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2022年03月10日 イイね!

AutoSee 3Dアラウンドビューの取り付け(1)

AutoSee 3Dアラウンドビューの取り付け(1)前後左右の4つのカメラの映像を合成し、車の真上から見た映像を作り出す装置は、今は珍しくは無くて、新車の多くに取り付けられてる(オプションか?)

しかし、これは真上からだけでは無く、
車の任意の角度から見た映像を作り出す。
それはあたかも車外から誰かが撮影したような映像である。



私の愛車には、これまで、
MiCarBaブランドの3Dアラウンドビューを取り付けていた。
その記事はこちらから。
今回は、それをAutoSeeの3Dアラウンドビューに入れ替える。

そもそも愛車のシビックのようなコンパクトカーに、このようなカメラが必要なのかと言われるかもしれないが、
私は27年目になる旧車に可能な限りの最新のアイテムを取り付けたいのだ。
それを楽しんでると言うか。

ただ、近年は乗って走ってるよりも、こうした装置を取り付けるのに四苦八苦してる時間のほうがはるかに長いように感じる。
「これさえ完了すれば、気持ちよく乗れるのに」という思いが強くて。

この3Dアラウンドビューシステムは
AVMS =Around View Monitoring System と呼ばれていて、これは取り付けるのも大変だが、それだけでは済まず、車の周囲に専用シートを広げて「キャリブレーション」を行わなければならない。
本当に面倒なんだけど、その結果がまた、
なかなか満足の行くものにならないのだ。

特に私の車の場合は、
フロントカメラの位置が30cmと低く、左右のカメラが傾いてる。
フロントバンパーが飛び出していて、グリル付近だとカメラの視界の半分近くがバンパーになって、直前の映像が得られないし、フロントカメラは車の中心にないと、合成される車の3D画像がズレてしまうのだ。

それで、「地上高40cm以上」という指定に対して、
ナンバープレートの下の30cmという大変低い位置にフロントカメラを付けざるを得ない。
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またドアミラーの底面に水平な部分が無く、傾斜面に取り付けたカメラの画像は傾いてしまう。
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これらの悪条件からか、合成された映像は、
正面画像がハケで履いたように流れて、停車しててもフワフワと揺れる。
これを何とか改善出来ないものかと、カメラの角度を上げ下げしてキャリブレーションを何度も繰り返したが、結果は変わらなかった。

それが別のAVMSでも同じなのか、改善されないのか、期待と不安が募る。

また、これまでのMiCarBaのカメラで不満なのは、両サイドを同時に映し出す機能が無い事だ。
商品の箱の側面にはそれらしき映像があるし、
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「Display Setting」の「L&R Display」でそれが可能になるのではと思われるのだが。
取説16ページのその説明でも、
Left and Right Display at the same time:
"Open": when double flash is on, display 2D + left and right at the same time
とあり、ダブルフラッシュって、ハザードを2回点灯ではないかと思うのだけど、機能しない。

現在、「海の向こうの先進国」では、このAVMSは大変多くの商品があり、
何を選んだらいいのか、まずそれで迷ってしまう。
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↑トラックやバス、キャンピングカーにはそれようの製品がある。
 ドアミラーから後ろが長い車は、そこにサイドカメラを取り付けると、後方が映らないから。

今のトレンドは、ロータリースイッチで表示モードを切り替える製品のようだ。
多くの表示モードがあって、それを選ぶのに、ボタンのスイッチだと何回も押したり、行き過ぎたりして操作性が悪いので、ダイヤルを回す事ですばやく目的の表示に切り替えられるし、周囲をグルリと回して映す時にも便利なのだ。
このロータリースイッチは無線で、どこにでも設置出来るが、私はこれまでもステアリングスイッチを使ってきた。

基本、バック時と、ウィンカーを出した時に自動でそれぞれ適切な表示に切り替わるのだが、ギアを変えずに、またウィンカーを出さずに、手元でそれらの画像に切り替えられるように、
ステアリングに丸いリモコンを取り付けていた。
それは、全く別の製品の4つのカメラ映像入力を選択する為の無線スイッチで、これを改造して、指定のカメラに駆動電流を出力するのを利用して、3Dカメラを切り替えていたのだ。
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私が今回、選んだのは、最初の画像のように、
そんなステアリングリモコンが付いてる3D AVMSなのだ。
ロータリースイッチをステアリングに取り付けられればいいんだが、摘み易くするために高さが結構あって、ステアリング操作に邪魔になるし、ちょっと触れただけでリングが回り、映像が切り替わってしまうと思われた。
また、最後まで迷っていたロータリースイッチ付きの製品が「売り切れ」になってしまった事もある。現在の半導体不足で新たに作れないのだ。

今回の製品も、迷ってた製品も「姉妹機種」のようで、メニュー構成が同じだ。
これを選んだもう一つの理由は「View Adjust」にある。
それぞれの表示パターンで、その表示角度や視点を調整出来るのだ。

私はこれまでのMiCarBaの製品で、「前から見た表示」のモードを使っていた。
サイバーナビがクルーズスカウターで、前方カメラの映像にAR(=Augmented Reality:拡張現実)でルートを表示したり、先行車との距離を表示したりと、常にその前方カメラを表示する状態にしてるので、
専用のモニターで3Dアラウンドビューを常時表示する場合、
そのほとんどが前方カメラの映像を表示する事になり、同じように前方表示するモニターが2台になってしまうのを嫌ったからだ。
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↑MiCarBaでナンバープレートネジ穴に取り付けるカメラに改造してた頃。
高さは確保されてたが、かなり下向き。前方路面を映していた。

つまり、前方を映す映像では無く、前から見た映像を表示させたい。

同様に、バック時には、他のマルチビューカメラがほぼ真上から見下ろし、スマートミラーのリアカメラ映像もあるので、
後方を映す映像では無く、後方から見た映像を表示させたい。

MiCarBaにはそんな表示モードがあったから使っていたが、
他にそんな表示モードのあるAVMSはなかなか見当たらないのだ。
私は勝手に、このAutoSeeの製品の「View Adjust」で、そんな表示に変えられるのではないかと期待した。

実際、この製品の紹介ページのフロント画像は、車の後方の上から前方を表示し、
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バック時の画像は、車の前方の上から後方を表示するようになっていた。
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つまり、私の希望はこの前後の入れ替えになる。

実際、購入して卓上で「View Adjust」を試すと、
「Direction Y」で視点を車の後ろから前に大きく移動出来て、
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「Angle Z」で見る向きを回転させて、180度反転する事が出来た。
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以下は後日撮影した「View Adjust」のデモ動画である。


ただ、理想は整備工場のピットにあるような、前方上部にある鏡なんだけど、
「鏡像」にする事は出来ない。
だから、前方からの映像は左右が違っていて、錯覚を覚える。
これはMiCarBaの製品でも同じだった。

AutoSeeの製品も、他の後方を表示するモードでは「鏡像」になってる。
私が使いたい「3DView2」という表示モードは「鏡像」で無いのだ。

なお、このAutoSeeの製品は32車種の3Dモデルが選べるし、色も変更出来る。
車内のシートやステアリングなども映り、リアルなものだ。
この製品の販売ページはこちらから。
私が思案してるうちに「売り切れ」になったロータリースイッチ付きの姉妹機種はこちらから。
私が現在、感心のある製品はこちらから。

いずれも本体の箱の重量があって、航空便としての送料がかかる。
その箱の中にはキャリブレーション・シートの代わりに使う目盛り付きのガムテープのようなのがはいっていて、それがけっこう重い。
しかし、実際には後述の専用のキャリブレーションクロスを使ったほうがよくて、それはまた別売で、それはカサがあるので、やはり送料が高くつく。

製品の中には車の周囲を取り囲むような巨大なキャリブレーションシートを使うものがあり、それは風の影響を受けやすい屋外での設置は困難なので、やめておいたほうがいいと思う。
この製品は四隅の1mの■を使うだけなので、自作も出来そうだが。

いずれにしても、中国からの発送なので、早くて2週間、だいたい1ヶ月近くかかる。
コロナのせいで、航空便が減ってるので、それも影響してるのか。
短気な私は、いつも発注したら翌日に届くamazonでほとんどの製品や食品を買うので、この到着までの日数は胃が痛くなるほどストレスを感じる。

数多い製品の中から自分の車の3Dモデルがあれば理想だが、なかなか無いので、
近い形の車が選べるよう、多くの車種モデルがあるほうがいい。
中には1車種のみで、注文時に6パターンほどから選ぶように英文で書かれてるところもあるが、尋ねてもまともな返答が無かったりする。

