
成型したフロントスポイラー、コイツの効果がまとまった。以下、僕のパーツレビューからの抜粋と最下段に追記。
『2012. 5. 1 パーツレビュー』
実はこのバンパー、純正をベースに切った張ったをヤっている。 間口を広く取るために、開口部下部を切削し、元々僕が使っていたTOP SECRET製のリップスポイラーと一体で整形した。当然、純正バンパーは樹脂製であり、リップスポイラーはFRP。シナる樹脂と、シナらないFRPを接合するのだから補強だなんだと多少重くなってしまった。
この作業は僕がDIYで行えるレベルでは到底なく、かれこれ20年以上の付き合いになる近所のガレージに頼んだ。このガレージは、904(ポルシェ)をフルスクラッチで興し直す技能を持っているツワモノがいて、僕のクルマのボディワークは代々全て任せっ放しである。休日になると、特に大掛かりな作業があったりすると、僕はよくここのガレージに空いたスペースを勝手に見つけて、クルマを乗り入れて遊んでいる。ここに無い工具はないからネ(笑) まず作業に困ることはない。
話を戻そう。
バンパーの切削整形とリップとの接合。これについては、このガレージの能力であれば、ハッキリ言って造作ない。当初、僕もガレージもそう思っていたんだが、ヤってみてビックリ、ダクトをゼロから造り直す必要に迫られた...とのことである(笑)...実は僕、この間仕事に終われてそれどころではなく、NISMO GT3の画像を3枚メールで送っただけ(笑)
ダクトの流用が全く出来なかったらしい。純正ダクトはフロントバンパーの奥でインタークーラーへの風導を担っているものであり、ワンピースで構成されているが、それ自体が開口部を狭くしていて一切の流用が不可能だったようなのである。しょうがなく、ダクトをFRPのフルスクラッチで創り上げることになった、とのこと。その創作の構造は、300kmにも耐えるよう2プライの平FRPを30枚程作り、現物合わせで組み合わせていったとのことで、仕上がったモノを見て笑ってしまったほど、手が込んでいた。
仕上がったフロント部は、リップも含めて1ピースで構成されている。それとダクトが1ピースで、計2ピースとなる。勿論、取り外しも簡単なのである。(但し、2人必要) コイツはオススメのしようがないが、どうでしょう?超カッコ良くないっスか?。
どうやって造ったのか、どれほど大変だったのか、その詳細と全貌を熱く2時間近く説明されたが、なにせ、ビールを飲みながらの話ゆえ、僕はちっとも覚えていない(笑) それよりも食べ過ぎたホルモンで明日お腹を壊さないかばかりを気にしていた(笑)
ドビンボーだった頃からの付き合いで、いつもロクにお金も払っていないので、僕はお客としては最悪の部類に入ってしまうワケだが、絶対に仕事に手を抜かない姿勢に僕はいつも敬服していて、僕がF1レーサーになったら必ず、今までのツケを全額返す予定である。
「ゼッテー、前からアテんなよっ!直さねーゾ。」
釘を刺されたが、どっちからアテようか考えている余裕があれば、まずアテない道を僕は探す。ま、そんなことより、ホルモンでお腹がちょっとユルいほうが気になる。
グリル付近とアイラインのカーボンは、ノバエンジニアリング製。今回はついでにこれらも一体化させて埋め込んである。
そうそう、このバンパーの効果については、現在のところ調査中。
追って報告しまース。
『2012. 9. 2 追記』
200kmを超えるとかなりうるさい。FSWのストレートでゴオオオオオッーっという風の音が3倍になった感じである。何故かは解らないが、純正の形状はそういった風きり音の低減をもしっかりと計算されているからなのだろう。
しかしながら、冷える。これは間違いない。感覚的にではあるが、走行時、水温計が示す値が今迄より安心感があった。具体的な数値を計測しきれないが、おそらく3度程度の改善をしていると思える。
また、僕の場合は、フロントサイドにTMオイルクーラーコアを積んでいるので、こちらへの効果が実はとても大きい。気温23℃でのサーキット走行においては、140℃を超える感じがしない。(その前に、ブレーキやタイヤがキテしまうしね。)
ダウンフォースに関しても、変化があった。増えた、減ったの問題ではなく、感じが違う。具体的に言えば....ん~、実は、その日、ブレーキのチェックに集中していたため、ダウンフォースの変化を文章に書き起こせるほど解っていない(笑)。ただ、「あ、違うなぁ...」と思った程度である。次回、また追って報告したい。
『2012.10.13 追記』
稚拙なインプレで恐縮なのだが、高速コーナーでのノーズの入りが"とてもイイ感じ"だ。特に300Rは、「お~♪」って思わずニヤけてしまうくらいイイッ!
速度が乗り出すと成型以前より、エアがフロントをグイグイと押し下げてタイヤを路面に擦り付けていくのが解る。100Rの出口も今迄よりも2メートル程手前でインに付けれてる。
フロントスポイラーは10点程のボルトで各種マウントに留まっていて、そのマウントを介してシャシー→メンバー→アーム...ハブ→ホイール→タイヤ→路面....ん~。当然サスペンションに直結しているワケではないのだが、何故こうも利くのか...イマイチ理解出来ないけど、やっぱりエアロパーツというものは便利な代物である。先日ワケあって富山に出向いたが、ボーイング787、小型とはいえ充分にデカイ鉄の塊が風の力で空を飛ぶんだから、まぁ、風って凄いんだろう。
しかし、味方の風がいなくなる低速だとさっぱり違いは解らない。全く変わらない。「なんか風の効果がちょっと残ったりしないのかな」って思ったけど、そんな事はなく、フツー...である。
これについては、タイヤの幅を拡げたほうが手っ取り早いな。
全体的にタイムが上がった、下がった、という野暮な話は置いといて総評は、「超イイッ!」。かつてエアロパーツを小馬鹿にしていたが潔く反省しよう。エアロパーツ最高ーっ!
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GT-R | クルマ
Posted at
2012/10/13 10:41:55