遠隔監視ドラレコ AKY-421の取り付け
| 目的 |
修理・故障・メンテナンス |
| 作業 |
DIY |
| 難易度 |
  中級 |
| 作業時間 |
3時間以内 |
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今回は、電源の配線もお手軽な方法をとりました。なんせ今は車内が猛烈に暑いですし。
画像のとおり、マップランプをネジ2本で取り外し、ルームミラーもボルト3本を外して撤去し、バイザーモニター
https://minkara.carview.co.jp/userid/253927/car/906723/7518763/note.aspx
の右側のフック(純正品)を90度捻って外せば、天井板が中央付近で浮かせますので、そこから配線を押し込む方法を取ります。
なんせ愛車のピラーカバーは135cmもあり、Bピラーまで届いて、その後ろのパネルの下に入り込んでいます。これを外すだけでも一苦労なので、新たな配線を引くのは敬遠したかったのです。
実はこの画像は配線を終えた後に撮影してます。新たに引いた配線は画像の赤点線あたりです。たったこれだけです。
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それで、ミニUSB → Type-Cの変換ケーブルを自作することにしました。
Type-C側のケーブルは安い製品から切り取って使ってもいいのですが、
https://amzn.asia/d/brgWUtE
手元には故障したり、付け替えたりしたケーブルが複数ありますので、それを再利用します。
なお、取説にはデータ転送用のType-Cケーブルは使用するなと書かれてます。電圧が安定せず、動作しないようです。おそらくは市販されてる安価な粗悪品を使うとよくないのだと思うのですが。
ミニUSBのメスコネクタは画像の基盤付きの製品を使いました。
https://amzn.asia/d/ixw69Yw
必要な配線は黄色の常時電源、赤のACC、黒のGNDの3本です。
ミニUSBは5ピンなのですが、それが並ぶと、間隔が狭くて配線のハンダ付けは困難です。
2ピンと3ピンが上下に別れたメスコネクタも買ってみたのですが、
https://amzn.asia/d/6eCqp0O
実際に使ったのは基盤の穴に配線を通して、裏からハンダ付けする方法です。
このType-Cのケーブルの芯線は20AWGと表記されていて、0.5sqありますので(データ転送用より太い)、基盤の穴に入りにくいのです。予備ハンダをすると、もう太くなって入りません。かと言って芯線を撚っただけで穴に通そうとすると、1、2本がバラけて外に出てしまいます。この穴に配線を通すのに苦労しました。
画像で赤のACCはスイッチ役なので、ずっと細い芯線なんですが、GNDの隣なのでショートしないようにしなければなりません。
このACCはIDと表記された4番で、ミニUSBの端子配列の解説の中には「該当なし」と使われていないようにも書かれてます。
駐車監視電源ではこの未使用のピンにACCを流してスイッチにしてるのかもしれません。私の知る限り、全てのメーカーで共通です。
一方で、ミニUSB → Type-Cの変換ケーブルやアダプタではこの4番が未使用なので配線が接続されていないのか、市販のどれもが4芯のケーブルになってます。中国の通販サイトでも捜して買ってみたのですが、同じでした。
当初は既存のミニUSBのオスコネクタを切断して、ギボシでつなぐ予定だったのですが、一つ前の画像のとおり、わずかにコネクタが顔を出す程度なので、とてもギボシは付けられず、変換ケーブルの自作にしました。
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私のように、付属のOBD接続の電源ケーブルを使わない場合は、ちょっと問題があります。
車のエンジンを切ると、すぐにAKY-421が駐車監視モードになり、車内の自分に反応して「動体検知アラーム」でスマホが鳴るのです。何度も。
OBD電源ケーブルの場合は「静止状態」から2分、5分、10分後に駐車監視モードになる設定スイッチがあるのです。
このOBDコネクタは16番のバッテリー電源(常時電源)と4番のシャーシGNDの2ピンのみで、そもそもOBDにはACCが無いので、コネクタ内に振動センサーを内蔵してるらしく、それにより駐車中か運転中かを判断してACC出力をON/OFFするらしい。
他にも自宅カーポート内に私が立ち入っただけで「動体検知アラーム」が鳴りますので、アプリの設定画面から「活動検知」で前後カメラ別に「レーダー検知」をOFFにして、駐車監視が必要な時にONにするしかないようです。
