ハンドナッターの使用方法
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
タップでネジの立てられない薄い鉄板や、袋状になっていて裏へナットが留められない物、またリベットで固定してしまわず取り付け・取り外しを行なうのを前提にする物に対して使用するのがナッターという工具です。
一般的な市販ナッターですとM4・M5・M6くらいが主流で、カシメるナット(ブラインドナットといいます)の素材はアルミ・スチール・ステンレスがありますが、市販ナッターではアルミナットが限界。
スチールやステンナットは専用のエアツールまたは油圧ツールのみでしかカシメられませんので、購入する時は注意してください。(M6以上も同様ですが、V型のパワーハンドナッターという工具を使えばM8くらいまではOK M10は試した事ないですが、かなり無理が掛かるようです。ただしパワーハンドナッターは価格が半端なく高いです)
今回はわかりやすいように透明のペットボトルへネジを立てられるようにナットを打ち込んでみます。
2
まず何mmのナットを打ち込むかを選択し、下穴を明けます。
今回はM5のナットを打ち込みますので、下穴を7.0~7.2のドリルで開口します。
ブラインドナットの外径が通る穴を明けるわけです。
参考に
(ネジサイズ):(適合下穴径) ※単位m/m
M4 : 6.0~6.2
M5 : 7.0~7.2
M6 : 9.0~9.2
なお下穴径は小さいとナットが通りませんし、大きいとガタが出たり芯が狂います。
またナットが抜ける事もありますので、適合された下穴径を守ってください。
3
次にナッターハンドル側のノーズピースとマンドレルをM5用へ交換。
ロックナットを緩めノーズピースを左回りに回すと抜けますがマンドレルだけは左ネジになっていますので、右回りに回すと緩みます。
ノーズピースとマンドレルは無くしやすいので気をつけてください。
4
ノーズピースとマンドレルをM5用へ変えたら緩みが無いか確認してください。
特にマンドレルは緩みがあると折れますので注意。
またお安いナッターセットは普通に使っていてもM4やM5のマンドレルがいきなり折れるようですので、出来れば有名メーカー(ロブスターやトラスコ等 自分はSK11を使っています)を高価ですけど購入されたほうが長持ちします。
折れたマンドレルを何回も購入すれば、結局は同じ価格になりうるので。
最後にロックナットの緩みもチェックしましょう。
相手の板厚にもよりますが、ブラインドナットの位置はマンドレルの先端ツライチにまずはセットするのが基本。
そこからは勘と経験になります(汗)
5
ではペットボトルへブラインドナットを差し込んでいきます。
ナットのツバが相手の平行部へ当たるまで押し込み、そこからまず片手で「ゆっくり」ハンドルを引きます。
6
少し手応えがきますので、そこから両腕で力を入れ、ここでも「ゆっくり」ハンドルを引き込んでください。
よくやりがちなのが両腕で一気にハンドルを引く方法。
間違いなくマンドレルを折るかナットやネジ山を潰します。
文字で説明しにくいのですが、最初に手応えがあった時のハンドルの開き具合を覚えておく事。
何度かやればわかります。
スチールやステンのブラインドナットでも油圧でゆっくり引き込みますから、アルミナットでも一気に引いてはいけません。
何事も焦りは禁物です。
7
カシメが終わったナット。
中を見ると引き込まれた部分が縮み、段になっているのがわかるでしょうか?
これで両側から挟み込んだナットが出来ました。
今回は透明のペットボトルなので潰れ具合がわかりますが、自信の無い方や初めてハンドナッターを使う方はこのやり方で引いた時の力加減を学習すると良いかと思います。
8
そしてボルトを通して、しっかり回れば完成です。
内装や外装でも使えますが、ナットがアルミの場合は重量物は支えられません。(板厚も関係します)
またナットを抜くのは至難の業になりますので、打ち込む時には細心の注意をお願いします。
ではこれからも楽しいDIYを(^-^)ノ
[PR]Yahoo!ショッピング
入札多数の人気商品!
[PR]Yahoo!オークション
関連コンテンツ
関連整備ピックアップ
関連リンク