
前後左右4つのカメラの画像から、俯瞰映像を作り出すシステムだ。
2Dタイプと3Dタイプが売られてるが、これは3Dで、起動時のオープニング画面では、自車を斜め上から見た映像をぐるっと360度回って見せる。
つまり、真上から見た映像だけが2Dならば、これはいろんな視点での3D映像が作り出せるのだ。
私は最初、2Dタイプの最上級機(最新機)である本体がブラウン色の製品を買って、カメラの取り付け検討をしてる段階で、この3Dタイプの存在を知って購入した。
いずれもAmazonでの購入価格が
2Dのブラウンは13,999円
3Dのブラックは 23,100円 だった。

↑リモコンは同じで共通して使える。
その後、ブラウンの製品は無くなり、2Dタイプはブラックとベージュの2タイプだけに。
この3Dのブラックは現時点で34,599円に値上がりしてる。
なんか少しずつ上がっていったみたいだし、楽天なんかだと最安でも4万3千円してる。
amazonでの販売は
こちら。
しかし、私の知る限り一年前に買ったのも、現在売られてるのもバージョンは同一。
カメラが変更されてるが、それは改悪と言っていいのでは(後述)。
実はそれぞれの製品に名前が付いていて、安い順に
2Dブラック → 普清(普通だけど清い?)
2Dベージュ → 星光
2Dブラウン → 天光
3Dブラック → 天光
まぁ、松竹梅みたいなものか。そして、松に当たる天光には2Dタイプと3Dタイプがあるのだ。
しかし、本体にmicroSDカードスロットがあるのは3D天光だけ。
これは普通に.mp4の動画ファイルが作成されるが、
他の製品はUSBコネクタにカードリーダーを付けるか、USBメモリーでの録画となる。
ただ、そこに作られるのは.264という拡張子の再生が困難なファイルで、しかもやたら大きなサイズ。microSDカードだと32Gまでしか認識しないのに、すぐに満杯になってしまう。これではドラレコとしては使えない。
またこの3DタイプはクアッドコアのCPUで画像処理に遅延が無い。
他の2Dタイプの製品のレビューには、実際の車の動きと画像にタイムラグがあるようだが、この3Dタイプはモニターで常時表示させて走らせても、遅延は全く感じられない。
それぞれの製品のカメラの解像度の違いは感じられないが、
夜間の暗視性能に差があるようだ。
一番安い普清のカメラは暗いところではモヤモヤとしたノイズが気になる。
ベージュの星光のカメラは暗いところでも一番明るく映るが、動きがあると酷い残像が出る。
天光は2Dも3Dも同じカメラと思われ、暗いところでも上記のような問題は無く、一番バランスがいいように思われる。
だから、どうせ買うなら、3Dの天光しかないと思う。
おそらく、取り付けをショップに頼めば、本体の何倍かの料金を取られると思う。
私が最初にAmazonで買ったのは2019年11月末。前述のとおり2万3千円で、中国から1ヶ月かかって届いた。まだコロナ騒動の前の話しである。
(現在はAmazonで翌日配達)
だからこの3Dタイプのコスパは高いと思う。
正直、ドラレコでも、もう中国製品は日本製品を凌駕してると思う。
実際、この1年、私が愛車に取り付けてるのは、ほとんどが中国製品で、信頼性も十分高く、日本製のほうが故障したり、使い勝手が悪かったり、サービスの対応もよくないと感じる。
しかし、この3Dアラウンドビューシステムには、バグと思える不具合が幾つかあるようだ。
こうしたソフトウェアにはよくある事だし、Updateするための項目もあるのだが、そのデータをどこから入手するか。
日本ではMiCarBaのブランドで売ってるが、製品自体は無印商品で、完全なOEM。
アップデートや自車画像の入手方法について尋ねても、全く対応出来ない。
この3Dタイプは、車の真上から見た画像だけでは無く、前後左右からの自車画像が表示されるのだが、それが自分の愛車ならばいいんだが、赤の他人。
メニューからはメーカー別にかなり細かく車種が設定出来るけど、何も変化しない。取説にはオプションであるように書かれてる。
実際にはLexus、Volvo、Audi、BMW、Benz、VWの高級セダンやSUVの15車種から選ぶことになる。
なお、この製品は関連情報URLから。
そこの私のレビューも参考にして欲しい。
さて、取り付けはまずは難関となるドアミラーへのカメラの取り付けについて書いて行きたい。
いきなりドラミラーに穴を開けるのは怖いので、ヤフオクで同じ型の中古品を購入し、それで検討した。
そのヤフオクで買った(落札した)EKシビックのグリーンのドアミラーを分解すると。
カメラケーブルは既存の配線と同じように、割り箸を入れてる箇所に通す。
これは電動格納の為の回転シャフトの中なのだ。

