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2023年02月17日

これまでの介護 (続き)

これまでの介護 (続き) これまでの介護の経緯についての続き。
ついに、2016年3月、
電動ベッドを介護保険のレンタルで導入した。
パラマウントベッドの楽匠Zシリーズで、母の体格に合わせて、小型のタイプとなってる。
このベッドの特徴は、起こした時に、ベッド全体が傾くように動く。

今はテレビでも、人が立ち上がるまでサポートするものが宣伝されてるなど、もっといいベッドがあるみたい。
マットレスはこの時点ではまだ薄いものだけど、後に空気圧で自動で凹凸して耐圧分散するものを使ってる。

これ以降、母はベッドで寝たきりとなり、食事はベッドを起こして食べさせるようになった。
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当初は、ベッドを起こすと、テレビの画面を見て、人の顔に反応して、うなずいたり、笑顔を見せたりしていたが、白内障の進行と共に、見えなくなって来たのか、
一方を「ヤブにらみ」してる事が多くなった。

2016年までは、母も意味不明な事を言ってたが、
もう意思疎通は無くなった。
そして、言葉も出ないようになった。あれだけ口達者だったのに。
ただ、「あ~」「う~」と言うのみ。
例えば、2018年の時点で、訪問入浴時に、母が何かの単語を発すると、一斉にスタッフが笑ってしまうのだ。
それはまるで「サルがしゃべった!」とでも言う反応なのだ。

排泄も完全にオムツの中となり、トイレに行く事も無くなった。
寝たきりになる前から、大量の下痢便が何年も続いて、オムツから漏れて、服や寝具も汚す事がよくあった。
腰回りには90cm×60cmの防水シーツを敷いてるのだけど。
それはもっぱら、ハビナースのシーツで、これはビニールっぽくなくて、体の下に敷きっぱなしでもムレ無いように感じる。

おしり拭きは必ずレンジで温めてから使用する。
さらに、次亜塩素酸水を薄めたスプレーで洗い流すようにする。
まぁ、スプレーしては拭き、スプレーしては拭きを繰り返すわけ。

近年はその下痢便も収まり(それでも、たまにある)、
ほとんど毎日のように「摘便」をしてる。
使い捨てのゴム手袋を2重にして、指を肛門に突っ込んで、便を掻き出すのだ。
先にお尻回りや、ゴム手袋の指先にも乳液を付けておく。
もう、今となっては手慣れたもんで、オムツの中でウンチされて、陰部まで汚れるよりは、
手で便を掻きだしたほうが、ずっと処理が楽。
おかしなもんで、大量に便が取れた時のほうが満足感が大きい。
そのウンチは手に乗せてトイレに持って行き、流すのだ。

それでも、肛門回りはウンチがベットリ付くので、拭いてはスプレーする事を繰り返す。
その後、お尻回りや、そけい部などにも乳液を付けておく。
その乳液も、もっぱら「ビオレuのうるおいミルク」
ただ、これ、すぐに無くなる。まだ結構、残ってるのに出なくなるのだ。
何故か詰め替えのほうが値段が高い。だから、あとで残りを移し替えようと、出なくなったボトルがすごく貯まる。
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↑こうして中の残りを移動させて、最終的には1つにまとめる。これでボトル1本分が満タンになる。

オムツ交換時に、この乳液を常に塗ってるせいか、そもそも綺麗に処理してるせいか、家では無いのに、入院すると、
どこの病院でも、ひどいオムツかぶれになるのだ。
それも、入院させたくない理由の一つ。
そもそも、私は他人を信用して無い。
何事も他人は自分がする以上に丁寧にしてくれるとは思ってないから。
施設でも病院でも。
もちろん、自宅では出来ない医療措置があるわけで、現時点のように仕方なく入院させてるけど、
心配で仕方ない。
それは愛車を車検で預ける時と同じで、やはり心配なのだ。

