
4月半ばとなり、先月足回りをC型STI sport用ピンクバネ&ダンプマチックⅡに一新した愛機・銀虎の2回目(新車時と今回)の慣らし運転を兼ね、群馬県と長野県は東信地方へ桜前線を追いかけるように、1泊2日で楽しんできました。
4月13日(木)
午前の仕事を早めに済ませ、昼少し前に出発です。
今夜の宿へのチェックインを考慮すると約6時間程で宿に着かねばなりませんので、途中の昼食と見学個所は一か所だけ重点的に決定!
先ずは、JR信越線の終点(もう信越本線とは言えないなぁ)横川駅前にある“おぎのや本店”に向かいます。
全国の
駅弁ベスト3と言えば、函館本線・森駅の“いかめし”、北陸本線・富山駅の鱒寿司、そして
信越本線・横川駅の“峠の釜めし”ではないでしょうか。
その中で、現在特急が走らないどころか僅か8駅(高崎・北高崎・群馬八幡・安中・磯部・松井田・西松井田・横川)、東京方面からの直通列車さえないローカル線となってしまい、本線とは名ばかりで北陸新幹線開業以降、一部区間は第三セクターと変わり、篠ノ井~長野、直江津~新潟と3つに分断されてしまいました。
往路は、いつも新潟方面行に利用する関越道ルートの藤岡JCTまでは共通なので、勝手ながら省略させていただきますm(_ _)m
上信越道・松井田妙義ICで一般道に降り長野へのメインルートR18方面に進んで行きます。
この付近からは、桜はもとより白い花びらのコブシ、紅梅、菜の花が次々に目に飛び込んできます。

・上信越道 松井田妙義IC付近(前方の雪山は浅間山)

・松井田妙義IC入口交差点を右折しR18へ向かう
碓氷川の左右の山々が次第に狭まる頃には、横川は目の前です。
横川駅入口手前の下横川交差点を右折し、信越本線の小さな踏切(エアロやローダウン走行注意!)を渡ると線路脇に幾本もの満開の桜が出迎かえてくれました。
あまりに綺麗だったので、ここでチョッと撮影タ~イム🎶

・信越本線沿いの桜 その1

・信越本線沿いの桜 その2
何枚か撮ってから、すぐ先の横川駅前駐車場に入ります。
今ではローカル線の末端駅となってしまい駅前はあまり変化はありませんでしたが、元線路だった先を見ると、当時は機関区であった所には碓氷峠鉄道文化むらとその駐車場があり、北陸新幹線(旧名・長野行き新幹線)が開通する前とは全く異なった光景でした。(遠い目)

・駅前駐車場でスバルの法則発令

・ここで終点

・終端駅となり線路が途切れる横川駅

・信越本線・横川駅(駅舎とおぎのや売店)

・駅前にある“おぎのや本店”
気を取り直して、駅前にある古めかしい佇まいの荻野屋本店に入り、当時を偲んで峠の釜めしで遅めの昼食です。

・ご存知、峠の釜めし 1,000円也~(味噌汁はオプション)
食後は、この本店前の荻野屋資料館に入る。
小さいけれど無料で手軽に荻野屋と碓氷峠(鉄道)の歴史を知ることができ、レトロな鉄道関連グッズも展示され鉄っちゃんにもお勧めです。

・荻野屋資料館にて 釜めしの化粧紙にも変遷が・・・

・荻野屋資料館にて 信越本線・高崎~横川間の歴史

・荻野屋資料館にて 写真パネル説明文の間違い発見!(モハ86ではなく、クハ86、モハは80が正解)

・荻野屋資料館にて 使用車両は157系(冷改後の車両)

・荻野屋資料館にて おそらく115系用ボックスシート(後期型、座面クロスがリニューアル後)
続いての見学は
碓氷峠鉄道文化むらです。
碓氷峠専用機EF63型電気機関車が動態保存を含め、内部まで覗くことができます。
もちろん、歴史的にも大変貴重な機関車や特殊車両まであり、なかなか
マニアック且つディープな世界に引き込まれます。
鉄道に少しでも興味のある方は一度訪れ、その昔にアプト式鉄路が敷かれていた軌道を熊ノ平まで遊歩道として整備されているので、時間をかけて鉄道遺産をのんびりと木々に囲まれた景色を楽しみながら散策するのもなかなか趣があって楽しいかと思われます。

・往年の特急あさま号 先頭車クハ189-509

・クハ189-509の運転席 沢山のメーターやスイッチが・・・、意外と狭い空間でした。

・今でも現役で受講すれば運転できる峠のシェルパことEF63 12号機

・機関庫でもEF63型電気機関車2両(10号機と18号機茶色塗色)、その後ろにはEF62 43号機が・・・

・独特な台車下にある電磁吸着ブレーキ(レールにシューを張り付ける)

・軽井沢方向の顔(横川側と微妙に異なり、スカート左側のジャンパが物々しい)

・複雑なジャンパ栓のアップ(車両に形式により配線が異なるため、横軽区間を通過する全形式に対応・蓋に形式の番号が入る)

