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2017年05月21日

みちのく一人旅(気仙沼岩井崎・石巻・常磐道編)

みちのく一人旅(気仙沼岩井崎・石巻・常磐道編) 前回の続きから

到着が既に5時を回り、重苦しく覆われた灰色の低く垂れこめた雨雲、護岸に打ちつけている波しぶきと海鳴り・・・
まるで地の果てに来てしまったかのような錯覚にさえ陥ってしまったかのようにも感じる荒涼とした風景でした。

宿は大津波で跡形もなく流されはしたものの、家族は命からがら避難所での生活を強いられ、港近くの復興屋台村で仲間内と仮店舗を経営するなど多くの苦難を乗り越え、震災から2年後に再建されたとのことで小規模ながら手入れの行き届いた感じのする佇まいがポツンと建っていました。

ご主人に2階の部屋に案内され、ネットで予約した8畳和室ではなくチョッと狭い洋室ツインでしたので、一瞬アレっ?と思いましたが、海側の角部屋だし日頃からベッドなので別段問題がなく黙っていました。
夕食が6時半であることと風呂は先着順の貸切となる旨を案内され、まだ数人しか到着していないので今のうちに入浴された方が良いと勧められたので汗を流すことにする。


 ・本日の部屋 205号室

僅か6部屋の小規模な民宿だし温泉もないので、少し贅沢な家庭用ユニットバスが2か所あるだけでしたが、時間に追われることなくノンビリと入浴することが出来たのが幸いだった。
入浴後、夕食時間にも少し余裕があったので、玄関前の軒先にて雨宿りするかのようにチョッと一服(^。^)y-.。o○
相変わらず雨風が強く明日の天気が少々心配になるが、部屋に戻りTVの天気予報では晴れのち曇りとの予報だったのでホッとする。
せっかく岬の突端に泊まるのだから、せめて大海原の景色を楽しみたいのは正直な気持ちである。

やがてご主人から夕食の支度が整ったとお呼びがかかり、階下の食堂へ出向く。
案内された席は通常のテーブルではなく、僅か4席のカウンターであった。
このことは後に知ったことだが、自分以外全て復興関連にあたる工事関係者だけだったからでした。
そのため料理が異っているので、宿側の配慮があったという寸法だ。
しかしカウンター席には2名分用意されていましたが、目の前の護岸工事を請け負う会社の社長だけが特別扱いだったようで、料理内容は自分と同一でした。



 ・本日の夕食

食膳には雲丹までも提供されていたものの、まだ漁が解禁になっていないため生簀にあったモノなので痩せているのだとの断りがあったが充分に美味しかった。
漁師の宿だけあって魚関係の料理は格別で、宿泊料以上に得したような感じです。
おかげで隣席の社長さんと宿のご主人を交えて遅くまで飲んでしまいました(^^ゞ

5月16日(火)晴れのち曇り

昨晩までの雨は上がり青く澄んだ空が朝から眩しい。
少々寝不足ではあったものの、この絶好なチャンスを逃してはならないので朝食の前後の時間を有効利用し、岩井崎周辺を散策して絶景を眺めることにしました。


 ・部屋からの景色


 ・↑の景色のアップ


 ・朝食

宿の前には三陸復興国立公園の岩井崎、復興途上にあるものの美しい松林と岬突端には奇岩と大海原、そして波が演出する潮吹き岩などを見ることができ、昨日の荒涼として重苦しかった様相とは一変し、雄大な自然の造形美を暫し時を忘れ眺めることが出来たのだった。


 ・岩井崎の案内看板(復興工事で立ち入り禁止が多い)


 ・遊歩道を歩く


 ・タンポポがひっそりと咲いている


 ・三陸リアス海岸らしい切り立った岩肌


 ・復興のシンボル 龍の松 沖に向かって龍が咆哮している様


 ・岩井崎突端の様子


 ・石灰岩が波に侵食され独特の奇岩の連続になっている


 ・気仙沼方向を望む



 ・名勝 潮吹き岩


 ・近くの琴平神社の鳥居


 ・琴平神社の手水舎には津波の跡が・・・


 ・社殿


 ・琴平=金刀比羅?

