ヘッドレストモニター取付

純正からALPINEのナビ(EX11Z)に交換し、ナビ画面とは別に追加モニターを付ければ其々違う映像ソースが楽しめる「デュアルゾーン」なるものを使うにあたり、リアに追加モニターを付けました！

PORMIDOという中華モニターですが、もうコレで充分なクオリティです。
11.6インチはとても見やすくて◎
フリップダウンも迷いましたが、2列目の子供が見るモニターなので、ずっと見上げる形で見るのは辛そうだなぁ...と思いヘッドレストモニターにしました。
結果は100点、息子大喜びでした！

そして、その大喜びの裏に有ったプチドラマを書き残そうと思います...
今後、同じ失敗を誰かがしない為にも「アルパインのナビとヘッドレストモニター付けよ〜」と思い立ったそこの貴方、ぜひこの整備手帳をクリップして下さい。
少しは役立ちます...

先ず取り付けたBIG Xですが、映像出力がRCA(コンポーネント出力)はオプションケーブルとなっており、買ったままではRCA出力をする事が出来ません。
しかし、HDMI出力は「HDMIケーブルを差し込めば使える状態」になっています。
この「HDMIケーブルを差し込めば使える状態」が最初のトラップでして...
フリップダウンやヘッドレストモニターだと、必然的にHDMIケーブルの長さは5mを選定するかと思います。

では、突然ですがここで質問です。
貴方は5mのHDMIケーブルを買う時、どんなケーブルを買いますか？

私を含め殆どの方が、
「何でも良いから安いやつ」@1,000円
もう少し考えの回る方なら
「配線の事を考えてスリムタイプ」@1,500円
堅実な方なら
「ALPINE純正ケーブル」@4,500円
を選ばれるかと思います。

因みにALPINE純正以外を選んだ方、私と同じで「しっかり接続しているのにモニターに映像が映らない」状態になります。

勿論、モニターもナビも壊れていませんし、接続ミスも有りません。
では何が悪かったのかと言うと...
HDMIケーブルの種類に罠が有りました。

こちらがALPINE純正のHDMIケーブル。
ケーブルとリモートインのオプションコネクタケーブルのセットです。
因みにこのリモートイン信号はALPINE製フリップダウン等をつける時にフリップダウン用リモコンの受光部がフリップダウン側にしか無いので、その信号をナビに入力する信号線です。
今回の様に社外のリモコン出力が無いモニターでは何の役にも立ちません！

ただのHDMIケーブルに4,500円はボリ過ぎやろ！
ALPINE様様やの〜
俺は賢いから安いHDMIケーブルで代用するぜ！
これ、間違いです。
ALPINEさん、めっちゃ良心的です。

ALPINE純正のHDMIケーブルをよーく見てみると、HEAD UNITと刻印されており、取説にはこっちの方をナビに付けろと注意書きがあります。

私はこの注意書きを「ナビ側の差し込み口が狭いから小さいケーブルヘッドをナビに付けてね。接触不良になるからね。」と言う風に捉えました。
でもその実は、まさかのHDMIケーブルに方向性が有りました。

なんとHDMIケーブルには2種類あり、普段使っている3m位まで使われている「パッシブ型」と長距離伝送用にヘッドコネクタ側に信号増幅器が付いた「アクティブ型」なるものが有りました。
HDMIケーブルは微弱なデジタル信号で映像を出力していますが、電気信号はケーブルを通ると距離に応じて減衰して行きます。
そして信号が減衰すると映像が映らなくなってしまいます...。
このアクティブ型はその減衰を防ぐ為にヘッド側で予め増幅して出力する為、ケーブルが長くなっても大丈夫と言う訳です。

ALPINE純正ケーブルもこのアクティブ型で灰色のヘッドコネクタ部分に増幅器が付いている模様です。
そして冒頭に少し触れた4,500円と言う値段についても、アクティブ型HDMIケーブルはそこそこ高価でヘッドに増幅器が付いている関係上、ヘッドコネクタが大型の物が多く、「確実にナビに接続出来るヘッドコネクタサイズのアクティブ型HDMIケーブル」と考えるなら格安です。
寧ろコレ以外選ぶ理由が見当たらない位です。

