マサ２１のブログ一覧

前回掲載したのと同様に、イチョウの盆栽で、他にも弱って来た枝があり、処理をした。
秋口になると、新陳代謝でこんなふうになる枝があるようだ。
山桜も弱い枝の葉が黄葉したりしてる。

つまり、健全な枝が充実する一方で、弱い枝は切り捨てられる感じか。

イチョウの健全な枝の先の芽は、大きく膨らんでる。


今の時点で、葉の色が悪くなったり、黄葉してる枝は弱る一方で、もう既に水揚げも少なくなっていて、自然に枯れてゆくのみ。
そんな枝を元から切除して、切り口はノミで中央をえぐるように処理する。なぜなら、肉が巻いてくると、それだけ盛り上がって、場合によっては団子状になってしまうから、それを見越して、凹状に傷口を処理しておくのだ。


カットパスターで水が入らないように保護する。イチョウも樹勢のいい部分だと、これでよく肉巻きするんだが。


他にも葉色の悪い枝がある。先端の芽も弱々しい。


この枝は、前回処理した傷口（下側）の上側にある、古く大きな傷跡の脇から出てる枝。


これも弱って枯れてしまう可能性が高い。が、そうなると、大きな傷口をさらに元から削り直す必要がある。

これはしばらく、このまま様子を見ようと思う。
もし、来年に新芽が吹いてきたら、芽摘みなどせずに、伸ばしたいのだが。

盆栽はある程度、枝が出来てくると、今度はそれを維持するのが大変になってくる。
自然界では、強い枝が伸びて、下側の枝など弱い部分は枯れて行くのが普通だから。
それを人間の美意識で、芽摘みなどをして、強弱を平均化し、弱い部分も維持して行くのだ。

これから秋の充実期に入るので、肥料も置く。
今年は肥料代の節約から、化成肥料をパラパラと置いたりしていたが、手持ちの強力玉肥2号の大玉の残りを全て置く。

それだけでは足らないので、小粒の強力玉肥も間に置く。
さらに、グリーンキングという小さな円筒形の肥料も間に置く。


このグリーンキングが量は少ないがあるのを忘れていた。化成肥料（下の画像で白くて丸いの）を置く位なら、これを置いておけばよかった。
秋は多めに肥料を置くのだ。


山桜は根が大変よく伸びる樹種で、古い肥料も放置すると、その中に根が充満して、根の団子が出来る。


モミジの根本の傷も、少しは肉巻きしてきてるようだ。カットパスターが内からの肉盛りに持ち上げられて、ひび割れしてきてる。


この傷は以前にも書いたが、水切れ等により、先の根が死んで、この部分が壊死したのを切除した跡である。
カットパスターのよいところは、こうして傷口の肉巻きを阻害せず、自然に剥がれてくる事だ。