2024年11月17日
不思議な話
高校生の頃、友人のお母さんが喉のポリープを取る簡単な手術のため近所の大学病院に入院しました。
すごく優しいお母さんで、友人が私をからかうと、よくお互いにやるふざけただけの会話なのに「そんなことないよ!」と友人を叱って私をかばってくれたりしました。
素敵なお母さんでした。
簡単な手術で1週間で退院すると言われていて私も何の心配もしていませんでしたが、
夜の10時くらいだったでしょうか、うとうとしていたら夢をみたのか、病院でそのお母さんが死にそうになり苦しんでいる姿が浮かんできて、私は胸がドキドキして汗もかいていました。
嫌な予感がする。
心配で心配でたまらない、、
どうしても我慢できなくて、私は身内でもないのに病院に電話をしてしまったんです。
「あの、友達のお母さんなんですけど、嫌な変な夢をみてしまって、あの、大丈夫ですよね?手術無事に終わりましたよね?」
すると看護婦さんが「元気だし〇〇さんは、そんな悪くなったりするような病気で入院してないですよ」と笑って言ってくれました。
私は「そうですよね!喉のポリープ取るだけですものね!良かった、すみませんでした!変な夢をみてしまって、家族でもないのに本当にごめんなさい」と言って電話を切りました。
それでも変な不安は消えず、この感じはなんなんだろうと思っていました。
学校に来ない友人。
今みたいに携帯もないから連絡もできずにいましたが、
10日後、やっと学校にきてくれた友人からお母さんが亡くなった事を知らされました。
どうして!だって簡単な手術だったんだよね?と聞くと、
「分からないの、術後ずっと元気だったのに、急に体がチューブだらけになってて、今日が最後みたいに言われて」
話を聞いて病院を疑った私は、病院に電話してしまった日のことを話しました。
亡くなったのは、その三日後でした。
「何がなんだか皆わからないうちに、病院が火葬の手配までいろいろしてくれて、それもおかしいし、みんな納得できなかったんだけど、最後はお父さんがもう諦めようって。」
それを聞いて、ただ泣くことしかできませんでした。
ここ数日、久しぶりに同じような胸騒ぎがしていました。
今回は救世主も感じない。
だからそうなるだろう、でももう関係ない。すでに私が今年出していた結論が、正しかったことを証明する出来事にすぎないんだから。
いつも、こんな不思議なことばかり起きてきた人生。
誰を助ける能力もなく、何かを変えれるわけでもなく、ただいつも感じるだけ。
例え誰よりも早く知ることができて、いろんなことに気づけたとしても、その分だけ苦しみ後悔することになる。
そして、そんな風にずっと苦しんできた私の人生の不思議を、報われる素敵な力に変えてくれた方達は、年をとり、これからみんな私だけに色んなものを託して逝ってしまう。
今日は、私が今年出し続けては、未練から取り消してきた悲しい答えが、間違っていなかったと確定した日でした。
知っていたのに、感じていたのに、こんなに悲しくなるのはやはり未練なのでしょうか。
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Posted at
2024/11/17 22:44:35
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