
改めて、AutoSeeの3Dアラウンドビューシステムの画像であるが、
こうして、歪の少ない良いシーンを選んで静止画にすると、
もうこれで十分ではないかと思えてしまうのだが、
この時点で、
前後のカメラはAutoSeeのもので、
左右のカメラは以前のMiCarBaのままなのである。

↑上側の前後の
AutoSeeのカメラのほうが、画像全体が丸く、小さい。
こんなレンズ特性?の違うカメラでキャリブレーション(調整)を行っているわけだ。
以前のMiCarBaの3Dアラウンドビューシステムでも、今回のAutoSeeのでも、
車の四隅から放射状に「空間歪ビーム」が照射されてるようにも見える。
つまり、
前後左右の4つのカメラの接合付近のズレが大きい。
これは、メーカーに言わせると
「4つのカメラの高さの違いが大きい」と言う。
確かに、
フロントカメラが地上30cmなのに対して、
リアカメラは地上84cm、
左右のカメラは地上82cm
なのだから、フロントカメラのみ高さの違いが大きい。
その高さから撮影した画像も大きく異るわけで、それらを合成して1つの3D空間を作り上げるのだから、無理があるのかも。
しかし、改めて左右とリアの高さは違いが少なく、それでもそれらのカメラの接合は完璧では無い。これは
カメラのレンズが異なるせいか?
いや、それだけでは無い。
左右カメラのドアミラーは車全体から見れば、だいぶ前方寄りなので、キャリブレーション時のクロスも後方は遠く、小さくなる。
さらに、私の車のドアミラーの底部には水平部分が無く、
カメラも傾いてる。
つまり、
リアは距離的に遠いうえに、地上からも高くなってる。
よって、
リアの方が左右との画像の接合は難しくなってるはず。
4つのカメラが同じ高さで、左右のカメラも水平に、しかも車の前後の中心付近に設置出来たら、理想的な3D空間が出来上がるのだろうか。
そんな車にカメラを取り付けて、その画像を見てみたいものだ。
ただ、「地上高40cm以上」という指定に対して、
30cmしかないフロントカメラの前方画像は、
MiCarBaのシステムではハケで履いたように流れ、停車時もフワフワと揺れ動いていたが、
AutoSeeのシステムではそれが大分マシになってる。
改めて、静止画で見てみると、
以上の映像を
実際の走行動画で紹介すると、約3分半なので、もし時間があれば見て戴きたい。
前回、
AutoSeeとMiCarBaのカメラで暗視性能が違うと解説したが、
つまり、
暗いところでは、MiCarBaのカメラのほうが綺麗に映り、
AutoSeeのカメラは全体が緑色っぽくなってしまう。
そんなAutoSeeのカメラが前後で、MiCarBaのカメラが左右の状態で、
夜間のカーポートで、照明が無い状態では、
4つのカメラのそれぞれの生映像は、

↑前方の道路にある街灯のみの明かりで、
AutoSeeのリアカメラ画像は真っ暗。
スモールランプを点灯すると、
4つのカメラのそれぞれの生映像は、
カーポートの照明が点灯すると、スモールランプ無しでも、
4つのカメラのそれぞれの生映像は、
以上から、
真っ暗では何も見えず、
スモールランプの照明があると、それで十分見えて、
あまり実用差は感じられない。
実際に夜間の路上での検証も必要だろうけど、あまり気にしなくていいのかと。
なお、今回のAutoSeeの3Dアラウンドビューカメラに変更したついでに、
5インチモニターもAHD対応の高解像度のものに変えた。

