トルクカムへの無理難題(素人考察)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
現状、バイパスなどで他車の流れに合わせて(巡行・加減速)走れるだけのチカラはあるGアク。
だが、中~高速域にてエンジンの回転上昇に対して速度が伴わない感じがしていた。
【仕様】
・プライマリー
プーリー:デイトナ
WR:デイトナ48g
・ベルト
デイトナ
・セカンダリー
フイクストシーブ:純正4VP
スライデイングシーブ:キタコ スーパートルクカム
センスプ:純正90501-43002(5FA2)
2
トルクカムの溝は現状ストレート溝45度を使用。いちばんトルクカム効果があるとされている形状らしい。
いまの自分の精一杯の解釈を述べると、
【前後プーリーの関係】
①セカンダリが閉じる力=ローギアード=トルクカム強
②セカンダリが開く力=ハイギアード=トルクカム弱
①は、WR遠心力 < トルクカム(効果)
②は、その逆
【センタースプリングの役割】
前後プーリー間をつなぐベルトに、テンションをかけるもの。
【トルクカム効果の一部】
コーナーの立ち上がりなどでアクセルを開けるとトルクカム効果でローギアードとなりエンジン回転数があがって再加速に有利となる。
↑で、合ってるかな・・・?
3
最大変速時の状態は、
プライマリ(プーリー)は閉じセカンダリは開く
という、ハイギアードの状態。
と、ここで疑問が湧く。
最大変速時(=高速状態)の時って、空気抵抗や路面抵抗などの負荷が駆動系に伝達する。
という事は、再加速と同じでトルクカムが効いてローギアード(いわゆるキックダウン)状態になっているのではないのかな?と。
4
さっそく調査開始。
センタースプリングを抜いたセカンダリ。
最大変速の状態にして、クラッチアウターとスライドシープの隙間をみてみる。
画像に写ってないけど、1~2mmといったところ。
これを元に、実走行してどのくらい隙間があるのか見てみる。
5
駆動ケースカバーを外してボロいドラレコをセット。
ここでは言えない速度を出した結果がコレ。
上の写真は、最高速付近でアクセル全開の状態。アクセルを開けている間はいつまで経っても7~8mmの隙間が出来ていて、これ以上ハイ側に変速しない。
下の写真は、直後に少しアクセルを戻したパーシャルの状態。トルクカム効果が弱まり、WR遠心力が勝ったためハイ側に変速し隙間が狭くなったと思われる。
これが冒頭記述の、エンジンの回転上昇に対して速度が伴わない原因かもしれない。
いままでプーリーにマジックペンで線を引いて「良しよし、外周まで線が消えてるな」と思っていたのは勘違いで、実は下の写真の状態なのかな。
珍しく素人考察が的中??
6
「再加速はしてほしいけどキックダウンはさせたくない」
そんな無理難題をトルクカムに求めても、無いアタマでは何も思い浮かばない。
なので、高速域の再加速は捨てる事にした。
高速側でトルクカムを弱める方法とは・・そう、純正も採用している高速側で角度が大きい「への字」の溝。
さっそく、への字にピンを打ち換え実走行へ。
7
またまた、ここでは言えない速度を出してしまった。
結果は、
アクセルオン時の方に若干隙間があるが、ほぼ最大変速の状態のまま加速出来ていると言ってよいと思う。
低中速の加速感は変化なし、高速域でもっさり感はあるけれどエンジン音と速度が同調し気持ち的にも巡行がラクになった。
自分的にはコチラが好みなのでこの仕様でいこうと思う。
おしまい。
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