目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
先日、バッテリーケーブルを寒冷地仕様の太いタイプに交換して安心感が増したので、次はオルタネーターのB+端子とセルモーターを繋ぐ配線にも着手しようと思います。そもそもこの配線はこんなに細くて大丈夫なんでしょうか?コードには「SUMITOMO VX (3)」と表記されていますが詳細は不明です。VXは耐熱、(3)は3sqと解釈した場合の許容電流は30A程度という事になります。オルタネーターは常にフルパワーで発電している訳ではありませんのでこれで充分という事なんですかね?消費電力の差もあるとは思いますが、最近の車を見るとかなり太いケーブルで作られているんです。
まずは現状把握の為に取り外しです。バッテリーのマイナス端子を外してから、オルタネーターの後ろ側にあるB+端子の固定ナットを外します。このオルタネーターは20年程前に冷却ファン内蔵式の第三世代80Aの物に交換してあります。
2
オルタネーターから来た白い配線はセルモーターのマグネットスイッチに繋がり、1つの端子に3本のコードがカシメられています。そこから白の2本はヒューズボックスへと向かって電装品へ電力を供給する役割を担っています。ここにはバッテリーのプラス端子から来るケーブルも繋がるので中継地点のような場所となり、当然ながらバッ直です。おっと!被覆の状態がよくありませんね。危ないところでした。マグネットスイッチの端子は12mmのナットを緩めると外れます。
3
2本の白いコードはコネクターを介してヒューズボックスに接続されます。このコネクターを抜くと電装品が一切使えなくなるのでかなり重要な配線である事が分かります。ヒューズボックスの裏を見てみると、コネクター受け側の2本の端子が1枚の鉄板を折り曲げて作られていました。その鉄板は隣にあるヒュージブルリンクの電源供給側の端子とも一体になっています。2本のコードを並列に使って流れる電流の許容量を上げているのでしょうか?それならもっと太くすれば良いのでは??いや、それとも保険???
そうなると、この白いコード自体がヒュージブルリンクの役目を兼ねている可能性がありますね。これはオルタネーターとセルモーター間のケーブルを闇雲に太くするのは危険が伴う事を意味します。現行車のケーブルが太いのは、バッテリーの+ターミナル部分にスローブローヒューズを設けている為なんですね。
4
純正のハーネスを摘出してみました。3本とも同じコードで、オルタネーターからセルモーターへは1本、セルモーターからヒューズボックスへは2本というシンプルな物です。元に戻す事を想定してこれは保管しておきます。このコードはどうやらヒュージブルリンク用では無さそうですので普通の電線と解釈して良さそうですね。それにしても3sqのコード1本でオルタネーターからの電流を全ての電装品へ供給している事に驚きです。
5
新規配線用にコードやコネクター類の物品を用意しました。当初はBサイズ用のバッテリーケーブルを代用して太々と景気よく配線する予定でしたが、そこまで太過ぎてもかえって危険と判断しました。中間に大容量のヒューズを入れれば良いのでしょうがスマートではありませんし、接続箇所を増やすと今度は接触不良のリスクが上がります。散々迷った挙げ句、オルタネーターケーブルを8sq、ヒューズボックスに向かうコードを5.5sq×2本としました。5.5sq 、8sqの許容電流はそれぞれ50A、60A前後です。5.5sqの2本並列は太過ぎましたかね?この辺は自己責任という事で。
6
純正ハーネスの長さに合わせてコードを切り出したら端子を圧着し、ハンダを流し込んでから熱収縮チューブで覆います。
7
コルゲートチューブも同サイズの物を使用して端部はハーネステープで仕上げました。ヒューズボックスに繋がるコネクターと端子も同形状の新品を使って作成しています。オルタネーターのB+端子にはスバル車純正品の端子カバーを流用しました。赤っていう所が対策品のような仕上がりとなりました(自画自賛)パッと見は純正新品っぽくなりましたね。
8
元の場所に取り付けます。ホルダーへの収まりも良く、チラッと見える白いコードも純正品らしく仕上がったと思います。元々のハーネスも被覆の一部が傷んでいたので交換して正解でした。
これでオルタネーターからセルモーターを経由してバッテリーへ繋がるプラス側の電路が全て強固な物になりました(筈です)。
[PR]Yahoo!ショッピング
[PR]Yahoo!オークション
関連整備ピックアップ
関連リンク