今日のコースも昨日同様に長距離移動なので10時に出発。
昨日不安を感じた道をR45まで引き返す。
宿からのアドバイスで、当初計画していたR45経由で海側の女川回りで石巻に向かうのではなく山側の三陸自動車道(無料区間)で石巻を目指すことにします。
このため被災した風景を見ることなく淡々とした山道や高速道での移動となります。


 ・岩井崎の学校の被災状況


 ・岩井崎までの道は・・・


 ・R45沿いにある赤牛海岸


 ・左手トンネルは気仙沼線、しかし線路は流失したまま・・・


 ・小さな川にかかる気仙沼線の鉄橋も橋脚のみに・・・、左右の築堤も崩れている

やがて山間地から平野部へと入り、登米市を経由し石巻市へと進みます。
高速道の標識には松島の文字が出る頃、ずっとナビ任せで走ってきましたが、どうやら予定していた石巻を通り過ぎているような気がし、地図で確認すると案の定ICを2つも通り過ぎていました・・・(;^ω^)

成瀬奥松島ICからR45で戻るように石巻港方面に向かいます。
途中航空自衛隊松島基地を近づく頃には津波で被災した様相に変わっていき、予定していた笹かまぼこ等で有名な白謙かまぼこ店の(しらけん)工場へ到着。
気仙沼を出発してから2時間以上が過ぎていました。
また、工場近くでナビの悪戯で4キロ以上も遠回りさせられてしまいました(;^_^A
まあ、復興途上で脇道の工事通行止め箇所が多いので仕方のないことですが、復興については三陸地区より進んでいるようにも感じられ、真新しい工場が多く建っていた。


 ・白謙かまぼこ店工場にて


 ・白謙かまぼこ店工場直売所

工場直売所で笹かまぼこや練り物の製品を沢山購入し、一部は持参のクーラーバックに詰め、大方は自宅へクール宅急便で送ることにします。
これでお土産の心配がなくなりました。(ほっ)

既に12時半を少し回っていましたが、付近で食事する所が皆無なので諦めて石巻港ICから再び三陸道をひた走ります。
松島などを見学したかったですが、夕方までに茨城県まで駒を進めなければならないので次の機会に託すことにします(泣)
成瀬奥松島ICからは有料区間となり、仙台東部道路を経由し常磐道へ入っていきます。
車窓左手は津波被害を受けているような部分が多く、右側風景とは随分と異なっている感じがします。


 ・常磐道福島地域には線量計が設置されている


 ・南相馬鹿島SA


 ・南相馬鹿島SAのメンチカツ丼

石巻を出てから1時間半経ちお腹も空いてきたので南相馬鹿島SAにて昼食タイム。
レストランでメンチカツ丼をオーダーするが、味がイマイチで夕食のことを考えて半分しか食べられなかった(>o<)

再び片側1車線対面通行の常磐道を前後大型トラックに挟まれながら南下したのですが、途中落下物にヒットするハプニングが・・・
前を走行するトラックの陰から黒い物体が路面に現れたのでしたΣ(・ω・ノ)ノ!

路肩も狭く後続には大型トラックがいるので、追突防止のため急ブレーキ不可!
右に逃げようともチャッターバーやポールが乱立しているので僅かにしか避けられません。
まさに絶体絶命です!
オフセット気味に跨ぐことに専念したが、鈍い衝突音がフロアパネル付近からも伝わってきました。
通過後すぐにルームミラーを確認しましたが衝突したと思われる物体は確認出来ず、直ちに左右の窓を開け異音を確認するが異常なし、その後水温計やMDFの油温計を監視しましたが変化なしのため次のPAまで様子見することにする。

直近のPAに入り、直ちに下回りを点検するが損傷を受けていないようでオイル漏れも認められなかった。
しかし、バンパー下のFスポイラーは衝撃によりビスが4本ほど飛んで少しグラグラしていたが本体には割れなどの損傷はなく、走行には大きく支障なさそうで空気抵抗さえ注意していれば問題ないようだ。
おそらく柔らかい物体のようで、最初にぶつかったであろうバンパー下部が衝撃で歪み、スポイラーのビスが飛んだように思われ、塗装面には歪んでから元の状態に復元する際にできたと思われる細かなひび割れがあり、ビス飛び以外は素人目に判別できないくらいキズがない原形を留めていたのには正直言って驚きだった。

走行に概ね支障がないことを確認出来たので、再び南下開始する。
福島県から茨城県に入った所の中郷SAで最後の休憩と下回り再チェック。
損傷状態にも変化なく、次の高萩ICで常磐道とお別れすることにした。


 ・中郷SAにて
高萩ICからは道路標識に従いK10からR461で花貫川沿いに登っていく。
交通量も少なく快適にワインディングを楽しみ、R349との交差点からK33と合流する区間は狭く屈曲した酷道となりヘッドライト点灯で対向車への注意喚起をしながらゆっくりと通過します。



 ・国道ではなく酷道!