・自動連結器と密着連結器(電車用)対応の双頭連結器

・EF63型の運転席(計器や特殊装備が多く、他の機関車と比べても全然違う)

・EF62型の運転席(上のEF63型と比較してみてください)

・信越本線を走っていたEF62型電気機関車

・EF62型の独特な3軸台車

・アプト式最後の電気機関車ED42 1号機

・SLみたいなロッドを装備する台車

・アプト式ラックレールと噛合う大きな歯車

・第3軌条の集電装置(パンタグラフの代わり・地下鉄銀座線や丸の内線などと同一)

・急こう配を登るためのラックレール(レール中央部分)と架線に変わる第3軌条

・歴代機関車の力の差

・一息入れて広場に向かう途中の花壇

・寝台特急北斗星にも使われた(函館~札幌間)DD51ディーゼル機関車初期オリジナル色、後ろは豪雪対応のラッセル車と専用DD53型ディーゼル機関車

・SLの代表選手D51型(通称:デコイチ)

・房総半島(内房線・外房線)を走っていたが、電化で追われて川越線(大宮~高麗川)へ転出した通勤型ディーゼルカー キハ35-901ステンレス試作車、当初銀色に輝くステンレスボディでしたが統一性を重視し首都圏色(通称:タラコ色)に塗装された

・EF53とEF63 1号機

・関門トンネル専用機EF30 2次型とEF58(狭窓車)

・園内をぐるりと一周するナローゲージ(別途乗車料がかかります)
その他にも鉄道歴史的にも重要な車両が数々ありましたが、ざっと紹介させていただきました。
今回は遊歩道を散策できなかったものの、敷地内をじっくりと見ていたので予定より大幅に時間が掛かってしまい宿のチェックインが心配になってきたので、遅れる旨を一報し駒を進めることにした。
本日の宿は、長野県上田市にある霊泉寺温泉である。
主な
行き方は3通り、松井田妙義ICまで少し戻って上信越道経由とR18碓氷バイパス経由、R18碓氷峠旧道で行く方法があるが、
当然の如く旧道の碓氷峠を選択しました。
文化むらを後にR18で進路を西にとり、直ぐに旧道とバイパスの立体交差があって旧道を進んでいきます。
少し登ると待望?のカーブにカーブ番号の入った標識が目に入ってきます。
いよいよ
碓氷峠に突入です(^^♪
前後には走る車は無く快調に駆け登ります。
幾つものカーブを走っているうちに、30番目のカーブで時代を感じさせる大きなレンガ造りのめがね橋(碓氷第3橋梁)が突如現れます。
もちろん、その姿の前で記念撮影。

・碓氷第3橋梁 通称:めがね橋(鉄道遺産) その1

・碓氷第3橋梁 通称:めがね橋 その2

・碓氷第3橋梁 通称:めがね橋 その3

・碓氷第3橋梁 通称:めがね橋 その4(レンガ造りの橋脚の奥にはEF63が走った橋梁が・・・)
さらにカーブは続きますが、標高が上がるにつれ凍結スリップ防止のために撒かれた砂の影響で、
カーブは砂だらけ・・・速く走ろうとカーブに突入するとフロントタイヤがグリップを失いおっとっとになります(;^_^A
では、
ここでクイズです!
碓氷峠のカーブはいくつでしょうか?

・最後のカーブにて

・碓氷峠を登りきると県境です
正解は、184カーブです。
184番目のカーブを過ぎると長野県軽井沢町に入ります。
シーズンオフの平日ですから避暑地軽井沢の街並みは人気が少なく静まり返っていました。
中軽井沢を過ぎた所でR18碓氷バイパスと合流し、交通量は一気に増え大型トラックが非常に多くなってきたので別ルートで上田へ向かうため、浅間サンライン入口交差点を右折して県道80(浅間サンライン)で進むが、多くの長距離トラックもこの道を選択しているようだ。

・R18にて 前方の雪山は浅間山
アップダウンは多いものの信号は少ないので巡航速度は高く、おまけに高台を走っているので左手には街道沿いの街並みが眺められ、御代田、小諸を通過する。
やがて東御市に入り浅間サンラインは県道79に変わり、標識には長和町や立科町、霧ヶ峰、松本方面と出てくるので県道483へ左折、東御市内(旧・東部町)を通過し、R152で上田市内へと入って旧・丸子町からはR254へ右折、さらに西へ鹿教湯(かけゆ)温泉方面へ5kmほど進むと待望の霊泉寺温泉入口の看板が現れた。
国道から左に折れ田舎道を2kmほど緩やかな山道を進めると赤い欄干の小さな橋(寺前橋)を渡ると僅か数軒しかない霊泉寺温泉に到着です。
時代に置き去りされた感じのする湯治場の一番奥が今宵の宿“松屋旅館”であった。

・霊泉寺温泉 松屋旅館(※翌朝の撮影)
つづく
本日の走行距離 207.1km
〃 燃費 14.6km/l