フロント コンビネーションランプの補修

これまで予防整備で電球を交換する為に開封する程度で殆ど手付かずのコンビネーションランプです。特に不具合がある訳ではありませんが、状態の把握を兼ねて分解してみる事にします。因みに前期用はスモールの配線が2系統ありますので、コネクターの形状とピン数が後期用とは異なります。

それぞれタッピングビス2本でバンパーに留まっているだけですので簡単に取り外せます（後期RSを除く）。こうやって見るとかなり黒ずんでいますね。助手席側には下手くそポール用の配線が追加されています。

レンズと筐体を水洗いして綺麗にしておきます。電球のソケット内はエアーで水分を飛ばしてからCRCの接点復活剤を塗布しておきました。この状態で電球がきちんと点灯するかを確認しておきます。それにしても、この2色が一体となったレンズはどうやって作るんでしょうか？

純正のパッキンは製造廃止な上に、固着したり破れたりするのでブチルゴムで代用します。適度な太さになるように伸ばしながらレンズとの密着面に乗せていきます。生捕りできた純正パッキンは資料として保存しておきましょう。

この際ですのでレンズを固定するビスはステンレス製の物に交換します。頭の形が純正と同じ物を用意しました。

ブチルゴムがしっかりと双方に密着するように熱を加えながらレンズを装着します。

シャワーで水を掛けて水漏れが無いかを確認します。大丈夫そうですね。

車体に戻して点灯確認をしたら作業完了です。序でに建て付けも調整したので、固定部分にワッシャーを入れてクリアランスを合わせるという煩わしさが無くなりました。また、作業前に比べてレンズの色合いが明るくなった印象を受けます。

電球交換時の整備性は悪くなりますが、新品のパッキンが入手できない事と水漏れのリスク、更に電球交換の頻度を考えると現状ではこの方法がベストと考えます。