
2/10 エイトリアンカップ鈴鹿に参戦しました。
エイトリアンカップに参加するようになって5年目に突入
この間、エイトリアンカップ鈴鹿は、一年で最も重要なイベントとして、全てはこの日のためにという思いで臨んできました。
前回の鈴鹿チャレクラGPで、自分の中では最終目標と考えていた2分30秒切りを達成し、もう、いつエイトでのサーキット遊びから引退しても悔いはないと思えるくらいやり切った達成感に浸っていましたが、今回のエントリーリストによるとタイム順の出走順位は13番手。エキスパートクラスとしては11台中7番手。
もはや、ノーマルエンジンでも鈴鹿の30秒切りは特別な記録ではなくなってしまいました。
私が初めてE_Cup鈴鹿に参戦した2018年ならExpertで準優勝できるタイムなのに、今では入賞すらできないのか・・・
ということで、前言撤回
Expertで戦った証として、Expertの文字が刻まれたメダルを獲得するまではやめられません。
と、モチベーションを保つのは良いとして、メダル獲得に向けてのビジョンはあるのか?
メダルを獲得できるのはクラス参加台数の半数以内なので、今回であれば5位以内。5位の方の持ちタイムが28秒4なので、最低でもこのタイムを越えなければ話になりません。(実際には当日2名参加できず4位以内でした)
となると、新たに設定する目標タイムは28秒前半。あわよくば27秒台
まだあと1.5~2秒と、ここから縮めていくのはかなり厳しい差ですが、この差を埋めるために足りないものは何か?何かできることはないのか?考えてみました。
まずは、実力・・・これを言ったら元も子もないw
ですが、前回ベストの2分29秒986は、この日のSecベストが一つもなかった珍しいパターン。2,3,5周目に30秒前後0.1秒以内のタイムにまとめましたが、Sec1、Sec3、Sec4のベストは5周目、Sec2は2周目、Totalベストが3周目ということでタラレバベストでは、2分29秒4 5周目はデグ1だけミスりました。
つまり今の実力でも、ミスなく走りきればここまでは伸ばせるハズ
次はタイヤ
タイムアップに一番手っ取り早いのはタイヤですが、昨今のエイト界では、最強ラジアルといえばA052の一択
私も既にA052ですが、前回は1年前におろしたタイヤ。温存しながら使ってきたので、まだ十分なグリップですが、新品一発目よりは落ちているハズ。練習用タイヤは既に使い切ったので、前回のタイヤは2軍に回し、この日のために再度、新品A052を投入します。期待効果は0.5秒 皮算用では28秒台に突入w
そして私の車に足りないのは軽量化
チャレクラGPでは、25分×2本の走行枠を無給油で走りきるため、ガソリン満タンでの走行でしたが、今回は、満タンから25Lくらい減らしたあたりを狙って給油し前回より約20kgの軽量化を図ります。
しかし燃料を調整するくらいは当たり前、これだけでは物足りない。
ということで・・・

とうとう通勤仕様車をこんな姿にしてしまいましたw
一つ一つ外しながら部品を抱えて体重測定。リアのスピーカーとアンプも外して部品を全て足したら約20kg。燃料+内装で、前回と比べて約40kgの軽量化。ここまでやればタイムに現れるくらいの効果があるハズ
全く根拠はありませんが、0.1秒/10kg 0.4秒くらいは速くならないかな?これで28.5秒が見えてきたww
仕上げは合法的なドーピングw
送料無料にするために3本まとめ買い。

今まで、じゃんけん大会やモニターサンプルで貰った物を使ったことはありましたが、初めて購入してみました。
2本連続使用が効果的とあるので、1本目は、エンジン洗浄効果を期待して、当日までの日数から逆算し、現地までのガソリン使用量を考え事前に投入。2本目は、パワーアップ効果を期待して、当日の給油後に投入。
藁にもすがる思いですww 期待効果は0.2秒?
最後の秘策は、当日ドライなら筑波でのクラッシュ以降封印していたDSC全OFFを解禁する予定でした。
期待効果は未知数。
さあ、これで準備は万全!! 条件が揃えば27秒台が見えてきた・・・気がするww
そして、当日・・・ハイ、予想通りの雨です(T_T)
これまでの準備が全て水の泡
・・・とは思いません。
いや、むしろこれを期待していた。ベスト更新は目指せなくなりましたが、今回はタイムよりも順位が重要。
Newタイヤも軽量化も不安定なウェット路面では、よりアドバンテージとして働くハズ。私自身も、幸か不幸か、ハイスピードコースの富士で、散々ウェット路面を経験させられたので、ウェットに苦手意識はありません。というより他車と比較すると割と得意なのではないかと思っています。
週間予報で雨は想定していたので、ウェットの場合皮むきしていないNewタイヤでは危険と思い、先週末に履き替え、皮むきのためにA052で3日間通勤。道中雪予報もあったので、万が一に備えて、前日の夜にスタッドレスタイヤに履き替えてきました。
全ての準備に抜かりなし。
ということで、いざ出走です。
・・・が、15分のAクラス占有時間は、アタック1周目は詰まってしまいアタック断念、後方まで下がって2周目に仕切り直すも2周目途中で赤旗が出てしまい、1周もアタックできないままあっけなく終了。
この後、Bクラスでも赤旗が出る大荒れの展開。
ほとんどの人がアタック出来ないまま残り20分弱の混走タイムでの勝負となりました。
仕切り直しのアタック1周目
とりあえず1周絶対にミスしないマージンをとって確実にタイムを残しましたが、それでも1周で前との差が詰まってしまいました。やっぱりウェットではAクラスの中でも速いペースで走れているようだ。
2周目、とりあえずアタックを続けてみるが、完全に詰まってしまいその前後にも何台も車が見える。いくら混走中とはいえ、もう少し空いている場所があるハズ。いつまた赤旗が出るかもしれない状況で、1周捨てるのはリスクがあるが、このままこの位置で走り続けても攻め切れない。
悩んだ末に2周目を捨て、ペースを落として数台抜いてもらうとガラ空きのスペースを発見。出来る限りペースを落として前との差を広げておき、3周目から猛プッシュ
3周目と4周目は、完全にクリアを取れて2周とも2分39秒台。ウェットでは、どのくらいのタイムがメダル圏内になるか全くわかりませんが、前との差がどんどん縮まっているので手ごたえはある。
そして最終アタックとなった5周目、路面が少し乾いた場所がでてきてペースが上がる。5周目はオールクリアとはならず、何台かに絡みそうになりましたが、良いタイミングで譲ってもらえたので、ほとんどロスなく37秒台でフィニッシュ。
上手くクリアが取れたし、ミスなく集中して走れて、持てる力は出せたと思います。
これでもメダルに届かなければ仕方あるまい。
さて、結果は・・・

なんとビックリ、入賞メダルどころか、金メダルでした。
さすがにここまでは、予想すらしていなかった。
今回の勝因は、雨でも惜しみなく投入したNewタイヤのおかげだと思いますが、色々な面で運の要素が大きかったと思います。この大会に賭ける想いが運を手繰り寄せたかな。
Expertクラスの優勝 しかも鈴鹿で獲れたというのが何より嬉しいです。
これで、もう本当に思い残すことはありません。
まあ、こんなに夢中になれる趣味は、やめられませんけどねw
ということで、心の底からの
エイトリアンカップ最高!!
余談ですが、この日、良いことばかりじゃありませんでした。
キャタライザーが逝きました(T_T) 最後の2周は爆音でしたww
