
今回は1999年3月にお台場パレットタウンに開館し、2021年12月31日に閉館したトヨタ自動車のショールームのメガウェブを紹介します。撮影したのは2021年11月上旬ですので閉館直前の風景という訳ではありませんのでご了承ください。

1階にあるレストアピット。ヒストリーガレージにある車をレストアしています。

メカニックに許可を得て中へ。整備中のメッサーシュミットKR200。

ドイツの航空機メーカー、メッサーシュミット社が製造した三輪ミニカー。

ジャガーEタイプロードスター。ジャガーが1961年から製造していたスポーツカーで展示車は1967年式。

エンジンは直列6気筒DOHC4,235cc。

トヨペットクラウンデラックス豪州ラリー出場車(再現車)。

1957年8月21日〜9月8日にオーストラリアで行われたモービルガス・ラリーに参戦した。

見学時はクラウンRSでしたが、暫くしてこの場所にはWRC1995年のツール・ド・コルス優勝車のトヨタセリカGT-FOUR(ST205型)に変わったようです(画像は2017年撮影)。

屋外に展示されているディーノ246GTS。

フェラーリが製造した初のミッドシップ2シータースポーツカーでフロントに跳ね馬ではなく、ディーノのエンブレムが装備されています。

フォードマスタング。1964年から製造されている初代マスタング。

メルセデスベンツ280SL。

1971年式の2代目SL(W113)。

デロリアンDMC-12。

デロリアンモーターカンパニーが1981年に製造したスポーツカーで展示車は1981年式。

トヨタ博物館の個体は後期の「DeLorean」エンブレムが入ったボンネットですが、メガウェブの個体は給油口なしのもの。

ライドワン(試乗コース)を走る300系ランドクルーザー。1回300円で乗車することができたが、残念ながら自分は予約が取れなかった…。

CAFE&BAR Grease奥の展示場に置かれたスポーツ800。

1965年4月にトヨタから製造されたスポーツカー。

トヨタAE86型カローラレビン。

1983年にトヨタが製造した4代目カローラレビン。ハチロクの愛称で知られる3ドアクーペで展示車は前期型。

トヨタ2000GT。1967年にヤマハと共同開発で製造されたスポーツカー。

展示車は1969年8月にマイナーチェンジした後期型です。

専用デザインのマグネシウム製ホイール。

ショーケースに展示されている3M型直列6気筒DOHCエンジンの模型。これはレストアピットの職人さんが自作したミニチュア模型。

トヨタスポーツ800。

1965年7月の船橋サーキットで行われた全日本自動車クラブ選手権レースで浮谷東次郎が優勝した際に乗車していた車両のレプリカ。

トヨタ3S-GTEエンジン直列4気筒16バルブDOHCエンジン。全日本GT選手権に参戦するスープラに搭載されていました。

V型8気筒エンジンのトヨタRV8fa。

トヨタRVX01V型10気筒エンジン。トヨタが2001年に開発したF1のテストカーTF101に搭載されているエンジン。

一階入り口に展示されているダイハツMP型ミゼット。ヒストリーガレージの看板として置かれています。

荷台部分に液晶画面が置かれています。幌の上にある看板は以前は別のものだったようです。
閉館前撮影分は以上です。
動画でも紹介しています。
おまけ

自分が最初にメガウェブを訪れたのは2012年夏のことでした。その際に展示されていたトヨタ86。2012年2月に発売されたばかりの初代86、姉妹車のBRZはウジテレビのお台場合衆国会場で展示されました。

トヨタ2代目センチュリー。現行型の3代目センチュリーは乗車不可でしたが、2代目は乗車可能だったようです。
ミラーに寄りかかることも可能。

トヨタ200系クラウンロイヤルサルーン。2008年2月から2012年12月の間販売されていた13代目クラウン。

トヨタ200系クラウンハイブリッド。2008年5月6日に追加されたハイブリッド。

トヨタS200型クラウンマジェスタ。2009年3月にフルモデルチェンジした5代目クラマジェ。

トヨタ3代目エスティマ。2006年1月に販売開始された3代目。隣には現在日本自動車博物館で保存されているソーラーカー「ソラえもん号」が展示されています。

トヨタマークXジオ。2007年9月にマークⅡブリットの後継車種として販売開始された5ドアステーションワゴン。

トヨタ3代目ヴィッツ。グッドイヤーのラッピングが施されており、ワンメイクレースの参戦車だと思われます。隣にはグッドイヤーラッピングの86も展示されていました。

2代目ピカチュウカー。トヨタラクティスをベースとしたポケモンカーで隣にはミジュマルカーも展示されています。ピカチュウカーの後ろには新聞紙の自動販売機を流用したカタログ販売機が。

2004年のスーパーGT500に参戦したauセルモスープラ。80系スープラをベースにしたGTカー。

レクサス展示コーナーに展示されているレクサスIS F。閉館前には無くなってしまった展示になります。

レクサス同様にダイハツ車も展示されていました(画像は初代タント)。同じようにウェルキャブ(福祉車)の展示もありましたが、閉館前になくなった展示です。

ヒストリーガレージに展示されているフォルクスワーゲンタイプ2のT1(ワーゲンバス)。フロントのフォルクスワーゲンのロゴがメガウェブの@ロゴになっていることからメガウェブの展示車と思われますが、2012年見学後は一度も姿を見ていない車です(他の方のブログを見る限りは2014年頃迄は展示されていた模様)。

同じくヒストリーガレージに展示されているトヨタ2000GT(撮影は2018年8月)。

2000GTの北米輸出モデルの試作車で通称2300GT。2-MB 2,300ccSOHCエンジンを搭載しており、MF12型となっている(通常の2000GTはMF10型)。MF12型は製造車全てが左ハンドル車となっているが、残念ながら試作のみで市販はされなかった。

北米輸出仕様の2000GTを含め、メガウェブヒストリーガレージでは世界的にも貴重な車が保存されていますが、現段階でそれらの車の行き先は公式アナウンスはされていません。恐らくトヨタ博物館等の自動車博物館や保存団体に譲渡されると思われます。また2022年秋に富士スピードウェイ内に開業予定の御殿場モータースポーツビレッジ(富士モータースポーツミュージアム)にも展示スペースがあるようなので、こちらにも展示されることが予測されます。
残念ながら2021年12月31日をもって閉館となったメガウェブ…無料で市販車だけではなく、貴重な自動車を見ることができる施設でした。約22年間ありがとうございました(まさか三分割記事になるとは思っていませんでした)。
2022年1月7日 中編及び後編を加筆修正。
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