2020年10月29日
いまから7.8年前くらい?富○を何度か走っていた。
富○山の下を走れる富○スピー○ウェイは、私の憧れだった。
何度走った頃だろう?
ピットからコースに出ようとしていたときに、ずっとこっちをみている夫婦のような年配の男女に気づく。
男性はこちらをみながら、そばに行こうかまよっているようだった。聡明そうな上品な女性が、あなた、行かなくていいの?みたいに言っているようにみえた。
そしたら男性が車のそばに来たので、窓をあけると「あなたは勇気がある」と、突然言ってくれた。
なんていうか予想外の出来事で、私は笑顔だけみせて会釈して車を動かしてしまった。
走ることに夢中で、その日はすっかり忘れてしまったのに、後にその言葉は私に勇気を与えつづけた。
そして、私はずっとずっと考えている。
特定の人にしか話さないできたあの日の富○で、私を知っているように声をかけてくれた人、、あなたは誰ですか?そしてどうしてそう思い、声をかけてくれたのですか?
敷居が高い日本のサー○ットに一人で行って走ろうとしていたあの頃の私に、あれほど優しく嬉しい言葉はなかった。
どうして私は、ありがとうございますとても嬉しいです!と言ったり、もっと立ち止まって話をしなかったんだろうとずっと後悔しています。
そしてこの頃なんだか無性に会いたくてたまらないのです。
それから一ヶ月後くらい?
いつものように一人で来て走った日に、同じ枠を走っていた、同じように一人で来ているようだったフェ○ーリの人。
4周目だったかな?コースにガラスや部品が散らばっていて、要するに事故が起きてしまってるわけだけど、受付でばったり。まだ若く、しょんぼりしているように見えた、、、しばらく近くにいたので、
私、送って行きましょうか?と言おうかまよったんだけど、受付の人に、帰れますか?と聞かれてて、あ、はいみたいに答えていたので何も言わなかった。
でもうつむいていて、ずっと一人でいたし、、
声をかければよかった。
うざ!とか思われても、はあ?とか思われても。
だって、走行が途中で中止になって、
みんなに迷惑かけて申し訳ないとか思ってしょんぼりしている可能性だってあるわけで、一緒に同じ枠を走ってて、私なんかでも声をかけたら少しは気持ちが楽になれたかもしれないのに、、
こんな時、残念なくらいに日本人なんだね、私。
日本じゃなかったら、とっくにこの人のまわりには人が集まってきている。
私もしょんぼり。でもあれだけ破損してケガひとつしていなくて本当に良かった。
そして最後に、私が走った日に、偶然富○にいたらしく、その日の私の車と走りについて、みんカラに書いてくれていた人。見つけたときは本当に嬉しかった。
偏見もなく、ただ素直に書かれていたブログだった。
その人の過去のブログを読んで、なんて優しい目でいつも他人の車をみているんだろうと、とてもあたたかい気持ちに。
同じように純粋に車が好きな仲間達と定期的に富○を走りにきてることがわかった。
昨日、思い出に浸りながら、そのブログをもう一度みたくなって、そうだスクショしとこう!と、みんカラで久しぶりに名前を検索したら、もう退会されていて、、、凄く寂しくなりました。
話してみたかった。
そして、一緒に走ってみたかった。
小さな小さな思い出なのに、何年も胸に残る思い出。
Posted at 2020/10/29 03:09:36 | |
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