光センサーを作ってみよう。
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
ステイホーム週間だった連休中…
あまりにもヒマすぎたのでN BOX君で
以前に参考にまで作った『夜だけウェルカムライト』の回路図を見返してたら……
もう少し『改良の余地』があったので、
『ない知恵』を振り絞って回路図とか作っていました。
その中でどうしても、もうひとつ『光センサー』が必要になってしまいました。
以前ならエーモンの『オートライトユニット』を使いたいところですが、『製造中止』になっているため、今や手に入れる事は『不可能』なので…
いっそのことCDSや抵抗などでセンサースイッチを
『自作』も考えましたが……。
たぶん『アムロの父ちゃんが作った変なパーツ』
にしかならない気がするので…。
手に入りやすいもので『光センサー』にしてみようと思ったので、『車の事は一切出てきません』が整備手帳にしてみました。( ^ω^ )
2
今回、用意したのはネットなどで買える『光センサーモジュール』です。
『光センサースイッチ』などと検索するとヒットすると思います。中華製品ですが価格も300円台から1000円とショップによりマチマチですが…比較的入手しやすいと思います
12Vで動作出来るのとCDSの感度調整用ボリュームがあるの
で『汎用』としては良いのかな?と思います。
光センサーを探している人だったら一度は見たことがあるんじゃないかな?
そんなの知ってるよ?そのまま使えばいいじゃん?
バカなの?って言われるかと思いますが……
コイツを車内に置くには『致命的な欠点』があるので、そのまま使うと「とても残念」な仕様になります。
私が感じた欠点とは『リレーの動作音』です。
10Aまでのパワーリレーが付いてるので
センサーがON OFFに合わせて『ガチンガチン』と
リレー接点が盛大に鳴ってくれます。
もしも、車内でこんな音がしてたらきっと…
暗くなるたび『ガチン』と音が鳴るので助手席の人から…
『ねぇ、今、変な音しなかったぁ?』
『それはねぇ、光センサーが反応してリレーが・・・』
…と毎回こんなやりとりをしなければなりません…
それも人を乗せるたび……
とてもじゃないけど……このままじゃ使えない(´;ω;`)
普通ならこのまま、苦い思い出の『黒歴史』として
ガラクタ箱行きなのだが……
らおる( ^ω^ )さんはちょっとだけ電子工作が出来るので、もう少し『あがいて』みようと思いました。
(失敗の方が多いけどね)
ちなみに、どれ位の音がするかは、動画にアップしたので興味がある方は観て下さい( ^ω^ )
3
その前に…
このモジュールの『使い方』です。
電子工作が出来る人以外は『使い方』すら不明だと思います(分かる人しか買わないが前提なんでしょう)
基本的な構造はこのモジュール自体が
『5極リレー』と考えればわかりやすいかな?と思います。
右側の『青色の端子』2個が入力で、
VCCに+12V(入力電源)GNDにアースを繋げます。
左側の3個の端子がリレーの『切り替え』端子になり、
中央の端子が『共通線』になるので、ここに+12Vを繋げます
上側の端子はNC(ノーマルクローズ)なので、
リレーが OFFの時(このモジュールでは明るい時)に中央の共通線と繋がっています。
下側の端子はNO(ノーマルオープン)なので
リレーがONすると(暗い時)に共通線と繋がって
『この先』に繋いだ電装品を切り替えてくれます。
原理的には5極リレーみたいでしょ?
また『ボリューム』はCDSの感度調整で時計回りで『明るい方』でもONするようになります。
今回はこの先の電装品の『切り替え』よりも「暗い時ON』で+12Vが出て欲しいのでNC側には『何も繋げない』となります。
早い話、このモジュールは……。
CDSセンサーで暗いと判断したら、入力の+12VをリレーにON信号として出力するから、あとはリレーで出力を切り替えしてねって簡単な構造でした。( ^ω^ )
4
構造も判ったので、音の大きいリレーを交換することにします。
付いていたパワーリレーは…
Songle社製 SRD-12VDC-SL-C
リレー表面にプリントされている『メーカーと型番』から
ネットで検索するとピンアサインとスペックが判りました
データシートから消費電力が載っていましたが、
12V定格で30mAなので、リレーONするときの消費電流だと思います。
英語のデータシートなのでよく分からんが…
普通の5極リレーで、1個100円もしないリレーでした。
5
リレーを交換しますが用意したのは
エーモンの『コンパクトリレー』と『ユニット用リレー』です。
『ユニット用リレー』は以前フットランプの時に購入したが結局使わなかったので2年間熟成させていました( ^ω^ )
とりあえず、元々が接点リレーなので『コンパクトリレー』から繋げ替えてみたいと思います。
まずリレーの収縮チューブをカッターで切り『中身』を剥きます。こうして見るとエーモンのリレーって……
『作りの割に』非常に高価だよな……利益率が高いだろうね
エーモンのコンパクトリレーはコイル消費電流46mAと記載されているので元のリレーより消費電流が多いのが気になりますが…仕方ない。 まぁ実験なので……。
また、5極リレーでピン配列が違うのでリレーだけ差し替える事は出来ませんが接点を動かす『コイル側だけ』をモジュールに付け替えれば良いので、写真はその途中です。
また、基盤が『飛ばない』ように対策もしてみました。
既に写真では取り付けてありますが、整流ダイオードをコイルに並列になる様に『マイナス側からプラス側』へ整流するように繋げます。
これは『スパイク』(逆起電圧)防止のためにもあったほうがいいかな?と思います。(サージとかの方がわかりやすいかな?)
