頼まれてもいないのに、他人の家の塀を修理するような行為が、事務管理です。これは社会生活上、相互に助け合うことが求められるため、他人の生活への干渉を適法と認めています。事務管理の要件は4つ。①法律上の義務の存在②他人のためにする意思③他人の事務の管理④本人の意思および利益への適合効果について、管理者の義務はと本人の義務に分かれます。また、途中でやめることは、通常はできません。費用の請求ができるのは、本人のために有益な費用を支出したとき、有益な債務を負担したときです。本人の意思に反して事務管理をしたときは、本人が現に利益を受けている範囲に限定されます。日常生活では、知らないと道義的に言われたまま支払う人もいると思います。良かれと思って事務管理をする人も、請求できるのか、していいのか知ってから行うことが必要と思います。http://www.e-2103.com