https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/072/513/938/1fdca43649.jpg
これをアプリ上でOFFにしてても、エンジンを始動すると「動体検知ラーム」がスマホに来て鳴ります。これはアプリの設定画面の「Gセンサーの感度」で「駐車時のGセンサー感度」を下げたりしてみたのですが、
https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/072/600/655/9f3d86ef49.jpg
結局変わらず、Yboxアプリ内から質問すると、やっぱりエンジンがかかるとアプリからアラームが鳴る仕様らしいです。が、これをON/OFFする設定も無いので、要望しておきました。
それらの設定は、Yboxを立ち上げて、最後の映像をタップして、ライブ映像が表示されてから(6~7秒かかる)、右上の大きな歯車マークをタップして設定画面に入ります。
ライブ映像が表示される前の右上に3つアイコンが並んだうちの小さな歯車マークではクラウド設定や登録カメラの削除しか表示されません。
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これだけカメラが並ぶと、何かテストでもしてるのかと思われそうです。
今回のAKY-421は助手席側の左端になります。(画像では右端)
事前にここでも映りは大丈夫と確認はしてたのですが、隣のカーメイトの360度ドラレコのDC5000との距離が無くて、後からAKY-421のSDカードの出し入れがやりにくい事に気付きました。
SDカードの録画映像もアプリから見れるのですが、LTE回線を使うので、AKY-421側のSIMのギガを消費してしまいます。
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そのカーメイトの360度ドラレコDC5000の映りは、すぐ隣のAKY-421が死角を作ることもなく、画像のように奥行きがまるで無いように見えます。
それにしても、insta360などの360度カメラに比べると、DC5000は画質は悪いし、前後カメラの接合部分でのズレは大きいし、なんでこんなに差があるのかと思えてしまいます。
ただ、insta360を車内のウィンドウに取り付けると、日射が当たってると熱停止する事もあるそうですが。
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肝心のAKY-421の前方と車内の映りはこんな感じです。
前方は少し斜めになってます。フロントガラスの湾曲から、端のほうに取り付けると、どうしても視野が「外向き」になってしまいます。それを補正しようとすると、今度は水平線が傾いてきます。
車内側は運転者が少し横向きの顔で撮影されてますが、十分に車内全体が映されてます。
また車内カメラには赤外線照明があり(肉眼では見えません)真っ暗な夜間でも白黒になりますが、十分に映せます。
https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/072/504/680/a37df3f23c.jpg
画像でもわかるように、前方カメラが太陽に向くと、空全体が白飛び気味です。暗視性能も悪くはないですが、やはり光源が白飛びします。
しかし、フルHDとしての画質は鮮明でいいと思います。ほとんどのミラー型ドラレコの「ケーブルの先のカメラ」は「アナログ伝送」してますので、そのデジアナ変換で「劣化したフルHD相当」の画質に比べれば、AKY-421のように内部配線でデジタルのまま記録される画質はずっといいと言えます。
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ここまで、AKY-421の取り付けについて書いてきましたが、先にYboxアプリとの接続を済ませておくべきです。
私は12Vの卓上電源でそれを済ませましたが、付属のOBD電源ケーブルを使ってでも先に接続をしておかないと、取り付け場所での映りの確認も出来ません。
YboxアプリはGoogle PlayかApp storeで検索するか、取説の8ページのQRコードからダウンロード出来ます。
AKY-421の取説は以下で見たり、ダウンロードも出来ます。
https://www.akeeyo.co.jp/pages/aky-421-manual
YboxアプリはメールアドレスをIDとして、パスワードを入力してログインしておく必要があります。一度、ログインしておくと、それ以降はログインしたままの状態になります。
