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朝比奈武弘(Pix_eos)のブログ一覧

2024年09月16日 イイね!

特装最前線 Vol.17

特装最前線 Vol.17いわゆる8ナンバー車などの特装車の特集です。8ナンバーではない架装・特装車両もこちらで紹介させていただきます。タイトルは言いたかっただけです。今回は消防で使用されている救助工作車特集です。

救助工作車は火災現場や事故現場などに出場し、人命救助を行う消防の特別救助隊や高度救助隊、特別高度救助隊等で運用されている消防自動車で、レスキュー車という名称でも知られています。

まずは静岡県中部に位置する藤枝市消防本部(当時)本署に配備されていた、日野ライジングレンジャー(4代目レンジャー)をベースにしたポンプ付き救助工作車Ⅱ型です。この車両は1998年(平成10年)3月に配備されており、当時は藤枝消防署2号車として運用されていました。平成18年(2006年)4月に消防本部の機構改革が行われ、本署は中央消防署に改称されました。

藤枝市消防本部はその後2013年(平成25年)3月31日に隣接する焼津市を管轄する焼津市消防本部と広域化(統合)し、志太広域事務組合志太消防本部が発足。広域化により中央消防署は藤枝消防署となりました。

このポンプ付き救助工作車はモリタが艤装しており、A-2級ポンプを車体中央部に装備しています。昭和59年2月から平成10年3月まで藤枝消防署で運用されていた日野3代目レンジャーをベースにした救助工作車(旧藤枝2号車)でもポンプを搭載していました。

三連梯子は電動式の昇降装置となっており、ルーフ部にはメタルハライドランプ式の照明装置を装備しています。先代同様にクレーン装置は非装備となっており、市内の消防署にはクレーンを装備した車両が存在しなかった為、交通事故の現場等で活動する際は民間レッカー会社の大型クレーン等を活用していたようです。

フロントバンパーが張り出しており、フロントバンパーにはドラム式の油圧ウインチを装備しています。救助工作車では後部にも電動式のウインチを装備していることが多いですが、藤枝消防署の救助工作車では非装備で、フロントウインチの両脇には前面赤色灯(補助赤色灯)を装備しています。

救助資機材の多くは車体左側のシャッター部に装備しており、メインシャッターは左右共に電動式となっています。救助資機材庫撮影は2012年なので廃車前とは配置等が異なっている可能性があり、メインシャッター右下部にはエアー式ジャッキを搭載しています。

車体右側には照明装置の操作部や発電装置を装備しており、後部には小型のホースカーを装備しています。ポンプ上部にはホースや菅そう(筒先)を積載しており、照明装置操作部上部の鍵付き資機材庫には救命索発射銃を収納しています。

廃車前の2015年2月に撮影した際には車体の表記等が変更されており、広域化前の側面表記は特別救助隊という表記でしたが、広域化後は「FUJIEDA FIRE RESCUE TEAM」となっています。

左側資機材庫はロープなどを積載する関係で吸管が外されており、カラビナや滑車等も救助資機材庫の部品を流用して取り付けられています。庫内には消火器が設置されていますが、2013年頃までは車体外側後部左側に設置されていました。

車体後部のシャッター内にも救助資機材を搭載しており、元々はホースを搭載していたことが窺えます。ブレーキランプや補助赤色灯部にはプロテクターステーを装備しており、車体後部にはモリタと日消機械のプレートが装着されています。

車体左側の側面下側資機材庫にはルーカス社(LUKAS)製のエンジンユニットが収納されており、油圧スプレッダーや油圧カッター(切断機)を使用する為の機材になります。

車体左側上部にはバックボードや担架を装備しており(画像左上)、フロントバンパー下部にはウィレン製の補助赤色灯を装備していました(画像左下)。側面のシャッターデザインは「FUJIEDA RESCUEFUJIEDA RESCUE」のRが強調されたもので、R以外の文字色は藤色となっています(画像右上)。車体後部のシャッターには藤枝市の花である藤の花が描かれており、藤枝消防署特別救助隊の文字は広域化後に入れられたと思われます(画像右下)。

藤枝市消防本部時代(2010年)に撮影した際はフロントパネル部に藤枝消防2号車を意味するF-02という表記が書かれており、左右後部座席ドアには金文字で藤枝消防署という表記と白文字でF-02の表記、藤枝消防特別救助隊ワッペン(画像右下)のイラストが入っています。標識灯も単に消防署というもので、特別救助隊という表記は2012年頃に入れられました。

運転席周辺はこのようになっており、オートマチックトランスミッション車となっています。総走行距離は廃車の約1ヶ月前である2015年2月時点で、101,292キロとなっていました(画像左下)。

インパネ中央部には車両動態表示装置(AVM)機器が追加で設置されており、助手席側には消防無線用の受話器型マイクが設置されています。運転席と助手席の間には管轄エリアの地図や、隊長が現場にて使用するメガホンが置かれています。

助手席上部にはサイレンアンプと無線機が設置されており、無線機はNEC製のものとなっています。藤枝市管内では2012年(平成24年)4月より新東名高速道路の藤枝岡部インターチェンジが供用開始となっており、その関係で新東名本線上やトンネル内での無線使用に関するテプラが貼られています。

運転席上部にはモーターサイレンや梯子昇降装置、電動シャッター等のメインスイッチが設置されており、その横には藤枝市消防本部時代に貼られたと思われる車体寸法表が貼られています。

主警光灯はパトライトエアロダイナミックシリーズ(HZD)ですが、サイレンアンプは大阪サイレンのMARK-9となっています。サイレンは100W仕様となっており、国内で主流の消防車のサイレン(50W)よりも高音となっています。またホーン連動型のイェルプ(Yelp)が吹鳴可能で、その様子は動画でも収録しています。

平成10年から藤枝市内の災害現場で活躍してきたこの救助工作車ですが、平成27年(2015年)3月の高度救助隊発足に伴いⅢ型の救助工作車へと更新されました。旧型の車両は4月1日の車両点検を最後に、引退となりました。

新型の車両は平成27年2月に配備された救助工作車で、日野レンジャープロ(5代目レンジャー)をベースにしています。高度救助隊で運用する為にクレーンを搭載した救助工作車Ⅲ型で、帝国繊維(テイセン)が艤装しています。

この車両はテイセン救助工作車の標準形式であるLS型という車両形式で、ハイルーフとビルトイン型赤色回転灯を装備しています。スピーカーはウィレン製のものを採用しており、三連梯子昇降装置やシャッターは手動式のものとなっています。

シャッターデザインは稲妻をモチーフにしたもので、「Shida Advanced Rescue」とその略称のSARの表記が入っています。左右の後部座席側ドア部にはSARのワッペン(画像左上)のイラストが入っており、標識灯には藤枝署と入っています。

車体後部にはウィレン製のLED式補助赤色灯と作業灯を装備しており、テールランプは市光工業株式会社製のLEDリアコンビネーションランプ(クリスタルシルバー/2連タイプ)を使用しています。

フロント部には志太高度の表記が入っており、ルーフ部にはFIRE RESCUEと入っています。フロントグリル部には前面赤色灯としてウィレン製の補助赤色灯WIONシリーズを装備しており、フロントバンパー部には同じくウィレン製のM4シリーズを装備しています。

フロント部の表記は配備当初は藤枝高度でしたが、平成30年に焼津消防署の救助工作車更新に合わせて表記が志太高度に変更されました。当初は藤枝消防署のみに高度救助隊を配備していましたが、焼津消防署にも高度救助隊を配備し、志太消防では2署共に高度救助隊を運用している為です。

先代車両ではオートマチック車でしたが、長距離走行も視野に入れてマニュアル6速トランスミッション車となっています。インパネ部にはパナソニック製のカーナビゲーションを装備しており、バックミラー代わりにバックモニターを装備しています。

サイレンアンプや無線機は運転席と助手席の間の棚に設置されており、AVMモニターが設置されています。サイレンアンプは大阪サイレン製MARK-10を採用しており、合成音声やモーターサイレンの動作を行う集中操作スイッチ(SBW-100)も装備しています。

車体前後のウインチはロッツラー社製のものを採用しており、従来のドラム式のものよりすっきりとしたフロント周りとなっています。ウインチはリモコンで作動させることが可能で、ウインチ周辺にはロープやワイヤーを掛けるためのフックが複数設置されています。

先代の救助工作車では非装備だったクレーンも、救助工作車Ⅲ型運用の為に装備しています。搭載している直進式クレーンは古河ユニック製のトラック搭載型クレーンのU-CAN superを採用しており、藤枝市内の消防署では初となるクレーン搭載車両となった。

照明装置は湘南工作所製の超高輝度LED照明装置のUCLシリーズを採用しており、昇降装置もケーブルレス式油圧伸縮装置を採用しています。ハイパワーLED式を光源に採用したことで、メタルハライドランプ式のものよりも明るく照らすことが可能です。

資機材庫は左右ともに展開式のものを採用しており、資機材収容量を拡大しています。車体右側の資機材庫にはチェーンソーやバッテリーカットオフソー(エンジンカッター)、発電機を積載しており、左上の鍵付き収納庫には空気式の救命索発射銃が収納されています。

車体左側の資機材庫にはLUKAS製のバッテリー式スプレッダーやカッターを積載しており、前方側にはエアー式ジャッキのマットを積載しています。車体後部にはバスケットストレッチャー(担架)を積載しており、左右どちらからも取り出すことが可能です。

車内には倒壊した瓦礫の下にいる要救助者の音を拾う地中音響探査装置(左上)や真っ暗な場所で活動する為の夜間暗視装置(右上)、瓦礫の隙間の要救助者を探索する画像探査機(左下)、地震発生時の初期微動を計測し隊員たちを二次災害から守る為の地震警報器(右下)等の高度救助資機材を搭載しています。

キャビン上部も活動スペースとなっており、三連梯子等を車上伸梯する為の石突確保リングを装備しています。確保リング中央部には対空表記として静岡県の表記が入っており、ロープを引っ掛ける為のフックも4ヶ所設置されています。

藤枝市に隣接する焼津市に存在する焼津市消防防災局(当時)には平成15年(2003年)2月に日野スペースレンジャー(4代目レンジャー)をベースにした救助工作車Ⅱ型が配備されており、こちらは平成30年(2018年)3月まで運用されていました。