HDMIケーブルについて少し学んだ所で取付です。

私の中古ex11zはHDMIケーブルを留める金具が欠品していますが、こんな感じでテサテープ(サラサラのテープ)を巻いてキチッとハマる様にして差し込んでます。

全く抜ける気配も無いのでコレでも行けそうです。
ケーブルを差し替えたらしっかり映りました･:*+.\(( °ω° ))/.:+

そしてここからが悪魔の実験
では何mならパッシブケーブルでex11zは出力出来るのか。
実験の結果
普通のHDMIケーブル1m ○
普通のHDMIケーブル3m ×
スリムHDMIケーブル 1m ○
スリムHDMIケーブル 3m ○
スリムHDMIケーブル 3mその2 ×
スリムHDMIケーブル 5m ×
パッシブ型でも1mならOK
3mになるとケーブルによりけり...
って感じでした。

因みに今回の様にヘッドレストモニターで複数のモニターに出力する場合はこんな感じのHDMI分配器を使うと良いです。

分配器には別途USB電源が必要なのでちょっと手間ですが、シガーソケット増設してUSB充電器挿しっぱなしで解決できます。

動作確認が出来たので、シート側に付けて行きます。

バックテーブルを外して赤丸部分にある純正ケーブルホールを使ってシートの中にケーブルを通して行きます。

そしてここでも私は失敗します...

ヘッドレストにケーブルが通らない...

シートカバーも付けていてる分、フルパワーでケーブルを通すスペースを確保しようとしても絶対に無理です...

そこでシートバックテーブルの隙間からケーブルを出そう！
と思い付きました。(失敗)

こんな感じでシートバックテーブルの上部を切り欠いてケーブルを通しました！

蓋側も勿論同じ様に削り、テサテープを貼って切断面を誤魔化しました。

ケーブルを圧迫する事なくしっかり付けられました！

これがc27セレナのヘッドレストモニター取付のスタンダードになる！
と思いましたが....

シートバックテーブルをハメる時、ボルトが入らない...
というかねじ山が出てこない...

シートバックテーブル裏はかなりクリアランスが狭く、シート内の白いプラ部品と、スタッドボルトの生えた金属フレームに密着する模様...
かなり裏側も削らないとダメ...
寧ろケーブル通る余裕無し...

完全に頓挫しました。

諦めて大人しくヘッドレストの頭を外します。

しかし、ネットを調べてもC27セレナのヘッドレストを刺す穴(ヘッドレストホルダーっていうらしい)のバラし方が無く...

しかし、悲しみに暮れながらなんとなく手を突っ込んだらサクッと取れました！

恐らくみんカラ初公開のC27セレナのヘッドレストホルダーです！

下側のハサミみたいになっている所がクリップになっており、ここを矢印の方向につまんで細くすればスッと抜けます。
最近だけ若干接着剤的な物が付いてるので硬いですが、簡単に抜けます！
左右共に同じ構造ですが、前に赤丸のポッチが有るので戻す時はポッチが前にくる様に付けないとハマらないです。

ケーブルをシート内側の側面に沿わせながら通し出口はこんな感じ。
シートカバーは写真の様に少し切った方がシワなく綺麗に出来ます！

この円状の金属フレームの中に上記のヘッドレストホルダーが入るので、ケーブルが噛まない様に注意です！

電源はヒューズボックスから。
モニターが1A(MAX)×2、分配器&USBチャージャーが2A(MAX)合計5A未満なので、オートACCでは無いI/G電源、IG power2から取りました。

整線してシートスライドさせて干渉していない事を確認して完成です！

余計な事を色々していたら半日かかってしまいました...
無駄にシートバックテーブル削ったりしなければ2〜3時間で付けられると思いますʅ（◞‿◟）ʃ

長くなりましたが最後までお付き合いありがとうございました。