アラゴスタにエアリフトを組み込む！ その2

それぞれの結線を行い点灯させたところ。青がミッションのオイルクーラーポンプ作動用、赤がオレンジLEDの点灯用、そして緑が今回装着するエアリフターの作動用である。
このスイッチはスイッチ裏側の結線方法によって点灯パターンが選べようになっている。スイッチON状態のときのみLEDが点灯するとか、そういうのが選べる。
僕はアクセサリーONで常時点灯するようにした。ミッションのオイルクーラーポンプの作動時はBLITZの圧力計のスイッチが入るのでいずれにしても解る、オレンジLEDはそもそも解る。
エアリフターの作動中LEDは視認性を鑑みて別途前方側に組み付けることにした。

エアリフターの作動LEDは写真中の青矢印が示すLEDを点灯させることにした。従来まではミッションクーラーのオイルポンプの作動確認用として使用していたが、オイルポンプ作動時はその横に備えてある油圧メーターが起動するので特に意味をなしてなかったため、このLEDを使うことにした。

エーモン製の白色LEDを埋め込んだものだがこれが結構明るくて実は目に痛いほどである。お陰で気付かないことはない。

写真は、エアリフトシステムの配線図なのだが、実はこの理解にめちゃくちゃ苦労した。当初、全く意味が解らなかったのだ。予め言っておくが、さすがにリレーの構造程度が解らなかったワケでない。
散々悩んだあげく、今回、購入したショップ フープスモータービルドさんに説明を求めたほどだ。実はこのショップ、今回初めての取引ではあったが、めちゃくちゃに親切で購入以前から丁寧な説明を何度も受けていた。この手厚いサポートがなかったらよく知らない国の特に情報も少ないこの商品の購入に踏み切れなかったと思う。

説明を求めたメールの回答がくるちょっと前に突然のごとく理解できた。回答が来た際にはやっぱりねっていう確認することができ、やっとスッキリできた。僕がイメージしていたものと逆の考え方だった。ひょっとして僕と同じように悩んでしまう人がいる...かも知れないので...いないかも知れないけど...一応、明記しておくことにする。

・To Keyed Power Source、つまりアクセサリーを接続した場合、コンプレッサーはバッテリー直電源とリレー接続されているから、アクセサリーON時において常にエアが減圧すると作動するようになっている。
・エアバルブを作動させる(スイッチON)と、エアがカップに流れるわけだから、当然エアは減圧する。
・減圧すればコンプレッサーは作動する。
・またアクセサリーをONにした際、タンク内の圧が減っていたら自動的に充填される。

ということだった。
タンクやコンプレッサーなど全てのユニット類はトランクに装備するつもりなので、つまり、バッテリー直の常時電源1本、アクセサリー電源1本とスイッチON電源をトランクに回せばよいことになる。

そうそう、このテーマとは異なるのだが、以前より問題視しているアラゴスタが最高だと豪語するラーナスプリングなんだけど、やっぱりコレ、ダメなんじゃねってなってて、ちょうど今回サスをバラすしHYPERCOに組み替えることにした。ぱーやん0127さんからもそういう提言を受けていたし。
購入したのは、フロントが、HC65-08-0900、リヤが、HC65-10-0550。今組まれているアラゴスタのPnPキットのラーナスプリングとレート、レングスともにほぼ同サイズのものをチョイスした。
HYPERCOは乗り心地的に考えると、ワンレートぐらい落としたほうがいいと思うのだが、ラーナとの違いをしっかりと頭に入れておきたくて今回は同一にしてみた。
ちなみに、フロントはAmazonで在庫があり即納されたがリヤがどこも在庫がなく困っていたら、たまたまヤフオクに中古が出ていた。HYPERCOは永久保証を明示するほどヘタレがないワケだから躊躇なく格安で入手した。

そして2つ目の準備がコレだ。タンクやコンプレッサーを格納する箱。トランクに設置する。朝からコーナンに出向き13mm厚の軽量木材を買いセコセコと大工作業である。
トイレットペーパーの購入に並ぶテンションMAXで殺気立った大量のおば様がたを横目にしながら、ツナギを着た僕はせっせと木材コーナーに向かったワケだが、人の群がりがもう一つあったので見てみると、おぉ、マスク売ってる。とりあえず「5枚入りご家族で1点限り」を木材と一緒に購入。僕は中度の花粉症でこの季節マスクは欠かせない。コロナ以前にそもそもマスクが必要なのであるが、家のストックは毎日1枚だとして奥様と合わせてあと2か月程度はある。買いだめしてはならないという意識はあっても、なんだろ、あったら買っちゃうね。どうしても。
僕の会社は1-12月が年度なのでつい先日、株主総会を開き今年は200名くらいの一般の株主様がお越し頂いたが、マスクやら消毒やらをして頂いて質疑応答なんかもマスクしたまま。僕は壇上で実はマスクの中は鼻水だらけだったんだけど、ちょっとグシュグシュしながらそれでもマイク越しにそれなりの立派感を無理矢理醸し出して喋ってた。マスクがなければ大惨事である。鼻水を流しながらでは説得力もなんもなくなる。