藤枝消防署の車両よりも少し新しいこともあり、主警光灯はパトライト製のワイドビームシリーズ(NZ)を採用しています。標識灯の表記は消防署となっており、広域化後標識灯の表記が焼津署とはなりませんでした。

フロントバンパーは張り出しており、藤枝消防署の車両同様にドラム式の油圧ウインチを装備しています。ナンバープレート横には補助赤色灯を装備しており、バンパー下には大阪サイレン製のモーターサイレンを装備しています。

シャッターデザインは焼津消防署特別救助隊のワッペンが描かれており、救助隊のワッペンは焼津市の鳥であるユリカモメをモチーフにしています。法律で消防車の色は朱色と決まっている関係でシャッター部も朱色にしている消防本部もあるが、静岡県内ではシャッター地のままの車両も多い。

艤装は藤枝消防署の車両同様にモリタが行なっており、車体後部にはモリタと日消機械のプレートが装着されています。車体後部にはウィレン製の補助赤色灯を装備しており、湘南工作所製の作業灯も装備しています。

資機材庫右側には使用頻度の高い救助資機材を積載しており、エンジンカッターやチェーンソー、可搬式ウインチ、油圧スプレッダーやカッターを積載しています。救助資機材が取り出しやすいように、資機材庫は引き出し式となっています。

実際に引き出した状態はこのようになっており、ロープラックも引き出し式となっています。ロープは長さ別に収納されており、引き出しの袋にもロープやハーネスが収納されています。

右側の資機材庫にはエアー式ジャッキや水難救助用の水中検索装置を積載しており、照明装置の操作盤も右側に設置されています。M-63と書かれた場所には救命索発射銃が収納されていると思われ、商品名のM-63型ミロクラインシューターから記載されていると思われます。

照明装置は湘南工作所製のメタルハライドランプ式となっており、車体右側ルーフ部に装備しています。照明装置上部には青色警光灯を装備しており、周囲照射灯も装備しています。

照明装置の操作はタッチパネルとなっており、有線リモコンからも操作可能となっています。照明装置稼働用の発電機も搭載しており、100VのAC電源も供給可能となっています。

三連梯子は電動式の佐藤工業所製の梯子昇降装置SSA-IIで、クレーンを搭載しているのでオプションの伸縮式アームを装着しています。補助赤色灯横には資機材庫内に搭載された単梯子を取り出す為の扉が設置されています。

この救助工作車はⅡ型ですが、車体後部に直進式のクレーンを装備しています。これは管内の東名高速道路のような交通要所での交通救助事案や海といった水難救助事案に対応する為と思われ、クレーン装置は株式会社タダノ製となっています。

焼津消防署の救助工作車も平成30年(2018年)3月に、日野6代目レンジャーをベースにした救助工作車に更新となりました。先代車両はⅡ型の救助工作車でしたが、更新後の車両は藤枝消防署同様に高度救助隊が運用するのでⅢ型の救助工作車となりました。

先代車両同様にモリタが艤装した車両で、モリタのハイルーフキャブであるレッドアーマーを採用しています。志太消防本部では初となるレッドアーマー採用車両で、防衛施設周辺消防施設設置助成事業補助金による補助を受けて配備されました。

藤枝消防署の車両と異なりシャッターデザインはシンプルなもので、赤地のシャッター部に白文字で志太消防本部 SHIDA FIRE DEPT.と入っており、シャッターは手動式で大阪サイレン製の33B型アルミシャッターを採用しています。

車体後部には大阪サイレン製の広角高輝度LED警光灯LF-31と同社製強力LEDライト(作業灯)LI-31を装着しています。車体後部にはクレーンやウインチ、照明装置の作動灯を装備しており、その上には志太消防本部高度救助隊の表記が入れられています。

車体後部には直進式のクレーンを装備しており、タダノ製のカーゴクレーンを採用しています。クレーン操作部やアウトリガーはパネルで覆われており、デザイン性にも優れています。

張り出したフロントバンパーにはドラム式の油圧ウインチを装備しており、車体後部にもウインチを装備しています。標識灯は焼津署となっており、ナンバープレートは希望ナンバーで119を取得しています。

救助資機材庫は展開式のものを採用しており、展開パネル奥側にも救助資機材を積載可能となっています。画像は車体左側の救助資機材庫で、ロープやスプレッダー等の救助資機材を積載しています。

実際に救助訓練で救助資機材(スプレッダー)を、事故想定車両に使用している様子です。藤枝消防署の救助工作車にはルーカス製の電動スプレッダーやカッターを採用していましたが、焼津消防署の救助工作車ではウェーバー社(WEBER社)製の電動スプレッダーやカッターを採用しています。

最後に同じく藤枝市に隣接する島田市消防本部の歴代救助工作車です。島田市消防本部は島田市と川根本町を管轄する消防本部で、平成28年(2016年)4月に静岡市消防局に消防業務を委託(広域化)し、現在は解散しています。

こちらの救助工作車は日本機械工業が艤装した日野クルージングレンジャーをベースにしたⅡ型救助工作車で、島田市・金谷町衛生消防組合時代の平成7年(1995年)2月に島田市消防署へ配備されました。フロントパネル部には白色の鏡文字でRESCUEと入っており、消防章はフロントウインチカバー部に装備しています。

藤枝消防署の救助工作車同様にA-2級ポンプを搭載する救助工作車Ⅱ型で、車体後部にポンプ操作盤が配置されています。950ℓの水槽を搭載しており、吸管は車体後方左側にのみ配置されています。

左右側面スカートボックスのパネルには油圧スプレッダーのイラストが入っており、右側のスカートボックスには油圧ホースリール、左側のスカートボックスには発電機等が収納されています。平成22年(2010年)に後述する救助工作車が島田市消防署に配備されたことで金谷消防署に配置換えされましたが、詳しい時期は不明ですが平成25年(2013年)までに廃車となっています。

金谷消防署には元々、いすゞ2代目中期型フォワードをベースにした救助工作車Ⅱ型が配備されていました。三推社/講談社発行の消防マニア!(109p)によると昭和58年に損害保険協会から寄贈された救助工作車のようで、こちらも元々は島田市消防署に配備されていたと思われます。

クレーンやウインチは非装備となっており、車体後部側面左右にはラダーを装備しています。この年式の救助工作車の資機材庫は観音式扉を採用していることが多いですが、この車両は建物用のスチールシャッターを採用しています。

左右ドア部には金文字で金谷消防署救助工作車と入っており、内装の一部はベース車となったフォワードの塗装色(水色)のままとなっていました。平成22年に先述の救助工作車が金谷署に配置換えされたことで廃車となってしまいました。

こちらが平成22年10月に島田消防署へ配備された救助工作車Ⅱ型で、いすゞ5代目前期型フォワードをベースにしています。先代車両同様に日本機械工業が艤装した車両で、A-2級ポンプを搭載します。

島田市消防本部ではこれまで救助隊のみでしたが、平成22年4月に特別救助隊が島田消防署に発足。救助資機材庫左側にはエンジンカッター等の救助資機材や管そう等の消火用資機材が積載されています。

先代車両同様に車体後部にポンプと操作盤を装備しており、吸管も後部資機材庫に収納されています。先代車両では950ℓの水槽を積載していましたが、こちらの車両は水槽は非装備となっています。

シャッター部にはRESCUE SHIMADA CITYの頭文字を取ってSRという纏を模ったロゴマークが入れられていましたが、先述の広域化に伴ってこれらの表記は消されてしまいました。

広域化後は静岡市消防局島田特別救助隊として運用されており、車体にも静岡市消防局の表記やカワセミーズのステッカーが追加されました。標識灯の表記も島田特救から島田に変更され、SR-1の表記は残りました。

ウインチはフロントのみで、クレーンは非装備となっています。主警光灯は大阪サイレンスーパーネオフラッシュ(NF-X-LFシリーズ)を採用しており、サイレンアンプは同社製MARK-10を採用しています。

今回は以上です。

参考文献 三推社/講談社 2007年8月29日第1刷発行 別冊ベストカー 消防マニア!
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Posted at 2024/09/16 20:48:17 | コメント(0) | トラックバック(0) | 特装最前線 | クルマ
2024年08月17日 イイね!

特装最前線 Vol.16

特装最前線 Vol.16いわゆる8ナンバー車などの特装車の特集です。8ナンバーではない架装・特装車両もこちらで紹介させていただきます。タイトルは言いたかっただけです。今回は事故処理車や誘導標識車、ステレオカメラ車特集です。

事故処理車は交通事故現場において道路規制や事故調査を行う為の車両で、事故現場以外でも車内に積んだパイロンや矢印方向板、ルーフ上に装備している誘導標識を使用して交通規制や検問等を行うこともあります。

平成初期ごろまでは日産セドリックバンやトヨタクラウンバンをベースにした事故処理車が使用されていましたが、現在は日産キャラバンやトヨタハイエースをベースにした1BOXタイプの事故処理車が主流となっています。

画像の車両は2012年度に国費で配備された事故処理車で、日産5代目(E26)前期型キャラバンをベースにした車両です。撮影時は防災訓練に使用されていたので車内に発電機を積載しており、他にも車両通行止めの看板などを積載しています。

ルーフ上にはサーチライトと誘導標識(電光掲示板)を装備しており、誘導標識は前後方向に「事故」、「検問」、「→→」、「←←」の4種類の表示が可能となっています。誘導標識上部にはパトライト製エアロソニックシリーズ(AJS)を主警光灯として装備しています。

2012年度に国費で配備されたE26前期型キャラバンの事故処理車は前面赤色灯がパトライトLPS-MA-Rでしたが、2013年度以降に配備された車両は同社製LP3-M1-Rに変更されています。主警光灯や誘導標識、サーチライトに変更はありません。

同じく日産5代目キャラバン(E26型)前期型キャラバンをベースにした事故処理車ですが、国費配備車ではなく静岡県費で配備された車両です。国費配備車では誘導標識や前面赤色灯としてパトライト製のLED式補助赤色灯のLPS-M1-Rを装備していますが、県費配備車では省略されています。ルーフ上にはパトライト製サーチライトと流線型赤色灯(HKFM-K)を装備しており、E24型キャラバンの頃はこの部分が単円筒形赤色灯でした。

主警光灯はパトライト製ワイドビーム(NZ-L)となっており、バックドア右下部にはこの車両を艤装(架装)したケイショウ車体のステッカーが貼られています。県費配備車は基本的に誘導標識を装備しておらず、車載した矢印方向板やパイロンのみで交通規制を行うことになります。

