4端子型SiC-FET DCパワーアンプ その4(挫折編)
投稿日 : 2021年09月26日
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前回報告の今後の対応案で、
案2の終段のドライバを外して、2段目アンプで直接終段をドライブする案で復活を図ります。
ドライブ能力が足りず寝ぼけた音になるかもしれませんが、とりあえず音を出すことを優先しました。
終段のドライブTrの2SK4150とドライブ抵抗220Ωを取り外し、2段目Trで直接ドライブします。
参考
https://minkara.carview.co.jp/image.aspx?src=https%3a%2f%2fcdn.snsimg.carview.co.jp%2fminkara%2fphoto%2f000%2f005%2f013%2f280%2f5013280%2fp2.jpg%3fct%3d9098494d2878
回路図のTr6,Tr7を取り外し
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無事調整ができました(アイドリング電流Id=150mA、V0=1mV)。
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早速出力波形を観てみます。
10kHzサイン波
少し歪んでいる?
赤線:入力信号
黄色線:出力信号(8Ω負荷)
以下同じ
4
10kHz方形波
オーバーシュートが出ていますので、位相補正をして対応します。
入力信号の乱れは、プローブのアース線の接続位置が原因と後で判りました。
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NFB抵抗に47pFをパラ接続してみました。
写真中央の青色の部品
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10kHz方形波
オーバーシュートは治まりました。
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20 kHzサイン波を観測していた時、なんか波形が歪んでいるなと見ていたら、電源途中に入れた8Aフューズが音を立てて飛びました。
D-S間抵抗3.3Ω あーぁ、これで半生3個目です。
方形波がキレイなので、原因は発振ではないようです。
8Ω負荷、11V電源電圧なので、負荷経由では1.4AがMAX電流となりますので、十分余裕があります。
調べたところ、セルフターンオン現象による瞬時導通で過大電流が流れると共に発熱、破壊に至ったのではないかと推測しました。
この石はSi MOSFETとSiC JFETのカスコード構造となっており、ON-OFF動作は良好なのですが、その中間動作では想定外の使用方法をしたためと思います。(勉強不足なのでチラシの裏書き)
半生Trの発生は精神的ダメージを受けます。
試行錯誤で石を飛ばしながら修正も可能ですが、4端子SiC-FETの使用は断念しようと思います。残念。
次は、
案3:今回の4端子Si-C MOSを諦め、2SK2233などへ変更して復活を図ろうと思います。
つづく
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