
曇り時々雨。夕方には日差しが出たが、夜には再び雨。
朝5時頃にザーという雨音で目が覚める。
慌てて、窓を閉めて回る。昨夜から、認知症の母の部屋も窓を開けて、網戸にしていたから、そこも閉める。
雨は断続的で、すぐに一旦は止む。その後、また強く降っては止む。
6時前、先にゴミを出しに行く。最近、早く来て持って行ってしまう事が多いから。
母も起きて来て、トイレへ。
母がトイレへ入ると、ともかく監視が必要で、
これが日常的に、精神的にも大きな苦痛だ。
ウンチすればウォシュレットを私が操作して、お尻を洗わせないと、
母は
小さな紙で拭いて手にも付けてしまうし。
ウンチで無くても、便座に浅く、前のほうに座って、
オシッコを便器の外へ出してしまう。
それはこぼすという程度のものでは無く、おそらく便座と便器の隙間から外へ出てしまうのだと思う。
便座の裏やその下の便器の縁にオシッコが付いてるから。
そして、便器の真下というか真ん前にオシッコの「水溜り」が出来てしまう。
さらにそれを自分の
スリッパで確実に踏む。トイレを流す時、右足を便器の間際に置いて、タンクのレバーを操作するから。流す事さえ忘れてる事も多いけど。
しかも、そのスリッパを持ち出して、自分の部屋へ入れたり、先日のように最悪は布団の中に入れたるする。
だから、母が便座に座ったらまず
「もっと後ろへ座れ」と両手で押し出すようにジェスチャーを混じえて怒鳴る。
母は座りなおしても、なお浅い事も多く、「もっと後ろへ座れ」「もっと後ろや」と繰り返し叫ぶ。
そもそも、パンツやズボンを下ろすのが少ない。ただでさえ短い足の腿当たりで止めて、かろうじてお尻を出した格好で座ろうとする。
それでパンツが便器にひっかかるんだ。いつも便器にオムツパンツを被せるようにして座ってる。
だから、オシッコを前にこぼすと、
自分のパンツで受けてるハズなのだ。
漏らしたように中が黄色く、重くなってるのはそういう事だと思う。
上の服も垂れて、パンツで隠れて、股間と便座の位置関係がわからない。
ウンチして、ウォシュレットで流す時も、うまく肛門に当たらない事も多い。前過ぎたり、端へ寄って座ってたりするから。
だから、服をまくりあげて、パンツを前へ引っ張って、股間と便座の内側との空間が出来るように、座り直させる。
母はオシッコの時でも、
トイレットペーパーを10cmほどしか取らない。
左手で引っ張りながら、右手で上から抑えるから、すぐに切れてしまうのだ。
私が「もっと取れ」と言っても、
母は「これでええ」「もったいない」
私が見てないと、それで拭く。しかも、ゴシゴシと。あるいはグチュグチュと。
もう紙クズの団子みたいな状態になる。
私が見かねて、ペーパーを引っ張りながら、たたんで10枚重ね位にして、「これで拭け」と渡しても、
母は「アンタ拭き」
私は「オマエが拭くんや」
母は「拭いてええんか」
私は「拭け言うてるやろ」
母はその紙を開いて、小分けしようとする。
私が「そのまま拭け」と一旦、母の手から紙を取り上げて、改めてたたんで渡すが、
母はそれを持って思案。
私は「それで拭けいうんや」と怒鳴る。
母は「もったいないわ」
私は
「エエかげんにせいよ~。それで拭かんかい」と叫ぶ。
こうして私が用意した紙で拭かせるのに、まだまだ押し問答が続く事もある。
やっと拭いても、ウンチの時はウォシュレットで洗ってお尻が濡れてるのに、前だけ拭いて、お尻を拭こうとしなかったりするので、
私が「お尻も拭かんかい」
母は股間の前から手をつっこんで、お尻も拭く。肥満でお尻が大きいから、脇や後ろからだと、手が届かない(届きにくい)ようだ。
そして、厚く取った紙でも、ゴシゴシ拭くと、穴を開けてしまう事も少なくない。だから、
私は「ゴシゴシするな」「軽く当てるだけでよい」と叫ぶ。
母はウンチした時、後ろ(肛門)を拭いてから、また前を拭こうとする事があるので、
私は
「後ろ拭いたら、前を拭くな」と繰り返し叫ぶ。
入念に時間をかけてウォシュレットで洗ってるのに、紙にウンチが付く事も多い。
そういう場合は、座り直させて、ウォシュレットで洗い直す。
そうして拭いた紙を、今度は
なかなか捨てようとしない。
私は「早く捨てろ」と言うのだが、
母はその紙を持ち替えたり、たたんだり、捻ったりしようとするので、
私は「早く捨てんかい」
母は「どこに捨てるんや」
私は「そこに捨てるんや」と便器を指差す。
母は「まだキレイや」とか「もったいない」とか言う。
私は「捨てろ言うてるんや」と怒鳴る。
私が見てない時に、母が一人でトイレに入ると、
拭いた紙をポケット入れたりする事もある。
こうしてやっとパンツやズボンを上げにかかる。
そのまま出ようとするので、
私は「トイレを流せ」
これも時によっては
母は「どうやって流すんや」と普段流してるのがわからなかったり、「まだ何もしてない」と流さなくてもよいと言い張る事も。
やっとトイレから出たら、自分のトイレのスリッパを右脇に立てかけようとする。