AutoSeeは商品ページがしっかりしてるし、質問にも真摯に返答してくれる。
私は質問やレビューは全て英文でして、英文で返ってくる。もちろん、私は英語が堪能なわけでは無い。
このAliExpress(中国の最大手通販会社アリババの海外向け通販サイト)では商品のレビューも日本語訳されるが、それは酷いもので、何を言ってるのかサッパリわからない。原文をGoogleで翻訳したほうがずっとマシだ。だから、日本語で尋ねても、変な訳で通じないのでは無いかと思えて。
またレビューは日本語では投稿出来ないみたい。

この製品は愛車のトラブルなどで、取り付け完了が3月になってしまい、レビュー投稿しようとしたら、「期限切れ」になってしまったようだ。購入からレビューを上げるまでに期限があるのだ。
ここで買った他の製品には、詳しいレビューを英文で上げてるのだが。

多くの製品の販売者の中には、まるで転売屋ではないかと思えるレベルのものもあり、そこに何を尋ねてもダメ。
まぁ、Amazon内のMiCarBaもそれに近い印象で、技術的な質問にはまるで対応出来なかった。

製品の紹介に終わってしまったが、この後、いつものように後方に順に表示されるよう、
これより過去の日付で、取り付けの続きを書いて行く。


Posted at 2022/03/19 21:31:05 | コメント(0) | トラックバック(0) | 愛車 | クルマ
2022年03月09日 イイね!

AutoSee 3Dアラウンドビューの取り付け(2)

AutoSee 3Dアラウンドビューの取り付け(2)これまで愛車に取り付けていたMiCarBaの3Dアラウンドビューシステムのホスト(本体)との比較である。
外観はMiCarBaのほうが高級感があるというか。

初めて、このAutoSeeの製品を取り付ける場合は、特に何も迷わずに設置や配線を考えるだろうけど、
MiCarBaの製品からの入れ替えをする場合は、
まずそれを完全に撤去するべきか思案する。


本体はこれまでどおり、助手席下に設置する。
そこのカーペットに直置きするので、放熱を考えて、いずれにもゴム足を取り付けてる。
そのゴム足の裏にマジックテープの硬い方を貼り付けて、それでカーペットにくっつける。
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microSDカードのスロットがあるのはMiCarBaのみ。
 AutoSeeは内部に16GBのメモリーがあり、それに録画するか、ケーブル先のUSBのスロットにUSBメモリーをセットして録画する。

MiCarBaは .mp4の動画ファイルで、AutoSeeは日別のフォルダ内に .tsの動画ファイルが作られる。
.tsファイルは最近のドラレコでよく採用されていて、録画途中で電源が断たれてもそのファイルが壊れず再生可能だとか。
いずれも4カメラが合成された1つの映像ファイルになってる(後にその静止画を貼ってる)
本体での再生時には、いずれかのカメラの画像を全画面にする事も出来る。

駐車録画の為の衝撃感知
MiCarBaは外部接続のセンサーが付属していて、そのボリュームで感度調整したが、
AutoSeeのは内部に衝撃センサーがあり、設定メニューから感度を調節する。
但し、いずれも衝撃を感知しても、起動時間がそこそこかかるので、その瞬間の映像録画は期待出来ない。
にもかかわらず、感度の設定次第では、エンジンOFF時に不必要に起動して録画するので要注意。

私は他に駐車録画させるドラレコがあるので、
MiCarBaでは衝撃センサーは接続しておらず、
AutoSeeもメニューからSystem Setting → Driving Records内のVib.Level を0に変更しないと、デフォルトのままだと駐車録画して、バッテリーを消耗する。

本体には32ピンのコネクタが刺さり、そこから出たケーブルにカメラやリモコン用の赤外線センサー、USBコネクタが付く。
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ちなみに、内部のパーツは以下のようになってる。
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↑白っぽい歯磨きのチューブの中身のようなのは、コンデンサの液漏れでは無くて、後から意図的に付けたものと思える。
中国の製品の基盤には他でも見たが、何の意味があるのか不明。

AutoSeeとMiCarBaで共通して使えるものはないか。
すると、意外に使えるのが多かった。
カメラは中国製品に共通の4ピンなので、まず配線はそのまま使える。
いずれの製品もカメラ側、中継ケーブル、ホスト側の3本に分かれていて、2箇所のコネクタで接続されてるが、中継ケーブルはそのまま問題無く使える。

カメラは? 駆動電圧が5Vの製品や3V台の製品があるので、確認が必要だろうけど、試しにAutoSeeのホストに、MiCarBaの取り付けなかった2Dの製品のカメラを接続すると、普通に映った。
その後、MiCarBaのこれまで使ってた3Dの製品の予備(同じのを2セット持ってる)のカメラを接続してみたが、問題なく映った。

メーカーに言わせると、当然、
「他社のカメラとは互換性が無い。最悪の場合、ショートや火災の危険もある」と言う。
実際、もし4ピンの配列が違ってれば、信号を受けるところへ5Vなりの電流を流せば、カメラは故障するだろう。
だから、試すならば、自己責任だ。

一応、確認は取れたので、
カメラは既に愛車に取り付けてるMiCarBaのをそのまま使う手もあったのだけど、
リアカメラとして使っていたMiCarBaのステー一体型フロント用のカメラは、
夜間の防眩性が大変悪かったのだ。
つまり、後続のヘッドライトが大きく広がり、線状の光りが長くなってしまう。
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↑カメラとしてはコンパクトで、ステーを切除してカメラだけにしたら、
ナンバープレートの真上に取り付けても車検に通ると思ったのだが。

後から買った2セット目のMiCarBaのフロントカメラはステーがネジ留め式になっていて、それだと防眩性も特に問題は無かった。

また、フロントカメラとして使ってたMiCarBaのリア用のカメラは、全く別の単独カメラのステーを流用して、角度調整を可能にしていた。
フロントカメラの位置が低いので、視野を調節する為に、その角度を調節する必要があったのだが、
その視野の中央付近に曇り(にじみ)が発生するようになってた。
レンズを拭いてもダメで、内部に曇りが発生したようだ。
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↑ナンバープレート裏のステーに取り付けてあり、外して横向きに置いてる。

以上の不具合から、フロントとリアのカメラは交換する。

ところが、AutoSeeのカメラとMiCarBaのカメラを比較すると、悩ましい事が。
AutoSeeの前後左右の4つのカメラには全て「SONY253」
MiCarBaの前後左右の4つのカメラには全て「天光」と表記されてる。
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暗視性能はMiCarBaの「天光」が優れてる!
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↑例によって、寝たきり状態で介護してる母親の部屋で、そのベッドが映ってる。

暗視性能と相反する関係の防眩性は、ほぼ同じ。
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↑着古したズボンでみっともないが。自分で検証用に撮影しただけなので。

本当にSONY 253のイメージセンサーなのか?
はたして、取り替える必要がある前後のカメラを、AutoSeeにしていいのか?
この疑問は、左右のカメラでさらに大きくなる。
AutoSeeのカメラは左右で暗視性能が異なるのだ!
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↑同じく介護してる母の部屋。そこはまさに昭和の部屋。
 紐スイッチ付き!の蛍光灯の天井照明に、右上の方にはブラウン管のテレビ!

AutoSeeの前後(見た目は同一)と右の3つのカメラの傾向は同じで、暗い所では緑っぽく映る。
左のカメラだけが暗い所でも綺麗に映る。
このテストではカメラも動かしてみたりした。MiCarBaの2Dタイプの安い製品のカメラだと、残像が強く残るのだが、今回のこれらのカメラにそのような事は無い。

防眩性となると、
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一番いいのは、緑っぽく映るAutoSeeの右と、同じ傾向のAutoSeeの他の前後のカメラ。

MiCarBaのリアカメラはフロントと形状が異なり、リアは光りの線が伸びる傾向にある。
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↑カメラがテカッてるが、全てのカメラのレンズと正面周囲に硬化型ガラスコーティングを拭き取り無しの厚塗りしてる。特にレンズへは目薬を滴下する要領で、1週間以上放置してる。飛び石等への防御を期待して。

一方、AutoSeeの左右のカメラはSONYのロゴも少し違う。
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これら、左右のカメラの違いについては、AutoSeeのほうにも問い合わせたが、
「初めて聞く話し」だと言う。問題があるとすれば、パーツの納入業者のほうかもしれない。

まぁ、普通の明るさの場面では、差はあまりない。
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↑むしろ、右側のMiCarBaのカメラに照明の映り込みが見られる。これは全体を動かしても変わらないから、光りの入射角の関係では無く、カメラの特性のように思える。