こちらは警視庁所轄警察署交通課で使用されている事故処理車で、都費で配備された車両です。屋根上の主警光灯は前側がパトライトエアロブーメラン、後ろ側が同社製ワイドビームとなっています。

警視庁ではロールーフ車の事故処理車の他に、ハイルーフ車をベースにした事故処理車も導入されています。こちらも誘導標識は非装備で、中期型キャラバンをベースにした同車は前後の主警光灯がパトライトエアロホーク(ALS)となっています。

こちらは同じくE26型キャラバンをベースした事故処理車ですが、中期型ベース車となっています。サーチライト等に変更はありませんが、主警光灯がパトライトワイドビームから同社製のエアロウイング(AZシリーズ)に変更されています。

別日に撮影した上記のE26中期型キャラバンベースの事故処理車ですが、荷室側面窓ガラスに上記画像撮影時には施されていなかった3つの柱ラッピングが施されています。3つの柱は県内で行われている交通安全運動の1つです。

新潟県警察にも県費でE26中期型キャラバンをベースにした事故処理車が県費で配備されており、こちらの車両の主警光灯はパトライトエアロソニックとなっています。しかし他県の車両では車体後方に装備していることが多い主警光灯ですが、新潟県警察ではBピラー位置に装備しています。

同じく中期型キャラバンをベースにした事故処理車ですが、国費配備車となっています。2019年度以降に導入された事故処理車ではバックカメラが導入されており、ルームミラー位置にはバックモニターを装備しています。

誘導標識には先述の通り4種類の表示が可能となっていますが、こちらの車両は陽が当たって4種類全ての表示がされてしまっています。主警光灯は前期型同様にパトライトエアロソニックとなっており、前面赤色灯は同社製LP3-M1-Rとなっています。

国費配備車に似ている日産5代目(E26型)前期型キャラバンをベースにした事故処理車ですが、こちらは神奈川県警察所轄警察署へ2015年度に県費配備された事故処理車です。国費配備車では主警光灯がパトライトエアロソニックでしたが、県費配備車のこちらでは同社製ワイドビームとなっています。

同じく県費配備された車両で、こちらは2017年度に配備された中期型キャラバンをベースにした車両です。こちらも国費配備された車両と異なり、赤色灯がパトライトワイドビームに変更されています。

その隣には2022年度に県費で配備された後期型キャラバンをベースにした事故処理車が。国費配備車と異なり主警光灯はパトライトエアロウイング(AZSシリーズ)で、サーチライトとの間には同社製流線型赤色灯を装備しています。

日産4代目(E25型)キャラバンをベースにした事故処理車で、2001年度から前期型をベースにした車両が国費で配備されており、2006年度以降には後期型の車両が国費配備されました。2007年度以降は前面赤色灯としてハロゲン式のものが追加されており、主警光灯はいずれもパトライトエアロソニックとなっています。

国費配備車輌はルーフ上に電光掲示板(誘導標識)を装備しており、フロントグリル部にハロゲン式の前面赤色灯を装備(2007年度以降)していますが、車体価格を抑える為か非装備となっています。

主警光灯はパトライトエアロソニック(AJSシリーズ)で、同社製サーチライト(HS-A)の間には流線型回転赤色灯(HKFM-K)を装備しています。以前はサーチライトの間に装備する赤色灯は流線型回転灯ではなく、同社製単円筒形(HKM型またはSKC型)を採用していました。

こちらも同じく日産E25後期型のキャラバンをベースにした事故処理車ですが、上記の車両よりも少し後年になって県費で配備された車両です。

サーチライトや主警光灯の配置に変更はありませんが、車体後部の主警光灯がエアロソニックシリーズから同社製ワイドビームシリーズ(NZ-L)に変更となっています。

同じくE25後期型キャラバンをベースにした事故処理車ですが、こちらは神奈川県警察所轄警察署に2008年に県費で配備された車両です。フロントグリルにはハロゲン式の前面赤色灯を装備しています。

後述するステレオカメラ車にも入れられていますが、県下で使用されている事故処理車等には黄色と黒色の警戒色マーキングが入っています。詳しいことは不明ですが、これは高速道路上等で追突される危険があるので県警独自で車両に入っているようです。

こちらはトヨタ4代目(100系)後期型ハイエースをベースにした事故処理車で、国費では1999年度より配備されましたが、画像の車両は1998年度に県費で配備されています。県費配備車ではありますがルーフ上に電光掲示板を装備しています。

国費で配備された事故処理車では両側スライドドアのバンをベースにしていますが、県費配備車のこちらでは片側スライドドアのバンをベースにしています。ルーフ部にはパトライト製のドーム型サーチライト(HS-A)を装備しています。

電光掲示板には4種類の表示をすることが可能で、赤色灯はパトライトエアロソニック(AJSシリーズ)を装備しています。県費配備車ではサーチライトとの間に流線型赤色灯を装備している事が多いですが、こちらの車両では非装備となっています。

トヨタ5代目(200系)後期型ハイエースをベースにした事故処理車で、国費では前期型と中期型のハイエースをベースにした車両が配備されていますが、後期型ハイエースをベースにした車両は国費では現時点では存在していません。

国費配備車にはルーフ上に電光掲示板を装備していますが、県費配備のこちらでは非装備となっています。荷室側面窓ガラスには2021年頃から、県下の事故処理車やステレオカメラ車等に施された「3つの柱」というラッピングがされています。

ルーフ上には基台が設けられており、その上にパトライト製サーチライト(HS-A)が2基と、中央部に流線型赤色灯(HKFM-K)を装備しています。ルーフ上には対空表記で、交通用車両である50番代のコールサインが記載されています。

車体後部には主警光灯としてパトライトエアロダイナミック(HZSシリーズ)を装備しています。県警では200系前期型ハイエースも県費配備されておりますが、そちらはほぼ同仕様ですが、主警光灯はエアロソニックとなっています。

事故処理車と似たような見た目で誘導標識車という車両も国費で配備されており、画像の車両は岐阜県警察のトヨタ5代目(200系)前期型ハイエースをベースにした誘導標識車です。

この車両は2008年度と2009年度に国費で導入されており、基本的な造りは国費配備車の事故処理車と同じです。誘導標識上の主警光灯はパトライト製エアロソニックを装備しており、同社製のサーチライトを2基装備しています。

ルーフ上に装備した誘導標識は事故処理車と異なり後方のみ表示可能となっており、事故処理車よりも多くの文字が表示可能となっています。表示する文字は事故処理車では赤色の文字のですが、誘導標識車では赤色の他にオレンジ色でも表示可能となっています。

こちらは同じく岐阜県警察の車両で、2017年度に国費配備された日産5代目(E26中期型)キャラバンをベースにした誘導標識車です。赤色灯は先述のハイエース同様に、パトライト製エアロソニック(AJS)を装備しています。

こちらは静岡県警察所轄警察署に配備されている車両で、岐阜県警察の車両と同じく2017年度配備車のE26型キャラバンの中期型をベースにしています。基本的に誘導標識車は高速道路交通警察隊で使用されることが多いですが、所轄警察署交通課に配備されることもあります。

2018年以降に導入されたE26中期型キャラバンをベースにした誘導標識車では、主警光灯がパトライトから名古屋電機フリックスに変更されています。誘導標識自体もパトライト製のものから、名古屋電機製のものに変更されています。

こちらの日産4代目(E25型)後期型キャラバンをベースにした誘導標識車は警視庁所轄警察署交通課に都費で2012年度に配備された車両です。国費配備車では前面赤色灯は丸型ハロゲンでしたが、都費のこちらはパトライト社製のLED補助赤色灯LP3-M1-Rを装備しています。

ルーフ上に装備する誘導標識はパトライト製のもので、赤色灯も同社製エアロソニックとなっています。サーチライト等は国費配備車と差異はないかと思われますが、荷室ガラスにはスモークフィルムが貼り付けられています。

画像の車両は2008年度に山梨県警察に県費で高速道路用多目的事故処理車として導入された車両で、トヨタ4代目(210系)後期型ハイラックスサーフをベースにしています。

配備当初は高速隊にて運用されていたと思われますが、撮影時点で所轄警察署にて運用されていました。ルーフ上にはパトライト社製のサーチライトを2基装備しており、誘導標識を装備しています。

SUVをベースにした誘導標識車は他にも存在しており、こちらは大阪府警察高速道路交通警察隊のトヨタ100系ランドクルーザーをベースにした誘導標識車です。他県の高速隊にも100系ランドクルーザーをベースにした車両が存在しますが、いずれも県費で配備されています。

広島県警察高速道路交通警察隊にもSUVをベースにした車両が配備されており、こちらはマツダ初代CX-5をベースにしています。この車両は2014年11月にモニター車両としてマツダから提供されたもので、この誘導標識車は唯一の仕様となっています。

警備部機動隊でも誘導標識車に似た車両が配備されており、こちらは警視庁第五機動隊で使用されているエリア検問車という車両です。2007年度に国費で配備された車両で、2008年度に国費で配備された誘導標識車と異なり前面赤色灯は非装備となっています。

誘導標識車と異なり白黒塗装ではなく白一色となっており、サーチライトは非装備となっています。誘導標識上の主警光灯はパトライトエアロソニックですが、ルーフ前側にはパトライト製流線型赤色灯(HKFM-K)を装備しています。
こちらは第七機動隊の車両で、警視庁以外では大阪府警察や神奈川県警察等の大規模警察本部に配備されているようです。パイロンや停止旗等の資機材を搭載しており、誘導標識部に検問と表示することもあるようです。

こちらの車両はステレオカメラ車という車両で、2018年度に国費で配備された車両です。車内に立体画像を撮影可能なステレオカメラを装備しており、屋根上にはステレオカメラを出す為にスライドする屋根を装備しており赤色灯はそのスライド屋根と干渉しないように基台の上に装備しています。

ステレオカメラ車は各県警本部の交通鑑識等で使用されている他、所轄警察署の交通課にも配備されており、ステレオカメラを使用するような重大事故発生時以外は普通の事故処理車として使用されています。

同じく日産E26前期型キャラバンをベースにしたステレオカメラ車で、こちらは警視庁交通部交通捜査課の交通鑑識で使用されている車両です。交通鑑識の車両は死亡事故等の重大交通事故現場に臨場し、証拠採取や現場状況の撮影を行います。

配備当初はバックミラーのみですが、警視庁の車両は後付けでバックカメラを装備しています。いずれもスーパーロングのハイルーフをベースにしており、両側スライドドアを装備しています。

画像の車両は神奈川県警察所轄警察署交通課で使用されている日産3代目(E24型)後期型キャラバンをベースにしたステレオカメラ車で、県費配備された車両になります。

サーチライトは国費配備車の物と異なり小糸製作所製のもので、車体後部に装備した主警光灯は国費配備車同様にパトライトエアロソニックとなっています。バックドア部には神奈川県警察の事故処理車に入れられた黄色と黒色の警戒色マーキングが入れられています。

神奈川県警察所轄警察署交通課に県費で配備されていた日産E24個後期型キャラバン事故処理車。フロントグリル部には丸型のハロゲン式前面赤色灯を装備しており、誘導標識は当時の国費配備車と同様になっています。

ルーフ上には小糸製作所のリモコン式サーチライトのRSL-12型というサーチライトが2基装備されており、パトライト社のものと異なり角型のものとなっています。

こちらの車両もバックドア部には警戒色のマーキングがされており、誘導標識上にはパトライトエアロソニックを装備しています。こちらの車両は数年前に撮影したので、流石に現在は退役しているんじゃないかと思われます。


今回は以上です。

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Posted at 2024/08/17 15:54:57 | コメント(0) | トラックバック(0) | 特装最前線 | クルマ
2024年04月26日 イイね!