入浴は前にも書いた「訪問入浴」で、現在利用してる唯一の介護サービス。
アサヒサンクリーンと契約してる。
小さな浴槽を室内に持ち込み、車に積んだボイラーで沸かした湯を長いホースで引き込む。家からは水道水を提供するだけ。
看護師を含めた計3人で来る。以下は部屋の監視カメラが撮影してる映像。
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母が入浴してる間に、私はベッドの敷きパッドを交換したりしてる。
服を着替えたりする時も、ベッドの反対側から私も手伝ってる。
決して任せっきりにはしない。

ベッドは電動で起こしたり、寝かせたりするので、停電になると困る。
あれは2018年の台風12号の時だったか、この年は2つの台風で、それぞれ9時間ほど停電した。
あの時は、前から用意してた正弦波インバーターを車のバッテリーにつなぎ、
愛車をエンジンスターターで始動させて、ベッドを動かした。

しかし、カーポートの車までケーブルを引かなくても、
室内に用意した小型のバッテリーと正弦波インバーターだけで丸一日は使える。
ベッドは動かす時だけだけど、今はエアーで常に小さなセルを上下させてる敷きパッドが電力を必要とする。停電すれば、すぐに空気が抜けてヘタってしまう。
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↑マットレスの下はこんなになってる。

実験的に20Ah程度の小型バッテリーと正弦波インバーターで、電動ベッドとエアーマットレスを丸一日半は使えた。
ただ、今、その小型のバッテリーは愛車のドラレコの駐車監視用に積んでいる。
その整備手帳の記事はこちら。
家には交換して取り外した古いバッテリーがカオスとオプティマの2つあるので、それらも満充電してるから、いざとなれば、なんとかやりくり出来るのではないかと思ってる。
車のサブバッテリーもSAE端子を外すだけで、部屋に持ってこれるし。
ともかく、インバーターは正弦波タイプでないと、電動ベッドも起動してくれない。
私が買ったインバーターはこちらだけど、今は売られていない。

話しは介護に戻って、食後はすぐ、口の中を綺麗にする。
まずは、くるリーナブラシミニで歯の外側を綺麗にする。
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歯と歯茎の外側に溜まったものをコレで掻きだす。
部屋に水が出る流しがあればいいんだけど、コップなどに溜めた水で洗って使うのが嫌で、一掻き程度する度に洗面所へ行って洗い流し、また戻って口の中を掻くように掃除する。

外側が終われば歯の内側なんだけど、
母は歯が丈夫で、全て自分の歯で、上が14本、下12本ある。
そして、口の中に入るものは全て噛み砕こうとするので、
口内掃除にはデンタルブロックが欠かせない。
それもLでは母の口には大きいのでSを使う。すると、親指は入りづらいので、人差し指に入れて、腕を額のほうから下向きにして入れて、他の指で顔をつかむようにして固定する。
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この後で、歯磨きするんだけど、ライオンのクリニカの練り歯磨きを、システマの音波アシスト歯ブラシに少量付けてから、ティッシュで拭き取る位にして、歯を磨いてる。
この時も、デンタルブロックは不可欠。
おじやとか食べさせてた時は、歯ブラシの前に「歯間ブラシ」も使っていた。
歯磨きの後、お茶を飲ませて、口の中をゆすぐつもりで。
認知症になった母は、まだ洗面所へ連れて行って、歯を磨いていた頃から、口の中に水を入れてグチュグチュとして捨てることは出来なかった。

なお、口内清掃もオムツ交換も、照明が欠かせない。
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↑このスタンドそのものは、もう30年以上前から使ってる。
後方に見えるツインファンは以前にも紹介した高須産業のFMT-200S
吸気と排気の2つのファンが付いていて、2013年から使ってるけど、今はコロナで往診や訪問入浴の時に欠かせない。

このスタンドの電球はLEDに替えてるけど、同様の新しいスタンドを買ったら、傘にスイッチが付いていないのだ。新しいのはコードの途中にスイッチが付いてる。これでは使い勝手が悪い。
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このベッドのすぐ横にある照明はアームを目一杯伸ばして、
採血なんかの時にも手元を照らすのに不可欠。

ベッド脇の柱に取り付けてる金具が今は売ってないのが残念だ。
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こういうスタンドの根本は円柱になっていて、30年前のスタンドもここにちゃんと入って安定して、回転してくれる。よくある、挟み込むタイプは不安定だし、取り付け場所も限定される。

