
2023年2月4日(土曜日)に東京新木場にある
フィールドサービスさんの大型観光バスを貸切、当方初の貸切撮影会を行いました。1年程前から、どこかのバスで貸切撮影会を行いたいと考えていましたが、丁度いいタイミングでフィールドサービスさんに営業ナンバーを取得している大型バスが入ったことで企画が本格始動しました。※本記事の一部画像は鎌倉梓さんが撮影したものをお借りしています、無断での使用を禁じます。

新木場駅に現れたいすゞ2代目ガーラ、こちらが今回の貸切会で借りたバスです。このバスは補助席を含めて50名が乗車可能な
大型バスです。

こちらのガーラは貸切バスとして運用されていますが、劇用車としても使用されており、実際にドラマの撮影にも使用されています。

代表例がTBSドラマの「夕暮れに、手をつなぐ」というドラマです。こちらのドラマの第1話で主人公が上京する際に乗っていた高速路線バスがこのガーラです。営業ナンバー(緑ナンバー)を取得しているのでこのようなシーンであっても緑ナンバーのまま撮影可能となっています。

同ドラマでは広瀬すずさんが演じる「浅葱空豆」が車内で爆睡しているシーンなどが撮影されました。実際に高速路線バスとして使用されていたバスなので車内の装備も本物となっています。

バスが新宿都庁通りに到着したシーンでは停車しているので劇用のダミーナンバープレートが取り付けられています。行先電光掲示板には「宮崎↔︎東京」と表示されています。この電光掲示板もオプションでドラマに合わせた仕様を作ることができるようです。

今回の貸切会ではまず、停車した状態での単体撮影を行いました。こういった貸切会では大体最後に行われるのが通例のようですが、今回は色々な兼ね合いの関係で最初に行いました。

そして今回は特別ゲストとしてフィールドサービスさんが所有する劇用車の
路線バス(緑×ベージュ)もお呼びしました。

こちらのバスは自家用の白ナンバーとなっているので、一般の路線バスのような貸切運行が行えません。なので今回は敷地内に停車し、その状態での撮影となりました。

三菱ふそう2代目エアロスターがベースの路線バスとなっており、CMやドラマなどに多数出演されています。

最近ですと、WINTICKETのCM「土日の夜は競輪」篇に登場しています。画像では車外のシーンのみですが、車内の撮影にも使用されました。

ユニクロのCM、「ちょっと遠くへ篇」にも出演した他、NTTドコモのCM「おじいちゃんがスマホに替えた」篇など多数のCMに出演しています。

勿論、ドラマにも出演しています。読売テレビ制作のテレビドラマ「ドクターカー」最終話でバスジャックが発生した路線バスがこのバスです。ちなみにこのドラマ撮影時は広告枠が取り付けられています。

単体撮影はフロントに続いて、リアの撮影を行いました。なぜかこの撮影時だけ雲ってしまいました。

こういった大型バスはサイドに会社名が大きく記載されていることが多いですが、撮影などを考慮してか、リアタイヤ後ろのパネルに小さく会社ロゴマークが入っています。

路線バスのリア。車体後部にはダミーの車番が記載されています。また「環境にやさしい低公害バス」という表記も入っています。

リアの単体撮影を終了後、バスを再度置き直しました。その移動中に撮影した一コマ。ホイールもピカピカでカッコいいですね。

並べた姿がこちらです。ここからは各バスの細部撮影などを行いました。

当方は主催で忙しく、
エアロスターの方ばっか撮影して、ガーラの車内を撮り忘れてしまったので、参加者の鎌倉梓さんから画像をお借りしました。こちらのバスは元々、T武バスの高速路線バスとして運用されていた車両です。座席は補助席含めて50席あります。元車番は不明です。

車内上部には降車ボタンが設置されています。株式会社オージ製の降車ボタン(WS-230S?)で、これは実際に機能します。

車内最後部にはトイレを装備しています。こちらのトイレは今回は使用しませんでしたが、オプション料金を払えば実際に稼働可能です。

車内中央部にはデジタル時計や禁煙車シグナルがあります。

株式会社オージ製のデジタル行き先表示器コントローラー「DL-810 BL」。これを使って車外のLED表示板の行き先を変更可能です。

車外の電光掲示板にはField Serviceのオリジナルデザインが表示されています。こちらの表示は「回送」の他にも「羽田空港」など表示可能です(元所属の仕事柄?)。こちらもオプション料金で他の行き先を設定可能です。

側面に貼られたステッカー類。フィールドサービスさんは一般社団法人日本撮影車輌協会に所属しているので、そのステッカーが貼られています。また貸切バス事業者安全性評価認定事業者の三ツ星も取得されています。

続いてエアロスターの細部撮影です、まずは運転席周りです。当車は5速MT車となっています。

運転席横に設置された運賃箱。こちらはダミーとなっており、よく見ると上部のICカードリーダーは紙に印刷して再現されています。この辺はドラマの撮影などでは一瞬しか映らないことが多い場所なので、じっくり見れる機会も少ないかと思います。

