
19年目でオド3,100kmのZZ。新車装着のタイヤは'04年8週製造品でランフラットタイヤみたいに固くなり、溝底や側面にひび割れも起きていました。DIYタイヤ交換は未経験ですが、動画を見るとコツを抑えれば出来そうなので新しいタイヤや必要工具を購入。早朝に冷風扇で涼みながら二日掛りで前後タイヤ交換・ブレーキ廻りのメンテ作業をしました。

先ずはフロントタイヤ、アンダーカバーを外してパンタジャッキで支え、アクスルシャフトの緩み止めナットに14mmメガネレンチを掛けて足で踏んで緩め、反対側を12mmソケットで回り止めして取り外す。
(アクスルナットM10×1.25、六角部14mm)
(アクスルシャフト六角部12mm)

リアは片持ちのセンターロックナット、車体の割に大きな締付けトルク104N・mなので、浸透潤滑剤を噴きブレーキを掛けていてもホイールがズルッと空回りします。車体が動かない様に当て木を敷き、タイヤレンチをエイッと踏んで緩めました。
(ホイールナットM16×1.5、六角部22mm 104N・m)
22mmソケット TONE 4S-22 554円

19年目の固いタイヤは踏んだくらいではビードが落ちません。パンタジャッキを使いました。

タイヤ組み込みにビードクリーム以外の使用はご法度だけど、廃棄するのでリムの縁にシリコンスプレーを噴いて滑りやすくして外します。

購入したL型エアバルブ、タイヤレバーセット、ビードクリーム。エアバルブは安心の純正品メーカ・太平洋工業製を選択。タイヤレバーはロングサイズ375mmの最安品で問題なく使用出来ました。ただ付属のビードクリーム5gは油分がとび固形石鹸と化したゴミでした(笑)。念の為に別で20g購入した方を使用。良くのびるので使用量は3g程でした。
L型エアバルブ IRC PVR-70 443円×2
タイヤリムーバーセット 1,780円
ビードクリーム 20g(10g×2) 451円

タイヤ取り外し時、タイヤレバー操作がきつくなり確認すると、ビードが上がっている事が何度も有った。レバー操作がきつくなったら無理せず、リムのドロップセンターに確実に押し下げるのがコツ。冷風扇を近くに置いて、焦らず少しずつ外しました。

新しいタイヤも安心の純正品iRC MB68を選択。注文2日後に大阪から新鮮なタイヤが到着。エアー洩れしない様にビード密着面を清掃。エアバルブはビードクリームを塗って通し、プラスドライバーで押し込んで取付け。
Fタイヤ iRC MB68 100/80-12 4023 5,134円
Rタイヤ iRC MB68 110/70-12 1524 5,233円

タイヤ組付け作業はタイヤ回転方向と軽点合わせを間違えなければ、作業自体は簡単。ビードクリームをタイヤ、ホイールにしっかり塗ればヌルッと入り、リムプロテクター無しでキズ付かずに組めました。
バルブコアを外してイプシロンの車載電動ポンプでエアーを入れると、2.5kg/c㎡ほどでパンパンとビードが上がった。2本目はエアー圧が上がらず、ホイールを立て、腰かけてタイヤをグリグリ押しつぶしたらエアー洩れが止り、ビードが上がりました。バルブコアを付けてエアーを入れる途中、ポンプが過熱したのか止り、足踏みポンプで補充。翌日確認するとポンプは起動、連続稼働時間20分との注意書きは猛暑下では厳しい様です。

ホイールベアリング、スピードメーターギヤ、シールリップ接触部にリチウムグリスを塗布。内径φ10の小さなベアリングは指で軽く回り異常なし。ついでにブレーキキャリパを点検、パッド、ディスク共4mmあり殆ど減っていません。

パンタジャッキでアクスル穴高さを合わせ、カラーのシール接触部に薄くグリスアップしてシャフトを通しナットを締付け。規定トルクが分からないが、M10フランジナットの標準トルク 39N・mで締め付けました。

リアシャフト、ブレーキシューのブレーキダストを清掃。ブレーキシュー厚みは3.8mm、こちらも残量は充分。カラーとスプライン部の錆防止にグリスを塗ってホイールを取り付けます。

トルクレンチでリアホイールナットを104N・mで締め付け。新しいタイヤはグリップ力があり、ブレーキを掛けておけばぎりぎり空回りせず、トルクアップ出来ました。マフラーとアンダーカバーを元に戻し早速試走。カチカチのタイヤから柔らかいタイヤになったので、傾けた瞬間にリアがよれる感触がありドキッとしたが、直ぐに慣れてしなやかな乗り心地で快適になりました。廃タイヤは近くのショップに持ち込み処分してもらいました。
廃タイヤ処分費 550円/2本
Posted at 2024/08/06 16:57:37 | |
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