これまで同様に、散髪は車椅子に座らせて自宅で私がカットしてきた。
散髪前。撮影は2016年9月
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↑カットした髪を受けるケープをしてる。後はとりあえず、掃除機で吸わせる。

散髪後。撮影は2016年9月だけど、最後に散髪したのは2022年9月5日。
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母を車椅子に乗せたら、必ず体重測定をする。
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↑撮影は2022年9月5日。この時は体重が52.6kg
車椅子が17kgで、服やオムツを1kg引いての値。

最後に計ったのは2023年1月18日で48.7kgと減っていた。
2019年2月5日には73.6kgあったのだから、約25kgも減量してる。
身長が145cmなので、当時が肥満で、今は標準に近くなってるとも言えるけど。

母の部屋の和室と外との段差が3cmちょっとあり、外に自作の板を体重計に乗せている。
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これまで、日常の母の介護について、書こうと思いながら長く出来なかった。
画像と共に記録として残して置きたいと思うのは、28年目の愛車と同じ。
かつては「認知症」のカテゴリで書いてた事もあるけど、途中から、下書きで後から画像を入れようと放置したのが沢山ある。
書きたい事が溜まってしまい、何から書けばいいか、わからない状態だった。
それらを一気に書くと、やたら長くなってしまった。

現時点で、まだ母は入院したまま。
着替えなども日額450円の「入院セット」というのを勧められ、それにしてるので、オムツやお尻拭きなどを除けば(それも有料サービスがあるけど)補充するものも無い。
昨日も不足は無いか、母の様子など聞きたかったけど、電話しても担当の看護師とは話せず、別の人が何度か言付けを繰り返すだけだった。
前にも書いたけど、今はコロナ対策で一切、面会は出来ないのだ。

母がこれまでに入院した私立の病院はひどかった。
そこに比べたら、今、入院してる国立の病院はずっといいんだけど、その階によっては、何かしらのカラーがあるように感じてしまう。そこのトップの人間の性分によるのだろうか。
どうしても、認知症で、自ら要求出来ない人は、何でも後回しにされたり、冷遇されるように感じてならない。
だから、極力、入院もさせたく無いのだ。

かつては駅に近い私立のN病院に入院していたがひどいところだった。
そこは近年、病棟も建て増し、施設も綺麗で整ってるように思える。私も外来でかかった経験もあり、その時の医師は印象も良かったんだけど、入院となると話しは別。
食後、ベッドを起こしたままで、私が行くと、体が斜め前かがみに倒れかけたままだった事もあった。
こんな苦しい体勢で放置されていたのだ。

母が入院すると、私は一日もかかさず見舞って、(面会時間は午後からなので)夕食を食べさせて、口の中を掃除するのだけど、夕方に行くと、既に口の回りが汚れていて、口の中にも残ってるので、「今日はもう食べさせたのか」と口の中を綺麗にして、歯磨きを終えると、そこへ夕食が運ばれて来たこともあった。
口の中に残ってたのは昼食の残りだったのだ。

ここでは飲み物は全て患者の持ち込み限定で、ペットボトルの茶が欠かせない。
私は帰りにはトロミを付けた茶を「吸い飲み」という容器に入れておくのだけど、24時間後に行くと、まだそれが残ってる!
ペットボトルの残りを見ても、追加されたわけでは無いのだ。
「飲み物が少な過ぎるのではないか」と主治医に言うと、その長嶋一茂に似た医者は
「そんなこと知らん。看護助士の仕事だ」と言われた。

院内の嚥下(えんげ)を専門に診るST(言語聴覚士)という人から退院後の食事の取り方の指導を受けて、その人がベッド脇に入院中の食事の注意事項などを書いたものを吊り下げているけど、
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↑手書きの部分は私が書き足した。

そこには「5口に一度は水分を」とか書かれてるのに、まるで無視で、看護師が食べさせてるのを見てると、
最後まで一口も水分を飲ませず、行ってしまい、私が隠れて飲ませていた。
この時はまだ、私が「食べさせては駄目」と言われていたのだ。その数日後、「もう食べさせていいか」と尋ねると、「ちょっと待ってください」と5分ほど待たされて、「いいです」と返事をもらったので、私が食べさせてると、先の看護師がやってきて「なんで食べさせてるん」とキツイ口調で言われた。
全くスタッフ同士の連絡も行き届いていない。

