎる事を防ぐ意味もある。
表面が荒い粒子だけだと、早く乾いて見えるために、水やりが多過ぎるようになる事もある。
植え付け完了後は、なるべく早く潅水する。
ホースの先に付けたシャワーでたっぷりと水をやり、鉢底の穴から濁り水では無く、透明な水が出るまで水をやる。
この後、植物活力剤のHB-101の1000倍液を潅水して終わり。
今回、切除した小根
この植え替えの前、少しだけ枝を整姿してる。
以下は裏枝の整姿前。見にくいけど。
整姿後は以下
この山桜の花は、現在、まだ硬い蕾。
先月、植え替えたアケビは以下の状態。

左の一番下の枝が弱々しい。
アケビも新芽は蔓が伸びだす前に摘んでるが、勢いをつけたい下枝などは蔓を伸ばす。
夕食はサンマのツミレ汁。
120gのサンマのツミレとスープが2つずつ入った冷凍物。
1袋で3~4人前と書かれてるが、全て一度に使って、2人分として食べる。
これには白菜を切って入れる。が、昨日買った白菜は1/2カットで280円もして驚いた。
表面の葉が濃い緑色となっていて大きく、もう時期外れだったのか。
白菜の他に、マイタケも1袋入れてる。

豆腐はもう入らないので、別の鉢に入れ、汁物のつゆの原液をかけて、ラップしてレンジでチン。
母はこのツミレを好まないし、野菜もなかなか食べない。
それで、カニシュウマイも付ける。これはチルト品で、レンジでチンするだけ。
私は白菜も多く食べて、それだけでお腹が大きくなる。
白菜は全て使わず、浅漬の元で漬物にもしておいて、今日と明日に食べる。
私はこれだけでは、ご飯は食べられない。常に何か漬物とかがないと。
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Posted at
2012/03/22 23:18:40