ここで使うカメラは、暗視性能や防眩性だけで無く、
4つのカメラの画像を合成する必要性から、レンズ特性とかも問題になって来るはず。
上の4つのカメラ画像は、それぞれのカメラの生の映像であるが、
AutoSeeとMiCarBaでは、明らかに画像の形状や大きさが異なる。
つまり、AutoSeeのほうが全体が丸く、小さくなって、視野も少し広いような。
これは、まさに360度カメラの生映像に似てるのだ。

しかも、キャリブレーション時のレンズ選択では「8255」が指定されてる。
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↑指定の8255以外に多く選択肢があるが、MiCarBaのレンズを使うと、どれにしたらいいのか。
球状の画像を一定の法則で平面に展開してるとすれば、指定のレンズ特性を外れるのはよくないはず。

カメラの取り付け前に、
どらちのカメラを採用するかで大いに悩んだ。
さらにそのカメラのステーを含めた取り付け方法にも課題があった。

まず、リアカメラは、
これまでは前述のとおり、MiCarBaの初期製品のステー一体型カメラを使っていた。そのステーを切り落とす事でコンパクトにし、ナンバープレートにかからないように取り付けていたのだ。
それは防眩性が大変悪いのでボツにする。

今回のカメラはAutoSeeのは前後が同じで、MiCarBaのフロント用も外観は同じで、
ステーがネジ留め式になってる。
このネジは締め付け直したりすると、簡単にステーを貫通してしまう。
つまり、取り付けた後から、抜け落ちる可能性もあるので、接着剤の併用が必要だと思う。

そうしておいて、ステーの横に出た部分を切り落とす。
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それでも、以前に使ってたリアカメラと比較すると、
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高さが出てきてしまう。つまり、ナンバープレートにかかりやすくなる。
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この解決策として、車側の
プラ製のガーニッシュをくり抜いて、内部の鉄板に直接取り付ける。
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↑元から丸く凹みのある部分で、底のプラスティックを切り抜いて、深くした。
超音波メスで切り、リューターで削って、ボディ同色のタッチペンで塗ってある。側面の色が変わってる分だけ深くなった。
中央の黒っぽい大きな穴は、昔々、ディーラーでリアカメラを取り付けてもらった時に、開けられた。今回は金属用の修復パテで埋めた。

この凹みに、先程ステーを加工したカメラをはめ込んだ。
強力な両面テープ「3Mの接合維新」を使ってる。(ずっと使って来たけど、もう無くなった?)
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↑左から来るケーブルは、左の方に取り付けたスマートミラーの車外カメラのもの。

正面から見ると、ナンバープレートへのかかりはこのくらい。
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↑これで何とか、車検に通るだろう。
10数年前には、もっと大きく下に出っ張ったカメラをディーラーで取り付けてもらっていたのだが、近年のオートバックスでの車検では「外せ」と言われた。

なお、このリアカメラは思案の末、AutoSeeのカメラを使った。

次に、フロントカメラは、
これまではMiCarBaのリア用のカメラをナンバープレート裏に貼り付けたステーに取り付けていた。
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黒いボルトを使ったために、サビが出てしまって。
取り外した状態で下から見て、左側がマルチビューカメラ(ナビのフロントカメラ)、
右側がMiCarBaの3D アラウンドビューカメラ。(のリア用をフロントに使ってた)

位置が低いので、角度を調整出来るようにしたいが、
以前とカメラ形状が違うので、同じステーは使えない。
カメラに付属のステーは角度の変更が出来ないので、何か使えるものはないかと、散々、捜したのだが、
なんとAutoSeeの製品の箱の中に、角度可変のステーが別に1個だけ袋に入っていた。
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この角度可変ステーはネジ山式なので、段階的に角度が変えられる。
側面のネジを締め付ければ、勝手に角度が変わる可能性が少ないので良い。
この角度可変ステーはMiCarBaのフロントカメラも取り付けられるのだが、

結局、フロントもAutoSeeのカメラを使う。
それはやはり、キャリブレーション時のレンズ選択との関連で、指定の純正品の方がいいと判断したから。

こうしてフロントカメラはAutoSeeのをナンバープレート裏に貼り付けたステーに取り付けた。
角度可変のステーとカメラはネジ留めだけで無く、接着剤も併用した。
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↑隣の席はカーナビに映すマルチビューカメラ用。

ナンバープレート側のステーとの接合にはステンレスの六角穴ボルトとナットにバネ座金も使った。
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このナンバープレートステーの加工品については、
過去のMiCarBaのカメラ取り付けの記事を参照して欲しい。それはこちらから。

次の課題は左右のカメラなんだが、
グロメットを含めた大きさがAutoSeeとMiCarBaで違うのだ。
AutoSeeのカメラのほうが、グロメットの取り付け面から先(奥)への出っ張りが大きい。
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ところが、ドアミラー内部はもうギリギリで、これ以上、中には入れられない。
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↑ドアミラー内へのカメラの取り付け作業は過去の記事のこちらから。

グロメットを入れ替えようにも、カメラ本体の直径はAutoSeeの方が小さい。
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↑本体のカサ部分はAutoSeeの方が大きい。


本体の直径はAutoSeeの方が約1mm細いので、グロメットを取り替えると抜けてしまう。
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ドアミラーに穴を開けて、取り付けを検証した時に用意した、
中古のドアミラーにAutoSeeのグロメットとカメラを取り付けてみると、
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↑奥まで入りきれないので、隙間が目立つ。
MiCarBaのグロメットがカサの部分を包み込むようになってたのに対して、
AutoSeeのグロメットはカサの底辺に接するだけなので、うまく入ったとしても、
同様の隙間が出来てくる可能性があるし、抜け易くなると思う。

ドアミラーのカメラは、ドアミラー内に次のケーブルへのコネクタが来るようになってるので、カメラが故障した時など、ドアミラー内だけで交換出来るようになってる。
だから、取り替える事は鏡さえ外せば可能なんだが、
サイズの違いや暗視性能などから、
左右のカメラはMiCarBaのをそのまま使う事にした。
これが後に、やはり問題になるのだが。

なお、初めてドアミラーにカメラを取り付ける時は、その左右のカメラの向きに注意。
AutoSeeの製品はメニューの最初の画面の「Quadripartiton」で4つのカメラの生画像が見れるので、キャリブレーションシートの四隅の■がよく見えるようなカメラの向きにしておく必要がある。
その「Quadripartiton」を終了させるのは、表示されてる「カギ矢印」ボタンでは無く、「OK」ボタンでしか戻れない。
ステアリングリモコンは効くが、この「OK」ボタンを押さないと、以降、長方形のリモコンは操作出来なくなる。多分、バグだ。

話しは戻って、左右のカメラの向き
特に見え難い後方の■がよく見えるような向きにしておく。
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↑前後がAutoSeeのカメラ、左右がMiCarBaのカメラだとこう映る。
 AutoSeeのカメラのほうが画像が小さく、丸くなってる。(視野は少し広い)

次は、ホスト側本体への32ピンのコネクタとそのケーブルなんだが、
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本体を助手席下に設置して、ケーブル類は見えないように通してるので、これをやり直すのは大変。
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↑ナビ本体からの大量の太いケーブル類と一緒に左側面の内張りの中に押し込んでるので、もう触りたくない。

ただ、カメラのコネクタなどは、すぐ近くに来てる。
後は電源の配線と、映像出力のケーブルを追加して、元のコネクタはそのまま放置する予定でいた。
しかし、なんとこの32ピンのハーネスも共通で利用出来るのだ。
赤外線リモコンの受光部へのケーブルや、
USBコネクタ(録画用)のケーブルなども、そのまま同じ32ピンコネクタで使える。
つまり、このコネクタを差し替えるだけで済む。

但し、カメラの配置、順番が異なる。
カメラはフロントが黒、リアが黄色、右が青、左が赤のコネクタで統一されてるが、
下の画像のように色違いで接続する必要がある。
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↑フロントカメラの黒はそのままで、その他のコネクタ(メスの太い方)には
黄色(太)←青色の右カメラ
青色(太)←赤色の左カメラ
赤色(太)←黄色のリアカメラ
に変更する必要がある。

また、当然、ウィンカーやバックランプからの配線も、32ピン側で接続してる場合は、
右ウィンカー → 黄色のコネクタ(太)からの配線に、
左ウィンカー → 青色のコネクタ(太)からの配線に、
バックランプ  → 赤色のコネクタ(太)からの配線に接続が必要となる。
これも、カメラ側でそれらの配線をしてる場合は、変更する必要は無い。
つまり、ドアミラーのウィンカー線に接続してる場合や、
リアカメラ側でバックランプに配線してる場合はそのままでいい。