それから「カメラを追加」を選択すると、AKY-421の下面のQRコードを読み取るスマホ側のカメラが起動します。
この時点で、アプリにはカメラや現在地取得の権限を与えておく必要があります。
実際にはQRコードを読み取る前に、画像のように「新しいデバイスが見つかりました」と出て、それにチェックが入った状態で、下のOKをタップします。(画像は室内での操作でキーボードが映ってしまってます)
これはBluetoothによる接続ですので、スマホ側のBluetoothもONにしておく必要があります。
またWi-FiはOFFにしておいたほうが接続しやすくなるようです。一旦、接続が完了したら、SIMの無いスマホやタブレットでもログインすればWi-Fi経由でAKY-421の映像を見ることが出来ます。
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次にカメラ名称や現在地の確認と入力を済ませて完了なのですが、うまく接続されない場合は、一旦側面にある電源スイッチをOFFにしてからONにして再起動させます。
Bluetoothによる接続は起動後、最初の1回だけみたいで、次回からはAKY-421の下面のQRコードをスキャンすることになります。が、この方法だと次にスマホの画面に表示されたQRコードをAKY-421で読み込む必要があり、前後カメラのいずれで試しても機能しません。
https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/072/515/480/8b423a1e96.jpg
このへんがYboxがAKY-421専用のアプリでは無いのかと思わせます。外出先でスマホで応答出来るインターホンのアプリと大変よく似てるのです。そうした他のアプリをアレンジしてるのかも。
再度、Bluetoothによる接続を試みる場合は、前述のように電源の入れ直しが必要なのです。
それでもアプリと接続出来ない場合は、画像のRと書かれたリセットボタンの穴に、付属のSIM取り出しピンか爪楊枝の先で、コツっという感触のある状態で押し続け「システムをリセットします」とアナウンスがあるまで待ちます。この後は一定時間ごとに「スマートフォンと接続中です」が繰り返されます。
SIMを入れ替える場合は、この措置が不可欠です。
なお、SIMカードは金色面を下に、SDカードは金色接点を上にして挿入します。どちらも爪先で押し込むと出てきますので、SIM取り出しピンは使いません。
またこれらのカードを出し入れする時は電源スイッチをOFFにするべきです。
SDカードはデータ書き込み中に取り出すと、記録内容全てが壊れる可能性もありますから。
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付属のSIMを使う場合は、比較的簡単にアプリと接続が出来ます。
が、付属のSIMを使い続けるには、画像のように1年間12GBで19,650円もします。(アプリからは1年間60GBで29,760円のプランも表示されます)
しかし、Rakuten回線の360日10GBのプリペイドSIMは1,930円と1/10の価格です。
https://amzn.asia/d/5rTuY2Z
メーカー側は「製品との適合性が最も高い」と付属のSIMを使うことを推奨してますが。
また防犯対策として考えた場合、このドラレコを取り外されたり、電源をOFFにされたら意味が無いので、自動的にクラウドに画像を保存するサービスがあります。
それは7日間の保存で1年契約が16.99ドル(現時点のレートで146.87円で計算して2,495円)とリーズナブルです。
https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/072/514/659/867060bdb8.jpg
↑7日間保存と30日間保存があり、さらに単発契約とサブスクの2通りがありますが、同じ7日間の1年契約でも、なぜかサブスクのほうが18.99ドルと高いのです。
クラウド契約が無くても「動体検知アラーム」は来ますし、その時の映像も見れます。あくまで万一の盗難対策として有効なだけです。
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私はb-mobileの1GB/月で月額209円(税込み)のドコモ回線のSIMを使いたいのです。
このSIMはGPSトラッカー用に契約したのですが、APNを設定するすべが無くて(前述のGPSトラッカーの整備手帳の最後ほうで解説)、それでAKY-421で使用することにしたのです。