私は「立てずに寝かしておけ」
母は「みんな立ててある」と左脇に私のスリッパや客用のスリッパが立ててあるのを差して言う。
私は「オマエのは立てんでよい」「向きだけ変えておけ」
要は、次回、母が履きやすいようにしておきたい。
そうでないと、立ててあると、
裸足でトイレに入ってから、立ててあるスリッパを足に引っ掛けようとしたり、
室内履きのスリッパのままトイレへ入るから。
しかし、逆に母用の(他と色違いで、大きくEとイニシャルが書いてある)スリッパだけが目の前に置いてあると、他人に履かれると思うのか、持ち出して部屋に隠す原因にもなるように思える。
トイレから出たら、手を洗わせる。
母が一人でトイレに入ったら、たとえウンチだろうと、
一切、手を洗わない。
私が「手を洗え」と隣の洗面所の水を出す。
母が手を濡らしたら、すかさず
私は「ここへ手を出せ」と泡で出るハンドソープに両手を広げさせて、私がポンプを押して母の手にソープをたっぷり出す。
毎回してる事なのだが、日によっては、いくら言っても手を出さない、または片手しか出さない。
あるいは、両手に取った泡に、いきなり口を近づけて
舐めようとする事もある。
洗う手順は結構、厳密に決めてる。順序が逆でも、確実に洗えたらいいのだが。
特にウンチした時、爪の間や手首もしっかりと洗わせる。
それらは、母の手のすぐ横で、私も一緒に洗ってるように、手振りで見せながら指示する。
毎回、同じ事をしてるのに、その指示どおりに出来ない事がある。
さらにその泡を水で流す段階になって、
手首の泡を流そうとしない。
私は「ここを流せ」と指差し、「この水を、ここに当てろ」と繰り返し指で示すけど、それでも出来ない事がある。
私が「水を止めろ」と言って、母に水道の蛇口のレバーを操作させても、水がポタポタと落ちて、
完全に止められてない事が多い。
私が確認せず、次の行動のため、その場を離れてると、水がジャーと出しっぱなしの事もある。
最後に手を自分のタオルで拭かせるのだが、母は指の間とか、入念に拭く。
ところが、なぜか特に
左手の甲は全く拭かずに濡れたままの事が多い。
私が「ここを拭け」と指を差すが、これまたなかなかその手の甲が拭けない。
指差した方向を、自分の手を通り越して、向こう側にある私のタオルを触ろうとする事も多い。
トイレ一つで、これだけ怒鳴って、叫んでないといけない。
母がトイレを終えて、自分の部屋に入るのを見届けて、私は2階へ上がろうとすると、母はまた部屋から出て来て、
私が「何するんや」と聞けば、
母は
「オシッコするんや」
私が「今、オシッコして、手を洗って、この部屋へ戻ったとこや」と言っても、
母は「イイヤ、それはちょっと前の事や」
こうして、
2回、3回と続けてトイレへ行く事も多い。
もうその間、ずっと母にかかりっきり。
昨夜も、母がトイレから出て、部屋へ戻ったので、私が2階の部屋に入って、横になったとたん、階下で母が出て来てトイレへ入る音。
もうしんどくて、ほっておこうかと思案。が、気を取り直して降りて行くが、既に母は便座に座って、用を足しており、「もっと後ろへ座れ」と叫んだけど、時既に遅し。
便器の前にオシッコを大量にこぼしていた。
夕食はレトルトのカレーにした。湯煎するだけの。
一番美味しいと思えるのは、ハウスの「カレーマルシェ」である。
私は中辛、母のは甘口。
先にブロッコリーを茹でて、その残り湯でカレーを湯煎した。
いつもの汁物はマイタケ、エノキ、ほうれん草、豆腐、卵1個。
私はモヤシを1袋、汁物のつゆをかけて、ラップしてレンジでチンして食べる。
昨夜はご飯が多く残っていたようで、前日に食べたのが少なかったのか。
私はご飯があまり、それはいつものように納豆とキュウリの浅漬で食べた。
ブロッコリーにマヨネーズが多いと思うかもしれないが、
これでも母は
「ここがかかってない」とか文句を言うから。結局、ロクに食べないクセに。
母はカレーを混ぜるだけで、なかなか口に入れない。
私が「食べろ」と繰り返すが、
母は「食べてええんか」とか「おいといたら、誰か食べるやろ」とか。
なんとかカレーを食べさせ、汁物の具の野菜も食べさせた。
ブロッコリーは2房ほどを、私が箸で口に入れ、残りは翌朝に食べさせる。
後からミニトマトを追加。湯通しして、皮を剥いて。これは赤い色が、なにか甘いものを想像させるのか、不思議と食べる。
夕食が早めだった事もあり、食べ終えて、食器を洗ったら8時頃だったか。
母に歯磨きさせて、トイレへ行かせて、パジャマに着替えさせて布団に入れるが、テレビを見て、なかなか寝ない。
私はシャワーをして、頭も洗いたいのだが。
その間に母がトイレへ行き、ウンチでもされたら困るけど、今日は昼前にしてるから、大丈夫だろうと。
結局、私がシャワーをしたのは、9時半頃からだった。
母は11時頃に起きてきて、トイレへ。そこでは上記のようなやりとりが繰り広げられた。