普段から飲んでる薬は「砕いて服薬ゼリーで飲ませて」と一回単位の袋のゼリーを用意してても、全く使うことなく、錠剤をそのまま口にほり込むし。
入院時に数枚の表裏及ぶ書類には生活習慣や信条、要望など細かく記入させられるけど、
頼んだ事は一つも聞いてくれない。
同様の苦情は同室に入院してた家族が看護師に言ってた。

この病院には何回か入院したけど、当初はICUに入る事もあり、家族はそこへ入れるのだけど、カーテンで仕切られた他の患者から「誰か来てぇ~」と声がする。
透明板で仕切られた隣がナースステーションなので、そこで端末に向かってる看護師に「呼んでますよ」と声をかけると、その看護師は立ち上がって、ちょっと周囲を見渡すだけで、また座ってしまった。担当者を捜してた?

患者からの声は続くので、その部屋を出たら、たまたま廊下を歩いて来た2人の看護師に伝えると、入ってきて、カーテン越しに「すぐ来ますからね~」と声をかけて、行ってしまった。
それでも誰も来ないので、私がカーテンを少しめくって様子を見ると、その患者は
何かのチューブを外してしまって血まみれになってるではないか。
驚いて、そのベッドにあるナースコールのボタンを押すと、やっと担当の看護師がやって来た。
つまり、自分に関係無いことには手を出さないのがこの病院の流儀のようだ。

また別の日は、手術後と思える男性患者が
「喉が乾いたので飲み物が欲しい」と看護師に言ってるのだが、
「自費で買ってもらわないと無い」と話してるのだ。
男性は「妻が来るまでお金も無い」と言う。
見かねた私が母用に持って行ってた未開栓の500mlのペットボトルの茶をあげた。

母が土曜日の午後3時頃にその病院を退院すると、
その夜には様態が悪くなり、40度もの熱が出た。
すぐに病院に連絡を入れると「休日診療のところで診てもらってください」と言うだ。
翌日の日曜日に連絡しても同じことを繰り返すのみ。
まぁ、私も入院してた階のナースステーションを呼び出していたのが悪かったのか?
救急医療情報センターのようなところに相談して、そちらの勧めで、病院の受付のほうに連絡すると、やっと「再入院」の方針を取ってくれた。
ナースステーションでもそのように言ってくれても良さそうなのに。
ここでも自分の管轄外は知ったことでは無いという対応なのだ。

再入院すると、菌が全身に回った敗血症の診断。
この状態で退院を指示した主治医はどうなのか?
後に、日曜に高熱が出て、なかなか受け入れてくれなかったことを主治医に話すと、なんと言ったと思う?
「うちはコンビニと違うからな」
呆れて、返す言葉も無かった。
コンビニのように24時間対応は出来ないという事か?
その病院はもちろん、救急車を受け入れる病院になってるのだ。救急車で行ったのだから。
もうこんな病院には入院させられない。
グーグルマップのクチコミにしっかり書いておいてやった。

父が入院してた別の私立のW病院もひどかった
寝たきりで堅いベッドなので、テレビのCMでやってる
トゥルースリーパーのマットレスを持ち込んだのだが、2週間ほどでオシッコなどのシミだらけのカビまみれにされて捨てるしかなかった。

ここでは枕も低反発のを持ち込んでいて、その後、病室が変わると、
その枕が無い。
たまたま病室のシーツ替えなどをしてた人に尋ねると、半ば無視で、その仲間同士で、
「私らに聞いても、わからんわなぁ~」と。
それで、別の看護師に伝えると、しばらくしてから、元の階の若い看護師がやって来て、
私の前でベッドの上にその枕をポンとほり出して、無言で行ってしまった。
こういう病院ではスタッフもイヤイヤ働いてるのか?
日頃の患者への対応も、想像したら恐ろしくなる。

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Posted at 2023/02/23 08:34:32

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何シテル?   05/25 23:37
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