↑モニターを写真に撮ると、左側の旧タイプのほうが白くて明るく見えてしまうけど、
文字などの解像度が違う。
アナログでも高画質なAHDは、今回の3Dアラウンドビューカメラは対応していない。
けど、モニターの解像度が、従来の800×480に対して、
1024×600ドットになったので、
メニューなどの文字の繊細感が向上した。
従来のは小さな文字が潰れて、読みにくかった。
この5インチモニターだけの販売は、まだ日本では無いみたい。
私は
こちらで、3981円(送料無料)で購入した。
カメラとセットの商品と2通りあるので、「色」の項目で選択する必要がある。
しかし、
2系統ある映像入力が、
従来のモニターは映像信号の有り無しで、自動切り替えが出来たが、
この
AHD対応の5インチモニターは裏のメニューボタンでの「手動切替」だけなのだ。
3Dアラウンドビューカメラからの映像出力を、
アンプ付き(電源が必要)の
データシステムの3分配器を通して、
モニターと録画装置とナビのAUX入力に振り分けていた。
以下が現在の録画装置。この装置は
こちらから。
4つのカメラの生映像は自動的に録画されてるが、
モニターへ出力される3D画像は録画されず、上記の装置でそれを録画していた。
モニターへは、先の分配器からの3D映像と、録画装置からの映像の2系統を入力させて、
リモコンで3D映像出力をOFFにすると、録画装置からのメニューや再生画像に切り替わるようにしていたのだが、
新しいAHD対応のモニターではその映像の有り無しによる「自動切替」が無くなってしまったので、モニター裏のボタンで「手動切替」する必要が出てきた。
しかも、
モニター裏の3つのボタンの一番下を長押しするなど、操作性が悪い。
また、
エンジンをかけた時の起動画面で、
3Dアラウンドビューカメラは起動が遅い。
その間、
録画装置からのオープニング画面を自動的に表示していた。
そんな事もあり、やはり
自動で映像を切り替えるようにする為に、
データシステムの「
AVセレクターオート AVS430Ⅱ」という機器を追加した。
これがまた、ちょっと大きめの装置で、もう設置場所に思案する。

↑AVセレクターはグローブボックスを開けた側面に貼り付け。
センターコンソールの下の奥まった所にサイバーナビAVIC-VH0999のモニター部が見える。
ここが唯一の1DINスペースなので、オンダッシュ化するしかなかったのだ。
上記の
録画装置の画質がイマイチ。
どうもAutoSeeの3Dカメラとの相性がよくないみたいで、なんか
暗く映る。
まだMiCarBaの3Dカメラでの録画映像のほうが綺麗だった。
モニターに出力される3D画像がAutoSeeは悪いとは感じ無いのだけど。
ともかく、Windowsタブレットを車内に持ち込んで、それで3D映像をキャプチャーしたほうが、ずっと高画質なのだ。
中国の通販サイトには、
AHD対応の録画装置がいろいろある。
それらは録画解像度も高いのだ。
上記のと同じで、
ボディーの色が黄金色のものは128GBのmicroSDに対応で、AHD録画らしいのだが、従来のアナログ映像も録画出来るのかどうか、よくわからない。
質問しても確実な回答が得られないのだ。
モニターはAHD対応でも、普通のアナログ映像も映せるのだから、録画装置も可能ではないかと思うのだけど。
→後に、
AHD対応のDVRに変更した。
画質はよくなったみたいだけど、横長の録画映像になってしまう。
これについては「整備手帳」の
こちらを参照。
あと、走行時の、つまりエンジンをかけた状態で、
3Dカメラからの映像がチラつく。
これも日によって違うのだが、ひどい時は録画映像もかなりノイズっぽい。
キャリブレーション時に、エンジンを止めた状態で、しかも補助のバッテリーをつないで録画していた時は、随分と綺麗に感じた。
つまり、
オルタネーター(発電機)からのノイズらしいのだけど、気になるのはこの3Dカメラからの映像だけ。
それは
MiCarBaの時も同じだった。
これの対策として、ビートソニックの
ビデオノイズフィルターVF1の導入を考えてる。
以上で、
「AutoSeeの3Dアラウンドビューの検証」は終わり。
と行きたいところだが、
3D画像が少しでもよくなるならと、
やはり
左右のカメラもAutoSeeのものに変えて、
全て同じ設計のレンズに統一する事にした。
次回は「AutoSeeの3Dアラウンドビューの検証(2)」として、
これより過去の日付で書くつもり。
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Posted at
2022/04/10 20:53:52