あと、驚いたのは、
AutoSeeのステアリング・リモコンも、そのままMiCarBaでも使える。
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実際、AutoSeeの製品を取り付ける前から、このステアリング・リモコンをMiCarBaで使っていたのだ。
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このステアリング・リモコンが別売されてたならば、カメラ切り替えリモコンを改造して付けなくてもよかったのだ。
しかも、こちらのほうが電波がよく届くし、画像のように薄くなってる。
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↑左が前から使っていたカメラ切り替えリモコン。

ただ、MiCarBaのカメラでは、前後左右の切り替えのみ。
AutoSeeでは、それぞれのボタンの長押しで、別の表示に切り替えられる。

しかし、この無線のステアリング・リモコンは、
赤外線による長方形のリモコンと接続コネクタが一緒なのだ。
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正確には、その赤外線リモコンの受光部のコネクタが一緒。
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つまり、そのままでは、いずれか一方しか接続出来ない。

AutoSeeのカメラでも、ステアリング・リモコンで切り替えられる表示は、長押しを含めて8パターンのみ。
それ以外の表示は長方形の赤外線リモコンを使わなければならない。
また、メニューの表示や操作も赤外線リモコン。
だから、どちらも使う必要がある。

そこで、考え付いたのが、ヘッドホンなどの分岐ケーブル。
3.5mmのヘッドホン・スプリッターを使う。
これがあれば、無線のステアリングリモコンと赤外線の長方形のリモコンを
同時に接続して使えるのだ。
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↑この400円ほどのケーブルを同梱してくれてたらいいのに。

なお、この3Dカメラにも「ステアリング操作に対応した4輪の動的軌道ライン」の表示が可能で、車種別に6パターンがあるらしい。
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車の3Dモデルを選択した時点でパターンは決まり、無い車種もある。
ただ、OBDから配線をとり、付属の専用ハーネスで接続する。
実際の対応車種も限定されてるようだ。

私の愛車のEKシビックには、そもそもOBDは無いし、舵角センサーも無いので、
残念ながら「動的軌道ライン」は使えない。

以上で取り付けは完了した。
次は車の回りにシートを広げてのキャリブレーションだ。
それも、これより過去の日付で書くつもり。



Posted at 2022/03/20 20:30:21 | コメント(0) | トラックバック(0) | 愛車 | クルマ
2022年03月08日 イイね!

AutoSee 3Dアラウンドビューの取り付け(3)

AutoSee 3Dアラウンドビューの取り付け(3)カメラや本体の取り付け、配線が完了したら、車の回りに基準となるシートを広げて「キャリブレーション」を行う。

相応の広い場所が必要になるし、屋外ならば、風が極力無い日を選ばなければならない。シートが風で煽られて、設置が困難になるから。
ある意味、機器類の設置よりも厄介な作業となる。

また、機器側の設定準備として、標準では内蔵の16GBメモリーに各カメラの生映像が録画されるが、
その日時を設定しておいたほうがいい。
後で記録としての検証する時、日も時間もデタラメでは混乱するから。
メニューから「System Settings」→「Driving Records」内の「Time」で設定する。

また必要ならば、USBメモリーをセットして、同じ「Driving Records」内にある「Storage Mode」を「Built-in」から「Hang-out」に変更しておく。
私はとりあえず、32GBのUSBメモリーをセットしてるが、何GBまで可能なのか不明。

このAutoSeeの3D アラウンドビューカメラは、基準となるシート(クロス)が4種類選べるようになってる。
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しかし、実際に使うのは、一番簡単な2番目のクロスで、
取説もこのクロスのみについて書かれてる。
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要するに、このシステムで必要なのは、4つの1m四方の枠なのだ。
それを製品に付属のメモリ付きガムテープで路面に作る事も出来る。
が、そのテープは一度使ったら終わりで、再利用は困難だし、位置関係の再現の為には、
やはり専用のクロスを買っておいたほうがいい。

改めて、私が買って、今回取り付けをしてるAutoSeeの製品はこちら
その商品ページ内に貼られてるクロスの購入リンクはこちら
現在、クロスが1768円ながら、送料が2485円。合計4253円もする。
このクロスの商品ページの下に、同じようなクロスが複数出品されてるので迷うが、

私が本体よりも、かなり前に購入していたクロスはこちら
送料を含めると、これが一番安いと思われる。(他にも出てきたらゴメン)
ズバリ2619円で送料無料!
但し、2種類あるようなので、「色」で以下のような右側を選択。
2pcsとなってるので、2枚セットでこの値段である。
現時点で、あと2日でさらに300円ほど安くなるセールが開催されるらしい。

ただ、このクロスは画像のように、必要では無い市松模様も含まれてる。
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その為に、セミオートでキャリブレーションをする時、私の車のように規定外に低い位置についてるフロントカメラの場合、間違って市松模様を認識してしまう可能性もある。
セミオートなので、そこから手動で正しい位置を指定し直すだけで問題は無い。詳しくは後述。

MiCarBaの3D アラウンドビューカメラでは、以下のシートを使った。
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いずれも、左右の■までの距離が同じ2.2m(中心から左右に1.1mずつ)
AutoSeeは■が1m四方なのに対して、MiCarBaは■が60cm四方。
MiCarBaの時はそれを段ボールで代用していたが、位置を決めるのがやっかいだったし、日射で端の方が反って来てしまった。
私が買ったクロスがあれば、前後に関しては、1m四方の■の内側に60cmの枠を白ガムテープで作るなどして、MiCarBaでも利用出来ると思う。

いずれのクロスでも、中心にマークが付いている。
それを車の前後の幅のそれぞれの中心に合わせる必要がある。
同時に、車の前後辺に対して並行でなければならない。
車体とクロスの間隔は、およそ20cmと書かれてる。

車の側面に対して並行に置くのは容易でも、前や後の辺に対して並行に置くのは厄介だ。完全に長方形の車ならいいんだが。
MiCarBaの時は、前後の市松模様シートを「目安」で置いていた。
その市松模様に対して、距離を測って、段ボールの■を並べていたのだ。

今回は、まず車の前後4箇所で基準となる位置を路面にマークした。
白色のマーカーペンかチョークがあるといい。
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↑既に風で煽られ、なかなか位置が定まらない。
ホイールの中心がハッキリしてれば、そこからでもいいと思う。

そして、幅広の5mのメジャーをタイヤの接地面に添わせる。
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↑メジャーは自動より手動でロックするのがいい。
 私が使ったのは25mm幅で5.5mのこちらの商品。
 幅広のほうが、捻れ難く、真っ直ぐに伸ばしやすい。私はコレを2本用意した。

つまり、まず左右いずれか片側で、前後に路面にマークした基準位置から、
私の車の場合は、前方に60cm、後方に55cmで、(この間隔は後述)
「くの字」ないしは「Tの字」マークを路面に入れた。
同時に、その前後のマークの間隔を測定しておく。後で入力する必要がある。
これが前後のクロスの間隔になる。

これを反対側でも同様に行うと、前後に車体に並行なポイントが4箇所出来て、
その幅も測定してから、その中心を出して「Tの字」のマークをつける。
ここで測定した幅+10cmを後に入力する。
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↑私は先にクロスの■からの距離を測っておいて、中心に予めメジャーに印を入れておいた。

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こうして路面にマークしたポイントを基準にして、クロスを広げるわけだが、
4mもあるクロスをいきなり一人で広げると、風で煽られてどうにもならない。
予め、自宅(室内)で帯状に畳んでおいて、それを中心から左右に広げて行く。
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先に中心付近をガムテープで留めておいてもいいと思う。
要するに、帯状のクロスを車体に並行に置いて、
最初の1辺を先にテープで固定してしまう。
そこから順に広げて、留めて行く。助手が一人でもいれば随分と楽だろうが、私は常に一人なので。

クロスの■は測ると1mでは無い。1cm位の誤差がある。
また縁から■までも、片側が9cmで反対側が11cmで、しかも左右で偏りがあった。
右の方は正確なのに、左の方が寄ってたりするのだ。
それで、基準となる縁が10cmになるようにハサミで切り直した。
まぁ、そこまで厳密にやらなくてもいいかもしれない。
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こんな感じでクロスを広げて行く。
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↑エンジンを切っていたのに、ドアの開け閉めの衝撃で駐車監視録画されていた。

クロスを広げ終えると、
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↑左右のカメラのリア方向の■は、大きくハッキリしてるせいで、MiCarBaの段ボールの時より見やすい。

改めて、前後はAutoSeeのカメラで、左右はMiCarBaのカメラなのだ。
AutoSeeのほうが画像が丸く、小さくなってる。(視野は少し広いみたい)
はたして、これでキャリブレーションを行っても大丈夫なのか?