↑画像では外さなくてもいい配線をバラしてしまってる。
ついでに、ミラーを動かす為のアクチュエーターの構造を見てみると。
中にはマブチモーター2個が入ってる。

↑いずれもヤフオクの中古品。
そして本番の愛車のドアミラーにカメラケーブルを通す。(白い部分が前述のアクチュエーター)

↑サイドカメラはケーブルが短く、ドアミラー内で次のケーブルのコネクタに接続しないといけない。そのメスのコネクタは太くて通らないので、
反対側の細いオスのコネクタから通して行く。
その通す作業の写真が無い。
必死になってる時は写真を撮るのを忘れてしまう。助手でもいればいいんだが。
確か、結束バンドの長いのを先に通し、それに反対側からカメラケーブルの細いオスコネクタをマスキングテープで縛り付けて、引っ張り出してたと思う。
1本が通れば、もう1本、画像にある0.5sqの2芯のケーブルを先に通したカメラケーブルにマスキングテープで縛り付けて、一緒に移動させて出す。
カメラケーブルのコネクタから出てる赤い線は、ウィンカーに接続する事で、ウィンカーを出すと、その方向のカメラ画像に切り替える為のもの。
そして、もう1本の2芯のケーブルは、ドアミラーに取り付けたシーケンシャルLED(流れる光のウィンカー)の為のもの。
ドアミラーのカバーにカメラを取り付ける穴を開ける。

↑他に傷が付かないように、厳重にマスキング。
製品には22.5mmのホールソーが付属してるが、それで穴を開けても、ゴムのグロメットは入っても、その中にカメラを入れる事は出来ない。つまり、穴が小さい。
愛車のドアミラーの底は平ら(水平)な部分が無く、かなり傾斜してる。
その傾斜のせいもあるかもしれないが、24mmのホールソーを使ってる。
後から穴の大きさを拡張するのは困難なので、やはり同型の中古品などで試したほうがいいと思う。
なお、サイドカメラは3Dの本製品と前述の2D天光(ブラウン)とでデザインが違ってる。
2Dの製品のサイドカメラはレンズが真下に向いて、露出部分が小さく、目立たないが、
こちらの3Dのほうが、外側への視界を確保するために、こんな形になってると思われる。
この写真を見てもわかるが、カサから下の部分が2Dタイプの方が長い。これだと、おそらく愛車のドアミラーには入らないと思う。
付属のグロメット(ゴム製の台座)は2種類入っていて、傾斜面に取り付ける事も想定されてる。
以下は取り付けてる3D製品用では無く、2D製品用ではあるが。
↑側面に溝があり、ここがドアミラーの穴にハマるようにする。
このグロメットを先に取り付けておいて、その中に後からカメラを挿入する。
カメラをセットしたら、もうギリギリ。端の方(画像で右)へ行くとスペースがあるが、下面の傾斜がより強くなるし、カメラの視界にボディも映らないといけないので、そんな端には持っていけない。

↑ドアミラーの内部機構(黒い部分)の下にちょうどくの字に隙間があり、そこにカメラケーブルの出が来るようにすると、なんとか収まる。この位置しかないという感じ。
内側に42とマジックで書いてるのは、カバーの左端から42mmの位置に穴の中心をもって来た。
この上から、ドアミラーのカバーのもう一方を取り付けると、

↑ほとんどカメラが見えない。
爪とネジで留まってるのだが、ただのカバーでは無くて、右側の凸部まで一体なので、脱着が厄介なんだ。
外から見ると、こんな感じ。

↑左端に一緒に取り付けたシーケンシャルLED(流れる光のウィンカー)が見える。
ただ粘着テープで貼り付いてるだけだが、内側に配線が出ていて、ドアミラーに小さな穴を開ける必要があり、取り付けたらもう外すわけにはいかない。
また配線はドアミラーの取り付け面にある既存のコネクタの下のゴム板部分に穴を開けて通してる。
車内側からハマる三角カバーの爪はこんな感じで、この爪の間から配線を出す。
この三角カバーを取り付けた状態で、外から見ると、こんな感じ。
それで下の横長の穴から配線を通す。上と画像は左右が違うが。
ドアミラーを取り付けた状態の内側が以下。

↑コネクタの爪(ベージュ色)で内側にひっかかるようになってる。
そして内側ではこのように配線を引き回した。

↑これは、後日ドアミラーを外す必要が出た時に、配線に余裕を持たさせる為。
三角カバーだけ外せば、何とかなるように。
三角カバーを取り付けると、爪の間から配線が出てるのがわかる。

