
2025年9月13日(土)、埼玉県行田市の埼玉カートパーク横の原っぱ広場にて、ピポピポ救急車ミーティングとはたらくくるまミーティングを開催しました。今回のイベントでは救急車の劇用車2台をお借りして、展示しました。残念ながら他の救急車は来られませんでしたが、色々なはたらくくるまにご参加いただきました。※いずれも私有地内の撮影となっており、公道走行時には展示車両の装備を外しております。

展示車両の1台目は
東京フリート様が所有している、メトロポリタン型のトヨタ救急車(FS55V型)です。こちらの救急車はメトロポリタン型と呼ばれている車両で、昭和43年頃から昭和46年頃に製造されたFS55V型の救急車です。

この救急車はトヨタ3代目(50系)クラウンピックアップをベースに、ハイルーフボディが架装された救急車です。以前
お台場旧車天国に展示されたメトロポリタン型はこの車両よりもさらに古いFS45型となっており、同じく東京フリート様が所有しています。

この救急車は生産台数の少ない後期型の車両となっており、恐らく現存台数はこの1台じゃないかと思われます。過去にイベント等で展示されたことはありますが、今回のように個人で借りた例は初めてのようです。

展示車両2台目は
フィールドサービス様が所有している、トヨタ3代目ハイメディック救急車です。3代目ハイメ自体は現在も製造されている救急車ですが、こちらの車両は消防機関でも数を減らしつつある前期型の車両です。

元々は関東地方のS市消防局で使用されていた救急車で、劇用車としては大手配信サービス制作の映画や有名YouTuberの動画にも出演しています。イベントでは実際にストレッチャーを体験したり、ストレッチャーに乗車した状態で走行を体験しました。

運転席側スライドドアには簡易救助資機材や酸素ボンベが積まれており、バッテリーもこちらに収納されています。画像は撮影し忘れましたが車内には除細動器や手動人工呼吸器等の救急資機材も搭載されています。

今回は湘南物置ガレージ様のご協力で神奈川県警察で使用されていた、ポルシェ912パトカーも特別展示されました。912パトカーとFS55V型救急車が並ぶのは2023年に横浜で開催された、旧車のイベント以来となります。

こちらは参加者のこちらボノレサリーノ2 了解様が所有する、自家用の日野リエッセです。元々はレンタカーだったようで、フロント部には宇陽陸送という屋号が入れられています。

大仏ビソビソタクシー様が所有する、トヨタクラウンクロスオーバータクシー。現行型のクラウンをベースにしたタクシーで、実際に都内で運行されている個人タクシーです。

ハイヤーサンバ様が所有する日産Y31型セドリックタクシー、元々は関西エリアで法人タクシーとして使用されていた車両です。こちらの車両は以前、
セドリックタクシー撮影会に参加してくださった車両です。

救急隊員コスで参加したRiki205さんが所有する、日産Y31型セドリックタクシー。こちらは東北地方で個人タクシーとして運用されていた車両で、こちらも先述のタクシー撮影会に参加された車両です。

100番解除様の所有する、日産V37後期型スカイライン覆面パトカー仕様。ルーフ部にはマグネット式流線型赤色灯を装備しており、赤色灯固定品は着脱可能なマグネットで再現されています。

ricefield様の所有する、日産430型セドリック覆面パトカー仕様。こちらの車両はアメパトのようにヘッドライトやテールライトの交互点滅が可能となっており、リアにも多くの点滅灯を装備しています。

国稀氏の所有する、ホンダスーパーカブ(MD50)。郵便配達で使用している郵政カブで、今回の参加者では唯一の二輪車での参加となりました。

イベント内では各劇用車会社と湘南物置ガレージ様のご協力で、ライトや赤色灯を点灯した状態でも撮影させていただきました。いずれの車両もトミカまたはTLVでモデル化されており、FS55V型は2025年12月に
モデル化が予定されています。

赤色灯はルーフ部とグリル前に単円筒形のものを装備しており、ルーフ部の円筒形赤色灯は反射鏡が下部のみの常時点灯タイプとなっています。ルーフ部に4灯ある補助赤色灯は点滅ではなく、点灯タイプとなっています。

車体後部の患者搬入口は観音式の扉となっており、テールランプはクラウンピックアップのものを流用しています。ルーフ部には作業灯を装備しており、観音式扉やリアフェンダー部にはTOYOTAのエンブレムを装備しています。

3代目ハイメディックは主警光灯がオールLED式となっており、2代目ハイメディックの末期には少数位ですがオールLED式のものが採用されていました。補助赤色灯は大阪サイレンが製造する、LFシリーズのLF-11を装着しています。

バックドア部には横浜市消防局の車両等に入れられている急ブレーキ注意の表記が入っていますが、元の消防局で入れられていたものでは無いと思われます。以前は車体側面ルーフ部にはAMBULANCEの緑色文字の表記が入っていましたが、いつの間にか消されています。

ポルシェ912のパトカーは国内では神奈川県警察の他にも静岡県警察や愛知県警察、京都府警察にも寄贈され配備されていましたが、FS55V型救急車同様に国内現存数は1台となっています。

リアガラス部には点滅式の補助赤色灯を装備しており、リアナンバー横には広報用のスピーカーを装備しています。こちらの車両は退役後に神奈川県警察学校で展示され、その後色々あって現在は湘南物置ガレージ様が保管されています。

赤色灯点灯シーンの撮影後はポルシェ912パトカーを先頭にしパレードランが行われ、会場内をゆっくり周回していただきました。

ポルシェ912パトカーに続くFS55V救急車、約半世紀前の緊急車両が2台共に力強く走る姿はとても感動してしました。

最後にトヨタ3代目前期型ハイメディック救急車、会場が草地ということもあり防災訓練の会場のような構図となりました。

イベントの最後には交通事故を想定した、茶番劇が行われました。元々のイベントでは予定していませんでしたが、運営スタッフの間で数週間前に企画が持ち上がり当日実行されました。イベントの様子や茶番劇は
動画で紹介しています。
各所のご協力の元楽しいイベントとなりました、今回は以上です。
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Posted at 2025/09/19 22:09:34 | |
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