Yboxアプリとの接続中の進捗状況が%表示されて、1分ほど待たされてから、画像のようなAPNの設定画面になります。
ここで、APNやユーザー名、パスワード、認証タイプを入力し、下の「完了」をタップするのですが、「操作失敗。再度お試しください」と出てしまいます。何回繰り返しても同じです。
ところが、RakutenのプリペイドSIMだと何度か試してるうちに、接続が完了してしまうのです。
仕方なく、AKEEYOのサポートに連絡すると、「設定ファイル」なるものを送ってもらいました。
それは ubia-4g-apn.txt という1行だけのテキストファイルで、そこに私が提示したAPNなどが記述されてるのです。その内容は以下です。
{440, 10, "bmobile", "bmobile.ne.jp", "PAP", "bmobile@4g", "bmobile", "IPV4"}
440は日本のモバイル国コードで、10はドコモのモバイルネットワークコードらしいです。
しかし、このファイルが添付されたメールには、
ubia-4g-apn.txt と ubia-sec-apn.txt の2つのファイルをルートディレクトリにコピーしろとあるのに、
ubia-sec-apn.txt は無いのです。それを何度も問い合わせたのですが、まともな返事がありません。
仕方なく、ubia-4g-apn.txt だけでAKY-421を起動させるも、説明の
「ドン」という音が聞こえましたら、アップデートは成功です。機器は自動的にネットワークへ接続します。
とはならず、音も無ければ、接続もされません。
AKY-421へのSIMのAPN設定は、アプリからBluetooth接続で行うのですが、それがうまくいかないから、AKY-421がSDカードから直接読み込むAPN設定のファイルらしいのですが、機能しません。
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設定ファイルには見切りを付けて、何日もわたって何十回と接続を繰り返すうちに、ある日、突然、手順を飛ばして接続が出来ました。
AKY-421の左端の雷マークのインジケーターが紫点滅から青点灯になると、SIMを認識してる状態なので、AKY-421から「デバイスの登録が完了しました」とアナウンスがあっても、Yboxアプリからは「デバイスがリセットされてません」などと表示される場合は、アプリ側を再起動させると接続出来るみたいです。
b-mobileのSIMでの接続の再現を確認したくて、付属のSIMで接続し直してから、b-mobileのSIMに変えると、またしても接続出来ない。
何度も繰り返して、やっと接続出来たので、もう触りたくはありません。
確実な方法が見いだせず、その解説も出来ません。
AKEEYOのサポートもYboxのアプリ内から問い合わせて欲しいと言います。そのほうが技術的なサポートも確かだと言うのです。
このAKY-421自体もAKEEYOで作ってるのでは無いと思えます。
中国の通販サイトAliExpressに同じものがありますが、向こうのほうが高かったのです。私がamazonで買った時点では2倍の価格でした。それがセールで向こうのほうが安くなったり、また高くなったり変動してます。同じ製品が出品者によってえらく価格が違うのです。
https://ja.aliexpress.com/item/1005009102192865.html
https://ja.aliexpress.com/item/1005009577926305.html
↑色名:で日本向けのJP SIMを選ぶか、SIM無しだと500円ほど安くなります。
商品説明は向こうのほうが詳しく感じられます。
それでも、向こうのサイトで買ったものには日本語取説は無いでしょうし、AKY-421本体からの日本語アナウンスも無いのでは?
日本でAKEEYOブランドで売ってるAKY-421は「10年保証」を謳ってます。
AKEEYOも中国メーカーですが、日本での販売のために設立した日本法人です。
向こうには他にも4G LTE回線につながるリアカメラ別体型や、車内カメラとの3カメラタイプもあります。
https://ja.aliexpress.com/item/1005008044227811.html
なお、b-mobileのSIMで、整備手帳やレビューを書くために、AKY-421内のSDカードの記録映像を繰り返しYboxアプリで再生したりして、かなり通信を使ったと思われますが、1月間(8月10日~9月9日)で859MBの使用でした。
1GB/月の契約で十分足りそうです。(30GBまで月単位で変更可)
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