アニメ聖地巡礼の起源
投稿日 : 2024年10月03日
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「聖地巡礼」の語源は、その宗教の大本山というか、根元となる地を訪れることで、メッカ、エルサレム、バチカン辺りが有名どころかと。
人が領地諸共、領主の所有物だった頃から、聖地巡礼に行く為に暇乞いをすることは大目に見られて来ました。
現代ではそれが転じて「推し」や「好きな作品」のランドマークを訪れることを示す用語になりました。太宰治のファンにはそれが「斜陽館」であったり、新海誠監督のではなく菊田一夫氏の「君の名は」のファンには「数寄屋橋」であったり、「雲仙観光ホテル」であったりする訳です(古っ)。
で、タイトル画の「田切」って「何なの?」という話を今回紹介します。
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そう、ここが「アニメ聖地巡礼発祥の地」なのです。
「えー?! アニメ聖地巡礼の発祥の地は『らき☆すた』(2007年)の鷲宮じゃないの?」と云う方は多いと思います。他にも「おねがい☆ティーチャー」(2002年)だ、とか諸説ありますね。
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「じゃ、一体ここは何のアニメの聖地なの?」と云いますと、それらの作品よりも10年以上も遡る1991年に発売されたOVAアニメ(当時はビデオテープ)「究極超人あ~る」に出て来た地となります。ブタも大好きな「機動警察パトレイバー」のゆうきまさみ先生の作品です。
この「碑」の裏側の説明書きの「大文字」をつなげると「きゅうきょくちょうじんあ~る」となります。
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記念碑は太子院聖徳寺さんの駐車場の一角に建てられています。ブタも撮影の為に車を停めさせて戴いたので、駐車場代代わりに幾ばくかの「お布施」(小銭ですが)を喜捨して参りました。
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伊那市駅開業100年(2012年)イベントとして、作中のように田切駅から伊那市駅までの17.5㎞を自転車で走るイベントが開催され、以後10年以上イベントは続けられています(コロナ禍で20年21年は中止)。
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こんな何も無い辺鄙な田舎(失礼)、聖地として訪れる人が居て始まったイベントですので、漫画やアニメの影響力は改めてすごいと感じます。
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駅舎にはコミュニケーションノートが置かれていて、沢山の方が書き込みをしています。皆がみんな書いて行く訳ではないと思いますので(ブタも見るだけで書き込みしませんでした)、当然これ以上の人が訪れているのだと思います。(実際バイクの巡礼者が来ましたが、ブタが居たせいかホームには上がって来ずに石碑だけ撮影して行ってしまいました。)
二つほど書き込みを紹介します。ひとつ目は「R・田中一郎」が描かれた書き込み、なぜか西暦2035年になっているけど、未来から来たのかな?
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お上手、何の参照もなしにここまで即興で描けるのは凄いですね。現代ではPTA幕府により御禁制となった「ブルマ」の再現度がなかなかです。因みにブタの時代は「提灯ブルマ」が主流でしたが・・・泣
その②に続きます。
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