特装最前線 Vol.15

特装最前線 Vol.15いわゆる8ナンバー車などの特装車の特集です。8ナンバーではない架装・特装車両もこちらで紹介させていただきます。タイトルは言いたかっただけです。今回は高所作業車、橋梁点検車、屈折梯子車特集です。

高所作業車は電線整備やビル窓の清掃、道路設備の点検等に使用する特殊車輌です。高所で活動する為に昇降装置を備えており、多くの車両がトラックの荷台部分に作業装置が架装されています。

こちらの車両は日野2代目デュトロをベースに、アイチコーポレーションが架装した最大地上高22.1m直進式ブームのスカイマスターシリーズSK-22Aで、西尾レントオール株式会社が所有するレンタカーです。

同じくアイチコーポレーションが架装したスカイマスターシリーズと思われるいすゞ4代目エルフをベースにした高所作業車。上記の車両と異なり電気作業が行えるように、絶縁タイプのFRP製のカゴとなっています。

こちらは小笠原電気株式会社が所有する高所作業車で、いすゞ6代目中期型エルフをベースにしています。小笠原電気株式会社は静岡県静岡市にある企業で、静岡市内を中心に電気工事事業を行っています。

こちらの車両も株式会社アイチコーポレーションが架装した車両で、電気工事用のSHシリーズとなっています。ほぼ同型のSKシリーズは鉄製バスケットの非絶縁タイプですが、こちらは絶縁タイプとなっています。

電気工事に使用する為、バスケット(カゴ)はFRP製で第3ブームにはFRPコーティングが施されています。バスケットには2人が搭乗可能で、作業床積載荷重は200kgまでとなっています。

ブームは製品にもよりますが約10mの高さで作業すること可能となっており、俯角にもブームを伸ばすことが可能です。アウトリガーは直下型油圧ジャッキを採用しており、横に張り出しません。

バスケット部には高所作業車ブーム操作用の2本のジョイスティックがあり、左側のスティックで伸縮、右のスティックで起伏と旋回の動作をすることができます。これらの操作は車体後部の下部操作装置からも同様に操作可能となっています。

バスケット外側には作業者の安全帯を引っ掛ける金具が左右に用意されており、作業灯等に使用可能なメタルコンセントが2基設置されています。安全帯用ロープ掛けは反対側にも設置されており、1人1個使用します。

電気工事時は車体に電気が溜まる可能性があり、車体に触れた際に作業者が感電してしまう可能性があります。その為車体後部にはアースリールが設置されており、アース棒を地面に刺して地上に放電します。

同じくアイチコーポレーションが架装したSH140の電工仕様(絶縁タイプ)で、三菱ふそう5代目キャンターをベースとしています。現在SH140は生産終了しているようで、アイチコーポレーションのホームページにある製品情報には載っていません。

上記のSHシリーズ同様に樹脂製のカゴとなっており、車体が少し長いものとなっています。おそらく現在のSHシリーズはリアオーバーハングを短くしており、車体サイズをコンパクトにしていると思われます。

こちらの車両は東京電力パワーグリッド株式会社が停電等の災害発生時に緊急走行で駆けつけ復旧作業をする高所作業車で、企業によっては公共応急用作業車等の名称で呼ばれています。画像の車両は日野2代目デュトロをベースにしたアイチコーポレーションのSHシリーズです。

緊急走行で現場に向かう為、車体にはパトライト散光式警光灯のエアロホーク(ALシリーズ)を装備しており、サイレンアンプは同社製の一般緊急車両用電子サイレンアンプのSAP-520Pを装備しているものと思われます。

上記の高所作業車とこちらの高所作業車は2023年9月に相模原市で行われた九都県市合同防災訓練にて撮影した車両で、緊急走行装備を持たない車両が災害現場に向かう際は、白バイなどの警察車両で先導してもらいます。

こちらはNTT東日本受託会社が所有する高所作業車で、日野2代目デュトロをベースにアイチコーポレーションが架装したスカイマスターSHシリーズで、通信回線復旧などを行う為の車両です。

高所作業車は航空自衛隊の基地内でも活躍しており、この車両は空自浜松基地第1航空団基地業務群施設隊電気班で使用されていると思われる高所作業車で、いすゞ6代目前期型エルフをベースにしています。

株式会社タダノが架装したスカイボーイAT-157CGという伸縮式の折曲ブームを有する高所作業車をベースにしており、基本的仕様は市販品のまま車体をOD色で塗装されています。

恐らく基地内の照明装置の保守点検や交換、電気作業に使用されている車両で、カゴはFRP製の絶縁タイプとなっています。ブームの操作はカゴ内と車体ブーム基台部に設けられており、立ったまま操作する事が可能です。

この車両は2022年6月26日に航空自衛隊浜松基地に隣接する浜松広報館にて開催された施設車両展示及び消防車による放水訓練展示というイベントにて展示された際に撮影しました。

ブームの展開格納作業の様子を動画でも撮影しています。

伊勢原市消防本部では高所作業車をベースにした13m高所救助車という消防車両が平成18年1月に配備されており、日野初代前期型デュトロをベースにタダノスカイボーイ(AT-130TG型)が架装されています。

この車両は普通の梯子車では入っていけない隘路においても消火活動や救助活動を行う事が可能で、市販の高所作業車に緊急走行装備や放水設備などを追加で装備しており、株式会社野口ポンプ製作所が艤装しているようです。

こちらの車両は最大地上高13.1mとなっており、カゴは鉄製のものとなっています。カゴ部には消火用ホースリールとフォグガンを装備しており、梯上放水を行うための放水銃も装備されています。

ブーム操作部はカゴ内とブーム基台部に設けられており、先述の航空自衛隊浜松基地所属のいすゞエルフ高所作業車同様に縞板部に立って操作をする事が可能となっています。

赤色灯はキャビン上部にウィレン製警光灯を装備しており、サイレンアンプは大阪サイレン製MARK-10を装備している(左上)。フロントバンパーはメッキバンパーとなっており、バンパー内に大阪サイレン製LED警光灯LF-21を装備(左下)。ブーム右側には水路管が設置されており、ブーム上部には単梯子が装備されています(右上)。アウトリガー上部にはジャッキ注意灯としてウィレン製のキセノン警光灯を装備しています(右下)。

相模原市消防局相模原消防署緑ヶ丘分署にもいすゞ5代目前期型エルフをベースにした高所救助車が配備されており、荷台部にはタダノスーパーデッキAT-150Sという大型作業床(バスケット)が特徴的な作業装置を装備しています。

艤装は伊勢原の車両と同じく野口ポンプ製作所が行っており、バスケット下部には自衛噴霧装置を装備していたようです。余談ですがタカラトミーから販売されていたトミカの緊急車両セット4ではこちらの車両をモデルにしたトミカが封入されており、車体に入った白い稲妻のラインも再現されていました(画像2枚ともかまあず様提供)。

緑ヶ丘分署高所救助車は平成26年(2014年)3月に日野2代目デュトロをベースにした車両に更新され、作業装置は先代車両と同じタダノのスーパーデッキAT-150Sを採用しています。

AT-150Sは地上高14.8mの高さで作業可能で、作業床(バスケット)は360°旋回が可能です。先代車両の赤色灯は大阪サイレン製エアロダイナミックAD型でしたが、こちらではウィレン製散光式警光灯(ライトバー)となっており、標識灯部には「緑 高所」と入っています。

こちらは西尾レントオールで使用されていたと思われる三菱ふそう6代目後期型キャンターの高所作業車で、エスマック社製のNSS120という製品になります。バスケットはキャビン上部にある為、荷台中央部の梯子から乗降するようです。エスマックは現在既に廃業されているようです。

過去には狭い道路や住宅街でも作業ができるように、マツダボンゴや日産バネット等のワンボックス車をベースに新明和工業株式会社が架装した「スカイフレンド」という高所作業車も存在しました。

こちらの車両は日産2代目バネットバンをベースにした高所作業車ですが、スカイフレンドはバン以外にもバネットトラックやボンゴトラックにも架装可能だったようです。

張り出したフロントバンパー内には2本の油圧式ジャッキが装備されており、アウトリガーとして使用します。フロントバンパーは純正のバンパーを前にずらし、金属板を貼り付けて延長しているようです。

新明和スカイフレンドは乗車定員1名のカゴとなっており、こちらのカゴはメッシュタイプとなっています。操作レバーはカゴの外側に用意されており、車内は制御機器が設置されています。

こちらは同じく新明和のスカイフレンドですが、マツダボンゴバンをベースにしており、カゴが樹脂製のものとなっています。車体後部にはラダーを装備しており、ルーフ上最後部には足場があり、カゴに乗る際に踏むことができます。

ワンボックスタイプの高所作業車よりもさらに小型な高所作業車として軽トラックをベースにした高所miniという車両も存在します。こちらは株式会社ロードテックが架装している世界初の軽トラベースの高所作業車で、スズキ11代目キャリイをベースにしています。高所miniは5.20mの高さまで作業することが可能で、電気工事も可能なFRP製カゴとなっています。過去にはアイチコーポレーションからもタウンマスターというシリーズが販売されていたようです。

