
特捜最前線はテレビ朝日系列で1977年から1987年までの10年間にわたって放送された刑事ドラマです。車両協力は日産自動車で、スカイラインに関してはケンメリ後期型からR31前期型までの4世代が起用されています。
大学時代には毎日午前中に再放送されるのを録画しておいて、帰宅後に出演場面をチェックするのが日課でした。R30が活躍する話は保存で、そうでない場合は重ね録り!なんて事をしていましたが、今思えば全て残しておけば良かったと後悔しています。現存するビデオテープの中からR30の勇姿を発掘しましたので、VHSデッキが動いている今のうちにご紹介したいと思います。
オープニングです。未だガラ空きの現東京都庁付近を走る場面からスタートします。
このパトランプを点灯させての単縦陣が味わい深いです。最後尾のY30から眺めたいですね。
しかもサンルーフ装着車!
今は亡き0系新幹線とのコラボレーションが泣かせます。昭和の街並みに溶け込みますね。
我らがR30は吉野刑事が多用している印象が強く、この吉野刑事が何気にアクセルを踏むんですよね。劇中でもかなりの確率でタービン音を耳にする事ができます。これはカーブの立ち上がりでキックダウンした後のフルブーストに入る瞬間です。このリアの沈み込み具合いからも、そのハードな運転ぶりが伺えますね。
ハイビームで向かって来る様子を見ると、やっぱりヘッドライトは4灯式だよなぁ〜!と、その良さを再認識する瞬間です。この発光色、HIDバルブをハロゲンに戻そうかとさえ思える程です。
犯人が潜伏するアジトへ駆けつける場面では、砂利道で左右にカウンター大会を演じるワイルドさも見逃せません。
「私だけの十字架」が流れ始めるエンディングの直前では、船村刑事の男前な表情と共に「TURBO EX」の文字を絶妙な角度から見せつけます。ド初期のブラックテールが眩しいですね。泣き崩れる女性を背に、青い無鉛ガソリンのステッカーが花を添えます。
不思議な事に時々ナンバーが変わります。ここでは発進から加速までの音がかなり鮮明に記録されており、カップリングファンの轟音とブーストが高まる途中までのカットです。グロス145馬力を受け止めて、リアがグッと沈み込みます。
反対側から撮影されている次の場面ではアクセルオフした後のバックタービン音までもが楽しめます。撮影班も何気にツボを押さえてるんですよね。しかし、フロントグリルのSマークが取り外されているのが気になります。
深夜の公園で張り込むシーンでは、偶然にもセンターモールと黄色い遊具が重なって変な感じになっています。あ〜、このCピラーの立ち上がりが美しいですね。
因みにこの車両はサンルーフだけではなく、ドライブガイド装着車です!!激レアですよ。この組み合わせはプラモデルでしか見た事がありません。
セドリックのモデルチェンジにより430からY30に代わってもR30は続投です。一旦停止してから発進加速する際にも、静かになったVG20勢の中でも堂々とL20ETサウンドを奏でます。リアの沈み込みもセミトレが採用されているR30だけですね。
この発進では排気音もバッチリ聞こえます。それにも負けないカップリングファンの音って本当に騒音レベルですよね。
画家の娘が乗っているのがグレーのスカイラインという設定の話です。(正確には#006シルバーMですが)殺人犯として疑われている父親の指紋がステアリングから検出された事を知らされ、ショックを受けて愛車であるR30で逃げ出した場面では的場刑事が乗るバイクをも振り切ります。
踏切では遮断機を破壊して突破。ナンバーからして特命課の車両を使い回しているようです。警察官の目の前でこんな事したら往来危険罪の現行犯ですよ。2年以上20年以下の懲役に科せられます。
体を張って制止しようとする的場刑事の前では、白煙を上げながら派手なサイドターンを演じます。特捜最前線でこういうスタントは非常に珍しい部類です。
看板を緑色に塗っていた作業員の目の錯覚で、グレーが赤に見えたという証言の検証を行なう場面で登場するのは何と赤のポール・ニューマン バージョン!
でも目が慣れるとグレーだったって言うオチですが、明らかに車が違います。何度も言いますがシルバーMです。この、ナンバー14-81の車両はちょくちょく出演する影武者役ですね。
「疑惑のXデー・爆破予告1010」というスペシャル版では、犯人の女性が赤単色の2ドアに乗っています。
しかもこれ、TIなんですよ。テールランプをGT系の物に交換してありますが、当時は部品も豊富にあったのでこんな芸当もお茶の子サイサイだったんでしょうね。
そして吉野刑事が殉職する話の頃にはR30も後期型になります。最終型にしか存在しない塗色であるホワイト/ガン(#441)です。前期よりは登場回数が減りますが、スカイラインのポジションを担い続けます。
Lレンジのままで走って来たんじゃないかと思う程にカップリングファンの音を響かせて登場します。
エンブレムの感じからしてターボPASSAGEのようです。この塗色は都会的で上品ですよね。これらの情報からプラズマスパーク点火である事が推測できます。
と言う訳でエンディングです。今日もたくさんの出演でした。
何故にここまで刑事ドラマに似合うのでしょうか?白/黒パンダも去る事ながら、覆面車としてもその魅力を余す事なく発揮してくれます。やっぱりR30はパトカーが似合いますね!
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2018/04/12 13:09:32