まくろふぁんですのブログ一覧

　1980年代のガンプラブームに乗り遅れまいと、各社がキャラクタープラモの市場に参入。結果、そのための商材を作るためのソフトとなるリアルロボットアニメがモリモリと製作された。
　
　葦プロ製作の『特装機兵ドルバック』はタカトクトイス、グンゼ産業がマーチャンを展開。登場キャラのネーミングから察するに、こうしたチョイスは多分に読売広告社の采配もあるのかなぁと今になって思ってもみたり。

　タカトクトイスは『超時空要塞マクロス』の大ヒットで、変形ロボットのオモチャをハイエイジに訴求するという偉業を達成。その勢いに乗る形で『特装機兵ドルバック』へと参入する。
　メインアイテムである「可変メカシリーズ」は、バルキリーと同じく1/55スケールであるが、価格は2980円とバルキリーよりも１０００円安い価格設定がなされている。オトナ目線であると、こうした価格設定は非常に納得のいくもので、このシリーズが戦略的アイテムであったことが伺える。

　画像は主人公メカである「ムゲンキャリバー」のビークル形態。ジープからロボットに完全変形する逸品で、後に『トランスフォーマー』のアイテムとして成形色を変更したものが「ロードバスター」の名称で発売されている（日本では未発売、ＴＦでありながらパッケージにはちゃんと葦プロの証紙が貼られている）。

　プロダクツとしては、手足の関節可動を極力オミットすることでコストダウンを図っているものの、人形を乗せたままシートが内部に組み込まれる、あるいは、デザイン画で煮詰め切れていない股関節も。軸の移動機構でクリアするなどプロダクツとしてのみどころは多かったりする。このあたりもマツシロの設計陣によるものと思えるが、バルキリーがいかにブレイクスルーなプロダクツであったかを物語っている（ちなみに自分は、タカトクのバルキリーは好きでなかったりするのだがｗ）。

　
　プロポーションも設定書に比べると多分にガッチリしているが、オモチャ的にはむしろ好ましいアレンジと言える。

　クルマ形態がハマーもビックリの正方形の弁当箱だったりするのだが、それはプロダクツというより元もとのデザインがそうなのだから仕方がないところｗ







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