高所作業車ではありませんが、消防では屈折梯子車という消防車両が配備されており米国SNORKEL(スノーケル)社が製造している高所作業車ブランドのスノーケルという2本のブームを備えた屈折式梯子車を参考に作られており、日本ではスノーケル車とも呼ばれている。

株式会社モリタでは20m〜25mの屈折梯子車が製造されており、MSC型と呼ばれています。画像の車両は平成19年に浜松市消防局東消防署に配備された20m級の屈折梯子車で、浜松市消防本部時代に配備されました。その関係で後部座席ドア部には浜松市の表記と浜松市章が入っています。

こちらの車両は日野2代目プロフィアをベースにした屈折梯子車で、一部文献では「MSCの第一号車が浜松市消防局に配備」という記載が見受けられますが、真意は不明です。他車両と異なりブームがシルバー色となっており、これはモリタ公式サイトに掲載されている画像もシルバーで、仕様はかなり酷似しています。

従来の屈折式梯子車はバスケットが上側のブームに付いており、最後部に来るように収納されていましたが、MSCではバスケットを下側のブームに装着し、車体中央部に収納しています。

赤色灯は大阪サイレン散光式警光灯エアロダイナミックAD-Wシリーズを採用しており、ブーム部には湘南工作所製のサーチライトを装備しています。ブームには放水路を装備しており、バスケットからの放水が可能です。

同じく浜松市消防局に配備されているMSC型屈折梯子車でも、平成20年に浜北消防署に配備された屈折梯子車は他本部に配備されているMSCのブームと同じ白い物となっています。

岐阜県の中津川市消防本部中消防署には平成26年11月に、日野2代目プロフィアをベースにしたMSC型屈折梯子車が配備されており、こちらは車体と同じ赤色のブームとなっています。

志太消防本部焼津消防署には35m級梯子車の更新車両として、平成31年2月に日野3代目プロフィアをベースにしたモリタMSC25が配備されています。白いブームには単梯子を装備しており、中津川の車両同様に赤色灯はウィレン製の散光式警光灯を装備しています。

撮影時は署内の訓練塔にてワイヤーを電線(障害物)に見立て、ワイヤーを避けながら伸梯する訓練を行っていました。こういった動作は直進式の梯子車では難しいですが、MSC等の屈折梯子車では可能となっています。

モリタではMSCよりも小型の屈折梯子車として、2013年に開発された13.7m級MVF塔体付多目的消防ポンプ車が存在しています。MVFは全国に配備されていた13級〜15m級の小型梯子車の更新車両として多く配備されており、1台で消火、救助、資機材収納を可能とする消防車です。

画像の車両は令和3年に浜松市消防局天竜消防署に配備された日野6代目レンジャーをベースにしたMVF13で、平成9年に配備された15m級梯子車の更新車両として配備されました。

県内では平成30年に袋井市消防本部に初めてMVFが配備され、浜松市の車両は県内2台目の配備となりました。更新前の15m級梯子車は特装最前線Vol.5にて紹介しています。

こちらは令和2年に名古屋市消防局緑消防署大高出張所に配備された日野6代目レンジャーをベースにしたMVFで、浜松の車両同様に15m級梯子車の更新車両として配備されています。

MVFはモリタ製ハイルーフのレッドアーマーを採用していることが多いですが、大高出張所高所活動車では非採用となっています。屈折式の梯子は従来のスノーケル式同様に「くの字」となっており、MSC同様にマイナス角に伸梯可能です。

今までは13m級ブームだけでしたが、フィンランドのBRONT SKYLIFT OY ABと共同開発した21m級ブームを装備したMVF21も製造しており、実際に柏市消防局沼南消防署に配備されています。画像は東京国際消防防災展2023に展示されたスカニアP360ベースのMVF21。

上記の車両はモリタの艤装車両でしたが、同じく消防車架装メーカーである日本機械工業でもスカイアームΣという屈折梯子車が製造されており、ブームは16m〜25mの長さが設定されています。

Σ型屈折梯子車は梯子を伸梯した際にギリシア文字の「Σ」のようになっており、MSC同様に現在主流の屈折型梯子車の一つです。画像の車両は静岡市消防局港北消防署に配備されている車両で、日野初代最終型プロフィアをベースにしています。

港北消防署の梯子車は25m級屈折梯子のスカイアームΣ25で、バスケット中央部には放水銃を装備しており、泡薬液を放水可能な放水銃用泡管鎗(そう)を取り付けることが可能です。

配備当初は清水市消防本部東消防署に配備されていましたが、静岡市との合併により静岡市湾岸消防署に改称され、その後消防庁舎建て替えの際に港北消防署となり、配備当初には配備されていなかったドラゴンハイパーコマンドユニットが2015年に配備され、その後オーバーホールのタイミングで、ドラゴンハイパーコマンドユニットの車両に入れられている龍のイラストがシャッター部に入れられました。

Σ型梯子車は大型車ベースのスカイアームΣ25の他に、中型車ベースのスカイアームΣ16と増トン車ベースのスカイアームΣ20が存在しており、画像の車両は平成20年2月に富士市消防本部西消防署に配備された15m級屈折梯子車のスカイアームΣ16です。

西消防署屈折梯子車は日野レンジャープロをベースにした車両です。モリタMSCやMVF同様に俯角(マイナス角)に伸梯可能で、水難救助事案でも活動する事が可能となっています。

ぱっと見では高所作業車のような見た目の車両ですが、こちらは橋梁点検車という特殊車両です。橋梁点検車は高架道路や橋の下部分を点検する為の車両で、ブームが橋の下に伸びます。

この車両は太陽建機レンタル株式会社が所有する橋梁点検車で、いすゞ6代目中期型エルフをベースにしています。アウトリガーにはローラーが装備されており、ブームを展開したままの状態で走行することが可能です。

ブームは株式会社タダノのBT-200で、ブームは車体左側にのみ展開が可能となっています。BT-200は橋梁点検の為に車体下部に約5m伸ばすことが可能で、最大地上高は7mとなっています。

先ほどの車両は3.5t車をベースにしたものですが、国土交通省には25t車の日野3代目プロフィアをベースしたものが配備されており、画像の車両は浜松河川国道事務所の車両です。

ブーム装置はタダノBT-400で第1ブームから第4ブームまであり、深さ17.4m、高さ16.1mで活動することが可能です。国土交通省が管理する高架部は片側2車線道路も多く、それらの道路の保守点検が可能な大型橋梁点検車となっています。

交通量の多い道路にて作業を行う事が多いので、車両にはパトライト製黄色散光式警光灯のAZS(エアロウイングシリーズ)を装備しており、前後のバンパーは所謂紅白バンパーとなっています。

車体後部には補助警告灯としてパトライトAZF黄色散光式警光灯(エアロウイングシリーズ)を2基装備しており、追突注意の看板が設置されています。BT-400はバケット式のもので、ブーム基台部分とバスケット内部に操作部があります。

こちらは高所作業車ではなく、以前特装最前線Vol.10にて紹介した国土交通省中部地方整備局にて使用されている照明車で、照明装置を上昇させる為のブームはアイチコーポレーションの高所作業車スカイマスターSE10Aを流用しています。

最後は当方が見た事がある高所作業車の中で、現役で使用されている高所作業車としては最古のもので、愛知車輌株式会社(現在の株式会社アイチコーポレーション)が架装したスカイマスターシリーズです。以前より存在は知っていたものの、なかなか撮影する機会に恵まれなかった車両ですが、運良く桜が咲いている時期に撮影することができました。

こちらの高所作業車は鉄工場が所有している車両で、工場内にある照明装置の保守点検や関連施設への事務連絡等にて使用されていたようです。その為、構内専用車ではなく車検を取得しており、公道走行可能となっています。

ベース車の三菱ふそう4代目キャンターは1978年11月に登場した小型トラックで、当時のキャッチフレーズから通称「黄金キャンター」と呼ばれているモデルです。フロントグリル部に「CANTER」の文字エンブレムが入っていない前期型をベースにしており、その中でもトン積み数を表す15や20といった数字エンブレムをフロントパネルに装備していない1980年の途中まで生産されていた(要出典)初期型になります。

カゴは絶縁タイプの樹脂製のもので、カゴには荷台部からキャビン上部へと架かる梯子を使用して搭乗するようです。約40年使用されているこの黄金キャンターをベースにした高所作業車ですが、数年前に再塗装されており、大事に使用されている事がわかります。

今回は以上です。

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2024年03月24日 イイね!

特装最前線 Vol.14

特装最前線 Vol.14いわゆる8ナンバー車などの特装車の特集です。8ナンバーではない架装・特装車両もこちらで紹介させていただきます。タイトルは言いたかっただけです。今回は県費で配備された警察車両特集です。警察車両(パトカー)は警察庁によって調達(国費配備)されている車両が大多数を占めていますが、管轄エリアや用途によって国費配備車両だけでは賄えない場合は各都道府県の予算(都道府県費)で補われます。今回は静岡県下にて使用されている警察車両特集です。※一部画像は過去掲載分となっており、現在では廃車になっている車輌も存在します。

まずは国費でも導入されている車種からです。トヨタ13代目(200系)クラウンのパトカーは2010年度より国費で配備されていましたが、一部車両は県費配備車両となっています。画像は高速道路交通警察隊に配備された交通取締用四輪車で、撮影時は駅伝大会で規制解除車を担当していました。

国費配備車ではリアトレイにパトサインという格納式のLED式電光掲示板を装備しており、トランクリッドには県警名を表記している事が多いですが、県費配備車ではパトサインが非装備でトランクリッドの警察名表記が省略されています(一部例外あり)。

国費では2016年度より無線警ら車として配備されているトヨタ14代目(210系)クラウンをベースにした警ら用パトカー。エンジンは4GR-FSE(V型6気筒NA)の2500cc車で、ロイヤルサルーンの外観となっています。国費配備車(画像後ろ側)では昇降式赤色灯を装備していますが、県費では昇降機非装備となっています。

主警光灯は国費配備車と同じ小糸製作所LED110型で、リアバンパーのPOLICE表記やトランクリッドの県警表記も記載されています。基本的には昇降機を国費配備車両から外しただけのような外観ですが、国費配備車と異なりプライバシーガラスも非装備となっています。