その後、快適な新道となるが雨も降り始め、17時ジャスト今晩泊まる奥久慈大子町にあるログテラス鰐ケ淵に無事到着したのだった。

宿は国道より少し奥まった所にあり、低く垂れこめた雨雲で煙る山々や濡れて艶々とした樹々に取り囲まれ、自然と同化したかのような立派なログハウスのペンションであったのだ。


 ・ログテラス鰐ケ淵 正面


つづく


本日の走行距離 : 371.0km
  〃   燃費  : 15.8km/l
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Posted at 2017/05/21 18:41:48

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この記事へのコメント

2017年5月21日 19:06
いいなぁ〜
ワタシもひとり旅したい…(^^;)
コメントへの返答
2017年5月21日 21:39
青レボさん、こんばんは~(''ω'')ノ
今日は暑かったですね。
また、コメントありがとうございます!

私は一人旅することが多いですが、計画通りに走らず気ままに変更できるのと、旅先で人との触れ合いが出来ることが醍醐味だと思っています。
もちろん、宿泊先のチェックインは守らなければなりませんが、最悪キャンセルしても一人分なので大損失にはならないです。

あまり計画通りにキッチリと走るとつまらなくなってしまうので、大筋だけ計画して走っています。

家族や同乗者がいると、この様な勝手気ままに走る訳にはいきませんので、日頃家族サービスをして、時に一人旅の我儘を許して貰い楽しまれては如何でしょうか?
新たな発見があるかもしれませんよ(^^♪
2017年5月21日 22:48
Levo-Gさん、こんばんは~

ブログを拝見し、実際に自身の目に焼き付けたくなり、気仙沼へ行きたくなりました。

また、落下物の被害が大した事なくて良かったです!
一つ間違えれば大事故になっていたかと思うと…ヒヤヒヤ
コメントへの返答
2017年5月21日 23:42
Tom52さん、こんばんは~(^o^)丿
コメントありがとうございます!

東日本大震災から6年以上時が流れ、首都圏ではその爪痕を見ることは殆どなく人々の心の中でも記憶が薄れつつあります。

しかし、今回訪れた大津波の被害が甚大だった地を見て、未だに心が締め付けられるような悲惨な状況が続いており、復興工事が行われているにも拘らず、工事そのものが牛歩のような進捗状態のように映ったのは事実です。

同じ日本であっても、この様に苦しんで生活されている方がまだ大勢いらっしゃることを、駈け足ながらこの目で見て心に刻むことが出来たことは、今の自分が幸せに生きている事実を心より感謝するとともに、一日でも早くの復興を願いたいと思います。

高速での落下物ヒットは、不幸中の幸いでした。
ACC(車間制御オートクルーズ)とALK(レーンキープ)を使用し走行していましたが、落下物に対してはアイサイトは検知不可、もしタイヤが落下物に乗り上げてしまったら大事故になっていたかもしれません。

高速であっても漫然と乗らず、逃げられる車間を維持して、今まで以上にかもしれない運転に徹しようと思っています。

Tom52さんも、お気をつけてドライブを楽しんでくださいね~(@^^)/~~~
2017年5月22日 11:20
お疲れ様です。
いや〜大事にならなくてよかったです・・・
あそこは、対向1車線の区間、逃げようにも逃げられず・・・
ですからね。お、高萩から奥久慈方面へ行ったのですね。
夜中は怖くて通れないところですよ〜(昔、日立在住時期あり)
コメントへの返答
2017年5月22日 12:46
クマヤンさん、こんにちは~今日も暑いですね~(;^ω^)
コメントありがとうございます!
また、ご心配いただきまして申し訳ございません。

