SLK seat relay repair

中古購入時からパワーシートが動いたり動かなかったりしていました（大体は動きませんが、たまに動くという状態）。どのようなときに動くか色々調べていたのですが再現性のある状態がわかりませんでした。

プロの意見では
・シートの下にあるシートコンピュータ
・通信エラー（単純な電源の供給ではなくコンピュータからの信号で動作するためその信号が怪しい）
・メインのコンピュータがおかしい
など、どれも原因の特定に時間がかかりそうで厄介なエラーのようでハードルが高かかったのです。

メインコンピュータではなくシートコンピューターの場合は、中古のパワーシートを買えば付いてきて運が良ければ治るという話を聞きましたので、ヤフオクで物色していたのですが、ふと思いついてSLKworldで検索してみました。

そのものずばりの解決法がありました。
シートリレーのハンダが問題のようです。
http://www.slkworld.com/slk-r170-class-diy/32128-intermittent-seat-adjustment-problem-seat-relay-fix.html
ダッシュボードの外し方は
http://www.pelicanparts.com/techarticles/Mercedes-SLK230/51-INTERIOR-Lower_Left_Dash_Interior_Panel_Removal/51-INTERIOR-Lower_Left_Dash_Interior_Panel_Removal.htm
にありました。

ペリカンパーツのサイトはSLK230のため嫁さんのSLK320とは若干異なる点もありましたが、無事下部ダッシュボードを外してこの状態に。
白矢印の先が問題のシートリレーです。

上下二つの爪で止まっていますので爪を浮かしながら手前に引っ張ると外れます。

念のためリレーを外す前にバッテリーのマイナス端子を外しておきました。

このようなパーツ番号です。

新品パーツを取ってもいいのですが、そもそもこの時代のハンダは鉛フリー化が進められていた時期で耐久性に問題があるとの話を目にしました。最近はだいぶ技術がこなれてきて信頼性は問題ないが、新品パーツを取って当時モノが来たらまた将来クラックが発生しそうです。

中を開けて確認してみましょう

ご覧の通り割れています。

がっつり鉛入りのハンダを使い

盛りました。

ここまでは約1時間程度で作業できました。

外したパネルも汚かったので、綺麗に洗って

割れていたパーツもプラリペアで補修してこの通り。
組む際には普段手の入らない場所をクリーニングしながら組むため外す時より時間がかかり3時間程度要しました。

諸経費
パーツ代0円
麦茶500ml, ガリガリ君1本

もちろんシートは運転席・助手席とも両方ともバッチリ常時動作するようになりました。
費用対効果抜群のリペアでした。