この昇降機非装備の210系クラウン警ら車は県外でも一部の県にて県費で導入がされており、これは県内では過去にレガシィB4(NA車)やブルーバードシルフィが導入されていた無線警ら車の枠じゃないかと思われます。

こちらの車両は高速隊で使用されているトヨタ210系クラウンの交通取締用四輪車(反転式赤色灯)で、シルバーメタリックのクラウンアスリートSをベースにした交通覆面車両です。国費では2016年度より配備されていますが、こちらの車両はそれ以前に県費にて配備された覆面パトカーです。

こちらはスバル4代目(BL型)レガシィB4ベースの交通取締用四輪車。国費では後期型の車両が2006年度より高速Ⅱ型として配備されていますが、こちらは前期型をベースにしており2005年度に配備されています。国費配備の高速Ⅱ型ではターボ車の2.0GTをベースにしていますが、県費のこちらはNA車をベースにしており、前面赤色灯の形状や位置も異なっています。

NA車ベースのレガシィB4は後継である5代目(BM型)後期型レガシィB4をベースにした車両も存在しており、こちらは無線警ら車として県費配備されました。国費配備車は2012年度より後期型の無線警ら車が配備されており、昇降式赤色灯を装備していますが、県費配備のこちらでは先述のクラウン同様に非装備となっています。

国費配備車の前面赤色灯はグリル部に丸型ハロゲン式とパトライトのLED補助赤色灯LP3-M1-Rの2種類が存在しますが、県費配備車のこちらはバンパー部ナンバー横にパトライトLED式補助赤色灯のLPS-M1-Rを装備しています。

県費配備のこちらは市販ボディカラーのクリスタルブラック・シリカをベースに白色を塗装している関係で、トランクリッドの塗り分けが国費配備車よりも黒の面積が多くなっています。国費では他にも前期後期共に交通用の車両も存在しています。

国費では1988年から2001年度の間、交通取締用四輪車として配備されてきた日産7代目(Y31型)セドリックの交通用パトカー。画像の車両は1999年度に交通取締用四輪車として配備された後期最終型で、電動格納式メッキドアミラー車となっています。

トランクリッドの県警表記は省略されており、ルーフ上には高速隊配属時のコールサイン対空表記が記載されています。主警光灯はパトライトエアロブーメラン(AXシリーズ)を装備しています。

現在は所轄署交通課で使用されているセドリックですが、先述の通り元々は高速隊で使われていた車両で、ボンネット上には高速隊時代に装備していたバグガードの取り付け跡が残っています。

こちらは2001年度に県費配備された車両で、上記の車両よりも少しだけ新しいY31セドリックをベースにした交通取締用四輪車です。上記車両同様にメッキドアミラーにブーメラン型赤色灯の組み合わせとなっています。

こちらは高速隊では使用されていないので、対空表記はありません。当初サイレンアンプはパトライトSAP-500を装備していたと思われますが、何らかの理由で最新のSAP-520に載せ替えられています。

こちらは小型警ら車としても2006年度より国費配備されているスズキ初代ソリオのパトカー(ミニパト)です。国費配備車と基本仕様は同じですが、国費配備車がホワイトをベースに下半分をブラックで塗装しているのに対し、県費配備車はブラックをベースにホワイトで塗装しています。その関係でドアミラーやドアハンドルは黒色となっています。

こちらはスズキ3代目ソリオをベースにした小型警ら車で、国費配備車両は2018年度より後期型をベースにした車両が配備されていますが、県費ではそれ以前に前期型をベースにした車両が配備されており、神奈川県警察にも県費導入されています。

こちらも国費配備車ではバックドア部に県警名表記が入りますが、県費配備車では省略されています。ドアバイザーも国費配備車では非装着でしたが、県費配備車には装着されています(一部の車両は装着)。

主警光灯は国費県費共にパトライトエアロブーメラン(AXシリーズ)を採用していますが、国費配備車の赤色灯配線は基台を通して処理されており、県費配備車の赤色灯配線は基台を介さずに直接通されています。

こちらの車は取締や警らを行う為の車両ではありませんが、本記事で紹介します。トヨタ5代目(200系)前期型ハイエースのコミューターをベースにした車両で、被疑者を警察署から裁判所へ護送する護送車です。

主警光灯はパトライトエアロソニック(AJPシリーズ)をルーフ上に装備しており、助手席側スライドドアには「かんぬき(閂)」と呼ばれている打掛式の掛金が取り付けられています。

後部ドアにも丸棒ラッチ式のかんぬきが取り付けられており、ハイマウントランプ上部にはバックカメラを装備しています。前期型のハイエースは県費のみですが、2017年度には国費で200系後期型ハイエースをベースにした車両が配備されています。

続いて国費では配備されていない車種です。こちらは2006年度に小型警ら車として県費配備された日産3代目(K12型)中期型マーチのミニパトです。県内では2002年度より前期型をベースにした車両が入っており、後期型まで含めて全国的に県費で配備されているようです。

画像の2006年配備車両の主警光灯はパトライトエアロソニック(AJCシリーズ)を装備していますが、2003年度配備車は警光灯がエアロブーメランとなっているようです。

2012年度には日産4代目(K13型)前期型マーチをベースにした小型警ら車も県費配備されており、主警光灯はパトライトエアロブーメラン(AXシリーズ)となっています。

後期型をベースにした車両も県費配備されており、画像の車両は2014年度に配備された車両のようです。後期型のマーチをベースにしたミニパトも全国的に県費配備された車両が多数存在するようです。

こちらはマツダ3代目(DE型)デミオをベースにした小型警ら車です。デミオをベースにしたミニパトは県外でも割と多くの都道府県にて採用されているようで、デミオは歴代通してどこかしらの県でミニパトとして採用されている車種でもあります。

他県に配備されているDEデミオベースの小型警ら車に装備されている主警光灯はパトライトエアロブーメランをBピラー前寄りに装備されていますが、こちらの車両は小糸製作所のLED110型がBピラー後ろ寄りに装備されています。

DEデミオベースのミニパトは赤色灯の位置が上記のBピラー後ろ寄りの車両の他に、配備年度の違いで他県警と同じBピラー前寄りに装備されている車両も存在しています。

2005年度に県費配備された三菱コルトをベースにした小型警ら車。県外でも少数ではありますが、コルトをベースにした小型警ら車が県費で配備されているようです。

2006年に山間部を管轄する交番及び駐在所用の小型警ら車として県費配備されたダイハツ前期型ビーゴをベースにしたミニパトです。ビーゴはフルタイム4WD車かつ、コンパクトなボディのミニパトとなっており、山間部の隘路にいても不法投棄の警戒パトロール等を行なえます。

バックドア部にはスペアタイヤを搭載しており、スペアタイヤカバーはハードタイプで、ボディカラーに準じたものとなっています。交番等で使用される小型警ら車には無線機を搭載していない事が多いですが、この車両は装備しており、無線用アンテナを後部に装備しています。

ルーフ上の主警光灯はパトライトエアロソニック(AJCシリーズ)で、軽自動車ベースのミニパト等で採用されている回転式ユニットが左右1灯ずつ、ドライバユニット(スピーカー)が1個搭載タイプです。

こちらは連番車です。県外では後期型ビーゴをベースにした車両が栃木県警察と岐阜県警察に県費配備されている他、兄弟車のトヨタラッシュをベースにした車両が宮城県警察、山梨県警察、兵庫県警察に県費配備されています。

2005年度に配備されたスズキ5代目(DA64V)エブリイバンをベースにした小型警ら車。県内の小型警ら車は交番や駐在所で使用される車両であっても、コンパクトカー等の小型自動車を採用する事が多いので、軽自動車をベースにした車両は珍しいです。

主警光灯はパトライトエアロソニック(AJシリーズ)を装備しており、県外では警視庁が交通ミニパトとしてDA64Vと後継のDA17Vを都費配備しています。警視庁配備車両は純正フォグランプを装備していますが、県費のこちらでは非装備となっています。

2020年度にはスズキソリオに対抗してダイハツが製造売しているトールワゴンのトヨタルーミーをベースにした小型警ら車が配備されました。2020年配備車両は車両は前期型となっており、前期型をベースにした車両は県外には存在しないようです。

2021年度には後期型のルーミーをベースにした車両が県費配備され、旭日章がステッカータイプに変更となりました。車格的にはソリオと同じなので、パイロン等の資機材積載量はそんなに変わらないんじゃないかと思われます。

主警光灯は前期後期共にパトライトエアロブーメラン(AXシリーズ)となっており、加速性能の優劣等は不明ですが、赤色灯はあくまで夜に煌めくイルミネーションで、サイレンアンプもお飾りで緊急走行はしないのであまり関係ないと思われます。ソリオ同様にバックドアの県警表記は省略されており、後期型のルーミーのミニパトは石川県警察にも県費配備されているようです。

2015年度には日産3代目(T33型)ティアナをベースにした無線警ら車が自動車警ら隊用に4台県費配備され、前面赤色灯はバンパー部ナンバー横にウィレン製のLED点滅灯LIN3BRを装備しています。

リアのエンブレム類は外されており、主警光灯はパトライトのエアロブーメラン(AXシリーズ)を装備しており、昇降機は非装備となっていますが、栃木や埼玉では昇降機を装備する車両も県費配備されているようです。

こちらのパトカーのベースはドア内側を見ての通り、ボディカラーがダイヤモンドブラックの車両となっています。県外では岡山や埼玉、茨城、愛知にてL33ティアナをベースにした車両が県費配備されています。

2009年度に自動車警ら隊用に県費配備された日産2代目(G11型)ブルーバードシルフィをベースにした無線警ら車。県内では2011年度に所轄署用に2次配備されており、主警光灯がLED式のエアロブーメランになった他、塗り分けや前面赤色灯の点滅パターンも変更されています。県外では滋賀県警察と新潟県警察に県費配備されていたようです。

2012年には交通取締用四輪車としてスバル4代目(GJ系)前期型インプレッサG4をベースにした車両が県費配備されました。前面赤色灯は上記のティアナ同様にバンパー部ナンバー横にウィレン製のLED点滅灯LIN3BRを装備しています。

主警光灯はパトライトエアロブーメラン(AXシリーズ)を装備しており、車内には矢崎総業製のストップメーターを装備しています。県外には前期型が山形県警察に、後期型は青森県警察、山形県警察、新潟県警察に採用されている他、県内には2009年度にインプレッサアネシスをベースにした交通取締用四輪車も県費配備されています。