そもそも、取説にも「40cm以上」と書かれてるのに、
フロントカメラは約30cmの高さで、左右のカメラはかなり傾いてる。
カーポートでこの当たりに■が来るだろうと(一番内側の1隅はマーク出来る)、適当なポイントを指してキャリブレーションしてみても、「失敗」(Failed)になってた。
だから、実際にクロスを広げてキャリブレーションしても「失敗」になるかもしれず、
そうなったらMiCarBaに戻すしかないと、本体を持って来ていて、
その場で助手席を外して、その下に設置した本体を取り替えるつもりでいたのだ。

なお、クロスと車体の先端との距離は、取説には20cm位と書かれてるが、
フロントのカメラがナンバープレート下という特殊条件もあり、前は約8cm、
リアはバンパーが映るので、後ろは約15cmだった。

上の4つのカメラの映像は、メニューの最初の画面の一番下の
「Quadripartition」で見る事が出来るので、それで予め、前後のクロスの離し具合を、メジャーを横に伸ばしておいて、モニターで見て、自宅で検討しておいた。
その「Quadripartiton」を終了させるのは、表示されてる「カギ矢印」ボタンでは無く、「OK」ボタンでしか戻れない。
ステアリングリモコンは効くが、この「OK」ボタンを押さないと、以降、長方形のリモコンは操作出来なくなる。多分、バグだ。

話しは戻って、MiCarBaの時もそうだったが、
クロスの縁がバンパーで隠れないほうがよかった。
あまり近すぎると、合成画像に黒い陰が発生してしまった。

なお、エンジンを止めた状態でキャリブレーションを行う。
フロントカメラがナンバープレート下に取り付けてあるので、エンジンをかけてると多少なりとも揺れるのだ。
その為に、上の画像にも映ってるが、予備のバッテリー(母の介護ベッドの停電時駆動用)を持って行って、ボンネットを閉めたまま充電出来るようにしてるSAEケーブル(整備手帳に記事あり)で並列接続してる。
カーポートでやってみても、これでかなり長時間、ACCがONの状態で作業出来る。

実際のキャリブレーション作業は、
リモコンの右上の「横三本マーク」のメニューボタンを押して、
上下の△ボタンで「Calibrate」を選択して「OK」ボタン。以降の操作は全てリモコンで行う。
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上下の△ボタンで「Cloth2」を選ぶ。
一番下の「Select Lenz」は「8255」が初期値になってるはずなので、そのまま。
よければ、「OK」ボタン。
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クロスの前後の間隔と、車幅を入力する。
これは先に測定しておいた前後のクロスの間隔と、車幅+10cmを入力。
今回の愛車での値は、下の画像のとおり、445と180にした。
以降、もし、前の画面に戻りたい時は、「カギ矢印」ボタンを押す。
それが常に右横にも表示されてる。(下の画像の右下の青丸)
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数値の入力はどうするかというと、上下左右の△ボタンで、
数字の上へ赤いカーソルを移動して「OK」ボタンを押すと、
数字入力ウィンドウが出るので、その中から選んで「OK」ボタンを押す。
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数値の入力が終われば、上下左右の△ボタンで、
中央にある丸い「CLB」を赤くさせて「OK」ボタン。
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すると、以下のように「Auto」か「Manual」かを尋ねてくるので、
「Manual」を選択して「OK」ボタン。
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↑一度「Auto」を試してもいいと思うけど、取説にも「Manual」の方が正確と書かれてる。
私の車の場合は「失敗」(Failed)になった。

「Manual」を選択すると、カメラごとの測定の選択画面になる。
まず、ここで「Semi-auto」を選択して「OK」ボタンを押す。理由は後述。
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処理中と表示されて、1分近く待つ。
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結果は、私の車の場合は、やはり「失敗」(Failed)と出るが、
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「成功」(Success)と出るかもしれない。
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↑この画面をリモコンの「カギ矢印」ボタンで抜けて、前のカメラ選択画面に戻る。

以降、順にカメラを選択して、クロスの■の4隅を抑える処理を繰り返す。
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まずは、フロントカメラの処理では以下のような画面になった。
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↑カメラの位置が低いせいか、先の「Semi-auto」で■を自動判定した結果、市松模様の一つを選択してしまってる。
後述のリアなんかは、ほぼ正確に■を認識してるのだが。

以降、前後左右のカメラごとに、以下の同じ操作を行う。
まず最初に、点滅する緑色の「+」マークを前後左右の△ボタンで移動して、
本来の四隅にある1m四方の■の中に入れる。(上の画像はそこまで済ませてる)
どの■なのかを認識される為と思われるが、意味不明。

カーソルの移動速度は、リモコンの「+」と「-」ボタンで調節する。
現在の速度は、左上の拡大画像の下に緑色の枠が広がったり、狭くなって表現してる。
位置がよければ、「OK」ボタンを押す。
これを左右の「+」マークに対して行う。

次に点滅する数字付きの緑の●を移動して、1m四方の■の隅に順に合わせて「OK」ボタン。
右上に■のどの隅が何番かを表示してるし、左上には拡大表示がある。

「OK」ボタンを押すと、次の番号の●の移動に進む。
1つ前に戻りたくても、そこはガマンして、先に進む。
左右の8ポイントの指定が終われば、また最初の緑色の「+」の移動に戻る。
それを繰り返すので、やり直したい場合は、後でする。

一回、「OK」ボタンを押す度に、移動速度はリセットされてしまう。
だから、移動距離が大きい場合は、その都度、「+」を何回か押して、高速移動させて、近づいたら「-」で減速させる事を繰り返さなければならない。
特に、微妙に調整したい場合は、さらに「-」を押して微動に変えなければならない。

全てのポイントが完了したら、リモコンの「カギ矢印」ボタンを押す。
少し、処理に時間が取られて、前のカメラ選択画面になる。
4つのカメラでそれを繰り返す

ちなみに、リアのカメラは、「Semi-auto」の結果、最初から以下のように正しく■を認識してる。
必要ならば、微調整する。
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右カメラは以下のように前方(画像で左)の■のみ「Semi-auto」で認識してる。
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左カメラはなぜか前後ともに■を認識していない。
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↑先に「Semi-auto」を実行してないと、全てこのような状態になってる。
つまり、全ての移動距離が大きくて、手動での操作に手間と時間がかかる。

MiCarBaのカメラでは、一度、キャリブレーションを行うと、その後、もしカメラの角度や位置を変えたからと、再度キャリブレーションを行う場合、前回の位置を記憶、再現してくれるので、■のそれぞれの4隅を合わせるのに、あまり手間がかからなかった。

しかし、このAutoSeeの製品では、一旦、エンジンを切ると、■の4隅を抑えたポイントはリセットさせて、上の左カメラのような状態に戻ってしまう。
それで、再度キャリブレーションを行う場合は、また最初に「Semi-auto」で前処理した方が、後の操作の手間が省ける。

4つのカメラの操作と処理が完了したら、
右上の「Manual」を選択して「OK」ボタン。
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これは数秒で終わって、「Success!」と表示されたら終わり。
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ここで、「OK」ボタンで抜けるのかどうか、私は「カギ矢印」ボタンで順に戻って抜けた。

そして、キャリブレーションが無事に成功したら、
その結果を保存しておきたい。
「System Settings」→「System + Update」→「Engineering Mode」
ここではパスワードを聞いてくるので、リモコンの△ボタンを
上、下、左、右、OK の順に押す。
これがパスワードの代わり。

次に、「Export Mosic Pams」を選択して「OK」ボタン。
「Success export file(s)!」と表示されたら完了。「カギ矢印」で戻る。

キャリブレーションが終わってから、クロスが無い状態で、間違って「Auto」で実行してしまったりすると、もうメチャクチャな画像になるのではないか?
そんな時に、ここで「Import Mosic Pams」を実行すれば、前回のキャリブレーション直後の状態を復元出来るはず。
MiCarBaにもこの機能はあった。ただ、AutoSeeでは試してはいない。

以下の画面がキャリブレーション完了後。
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なんか微妙だ。やっぱり、各カメラ間の接合付近がおかしい。
しかし、正面の市松模様は比較的綺麗に思える。
一方で、後方の■が歪んでる。これが後に、前後と左右でカメラが異なるせいだとわかる。

特に前方カメラと横のカメラとの接合の不一致は、
両者のカメラの高さの違いが大きい事も原因らしい。メーカーに言わせると。

参考までに、以前のMiCarBaのカメラでのキャリブレーション直後の画像は
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こうして見ると、確かに真正面の画像は改善されてる。
同時に、AutoSeeは黒いロゴの帯が入って前方画像の邪魔だ。これが消せたらいいのに。

とりあえず、AutoSeeでのキャリブレーション直後の動画は以下。

↑上のほうが綺麗にカットされてる。

これは、左右のカメラが傾いてるせいで、
MiCarBaの時には以下のような階段状になってたから。
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AutoSeeではそれを低い位置に合わせて自動的にカットしてしまったようだ。
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しかし、AutoSeeはこのような映像も「View Adjust 」で調整出来る。
もっと上から見た3D画像にしてやれば、上の黒い帯は少なく出来る。

なお、このキャリブレーション時の動画は、以下のDVRで録画してたのだが、
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解像度を最高のD1(740×480)では無く、一段下のVGA(640×480) にしてしまっていた。
また、上のMiCarBaのキャリブレーション時はWindowsタブレットで動画をキャプチャーしていて、そのほうが画質は良かった。

それで後日、隣の白線がハッキリした駐車場で録画した動画が以下。
表示パータンのあれこれ。


アラばかり気になって仕方ない。もうこれ以上、どうしょうもないのか。
いや、やはり左右のカメラも同じAutoSeeにすべきか。

その辺の検証を次回、またこれより過去の日付でアップするつもり。

Posted at 2022/03/27 14:35:32 | コメント(0) | トラックバック(0) | 愛車 | クルマ
2022年03月07日 イイね!

