目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
個人的にR30美点ランキングの上位に入る純正マフラーです。しかしマフラーが寿命を迎える頃にはデヒユーザー(※)が抜けなくなるのが困った点で、如何に無傷のままでレスキューするかが長年の課題となっていました。そもそも再利用の事は一切考えられておらず、自身よりも遥かに短命なマフラー本体と共に役目を終えて廃棄されたデヒユーザー達が不憫でなりません。残されたタイコをオブジェとして飾っておくよりも何とかして再利用したい!!
そこで、前回のマフラー交換時に切断して残しておいたタイコ部分からデヒユーザーの取り外しを試みる事にしました。気休めにテールパイプの錆び落としをした痕跡が見られますが、問題なのはデヒユーザーに隠れている部分の錆びです。まずは隙間にラスペネを吹いて無傷分離を祈願します。
(※)
https://minkara.carview.co.jp/userid/2664450/car/2235286/3869615/note.aspx 2
困った事にデヒユーザーには叩ける場所がありません。この判断を誤って過去に2個ダメにしていますので、同じ失敗を繰り返す訳にはいきません。しかも数年前まで新品で買えたデヒユーザーも現在では製廃です。内側からテールパイプを破壊する方法もありますが、タイコも純正マフラーの形状を後世に残す為の貴重な学術資料なので破損は最小限に留めたいところです。
検証を重ねた結果、この切れ込み部分にマイナスドライバーを当てて叩き出す事にしました。
3
慎重かつ大胆に数回叩いた所でデヒユーザーが動いている感触が伝わって来ました。よーしイイ子だ。この隙間にもラスペネを吹いておきます。この方法で行けるか?!
4
マイナスドライバーを当てた部分に多少の打痕が残りましたが、無事に2つとも取り外せました。しかし、2本のテールパイプの長さが揃っていない辺りが日産車ですよねー(雑)
5
4名乗車で母親の実家に行くと、確実にマフラーを擦る坂道があります。これもその時の傷ですね。パイプエキスパンダースプレッダーで内側から固定して、擦り傷をヤスリで修正します。
6
同様にして内筒の形状も整えます。この部分が一回り小さく絞られている事でテールパイプを締め付けて固定される構造です。装着時には少し広げた上にカッパーグリスを塗っておいたんですが(悲)
7
外筒との隙間を均等にします。この個体はなかなか揃っている方ですね。酷い物は外筒が三角形になっている物もあります。
8
灯油で洗浄してからピカールで磨き上げました。新品のような透明感のある反射はありませんが、使い込んだシンク宛らの鈍い光沢もこれまた違った味わい深さがあります。
これまでは錆びたテールパイプのみを内側から酸素で焼き切る方法で取り外していましたが、どうしてもデヒユーザーへのダメージが大きいのが難点でした。今回はマイナスドライバーで叩いた傷も許容範囲内でしたので、取り外し成功と言えそうです。しかし更に固着が酷い場合の対処法も考える必要がありますね。
[PR]Yahoo!ショッピング
[PR]Yahoo!オークション
関連整備ピックアップ
関連リンク