2002年度に交通取締用四輪車として配備されたスバル3代目(BE型)後期型レガシィB4。前面赤色灯は消防車等で使われている大型の丸型ハロゲン式のもので、グリル部に装備されています。国費では配備されていないBE型レガシィをベースにしたパトカーですが、県外では青森県でも県費配備されていたようです。

画像は県中部に配備された車両で、決して配備台数は多くありませんが、県東部に配備されていた車両が観光地の交番に配備されていたこともあり、割と有名なご当地パトカーとなっています。

画像の車両も撮影時点で配備から約20年経っていましたが、県西部の交番で使用されていました。記事編集中に該当警察署をストリートビューで見ると、赤色灯を外された状態で署の敷地内に置かれていた事から既に廃車になっているものと思われます。

2007年度に交通取締用四輪車として配備されたホンダ7代目後期型アコードのパトカーで、前面赤色灯はバンパー部ナンバー横に角型のハロゲン式のものを装備しています。

主警光灯はパトライトエアロブーメラン(AXシリーズ)を採用しています。アテンザをベースにしたパトカーは県外では7代目前期型の車両が新潟県警察にて使用されているようです。

交通取締用四輪車として県費配備されたマツダ初代(GG型)前期型アテンザのパトカー。前面赤色灯は上記のアコードと同型と思われますが、こちらはバンパー内部に設置されています。

主警光灯はこちらもパトライトエアロブーメランを装備しており、画像の車両は撮影時期的にはスタッドレスの時期ではありませんが、ブリジストンのバルミナシリーズを履いています。

上記車両と連番の車両が同じ署に配備されていますが、こちらの車両は黒鉄ホイールに純正ホイールキャップを装備しています。画像の車両はどちらも2004年に配備された車両ですが、2003年に配備された車両も存在しています。

他県警ではGG後期型アテンザをベースにした車両が宮城県警察に配備されているようで、2代目アテンザをベースにした車両も宮城に県費配備されいるようです。

トヨタアリオンといえば捜査用の覆面パトカーとして国費で配備されている車種ですが、2013年度と2014年度に交通取締用四輪車と無線警ら車としてトヨタ2代目(260系)中期型アリオンをベースにしたパトカーが県費配備されました。

サイレンアンプはパトライトSAP-500BKを使用しており、交通取締用に配備されているので車内には矢崎総業製のストップメーターを装備しています(未確認ですが無線警ら車には非装備?)。

前面赤色灯はバンパー部ナンバー横にパトライト社製LPS-M1-Rを装備していますが、一部の配備車両は使用中の故障(点滅不良等)の関係か、同社のLP3-M1-Rに変更されています。

県外では初代アリオンをベースにした車両が広島県警察に配備されていますが、2代目アリオンをベースにした白黒パトカーは他には無いようです。ただし皇宮警察で使用されている無線警ら車には黒一色のものが採用されているようです。県内にはルーフ上に速度測定用のレーザー照射装置を搭載したレーザーパトカーも採用されています。

2010年度に県費で配備されたトヨタ2代目(260系)中期型プレミオパトカー。赤色灯は小糸製作所LED110型を採用しており、前面赤色灯は画像ではわかりにくいですが、グリル内にLED式のものを装備しています。

アリオン同様に交通取締用車と無線警ら車して配備されており、車内にストップメーターを装備しています。他県警では初代をベースにした車両が佐賀県警察に寄贈されているようですが、県外に2代目をベースにした車両は存在しないようです。

最後は2004年度に県費で配備されたトヨタ初代(60系)前期型イストをベースにした小型警ら車で、主警光灯はパトライトエアロブーメラン(AXシリーズ)を装備しています。

県外では2代目イストをベースにした小型警ら車が宮城県警察に県費配備されており、プラットフォームを共有する初代ヴィッツのパトカーが岡山県警察と石川県警察に配備されていたようですが、初代イストは県内だけだったようです。

今回は以上です。
48くんの画像を差し替えました。(2024年7月11日追記)

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Posted at 2024/03/24 19:55:27 | コメント(0) | トラックバック(0) | 特装最前線 | クルマ
2023年08月04日 イイね!

特装最前線 Vol.13

特装最前線 Vol.13タイトルは言いたかっただけですが、本記事ではいわゆる8ナンバー車などの特装車の特集です。一部、8ナンバーではない架装・特装車両もこちらで紹介させていただきます。今回は「はたらく4駆車」の特集です。

まずは志太広域事務組合志太消防本部藤枝消防署北分署に配備されているスズキ4代目(JB64型)ジムニーをベースにした広報車です。こちらの車両は平成31年3月に配備された車両で、廉価グレードのXGをベースにしていると思われ、ケイショウ車体が艤装しています。

前任車両はマツダ7代目(Y10型)ファミリアバンをベースにした広報車でしたが、北分署管内には山間部を管轄していることから、小型で悪路走破性の高い軽四輪駆動車のスズキジムニーが採用されました。先代のJB23型ジムニーをベースにした連絡車や広報車は全国に配備されていましたが、現行型のJB64型ジムニーをベースにした消防車両は志太消防のこちらが全国初となります。

ルーフ上にはラックを装備しており、車内に積みきれない荷物などはこちらに搭載可能となっています。純正オプション品のものとは形状が異なっているので社外品でしょうか?。

赤色散光式警光灯は名古屋電機製のLED式警光灯フリックス(FLiX)を採用しています。中央部には標識灯があり「志太消防」の表記が入っています。赤色灯とルーフラックの間には無線アンテナを装備しています。

ドア部には志太広域事務組合志太消防本部の表記が入っており、リアフェンダー部には北広報の表記が入っています。ホイールは純正品をそのまま履いています。

運転席。サイレンアンプは合成音声なしの大阪サイレンMARK-11がナビ装着位置に取り付けられています。サイレンアンプ用マイクは助手席側に設置されています。

無線機は助手席側のグローブボックス下に取り付けられており、受話器型マイクが車両中央寄りに取り付けられています。シフトレバーの前にあるのはドライブレコーダーの本体部です。

ジムニーには4速ATの設定もありますが、こちらの車両は5速MT車の方を採用しています。シフトレバーの後ろには副変速機レバーを装備しています。

山林火災対応時には車内に可搬式ポンプやホースを搭載し、狭隘な林道を進むことができ、志太消防本部では唯一の本格軽四駆車ベースの広報車となっています。JB64型ジムニーをベースにした消防車両は少ないながらも採用されています。

JB64型ジムニーのエンジン排気量を1,500ccにし、全幅を45mmに拡幅したスズキ3代目(JB74型)ジムニーシエラが令和2年度に多目的災害対策車という名称で全国47都道府県の警察機動隊に配備されています。廉価グレードのJLをベースにしており、株式会社トノックスが落札し架装しています。

多目的災害対策車は狭隘路の可能性がある災害現場へ部隊指揮官を搬送する為の車両です。先述の広報車と異なりサイレンアンプはパトライトSAP-520がグローブボックス部に取り付けられており、トランスミッションは4速AT車となっています。赤色灯はパトライトAXS型(エアロブーメラン)を採用しています。

機動隊にはトヨタ4代目(150系)後期型ランドクルーザープラドをベースにした災害活動用高床バン型車という名称の車両も配備されています。こちらの車両は通称災害活動車と呼ばれている車両で、後期型プラドの他にも中期型の車両やスバルレガシィアウトバックをベースにした車両が配備されています。

グレードはTXとなっており、前後のバンパーが黒色のものとなっています。災害活動車も多目的災害対策車同様に被災地での活動を行う為の車両となっていると思われます。

ルーフ上にはパトライトHZ型(エアロダイナミック)赤色灯と同社のHS型リモートコントロールサーチライト2基装備しています。スピーカー(ドライバユニット)分離型の赤色灯なのでどこかにドライバユニットを装備していると思われます。

サイレンアンプはナビ装着位置にパトライトSAP-520を装備しています。その上には1DIN規格のケンウッド製のオーディオを装備しています。

グリル内にはLED式の補助赤色灯としてパトライトLP3の透明グローブのものを装備しています。この災害対策車は令和4年の静岡県総合防災訓練にて撮影しています。

災害活動用高床バン型車は先述の通り、ランドクルーザープラド以外をベースにした車両も存在し、三菱パジェロをベースにした車両も存在します。こちらは1997年度に配備された三菱2代目後期型パジェロバンをベースにした災害活動車です。今回は紹介しませんが、3代目パジェロと4代目パジェロをベースにした車両も存在します。

マル機カラーに合わせてグリルが白く塗装されており、フロントバンパーには電動ウインチを装備しております。ドライバユニットはグリル内右側に設置されています。

エンジンは2.8L直列4気筒SOHCターボディーゼルです。ルーフ上にはスクエア型のパトライトRAW型(エアロダイナミックシリーズ)赤色灯を装備しており、同社製HS型リモートコントロールサーチライト2基装備しています。同じく2代目パジェロをベースにした機動隊車両にメタルハライドランプの照明装置を装備した投光車も存在します。

トヨタ150系後期型ランドクルーザープラドをベースにした警察車両は他にも2018年度に私服用ライトバン型無線車という名称で12台が国費配備されており、屋根に反転式赤色灯とグリル内にLED式補助赤色灯を装備する車両です。

通称遊撃警護車と呼ばれるこちらの車両は警護車列に組み込まれ、突入車両等から警護対象者が乗る車両を守る為に使用される車両です。以前はハイラックスサーフ等をベースにした車両が使用されていました。

警護車ということで複数の無線を使い分ける事からTAアンテナやユーロアンテナ、マグネット式無線アンテナ等が複数追加で装備されていることが多いです。

似たような車両でトヨタ200系ランドクルーザーをベースにした小型遊撃車や特別遊撃警護車という名称の車両も存在します。こちらは後期型ランドクルーザーですが、前期型の車両と中期型の車両も存在します。

防弾ガラスを装備しており、銃器案件に対応する為の車両です。通称「防弾ランクル」とも呼ばれる車両で、襲撃される可能性等がある重大事件被疑者の護送に従事する事もあります。

トヨタランドクルーザープラドをベースにした車両はNEXCO中日本でも使用されています。こちらは落下物の回収や交通事故等の高速道路上でのあらゆる事案に対応するハイウェイパトロールカーです。

