元気を落とす

2月8日、
仏壇に柿を供えようと、真空になっている柿を仏壇の前で袋から出すと何故か手からすべり落ちてしまいました。

柿は転がりベッドの下へ

急いでベッドの下を覗き込むと、、、、

えっ！？

柿の色をした柿じゃない何か丸いものがある！？

何？

手を伸ばして恐る恐る

拾ってみると、、、



大変だ！だるまさんだ！
どうしよう！！

私の仏壇にはこのようなマトリョーシカだるまと


大きな幸福だるま、
ズシッと重さがある感謝だるまがあるのですが、



5日に仏壇のお掃除をしたときに、だるまさん達が転んでいくつか落ちてしまって、全て拾ったつもりが「元気」だるまだけを落としたまま気づかないでいたんです。


本当に酷いことをしていた、
なんて可哀想なことを。

急いで「元気」だるまさんを「幸福」お母さんだるまの胸につけました。


いつもそれをしてあげていたのは、赤ちゃんみたいな「ついてる」だるまさんだけでした。


だるまさんたちは何もできず、３日間もとても悲しくずっと苦しかったと思うから、みんなでこんなふうに過ごしてもらうことにしました。



それにしても、柿色のだるまさん、しかも元気なんて、、、
これも偶然なの？？


いつもならべて見ていたのに、落としたまま気づかないでいたことも、ただの偶然？

本当に不思議なことばかり起きてきた人生だったけど、

今回は「元気」をなくしていて、それを教えてもらえたんだね。

落としたことで外れてしまったへたは、




蓋みたいにぴったりはまります。


かなり傷んでしまいましたが、元気だるまさんの恩人なので、だるまさんたちの側に。



私はこの仏壇で、私とは全く関係ないたくさんの死を供養してきました。
だって悲しいから、ただ悲しみをもらってしまったから、その人を想って一緒に泣いたりせめて寄り添って自分も癒されたかったのです。


亡くなった人は二度と戻ってこないから、たとえその人を苦しめていたものが終わりをむかえたとしても、それを知ることすらできない。

戦争が終わって平和になった日本を生きているのは、苦しんだ戦士達ではなく、何もしていない私という現実。


亡くなった人たちがあまりにも可哀想だから、この世を完全に地獄にしたら、酷い亡くなりかたをした人達が少しは報われるのだろうかと考えてしまいました。


それを願ったなら、私は日本の、そして人類の敵になってしまうのですね。