運転席側から見た運賃箱。なかなかこちら側からは見る機会がありませんが、こういう撮影会なのでじっくり見ることができました。

運転席にはピーポくんのステッカーが貼られていました。

運転席には株式会社オージ製の停車表示灯と同社製行先表示幕コントローラー(EM-92)が。都外での撮影も考慮してか、ETC機器も装備しています。

車内後方を撮った画像。この座席付近で俳優さんや女優さんらが撮影を行うことが多いですね。

車体デザインから元所属は想像に容易いですが、車内には元所属のマスコットキャラクターが入った注意喚起ステッカーが残っていました。

バス座席も元所属のままとなっているので、ベイブリッジやマリンタワー、日本丸のデザインが入っています。

降車ボタンは株式会社オージ製のもの(WS-210型?)。車内では押し放題だったので連続で点灯していました…笑。

このバスは前乗り後降り中ドア4枚扉のワンステップ車となっています。

何気に撮影する機会がない4枚扉の開閉シーン。

地元にも4枚扉車が居なかった訳ではありませんが、乗車する機会はあまりありませんでした。

側面方向幕。普段は外されていますが、ロケ使用時は美術スタッフが制作した方向幕などを取り付けることが可能です。

後部方向幕。こちらも外された状態となっています。

銘板を撮影する為に右エンジン扉を開けてもらいます。

銘板です。市営バス時代にここを撮影したことはあったのだろうか…?

リアナンバーの下には元の車番が残っていました。元々は本牧営業所所属の車両で、2011年頃にはナンバープレートを外された状態で営業所内に置かれていたようです。

単体撮影を終え、続いて流しの撮影へ。まず最初はお台場の富士見橋にて撮影しました。

こちらでは背景にレインボーブリッジを入れて撮影…少し厳しかったか。

続いて東京駅丸の内口側の南にある、はとバス発着場付近で撮影しました。フィールドサービスのバスを待ってる間、はとバスのエクリプス・ジェミニ3が。このバスはバンホール製ボディにスカニア製エンジンを搭載する二階建てバスです。このバスは屋根のないオープントップバスとなっており、TOKYOパノラマドライブという都内観光ツアーに使用されています。

反対側からフィールドサービスの日野2代目リエッセⅡが。メッキホイールキャップを装着しており、カッコいいです。

暫くしてガーラも到着しました。先ほどのエクリプス・ジェミニ3と一緒に撮れました。

東京駅を見慣れないカラーリングの大型バスが走っているので、通行人も「どこのバスだ?」という顔をしていました。

丸の内口から続く行幸通りで乗車し、次の撮影ポイントへ向かいます。

続いて国会議事堂前へ、この日は第二機動隊のスバルBM後期型レガシィB4パトカーが正門前に停車していました。

主催者Bこと、詫富介くんが開催前に「観光路線両方撮れる予定…?さらには緊急車両まで?!」と言っていましたが、これの事でしょうか…?他の機動隊車両などは不在でした。

国会議事堂前を右折するガーラ。

まるで修学旅行のようなルートですね。流し撮影はここで終了です。
貸切会の様子は動画でも撮影しています。

そしてバスに乗って新木場方面へ戻ります。途中、勝鬨橋を通過しました。

そして最後はフィールドサービスさんの劇用車が並ぶ、劇用車車庫見学を行いました。他の貸切会ではこういった見学会はまず無いと思われます。

日産L33型ティアナパトカー(劇用車)の赤色灯を点灯していただきました。

実際に昇降機付きの警らパトカーが埼玉県警察や栃木県警察に配備されており、POLICE表記は埼玉県警察のものに近いかと思われます。

本物のパトカーではなかなか撮影できない被疑者護送ごっこと、それを撮影しようと群がるマスゴミごっこも劇用車ならではの遊び方…(?)。

続いてスバルBM後期型レガシィB4パトカー(劇用車)の撮影をさせてもらいました。

こちらの劇用車は昇降式赤色灯が実際に可動します。せっかくなので赤色灯を上昇させていただきました。

車庫の角に置かれた撮影用のバス停。勿論実在しない場所の名前になっていますが、よく見るとモデルになった場所はあるようです。

トヨタ3代目前期型ハイメディック救急車の劇用車。元S市消防局の救急車として使用されていた車両です。

劇用車タクシー(黄色)。トヨタクラウンコンフォートをベースにしたタクシーで、スポンサー対策でクラウンコンフォートのエンブレムなどは塗りつぶされていました。ちなみに後部ドアは機械式となっています。

同じく劇用車のタクシー(黒)。こちらはトヨタクラウンセダンをベースにした車両で、黒色なのでハイヤーとしての撮影も可能となっています。

大人気の梯子付き消防車の2号車。日野スペースレンジャーをベースにした車両で、最近になって更新された車両です。

なかなか近くで撮影する機会が無い梯子の操作部。ちなみにこちらの車両はK市消防局で使用されていた車両のようです。

貸切会の日は梯子車1号車と白バイが出動中でした。今回の貸切会はフィールドサービスさんの全面協力のもと
好き勝手撮影させていただきました。本当にありがとうございました。。今回の劇用車の貸切会ですが、過去にこのようなバス好きが行う貸切撮影会は行ったことがないそうです。
今回は以上です。※2023年2月19日一部画像を差し替えました。
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