ルーフ上には森尾電機株式会社製の標識表示器(流線型電光掲示板)を装備します。道路公団時代に配備されていた車両では可倒式(起立式)の誘導標識が多く採用されてきましたが、現在はこちらが主流です。

電光掲示板には「速度落とせ」や「車線規制」等のいくつかの決められた表示をすることができます。道路公団時代は幕式誘導表示器を使用していましたが、現在はLED式の誘導表示器が主流です。

誘導標識上の主警光灯はパトライトNZシリーズ(ワイドビーム)の黄/赤色回転灯です。赤色部分は回転式ですが、黄色部分はキセノン灯フラッシュ式となっています。誘導標識横の補助赤色灯はパトライト流線型赤色灯HKFM型を使用しています。

こちらの車両はコミニケーション・プラザ富士に展示されたトヨタ4代目(150系)中期型ランドクルーザープラドをベースにした道路パトカーです。道路公団時代はトヨタクラウンや日産セドリック等のセダンタイプの車両が使用されてきましたが、搭載する資機材が多いことや耐久性、災害時に悪路を走行することを考慮し、現在はSUVをベースにした車両が主流です。

ナビ位置にはパトライト製のサイレンアンプ、「SAP-500」を装備しています。4秒/8秒周期の自動サイレンがあるパトカー等の一般緊急車用のアンプですが、道路パトカーは黄色灯と赤色灯の2種類があることから「R(赤色灯)」と「Y(黄色灯)」の点灯スイッチが別になっています。

こちらは同じ150系ランドクルーザープラドをベースにした道路パトカーですが、後期型をベースにしたものは誘導標識横の補助赤色灯が回転式のものからLED式のものに変更となっており、グリル内にもLED式の補助赤色灯が追加されています。

主警光灯がパトライトワイドビームなのは先程の車両と同じですが、誘導標識側面部の補助赤色灯が同社製のLP3です。

そしてこちらが現在、ネクスコ中日本で使用されている道路パトカーの中では最新の車両ではないかと思われます。同じ150系後期型ランドクルーザープラドをベースにした車両ですが、先程の車両と異なり誘導標識が可倒式の電光掲示板となっています。交通規制をする際に従来の電光掲示板では表示部が小さいことから採用されていたのではないかと思います。

主警光灯は名古屋電機製フリックスのLED式警光灯となっています。誘導標識を起立せずとも後方へ情報提供をすることができるように小型の電光掲示板を装備しています。

首都高速道路株式会社で使用されている道路パトカーはランドクルーザープラドよりも大きいトヨタ200系ランドクルーザーを使用しています。こちらの車両は後期型ですが、中期型の車両も存在しています。

ネクスコ中日本では最近になって可倒式電光掲示板を装備した誘導標識を使用していましたが、首都高速道路では以前からこのような形状の誘導標識を使用していました。誘導標識上にある主警光灯はパトライトAJシリーズ(エアロアソニック)です。

同じく200系後期型ランドクルーザーがベースですが、こちらは主警光灯がパトライトALシリーズ(エアロウイング)となっています。フロントバンパー部に装備された補助赤色灯は先ほどの車両と同じパトライトLP3となっています。

誘導標識横と後ろに取り付けられた補助赤色灯はパトライトLP5で、先ほどの車両よりも設置数が増えています。ネクスコと異なり首都高速道路株式会社では緊急時に車両後部に設置されたフックで車両牽引を行う為にランドクルーザーを導入しているそうです。中期型の車両は特装最前線Vol.7にて紹介しています。

トヨタ150系後期型ランドクルーザープラドをベースにした道路パトカーはネクスコ以外でも、市町村の道路パトカーとしても採用されています。画像の車両は御殿場市が使用している車両で、主警光灯はパトライト製AXS-L型(エアロブーメランシリーズ)の黄色/赤色灯を採用しており、ナンバープレートは図柄入りのご当地ナンバーとなっています。

ネクスコと異なり、こういった市町村(役場)が使用する道路パトカー(道路維持作業車)には変わった車両が使用されることもあります。特装最前線Vol.3で紹介した藤枝市の道路パトカーはスズキエブリイバンのJOINターボを採用しています。画像のこちらはトヨタが製造するピックアップトラックのトヨタ6代目前期型ハイラックスをベースにしています。

フロントバンパーは所謂紅白バンパーとなっており、グレードはおそらくデラックスのダブルキャブ車が採用されていると思われます。2WD車にはシングルキャブで高床三方開アオリの設定があったようですが、4WD車は低床一方開アオリのみとなっています。ルーフ上にはパトライト中型回転灯RP型の黄色回転灯と同型の赤色回転灯を装備しています。

現在の道路パトカーで使用される回転灯はパトライトエアロソニックやエアロブーメランのように黄色と赤色が回転灯に組み込まれていることが多いですが、バータイプ回転灯登場前は2色の単円筒形赤色灯を1基ずつ設置している事が多かったようです。当時使用されていた道路パトカーの画像は首都高パトロール株式会社のサイトでも紹介されています。回転灯の後ろにはサイレン吹鳴用及び広報用のスピーカーを2基装備しています。スピーカーも車載用のSPU型ではなく、内蔵用スピーカー及びドライバユニットを屋根上の基台に取り付けられています。

役場で働く四駆車は道路パトカーの他にも、災害時に情報収集や広報活動を行う為の防災車という車両も存在します。こちらの車両は2014年に70系ランドクルーザー販売30周年を記念して限定販売されたトヨタランドクルーザー70バンです。フロントバンパー部にはメーカーオプション品の電動ウインチを装備しています。

ボディカラーは純正に設定されているホワイトをそのまま使用しているようです。ルーフ上にはパトライトAXS型(エアロブーメラン)赤色灯を装備しており、ホイールは標準装備の純正アルミホイールを装着しています。この防災車と日本自動車連盟(JAF)のロードサービスカー以外で限定販売されたランクル70をベースの緊急車両は存じ上げませんが他にあるのですかね?

こちらは水道課で使用されている車両で、水道に緊急事態が応じた際に現場に急行したりする防災車と似たような役割を担っています。この車両は三菱初代前期型パジェロミニをベースにした緊急自動車で、こういった車両では珍しく前面赤色灯を装備しています。グレードはNAエンジン搭載のXR-Ⅱです。

こういった車両は廉価グレードが採用される事が多いですが、こちらの車両は廉価グレードXR-Ⅰではなく、その上に設定されグリルガードやマッドガードを装備するXR-Ⅱです。ボディカラーは市販車に設定されているカナルブルー/シンフォニックシルバー2トーンです。ルーフ上にはカバーがかかっていますが、パトライトAJ型(エアロソニックシリーズ)と思われる赤色灯を装備しています。

トランスミッションは5速MTとなっており、サイレンアンプはパトライト製SAP-50の一般緊急車用のものを装備しています。助手席側ダッシュボードには同社製再生専用カセットプレイヤーが取り付けられています。これはサイレンアンプを介して広報の際に使用されるものと思われます。

東京国際消防防災展2023に展示された三菱ウィリスジープ消防車。こちらは茨城県のザ・ヒロサワ・シティ内にオープン予定の消防自動車博物館が所蔵する消防車で、1963年10月1日に福音館書店が発行した絵本、「しょうぼうじどうしゃ じぷた」作中に登場する主人公の消防車「じぷた」を再現しています。

この消防車は元々三菱電機工場を守る自衛消防隊で使用されていた車両で、昭和35年製の三菱ウィリスCJ3B-J7ジープをベースにしたポンプ消防車です。廃車工場でボロボロだった当車を館長の鈴木靖幸氏が発見、東京板橋区にある有限会社オートジャンクションと共にレストアを行いました。

艤装は日本機械工業が行なっており、車体後部には放水用のポンプと化学薬剤タンクを装備しています。このサイズの消防車両は可搬式ポンプを積載している可搬ポンプ積載消防車である事が多いですが、当車は車載ポンプが取り付けられています。車体に取り付けられたレプリカのナンバープレートも作中の数字を再現しています。

こちらのジープは2人乗りで、屋根がソフトトップのガソリン車となっています。消防車らしく筒先や作業灯などを装備しております。フロント部には作中同様にホースを置く棚が再現されていますが、作中では車体後部の描写がない為にこの辺は想像とベース車に準じているのかもしれまえん。

絵本のじぷたは表紙を見る限り右ハンドルのようですが、こちらのジープは左ハンドル車となっています。運転席側フェンダー部にはモーターサイレンと警鐘を装備しています。こういった装備は運転席の位置の関係上、一部装備を反転して再現しているようです。

車体左右には絵本作中同様にホースを装備しており、その下には人が立つ為のステップも再現されています。作中ではこのステップに消防隊員が乗り、ボヤ火災や山林火災に出動していきました。右側には手動回転式サイレンを装備しています。

三菱ジープをベースにした消防車両は他にも指揮車等で採用されていた例があります。こちらの車両は高岡市消防本部伏木消防署へ平成2年12月に配備された指揮車です。

名称は指揮車ですが、こちらの車両は主に立入検査等の事務連絡や出初式の先導車両として使用されているようです。この指揮車はじぷたと異なり、電子サイレンアンプを装備しているようで、右前輪フェンダー部にクラリオン製のスピーカーを装備しています。

京都市消防局にも京消防災1という車両が存在しました。高岡市消防の車両同様に出初式での先導車両として使用される事が多かったようです。左前輪フェンダー部には大阪サイレン製のモーターサイレンを装備しています。

フロントバンパー部に前面赤色灯を装備していますが、主警光灯が見当たりません。ネット上の画像を見る限りでは出初式の際は単円筒形赤色灯を装備しているようなので、取り外しが可能なのかもしれません。最近では見かけない事から退役してしまったものじゃないかと思います。

今回記事を書くにあたって、「四駆車の気持ちになるですよ」と思い、株式会社カマドが発行する雑誌「キュリアス」を読んでみたり、愛知県豊田市にある「さなげアドベンチャーフィールド」のオフロードコースでジムニーのレンタル走行体験をしました。それにしても働く4輪駆動車は大変カッコいいですね。個人的には現代で消防自動車じぷたを作るなら車格的にスズキジムニーやシエラに可搬式ポンプを積載した車両になるんじゃないかなぁと思います。


【参考文献】
講談社ビーシー/講談社 別冊ベストカー 平成〜令和新時代 パトカー30年史(2020年12月3日第1版発行)

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Posted at 2023/08/04 20:18:37 | コメント(0) | トラックバック(0) | 特装最前線 | クルマ

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