接点リレーなのでコイルがONすると電磁誘導するのでOFFした時にその力はコイルのマイナス側からプラス側へ瞬間的に10倍もの逆電圧がかかります。
(電気科卒の人や回路に携わる人は知ってると思いますが)
簡単に言えば『電源ノイズで基盤がやられる』って
思って貰えれば『正解じゃないけど、論外でもない』
『逆起電力』『逆起電圧』などでググって貰えれば、詳しく載ってると思うのでここでは割愛します。
6
ハンダ吸いの『銅線』を使ってリレーを取り外しました。
この後、出力側の端子も邪魔なので外します。
『ハンダ吸引器』とかの方が綺麗に取れると思います。
私もハンダ吸いの銅線がなくなったら、買おうと思っていましたが……。
らおる( ^ω^ )さんはウン十年前に買った2mのハンダ吸いが未だに使い終わりません…。
7
そんなこんなで『試作1号』の完成です。
作成時の注意としては…
プリントパターンは『表面側』になるので
裏側からハンダを当てますが、表面側の『ランド』がちゃんとハンダで埋まってることを確認します。
また、ケーブルは0.2sqでなければスルーホールに入りませんでした。
もしもハンダ不良だと、リレーのONを知らせる『ブルーのLED』が点灯してもリレーがONしないので注意して下さい。
ちゃんと出来ていればセンサーに反応してリレーが『コツコツ』と鳴るので判断しやすいと思います。
とりあえず元々のリレーと比べて……。
格段に『動作音』は小さくなりました。これなら車内にあってもそんなに気にならないと思います。
後はコンパクトリレーの出力側にケーブルを繋げば光センサー制御出来るようになりますが……。
やっぱりなんかダメだな……。
車に付けたことを想像してみると、基盤の絶縁も考えなきゃいけないし、振動でのリレーONするためのケーブルの破断対策もしなきゃだしね。
『なんかの箱』に入れないとダメっぽいけど…
どうしても『アムロの父ちゃん』のみたいになっちゃうな…
気を取り直してFETリレーのエーモン『ユニットリレー』を付け直そうとした時に、ふと思った。
別にリレーが『ここ』でなくてもイイんじゃね?(´・ω・`)
……って。
8
そして『試作機2号』が完成です。
今度はリレーON信号のトリガーラインを『コネクタ』にしてみました。
コネクタは汎用の4極コネクタで、以前ドアパネルイルミをやった時の余り物で、オスピンを2本だけ挿した状態でグルーガンを使って貼り付けました。
この先に繋ぐリレーは『何でもイイ』(消費電流30mAくらいのヤツでって意味)ので、別に近くに置く必要もないのでした…。
コイルの逆起電圧のダイオードが『コイルのすぐそば』に置かないといけないので、根本的な事が頭から消えていました…。頭わるいな…オレ。(´・ω・`)
あとはこの先をリレーまでケーブルを出せばよいので
基盤の絶縁処理をしてもそんなに邪魔にならないと思います
変な話、元のリレーが30mAだったので、この先を30mA位の消費電流に抑えられるならリレーじゃなく、
そのままLEDでも問題ないと思う。
コンパクトリレーも動いたので46mAまでは確認したってことになるかな(笑)
スペースの関係でここまでで終わりにしますが、このあと
エーモンの『ユニットリレー』を試しにつけてみましたが、問題なく動作しました。
動作も『完全無音』なので、出力が3Aまでになりますが断然ユニットリレーの方がイイと思いますね。(消費電流的にも)ちなみにFETリレーを使う場合は『逆起電圧』は起こりません。だってコイルがないから……。
単にリレーを『除去』しただけで『光センサー』だけの機能ですが『リレーの選択肢』があるのでアイデア次第で汎用性は高くなると思います。
私に息子は居ないけど…
『こんなモノ〜』って……(っ・ω・)っ⌒⌒⌒*
投げ捨てられないようには出来たと思います。
最後までお付き合い頂いた方は
ありがとうございました。( ^ω^ )
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