AutoSee 3Dアラウンドビューの検証(1)

AutoSee 3Dアラウンドビューの検証(1)改めて、AutoSeeの3Dアラウンドビューシステムの画像であるが、
こうして、歪の少ない良いシーンを選んで静止画にすると、
もうこれで十分ではないかと思えてしまうのだが、

この時点で、前後のカメラはAutoSeeのもので、
左右のカメラは以前のMiCarBaのままなのである。
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↑上側の前後のAutoSeeのカメラのほうが、画像全体が丸く、小さい。

こんなレンズ特性?の違うカメラでキャリブレーション(調整)を行っているわけだ。

以前のMiCarBaの3Dアラウンドビューシステムでも、今回のAutoSeeのでも、
車の四隅から放射状に「空間歪ビーム」が照射されてるようにも見える。
つまり、前後左右の4つのカメラの接合付近のズレが大きい。
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これは、メーカーに言わせると「4つのカメラの高さの違いが大きい」と言う。
確かに、
フロントカメラが地上30cmなのに対して、
リアカメラは地上84cm、
左右のカメラは地上82cm
なのだから、フロントカメラのみ高さの違いが大きい。
その高さから撮影した画像も大きく異るわけで、それらを合成して1つの3D空間を作り上げるのだから、無理があるのかも。

しかし、改めて左右とリアの高さは違いが少なく、それでもそれらのカメラの接合は完璧では無い。これはカメラのレンズが異なるせいか?
いや、それだけでは無い。
左右カメラのドアミラーは車全体から見れば、だいぶ前方寄りなので、キャリブレーション時のクロスも後方は遠く、小さくなる。
さらに、私の車のドアミラーの底部には水平部分が無く、カメラも傾いてる。
つまり、リアは距離的に遠いうえに、地上からも高くなってる。
よって、リアの方が左右との画像の接合は難しくなってるはず。

4つのカメラが同じ高さで、左右のカメラも水平に、しかも車の前後の中心付近に設置出来たら、理想的な3D空間が出来上がるのだろうか。
そんな車にカメラを取り付けて、その画像を見てみたいものだ。

ただ、「地上高40cm以上」という指定に対して、
30cmしかないフロントカメラの前方画像は、
MiCarBaのシステムではハケで履いたように流れ、停車時もフワフワと揺れ動いていたが、
AutoSeeのシステムではそれが大分マシになってる。

改めて、静止画で見てみると、
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以上の映像を実際の走行動画で紹介すると、約3分半なので、もし時間があれば見て戴きたい。


前回、AutoSeeとMiCarBaのカメラで暗視性能が違うと解説したが、
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つまり、暗いところでは、MiCarBaのカメラのほうが綺麗に映り、
AutoSeeのカメラは全体が緑色っぽくなってしまう。

そんなAutoSeeのカメラが前後で、MiCarBaのカメラが左右の状態で、
夜間のカーポートで、照明が無い状態では、
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4つのカメラのそれぞれの生映像は、
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↑前方の道路にある街灯のみの明かりで、AutoSeeのリアカメラ画像は真っ暗。

スモールランプを点灯すると、
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4つのカメラのそれぞれの生映像は、
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カーポートの照明が点灯すると、スモールランプ無しでも、
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4つのカメラのそれぞれの生映像は、
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以上から、真っ暗では何も見えず、
スモールランプの照明があると、それで十分見えて、
あまり実用差は感じられない。
実際に夜間の路上での検証も必要だろうけど、あまり気にしなくていいのかと。

なお、今回のAutoSeeの3Dアラウンドビューカメラに変更したついでに、
5インチモニターもAHD対応の高解像度のものに変えた。
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↑モニターを写真に撮ると、左側の旧タイプのほうが白くて明るく見えてしまうけど、

文字などの解像度が違う。
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アナログでも高画質なAHDは、今回の3Dアラウンドビューカメラは対応していない。
けど、モニターの解像度が、従来の800×480に対して、
1024×600ドットになったので、
メニューなどの文字の繊細感が向上した。
従来のは小さな文字が潰れて、読みにくかった。

この5インチモニターだけの販売は、まだ日本では無いみたい。
私はこちらで、3981円(送料無料)で購入した。
カメラとセットの商品と2通りあるので、「色」の項目で選択する必要がある。

しかし、2系統ある映像入力が、
従来のモニターは映像信号の有り無しで、自動切り替えが出来たが、
このAHD対応の5インチモニターは裏のメニューボタンでの「手動切替」だけなのだ。

3Dアラウンドビューカメラからの映像出力を、
アンプ付き(電源が必要)のデータシステムの3分配器を通して、
モニターと録画装置とナビのAUX入力に振り分けていた。

以下が現在の録画装置。この装置はこちらから。
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4つのカメラの生映像は自動的に録画されてるが、
モニターへ出力される3D画像は録画されず、上記の装置でそれを録画していた。

モニターへは、先の分配器からの3D映像と、録画装置からの映像の2系統を入力させて、
リモコンで3D映像出力をOFFにすると、録画装置からのメニューや再生画像に切り替わるようにしていたのだが、
新しいAHD対応のモニターではその映像の有り無しによる「自動切替」が無くなってしまったので、モニター裏のボタンで「手動切替」する必要が出てきた。
しかも、モニター裏の3つのボタンの一番下を長押しするなど、操作性が悪い。

また、エンジンをかけた時の起動画面で、
3Dアラウンドビューカメラは起動が遅い。
その間、録画装置からのオープニング画面を自動的に表示していた。

そんな事もあり、やはり自動で映像を切り替えるようにする為に、
データシステムの「AVセレクターオート AVS430Ⅱ」という機器を追加した。

これがまた、ちょっと大きめの装置で、もう設置場所に思案する。
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↑AVセレクターはグローブボックスを開けた側面に貼り付け。
 センターコンソールの下の奥まった所にサイバーナビAVIC-VH0999のモニター部が見える。
 ここが唯一の1DINスペースなので、オンダッシュ化するしかなかったのだ。

上記の録画装置の画質がイマイチ。
どうもAutoSeeの3Dカメラとの相性がよくないみたいで、なんか暗く映る。
まだMiCarBaの3Dカメラでの録画映像のほうが綺麗だった。
モニターに出力される3D画像がAutoSeeは悪いとは感じ無いのだけど。
ともかく、Windowsタブレットを車内に持ち込んで、それで3D映像をキャプチャーしたほうが、ずっと高画質なのだ。

中国の通販サイトには、AHD対応の録画装置がいろいろある。
それらは録画解像度も高いのだ。
上記のと同じで、ボディーの色が黄金色のものは128GBのmicroSDに対応で、AHD録画らしいのだが、従来のアナログ映像も録画出来るのかどうか、よくわからない。
質問しても確実な回答が得られないのだ。

モニターはAHD対応でも、普通のアナログ映像も映せるのだから、録画装置も可能ではないかと思うのだけど。

→後に、AHD対応のDVRに変更した。
画質はよくなったみたいだけど、横長の録画映像になってしまう。
これについては「整備手帳」のこちらを参照。

あと、走行時の、つまりエンジンをかけた状態で、
3Dカメラからの映像がチラつく。
これも日によって違うのだが、ひどい時は録画映像もかなりノイズっぽい。
キャリブレーション時に、エンジンを止めた状態で、しかも補助のバッテリーをつないで録画していた時は、随分と綺麗に感じた。

つまり、オルタネーター(発電機)からのノイズらしいのだけど、気になるのはこの3Dカメラからの映像だけ。
それはMiCarBaの時も同じだった。
これの対策として、ビートソニックのビデオノイズフィルターVF1の導入を考えてる。

以上で、「AutoSeeの3Dアラウンドビューの検証」は終わり。
と行きたいところだが、
3D画像が少しでもよくなるならと、
やはり左右のカメラもAutoSeeのものに変えて、
全て同じ設計のレンズに統一する事にした。

次回は「AutoSeeの3Dアラウンドビューの検証(2)」として、
これより過去の日付で書くつもり。

Posted at 2022/04/10 20:53:52 | コメント(0) | トラックバック(0) | 愛車 | クルマ
2022年03月06日 イイね!