↑実際には、ドアの内張りを取り付けた後に、この三角カバーを付けたほうがいい。
取り付け完了がこの状態。傾斜面への取り付けのため、カメラも少し傾いていて、後述のとおり画像も傾いてるが、補正されるので問題は無いみたい。
ところが、後から何度もミラーを外すハメに。
まず、コネクタがクセ物で、後から映らなくなる。最初はカメラが壊れたかと思った。
Amazonのレビューにも「カメラが映らなくなった」というクレームが多いが、
要はコネクタの接触不良。防水の為のゴムリングが入ってる関係で、コツッとした接続感が無い。映るからいいと思ってると、後から接触不良を起こす。
このコネクタは、向きを示す矢印が、中に入る細い方がほとんど見えない位に押し込まないといけない。サイドカメラだけでは無く、順に映らなくなる。
↑この状態では駄目。画像の下側の矢印のカサが見えてる。これが見えなくなる位、力任せに押し込む必要がある。
後に、このコネクタは防水ゴムリング無しに変更されるので、
ゴムリング無しのコネクタならば無理に押し込む必要は無いと思う。
ただ、コネクタにゴムリングが無い製品は、
フロントカメラがステーと一体型から、ネジ留め式に変更されてる。
しかし、このステーのネジ穴が大きく、ネジを締め直すとすぐに抜けてしまうのだ。ネジがステーを貫通してしまうわけだ。
だから、現行の改良版?は、フロントカメラを取り付けた後に振動でステーを残して、カメラだけが外れる可能性があると思う。
そのフロントカメラについては次回に。
他にも、カメラの向きが間違っていた。
2Dタイプの製品はサイドカメラの画像に点線が表示され、それをボディに合わせるとよかった。
が、この3Dタイプにはそれが無い。ただ外向きになるようにとしか書かれていない。
それで、ウィンカーを出した時に横に表示されるカメラ画像(3D+Single ViewやSideview Settingの画像)を見て、それが取説のキャリブレーション時のカメラ画像になるようにしてしまった。
後述するキャリブレーション時に、とりわけ
マニュアル・アジャスト(手動調整)で必要となる60cmの■シートが左右に見えるような向きにする必要がある。

↑ドアミラーは車の前方寄りにあるので、後方の■シートが遠くなり、見えにくい。
後方の■シート(段ボールで代用)が確実に見えるようなカメラの向きにする必要がある。
画像のように調整に使う市松模様シートが斜めになっていても大丈夫。
愛車のドアミラーの底面が水平では無く、カメラの取り付けが斜めになってるので、サイドカメラの画像も斜めになるんだと思う。
それでも、問題なく調整出来る。
このキャリブレーション時の画像(録画される画像でもある)は、
前述のウィンカーを出した時に右側に表示される画像と90度違うのだ。
だから、サイドカメラの仮設置をしたら、4隅の■シートを規定通りにセットしてから
「Calibration」→「Lens Correct」でカメラの向きを点検するのがいいと思う。
「Lens Correct」だと、リモコンの前後左右の△ボタンで自由にカメラを選択出来るから、その画像を見て、カメラの向きの調整が出来る。
リモコンの真ん中のボタンを押さない限り、「Lens Correct」は実行されないので、市松模様シート無しで、サイドカメラの向きを点検するだけにも使える。右上の青いボタンで元のメニューに戻る。
ただ、それだけの広い場所が自宅敷地内にあればいいんだが、愛車にはそれが無く、調整が後回しになってしまった。
取り付けた後で、カメラの向きを変えるには、
ミラーを外して、前のドアミラー内の写真にわずかに見えるカメラの底から何かを押し付けて、カメラだけを下に押し出す。グロメットは残して。
完全にカメラを抜かなくても、ある程度出すと、カメラを指で摘んで向きが変えられる。
そして、元通りに押し込む。この時、グロメットの縁が一緒に引き込まれるので、私は爪楊枝で引き出すようにした。
ミラーを外す時は、端から指を突っ込んで、力技で剥がしてる。
ミラーを取り付ける時は、まず中央の支点の凸部を凹部を押し込んでから、2つのアクチュエーターの凸部が凹部にハマるように、順に指でミラーのその部分を強く押し込んでる。
この時、アクチュエーターはガリガリと音を出してへっこむ(後退する)が気にしない。大丈夫。
またミラーをセットする前に、可動部となる凹部3箇所には予めグリースを塗布しておくといい。
「流れるウィンカー」のLEDテープをドアミラーに取り付けて、そのウィンカー線をドアミラーの中で接続してるので、ウィンカーを出すと、最初のタイトル画像のように、左右いずれかのカメラ画像に切り替わるわけだが、ハザードを出して、
同時に左右のウィンカーが点灯すると、画面が消えてしまうのだ。
これでは駄目だと、このドアミラーの中でのウィンカー線の接続を後から外した。
後に、「Control Setting」→「E-Light Control」を「Close」で回避出来る事を知るが。
それで、スマートミラーのリアカメラを切り替える時に使おうとした
リモコンでカメラを切り替える装置を改造して使う事にした。
メーカーは以下の図を公表してるが、実際に切り替わるのはビデオだけ。
4ピン全てを切り替えるわけではないので、ピンの配列が異なるメーカーのカメラでは使えない。
しかも、DC 5Vとなってるが、実際は3.3Vである事もスマートミラーのリアカメラには使えない理由だ。
しかし、試すと、この3Dアラウンドビューカメラは、3.3Vでもカメラの切り替えが出来る。
それで、この3.3V出力だけを取り出す事にした。