話を戻そう。

箱のサイズは、
幅：550mm
高さ：400mm
奥行：300mm
である。
計算上、GT-Rのトランクにピッタリサイズになる。写真では表面は茶色に見えるが黒である。ユザワヤに行って買ってきたこれもまたアルカンターラモドキ的な生地を買い、生地用接着剤で張り付けた。ユザワヤの格安端切れコーナーにあったモノを買ったので1色ではどうしても足りなくてしょうがなく2色を組み合わせることになったが、それなりにテイ良く出来たので奥様に見せたワケだけど、「手品用？　鳩出る？」と興味なさげに一蹴。

ま、そんな一品である。

タンクやコンプレッサーを配置するとこんなイメージだ。

表面側はアクリルで蓋をする予定だ。鳩が出てきちゃうからね。

2020. 3.20 つづき

やってしまった...
何とカップの径を間違えて購入してしまった...

カップには写真の通り真ん中にダンパーシャフトを通す穴が開いており、この穴の中にはゴムパッキンがあってダンパーと密着することによって気密性が保たれる構造になっている。アラゴスタのダンパーシャフトの径は16mmで僕が購入したカップの穴径は14mm。なんて愚かなミス...
実は、ダンパーシャフトの径ってネット上にもカタログ上にもどこにも表記がないから実測するしかなく、車をジャッキアップして計測をしたんだけど、その際、アラゴスタのシャフトはゴムブーツに覆われていてバネの隙間からゴムブーツを無理矢理めくってノギスをあてるしかなく、ゴムブーツが超硬くてなんとか計測できる状態だったんだよね。アラゴスタの販売代理店であるトップラインにメールしても音沙汰ないし...かといって、わざわざ計測するだけでサスを外す気にもなれないし...これが計測ミスの要因だ。
あー、しまった。
気を取り直して、フープスモータービルドさんに連絡を入れて追加注文。事情を話したら超格安で出してくれることになったが、それでもカップは高価な品である。あー、痛い。ヤフオクに出そ。

ということで、今、待ちの状態。

そしてもうひとつの問題が浮上。

当初、色々調べていた際、エアリフトのカップ装着車はすべからくしてアッパーマウントがピロボールだった。アラゴスタカップもこの例外ではない。
僕のクルマは乗り心地を考慮してピロを避けラバーアッパーを使用しているワケだが、色々想像して「別にラバーアッパーにでも付くんじゃない？」と決め込み、"ラバーアッパーなエアリフト仕様"を目指してみることにした。

そんなワクワクな最中、はた迷惑にもコロナウィルスの影響が仕事で出まくりバッタバタになってしまい、足回りの組付け作業は友人に任せることにしていたワケだが、この友人から日中に電話があり、なにやら騒いでいる。
よくよく聞いてみると、やっぱりラバーアッパーでは駄目だという判断にいきついた。ラバーアッパーマウントは組付けられた状態では、アッパーマウントに直接バネが接触して荷重を支えているワケだが、アッパーマウントとバネの間にカップが入るとなると、通常の状態でアッパーマウントにはバネによる支えはなくなり、ゴムブッシュに荷重がかかり続けることになる。これではゴムブッシュはもたないし、そもそもそんなサスペンション、乗ってられるワケがない。
じゃあ、カップとアッパーマウントの間のゴムブッシュを取り外しダイレクトに締め込んでしまえばいいのではないか？...と考えたが、これも駄目だと思う。その仮説は、ピロボールの場合は、サスペンションはロアアームからアッパーまでが横方向に関しては完全に固定されているため当然動くことがない。しかし、ラバーアッパーの場合は上側はゴムでマウントされるているため横方向にわずかに動く。ただし、カップとアッパーマウントが固定されてしまっている場合、その負荷はカップの穴(つまりシリンダー)にかかるわけで、設計想定外の捻じれで破損し密閉が保てなくなるのではないだろうか。
ゴムブッシュを加工しスリーブを入れ込むという手もあるが、そんな加工機がない。あってもやる気がしない。
友人に「ピロアッパーを入手するから待ってくれ。」と言い放ち、どうせ、カップも届かないのでとにかくパーツ待ちである。