AutoSee 3Dアラウンドビューの検証(2)

AutoSee 3Dアラウンドビューの検証(2)改めて、少しでも3D画像がよくなる事を願って、
4つのカメラを全てを本来のAutoSeeのものに変更する事にした。

これまで使ってたMiCarBaの3Dアラウンドビューシステムから、AutoSeeのシステムに入れ替えるのに、
左右はMiCarBaのカメラをそのまま使っていたのだ。
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上の画像のとおり、AutoSeeの前後のカメラは表示が丸く小さくなってる。
視野は少し広いように思うが。
4つのカメラの映像を合成して1つの映像空間を作り出すのに、カメラのレンズ特性が違ってるようでは、本来の性能を発揮出来ないのは当然だ。

しかし、左右のカメラはドアミラーの底に穴を開けて取り付けるので、
サイズの異なるカメラに取り替えるのは難しくなる。
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カメラの直径は小さくなってるのに、カサは大きくなったAutoSeeのカメラ。
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それで、左右のカメラは以前のMiCarBaのをそのまま使っていたのだが、
今回のAutoSeeのカメラの方が、本体の直径が1mm小さいので、
それに絶縁用のビニールテープを巻き付けて太くして、MiCarBaのグロメットにハメ込む事にした。
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↑その結果、カメラの露出サイズはより大きくなるのだが。

カメラの奥行き的にも厳しいので(画像は以前のMiCarBaカメラの取り付け時)
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カメラ本体を削った!
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これまでにも、フロントカメラをナンバープレートのネジ穴に取り付けるカメラに改造するのに、カメラの殻割りをして来たので、中身はゴム状の充填剤が詰まってるのを知ってたから。
中の基盤が出て来てしまうまで削るとヤバいが。
今回も昔4万円ほどで買った「超音波カッター」でサックリと角を切り取った。
(どこで買ったか記憶に無く、同じものは今は無いみたい)
絶対にケーブルを切らないように、必ず、内側から外へ向かって切る。
そのままでも大丈夫かもしれないが、手持ちのセメダインの接着剤スーパーXハイパーを塗っておいた。

手順としては、まず、MiCarBaのグロメットに適度な抵抗で収まる太さにテープを巻いて調整して、それがOKになってから、角を削った。
なお、ここで使ったグロメットは、予備に2セット持ってるMiCarBaのを使用したが、グロメットは傾斜面用と2セットが1つの製品に付いてるので、カメラの入れ替えの場合は、それで直径のサイズ調整に使える。

こうしておいて、ドアミラーの鏡を外すと、
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↑鏡を外側(画像では右側)から指を突っ込んで、力技で引き剥がす。その時に落とさないように。
外す度に、アクチュエーターや支点の部分にグリスを塗り直してる。

カメラ側のケーブルが短く、必然的にドアミラー内で次の中継ケーブルのコネクタ(画像で右側は青色)に接続する必要がある。
その結果、カメラを交換する時は、鏡を外すだけで可能になるのだ。
他の配線があるのは、ドアミラーに貼り付けたシーケンシャルウィンカーのLED用のもの。
途中にノイズを避けるためにフェライトコアが装着されてる。それは至る所で使ってる。

カメラの向きを変えたり、配線を変えたりするのに、何度、鏡を外したか。
鏡の向きを変える為のアクチュエーターのギアがガリガリと音を立てる。
外す時もだが、今度、鏡をハメ込む時も、力技で押し込むので、しまいに壊れはしないかとハラハラする。

そしてカメラを抜くには、まずは内側から、手持ちのクリップ外しで、ケーブルを傷めないように、カメラ本体を押し込む。
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↑使用した道具はエーモン1423

グロメットからカメラのカサが出たら、後は外側から指で引き抜く。

改めて、カメラを抜いて見ると、グロメットは傾斜して湾曲したドアミラーに密着するよう、接着剤でも貼り付けていたのだった。
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↑元のカメラのレンズの中心位置をグロメットに印を付けておいた。
水性のマジックがいいが、私は布にマーキングする為のチャコペンというのを使った。

このグロメットにAutoSeeのカメラを押し込むのだが、
カメラの向きに注意が必要だ。
基本はレンズが外を向くようにするわけだが、前にも書いたように、
AutoSeeのメニューの最初の画面の「Quadripartiton」で4つのカメラの生画像が見れるので、キャリブレーションシートの前後の■がよく見えるようなカメラの向きにしておく必要がある。
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と言っても、ガレージでのカメラの取り付け時にそのシートを展開する事は不可能なので、まぁ、前後のタイヤ当たりが見えるようにしておいた。

この「Quadripartiton」を終了させるのは、表示されてる「カギ矢印」ボタンでは無く、リモコンの「OK」ボタンでしか戻れない。
ステアリングリモコンは効くが、この「OK」ボタンを押さないと、以降、長方形のリモコンは操作出来なくなる。これはバグだと思われる。

それと、左右での見え方が同じようにしておくほうがいい。
左右の両サイドのカメラ映像を同時に表示するモード(後に画像あり)もあるので、
それはステアリングリモコンの「◀L」のボタンを長押しすると表示されるので、その画像でのチェックも行ったほうがいいと思う。

こうして、サイドカメラもAutoSeeに入れ替えると、
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↑ますます、ドアミラー下への飛び出しが大きくなった。
テカッてるのは、カメラもグロメットも硬化型ガラスコーティング剤を拭き取り無しで塗ってあるから。

サイドカメラをゴム製のグロメットに押し込む時、MiCarBaのカメラよりも大きくなったAutoSeeのカメラのカサをハメ込むには、
巻き込もうとするグロメットの縁を爪楊枝の先などで引き出す必要がある。
周囲でグロメットの縁を引き出しながら、カメラを押し込んで行くのだ。
先にカメラの向きがOKとなってから、カサ部分をグロメットに押し込むのである。

私は手持ちの千枚通しでグロメットの縁を引き出そうとしていて、
滑ってドアミラーに傷を付けてしまった!
爪楊枝のほうがいいし、周囲をマスキングテープなどで養生しておくほうがいいかもしれない。

ともかく、左右でカメラの向きや外観の感じを同じにしたいのだが、
なぜか、左側のカメラはグロメットに納まりが悪かった。
どこかにつかえてるかと、カメラの角を削り直したりした。

こうして、サイドカメラの入れ替えが済んたら、
もう一度、キャリブレーションをやり直す必要がある。
その手順は「AutoSee 3Dアラウンドビューカメラの取り付け(3)」のこちらから。

サイドカメラを入れ替えて、レンズ特性も変われば、向きも少し変わったので、
キャリブレーションの前はこんな感じになっていた。
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キャリブレーションを終了すると、
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↑確かに、後方の■の映りは以前よりは綺麗になってる。

以前のサイドカメラがMiCarBaの混成の時は、
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後方の■の映りはよくなってるが、前方の■はあまり変わらない。

他の場面での画像も比較すると、
いずれも左側がオールAutoSeeのカメラ。
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↑全て、左側がオールAutoSeeカメラ、右側は左右がMiCarBaカメラのまま

それなりに苦労して、全てのカメラをAutoSeeに変えても、
左右のカメラがMiCarBaのカメラの時と比較して、
期待したほど、改善されてないし、悪くなって見える所も多い。
もっとも、車の位置が(前後が)完全に同じでは無いので、
車の四隅から放射状に出る歪ポイント(カメラ映像の接合部分)にたまたま白線が乗ると、余計にズレて見えるという可能性もあるが。

暗視性能に関しては、MiCarBaのカメラのほうがよかった印象だが、
カーポートで照明がOFFの場合は、
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4つのカメラのそれぞれの生映像は
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↑前方の外の街灯の灯りは左側にあるのだが、下段の左右では右カメラが緑っぽい。

それはAutoSeeの左右のカメラが違っていて、
左カメラのほうが暗い所でも綺麗に映り、右カメラは緑っぽく映る。
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スモールランプを点灯すると、
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4つのカメラのそれぞれの生映像は
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↑やはり下段の左右では、右カメラのほうが緑っぽい。