片側1車線の対面通行の高速道って、結構危険が潜んでいるのですねぇ~
仰せの通り、狭い路肩と区切ったセンターラインで逃げ場が殆ど無いし、万一対向車が飛び込んできたらと思うとゾッとします。
結構事故が多いとか・・・

常磐道ルートを選択したのは、クマヤンさんのご出身地付近を通過すること、もちろん未走破区間でもあったことから、車窓左手奥に時折見える太平洋を眺めながらノンビリと走りたかったのです。

高萩からR461を選んだ理由は、逆コースではありますが若かりし頃自転車で走り、とても気持ちの良いコースだと記憶していたので、再訪した訳です('◇')ゞ

酷道区間はそれほど長くなく、交通量も少ないのでうっそうと茂った山の中でもあまり不安はありませんでした。(夜は怖そうですが・・・)
この区間以外は随分と整備が進み、とても走りやすく新緑の奥久慈の山々を堪能することが出来ましたよ~(^^♪
2017年5月23日 18:49
Levo-Gさん。こんばんわ。
初コメになりますかね。

大型トラック、ヒヤヒヤでしたね。
私も前車レガシー納車後、即阪神高速で3方面に囲まれて、
段ボールが飛んできた事を思い出しました。

あいつらグルか?と怒ってもその頃ドライビングレコーダなんてありませんしね。10年前の事です。
自動車専用道降りて近くのコンビニの駐車場で確認。ボンネットの塗装が少しハゲて顔面蒼白ガーンでした。

大型トラックに挟まれたら出来るだけ車間距離開けます。で後方から煽られても素無視決めています。
「ぶつけてみろ」って感じですかね。

最小限に収まってよかったですね。
コメントへの返答
2017年5月23日 21:22
Subaru7270さん、はじめまして&こんばんは(''ω'')ノ
だいぶ夏らしい気候となり、サーフィンを楽しまれているようでなんとも羨ましい限りです。
初のコメント、そしてご心配いただきましてありがとうございます!

高速での落下物って非常に怖いですね。
余裕の車間をとっていても、瞬時のことですから即対応をとらねばならず、他車に囲まれ左右に逃げ場がなかったり後続車が車間を詰めていたら、もう絶体絶命です。

今回の落下物やSubaru7270さんのようにダンボ-ルが飛来しボンネット直撃だと、ある程度の損傷は確実に避けられない災難となります(泣)
ただお互いに不幸中の幸いで、大事故にならなかったのがせめての救いですが、愛車が傷つくことは非常にショックですね。

私の場合、前後とも長距離のパネルトラックで安定した走りだったので油断があったのかもしれないし、アイサイトACCは車間距離が一番長い設定でした。
それでも少々車間が短いようにも以前から感じていましたが、もう少し長めの設定があればと思う方はいないのかなぁ・・・

仰せの通り、長めの車間をとるなどの対応を考えなくてはなりませんね。
ただ煽られる確率は高くなって、追突される危険性も増えるので、抜くことが出来ない片側1車線の高速だと非常に難しい問題です。

お互い気をつけて安全で楽しいドライブに務めましょうね(@^^)/~~~
2017年6月28日 13:29
こんにちは✨😃景色といい、🍴😋🍚も美味しそうですね。
コメントへの返答
2017年6月28日 13:29
ns-autoさん、こんにちは
コメありがとうございました。

自分は、海なら海のモノ、山では山のモノを食べたいと思っていますが、世間一般的なホテルだとバイキング形式が多く、品数だけ多いだけで地産地消の特色ある料理が少ない傾向です。ような気がします。
なので、自分は食事に特色ある宿を選ぶ傾向が( ^ω^)・・・

好みにもよりますが、宿は何れもお薦めですので、この夏ご友人とお出かけになってみてはいかがでしょうか。
2017年6月28日 17:02
度々コメント失礼します。海は海、山は山良いですね!メリハリあって最高ですね1票です(^^)/🌠
コメントへの返答
2017年6月28日 17:02
ns-autoさん、こんばんは。
コメント連投ありがとうございました!

家の都合で暫くの間、泊りの遠出が出来ないので残念です(´;ω;`)ウゥゥ

プロフィール

「@銀プリ2 さん、辛いですが1週間は静養せねば・・・( ノД`) くれぐれもお大事にしてくださいね。」
何シテル?   01/09 16:04
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