社外純正互換エアクリーナーの損益分岐について考える

パッと見、お高い STI エアクリーナーや、パッと見安い風の社外エアクリ、はたまた洗浄可能タイプまで様々な純正互換タイプのエアクリーナーがある。そこで、損益分岐点をグラフ化してみた。



総支払額の多い順でいうと、

都度枠ごと買い換える社外品 (Blitz) >>>> 3万キロで寿命となる洗浄タイプ = 中身のスポンジだけ取り替えるタイプ (HKS) = STI エアクリ (定価) >> STI エアクリ (セール価格) >> 5万キロで寿命となる洗浄タイプ >= K&N (毎回メンテキットを使った場合)

となった。意外と各社グラフが近接するように価格設定されている点や一番手頃な社外品が実は総支払額では高くなる点に関心した。10万キロ社外品を使うと純正品を使うよりも最大3万円以上出費としては増加する。

■ポイント
・「洗浄・張替え・交換がとにかく面倒くさい」場合は、STI エアクリをセール時に購入して点検時にエアブローしてもらうのが、コスト x 手間面では意外と健闘。
・洗浄タイプを購入するときは、2-3回・30,000km 迄のものなのか、ずっと使えることを謳っていたり 50,000km 迄長持ちする実績があるものかで、判断するのもよいかもしれない。(どれくらい耐久するかはケースバイケースではあるとは思うが。)
・中身のスポンジだけ取り替えるタイプ (HKS) はコスト面では洗浄タイプと同等か少し高い。洗浄・乾燥の手間を取るか、スポンジの張替えを選ぶかという手間の観点でみてもよいかもしれない。スポンジなら乾燥が無い分、予備がなくてもすぐに車を動かせる。
・K&N は耐久性に優れる (という触れ込み) だが、律儀にメンテナンスキットを購入すると、メンテナンスキット分のコストが増加する。実際には 2回以上メンテナンスできるとは思うが、このコスト分と、台所洗剤で洗浄できるタイプと比較すると洗浄と保管が手間ではあるのでこの点をどう考えるかがポイント。ちなみに私はこの洗浄キットを使うのが若干の心理的抵抗になりつつある。


価格や仮定については下記のとおり。概ね実勢価格としている。K&N は彼らの主張する距離を記載しているため、実際の日本での利用状況については利用者の各々の判断に委ねたい。