スモールランプの代わりに、ウィング!を点灯させると、
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4つのカメラのそれぞれの生映像は
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カーポートの照明をつけると。照明は後方の右側にあるので、
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4つのカメラのぞれぞれの生映像は
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結局、照明が全く無ければ、何も映らず、
スモールランプやウィングを点灯させると、それで何とか見える。
つまり、実用上はあまり問題は無いみたい。

左右のカメラの違いについても、
右カメラは暗いところで緑っぽく映るが、防眩性能はいいので、対向車のライトに強い。
反対の左側は対向車のライトの陰で暗くなり勝ちなので、暗視性能が優れたほうがいい。
と、何やら、左右のカメラの差がちょうどいいのではないかと思えたりして。

以上、4つのカメラを全てAutoSeeのものに変えても、
期待したほど、3D画像の向上は見られない。
つまり、もうこれ以上、改善は見られないという事だと思う。

どうしても、フロントカメラが低く過ぎるのと、左右のカメラが傾いてるのが、
愛車の場合は、不利な条件だと言える。
もっと理想的なカメラ取り付けが出来る車種だったら、
全てのカメラをAutoSeeにしたほうが映りはよくなると思われる。

でも、MiCarBaのシステムからAutoSeeのシステムに入れ替えをする場合、
横着をすれば、本体(ホスト)のみ入れ替えて、ステアリングリモコンを追加すれば、
後はキャリブレーションをやり直すだけで、完了
するのだ。
4つのカメラ全てMiCarBaのままでも使えると思う。

但し、車内に配線済みのMiCarBaのカメラケーブル等を利用したい場合は、
つまり、本体側に刺さる32ピンのハーネスをそのまま使うならば、
カメラのケーブルは以下のような色違いに接続する必要がある。
フロントカメラの黒はそのままでよくて、
本体側の黄色メスコネクタ(太い)←青色の右カメラのオスコネクタ
本体側の青色メスコネクタ(太い)←赤色の左カメラのオスコネクタ
本体側の赤色メスコネクタ(太い)←黄色のリアカメラのオスコネクタ
に接続し直す。
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また、当然、ウィンカーやバックランプからの配線も、32ピン側で接続してる場合は、
右ウィンカー → 黄色のコネクタからの赤い配線に、
左ウィンカー → 青色のコネクタからの赤い配線に、
バックランプ → 赤色のコネクタからの赤い配線に接続が必要となる。
これも、カメラ側でそれらの配線をしてる場合は、変更する必要は無い。
つまり、ドアミラー内でウィンカー線に接続してる場合や、
リアカメラ側でバックランプに配線してる場合はそのままでいい。

改めて、ステアリングリモコンの機能について解説すると、
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いつでも、ウィンカーやバックギアを入れなくても、前後左右の映像に切り替えられるのだが、
▲Fのボタンを長押しすると、前方のワイド画面になる。
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▼Bのボタンを長押しすると、後方のワイド画面になる。
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◀Lのボタンを長押しすると、前輪が映るように両サイドを同時に表示する画面になる。
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▶Rのボタンを長押しすると、後輪が映るように両サイドを同時に表示する画面になる。
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↑後輪がドアミラーから遠くて小さく映るのと、愛車のドアミラーの底面に水平な部分が無く、カメラが傾いてるので、余計に見え辛い。

このステアリングリモコンによる画像の表示切り替えは、どの場面でも機能する。
例えば、後退時に左右両サイドを表示させたり、前進時に後方から見た映像にしたり。
次に、ウィンカーを出したり、バックギアに入れるなどのトリガーとなるアクションを起こすまで、表示は継続される。

長方形の赤外線リモコンの機能は、
メニューの表示等の各種設定の他に、
▲▼ボタンで、現在の表示モード、例えば、前方表示なら、その前方のバリエーションの表示に切り替わる。
これがステアリングリモコンでも、同じ▲ボタンを繰り返し押せば、そのバリエーション表示に切り替わればいいんだが、そうはならなので、赤外線リモコンとの併用が必要になる。

また、車の周囲をグルリと回る表示も、赤外線リモコンの「3D」ボタンを押す必要がある。
このモードに入ると、「+」「-」ボタンで左右に小刻みに角度(向き)を変えて回す事が出来る。

3Dの車のモデルの画像は、
メニューの「System Settings」→「Advanced Options」で
32車種の選択と、ボディーカラーもシルバー、白、黒、青、赤、ユーザー定義色が選べる。
これまで、画像や動画では愛車と同じシルバーを使ってるが、ちょっと暗色系なので、もっと明るいシルバーにしたくて、そのユーザー定義色を設定しようとすると、
「Display Setting」でRGBの三原色の数値をそれぞれ0~255で指定する。
けど、その色サンプルは付属するマニュアルには掲載されてなくて、サイトの商品ページにのみ出てる。
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このRGBの数値を変えると、リアルタイムで車の色が変わって行く。
(以前、何度か試した時は、ピンク系の色で変化が無かったのだが)
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先のサンプルカラーから、RGBをそれぞれ、220 220 220 にしてみると、少しは明るいシルバーになったかと思うのだが。

あとは、モニターに映した映像や、それを録画した映像が、
チラチラとノイズっぽいのは、
エンジンをかけた状態でのオルタネーター(発電機)からのノイズらしいのだ。
この3Dアラウンドビューカメラを含めて、全ての電装品の電源はバッテリーからの直結で、
それにパイオニアのラインノイズフィルターRD-984を通して、そこからリレーでACCを作って、常時電源と分けて、増設のヒューズボックスを介して接続してる。また至るところにフェライトコアを付けてる。
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↑左下に写ってるALPINEのカメラは今は使っていない。
前後別により安くて機能的な中国製のカメラに変えてる。

これだけ電源に気を使っていても、なぜかこの3Dカメラの映像にはノイズが乗る。
それはMiCarBaの時も同じだった。
その対策として、ビートソニックのビデオノイズフィルターVF1を通すと、そのノイズは無くなった。
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↑この製品はこちらから。そこに私のレビューでBefore afterの動画を載せてる。

以上、まとめとも言える、表示パターンを含めた、走行動画は以下。


後から整備手帳用に撮影した動画は以下。


以下のMiCarBaのアラウンドビューの動画と比較すると、
AutoSeeのほうが前方画像がマシなのがわかる。

↑右側の画像が上下に広いのはいいんだけど。

そもそも、日産のアラウンドビューだって、
クッキリと4つのカメラの境界線があるし、その接合部分でのズレや映像の歪みもある。
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ところで、AutoSeeの販売元に尋ねても、この製品は最新バージョンだと言うのだが、
メニューに表示されるバージョンは V1.0.28CLS
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しかし、私が購入を思案していて、在庫が無くなってしまったロータリースイッチの姉妹機種の商品ページには、
V3.0.13g と2世代も違うバージョンのメニューが掲載されてるのが気になる。
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↑この製品のサイトでの紹介ページで、見た目の違いは、車のモデルの下の影が、ゼブラから黒い自然な影に変化してる事だろうか。

まぁ、気になる点も多くて、完成度としては疑問もあるが、
日本製でこれに類似する製品は無い。
スマートミラー(ミラー型ドラレコ)を含め、私の愛車には多くの中国製品が搭載されてる。いずれも問題は無くて、よく出来た製品だと感心してる。

スマートミラーなんかは中国製品の独壇場と言われた。
が、この1年ほどで、日本製のがチラチラ出てきた。先日も、KENWOODのスマートミラーのテレビCMを見た。カッコよく作られていて、あれを見たら欲しいと思う人も多いだろう。
しかし、その半値以下で中国製のがあると聞いたら、日本人の多くは「どうせ、安かろう悪かろうだろう」「日本製品のほうがいいに決まってる」と思うのではないか。

しかし、今、現実は違う。日本製品は高くて、性能も良くない。
このKENWOODのスマートミラーなんか、おそらく中国製のOEMだろうけど、それも2世代前の性能と言われてる。
つまり、画質が悪い、暗い、防眩性が悪い(後続車のライトが眩しい)など、最新の中国製のほうがずっと優れてるのだ。
そんな証拠の動画はこちら

今、スマホでもPCでも、デジタルの時代になってから、日本製は陰が薄い。
「日本製でなければ」と盲信する日本人向けに作られてる製品が多くて、世界が市場の製品開発をしてる中国や韓国との差は確実に広げられている。
この現実に危機感を抱かず、このまま過信を続けていると、もう10年後には取り返しがつかなくなってるのではないだろうか。



Posted at 2022/04/23 09:26:20 | コメント(0) | トラックバック(0) | 愛車 | クルマ

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何シテル?   05/25 23:37
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