↑右側の4ピンカメラ×4入力から、
3.3V出力の左下のピンだけを残して切除し、電流の逆流入を防ぐ為のダイオードをハンダ付けして、その先にギボシをセットした。
拡大すると、黒の筒状のメスコネクタに入る手前の左側で、左下の3.3V出力のピンを残して、ニッパーで切除してる。

これにダイオードからの線を黒いコネクタの筒の中にある4つのピンのうちの左下のピンにだけハンダ付けするのは難しいので、ハンダを流し込むような感じになり、その隙間は赤外線LEDで硬化するレジンで埋めて、透明な熱収縮チューブを被せてる。
ダイオードはエーモンからも「整流ダイオード」として配線付きのが売られてるが、私はパーツ屋で昔に買った以下のような安い複数セット品を使ってる。

↑中央の
黒い筒状のがダイオードで右側に帯状のマークが入っていて、これは
左 → 右へは電流が流れ、左 ← 右へは電流が流れない表示になってる。
大電流を流すわけでは無いので、1Aもあればいいと思う。
この写真では左側から出てる針金を、先の黒い筒の中のピンとハンダ付けし、
右側から出る針金をU字に曲げてギボシでカシメておいて、念の為さらにハンダ付けしてる。
このリモコンユニットを3Dアラウンドビューカメラのリア、及び左右のカメラから出る線に接続する。
それはドアミラーの中で無くても、本体側の近くの接続コネクタからもその線が出てるので、それに接続した。
これで、ウィンカーとは関係無く、リモコンでカメラ映像を切り替える事が出来る。
リモコンで左右、またはリアのカメラを選択して、それを解除する時は、
前のカメラか、中央のMボタンを押すといい。
ただ、このリモコンはあまり電波が強くないのか、助手席の下に、AVIC-VH0999の本体と、3Dアラウンドビューカメラの本体の間に置いていて、それらから出る電波障害を受けるせいか、ステアリングにセットしたリモコンでうまく操作出来る時と、一発では効かない時もある。
→後に場所を移動して、下の写真では少し上方にある土手みたいな上に乗せ、座席の下から顔を出すようにした。
しかし、後に「Control Setting」→「E-Light Control」を「Close」にする事で、ハザードを出しても画面が消えない事を知ったので、
リモコンでも、ウィンカーでもカメラの切り替えを可能にした。
つまり、3Dアラウンドビューカメラのリア、及び左右のカメラから出る線を2又にして、一方はこのリモコンユニットに、他方はウィンカー線なり、リバース線(バックランプかシフトレバーから)を接続すればいい。
ただ、ここでも電流の逆流入を防ぐ措置が必要となる。
単純に2又線で接続するだけだと、リモコンでバックを選択すると、
リバース線側にもリモコンからの3.3V出力が流れてしまい、
スマートミラーもナビもバックギアに入れたと誤認識して画面が切り替わってしまうのだ。
だから、接続する側のリバース線にも、また念の為、ウィンカー線にもダイオードを入れておく必要がある。
愛車のドアミラーは過去に2回位、新品に交換してるかな。
だから中も年数の割には綺麗だった。
ドアミラーへのカメラの取り付けも苦労したが、
フロントカメラの取り付け位置にも悩まされる。
それは続きで。
なお、続きはPCで見た時に下へ来るように、
これより「過去の日付」で書くつもり。
この一連の作業は、他の作業と平行していた事もあり、ほぼ2020年を通して行っていた。
それをまとめて書いてるので、ブログとしての日付は意味が無く、それでもどの当たりの月日にすれば、記述と矛盾が生じないのか悩ましい。