特定の温度変化を与えると断線するイグニッションコイル
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) ![](/images/icon_difficult_on.svg) 中級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
2
症状の説明
1.エンジン停止
2.停車後、数分(5分から30分程度)でエンジンを始動すると高確率でハンチング発生
3.アイドリングでしばらく放置すると治る。
といった感じです。ハンチングの程度や時間はその時々で変わりました。また一度復活すると走行中にハンチングを起こすことはありませんでした。
3
特定の経緯1
ダイアグは特に異常コードは出ていない。
温度が関係していることが明らかなので水温センサの特性ズレかと思ったけど調べても異常なし。
4
特定の経緯2
Twitterで聞いてみた所、エンジンの熱が籠って電装系が逝かれたのでは?との指摘。エンジンルーム内温度は走行中より駐車後の方が高いようです。(走行風や冷却ファンの風が当たらないので)
というわけでロードスターでよく聞くトラブルである高温時のカム角センサーの不具合と旧車あるあるのエアフロの故障を予想。
ところが注文後にハンチング時は2気筒点火していないことが判明しました...
5
イグニッションコイル交換による完治
イグニッションコイルが原因とはまだ断定できませんが、コイル自体がエンジンの熱が籠りやすい位置にあること。またハンチングが冷間時にも起きるようになったり、復活まで時間がかかるようになってきたので思い切って新品購入。無事治りました。
6
外したイグニッションコイルの調査
引用した動画の説明になります。
コイルの一次抵抗はアナログテスターでほぼ∞(断線状態)になってます。冷間時にもハンチングが起こるようになっていたので予想通りの結果です。その後ドライヤーで加熱すると復活しました。(それでも数kΩありますが、新品もその程度でした。)
その後、過熱すると断線する。もしくは冷却すると断線したりするなら、裏付けができますが、完全に寿命が尽きたのか、断線が復活しなくなったので再現できず。どちらにしろドライヤーだと再現できないので、温度変化で断線したり復活したりすることが分かれば十分です。
7
考察
ハンチングの原因はイグニッションコイル断線による点火不良(片肺)
特定の温度変化を与えると断線し、時間が経つと復活するのだと思います。考えられる条件は2通り。
1.高音状態からの冷却
中途半端に冷えると断線。常温に戻るか再加熱されると復活
2.熱が籠ることによる高温
停車後にある温度以上まで加熱。その後は温度が下がるまで復活しない。(この場合は真夏の渋滞とかで症状が起きてたかも)
恐らく、イグニッションコイル寿命の前兆のような症状だったのだと思います。それが悪化したことで冒頭のryoji66さんのように走行中にも症状がでたり、私のように冷間時にも症状がでるようになったのかな。
8
整備手帳なので交換方法に関してもすこし書きます。
NBはダイレクトイグニッションコイルを除いて、どの年式も3本のボルトでエンジン後方に取り付けられていますが(多分)、皆さん一番下のボルトの取り外しに苦労されていますね。
色々試行錯誤した結果、ボルトが固着している場合はスライドハンドル、簡単に緩められたり、締め付けたりするときは小型の板ラチェットが使いやすいです。
他の工具だと頭が入らなかったり、入ってもソケットの長さが足りなくてボルトまで届かなかったりします。
プラシーボかもしれませんが交換後は車体が軽くなったような感覚になりました。
自分の車体は1600のNB1なので、純正部品番号はB6MC-18-10XDです。適合は自分で調べてください。
[PR]Yahoo!ショッピング
入札多数の人気商品!
[PR]Yahoo!オークション
タグ
関連コンテンツ( NB6C(NB1) の関連コンテンツ )
関連整備ピックアップ
関連リンク