
今回の内容につきましては、前回のブログ“
熱い(暑い)ぞ!山形🍒(さくらんぼ狩りinやまがた初参加)”からの続編となります。
まだお読みいただいていない方は、
こちらをご覧いただいてから読まれると流れが解りやすいと思いますので、よろしかったら覗いてやってくださいね。
6月24日(日)晴れ
みん友・そうしゅんパパさん主催の“さくらんぼ狩りinやまがた”オフ会参加で、中締めをした15:45会場のチェリーランド寒河江を名残惜しく出発しました。
目的地は、同県北部・大蔵村にある歴史的にも有名な湯治場・肘折温泉である。
チェリーランド寒河江からは、R112寒河江バイパスを東に向かって少し走りK25西部街道を左折し、道なりに進むと名称がR347へと変り村上市へと入っていく。
市内に入り今度はK36次年子(じねんご)方面へ左折、大石田町でK36は左に小道となって分岐するが、道なりに進むとK306へと名を変え、そのまま突き当りまで進む。
突き当たりT字路(信号機なし)を本合海(もとあいかい)・大蔵方面へと左折、今度はK30をひた走り小さな峠を越え舟形町へと変わる。
少し走ると右手に最上川が見え隠れするようになり、やがて大蔵村に入る頃には烏川大橋が見えてくる。

・予定しているコースマップ(グーグルマップから)
K30はこの烏川大橋付近でようやく標識に肘折温泉の文字が現れ、K330と重複区間となり左折およそ800m進んだ交差点でK30は右手に折れるが、そのまま直進で1kmほど走るとR458へと突き当たるので、さらに左折すると肘折温泉まで一本道となります。
また、寒河江市からここまで殆ど信号もなく一部狭隘な区間はあるものの、全体的に交通量は非常に少なく、特に
後半はワインディングも存分に愉しめる快適な田舎道でした。
しかし、
ナビによってはR458へ左折してから僅か800m程で右折を指示する場合もあるので、無視して直進した方が快適に行くことが出来ます。ご参考まで

・しれっとトラップを仕掛ける純正ビルトインナビ(笑)
天の邪鬼でチャレンジャー?のGちゃんは、ここで右折し狭く急な九十九折れを登って行くことにしました。
尚、手前の標識では直進が寒河江・肘折温泉、右折は片倉と表示されています。
この九十九折れを登りきると戸沢村へと変りますが、道幅は殆ど1.5車線程度しかありませんので、すれ違いはかなり徐行しないと接触する危険性があるのでやや難易度高めかもしれません。(運よく対向車は地元軽トラ1台だけでした)

・問題の難所(グーグルマップから)
さらに進んで行くと視界が開け、やがて下り坂となって小さな集落が見えてきます。
集落まで降りるとK57と交差しますので、ここで左折してK57で南下を始めるのですが、快適に走行できたのは集落付近だけで、
山越えが始まる頃には道幅は殆ど1車線程度となり、深い山肌を縫うように絶えず屈曲しているため対向車が非常に確認し辛く、速度もだせず20km/h以下の徐行運転を強いられ、林道以下の険しい剣道へと変化していきます。
また、道の両脇には草木が茂げっているので、時には
藪漕ぎのようにボディー両サイドに草木を擦りながら進行することも・・・Σ( ̄□ ̄|||)

・これでも充分広い?県道ならぬ剣道57号線
この県道(剣道)は困ったことに退避場所が殆ど無く、Uターン可能な場所さえも無いので、窓を開け外からの音(対向車)を聞き逃さないよう聞き耳を立てて、注意深くゆっくりと祈るように進めるしか選択肢はなかったのである((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
後で宿の方に聞いたところ、R458が土砂崩れなどで通行できない時の非常用迂回路として使う程度であり、村人は殆ど走ることはないと話し『それはそれは大変でしたねぇ』と言っていました。
このような過酷な体験をしましたので、上記区間は
大変危険性が高くリスキーな道ということをご理解いただけかと思います。
良い子の皆さんは、R458の北側から回り込む通常ルートを使って肘折温泉へ行かれることを強くお勧めします。
決して面白半分で走行する所ではなく、ジムニーや4WDの軽トラ以外は荷が重たい感じです。
この他、
グーグルマップやナビなどで肘折温泉に行く場合、寒河江からR458に入るよう表示される場合がありますが、この区間は国道とは名ばかりの酷道で、豪雪地帯で知られる月山などの深い山々を縦断する道路でもあることから土砂崩れによる通行止めになることが頻繁に発生し、さらには狭隘区間の連続や長いダート区間もあるのです。
当然冬季期間(6/29まで!)は閉鎖で、さらに書いた通り
極めて条件の悪く危険な区間ですから、オフロード車や余程のマニア以外の通行は避けた方が賢明かと思われます。
更に
現時点においては通行止めとなっています。
お出掛けの予定がある方は、
事前に県土木課や村などの行政機関で予め通行の可否を確認することをお勧めします。
注意点がだいぶ長くなってしまいましたm(_ _)m
極悪で道路状況だったK57は、肘折温泉が目前に迫った頃には急に道幅が広がり2車線幅(センターライン付き)と変貌し、ようやく安堵するのであった。
しかし、今日のクルマ社会より遥か以前(移動は徒歩や馬の時代!)から山奥の湯治場として栄えてきた谷あいで狭い温泉地ですので、各々の建物がひしめき合っているぎっしり状態、加えて道も狭く入り組んでいますので、袋小路に迷い込んだかのような錯覚にさえ陥ります。
偶然にも一晩お世話になる宿の前にでましたが、駐車場が一軒挟んだ手前だったため狭い路地を無理にバックせず、一旦広い所で切り返してからの駐車場入れとなりました。

・狭い路地入口にあった旅館・勇蔵(画面左側)※翌日撮ったもの
17:15寒河江を出てから2時間半、どうにか無事に到着です。
ふ~っ、大変な道中だったなぁ~(;^_^A
この間、宿の若旦那さんが出迎えてくれ手荷物を運ぶと言ってくださいましたが、別に大した荷物でもないし僅かな距離なので遠慮させていただき、記録してから伺いますと告げました。
おっとりとした人のよさそうな感じがして、なんか期待出来そうです♪
今宵の宿・勇蔵旅館は、長年風雪に耐えた古めかしい木造の小さな旅館で路地裏にありました。
玄関を入ると直ぐに若女将が笑顔のお出迎えとなり、部屋へと案内されました。
ロビーはなく階段を上がって狭い廊下を奥の方へとどんどん進んで行きますが、湯治場の小さい宿だけに当時の面影が至る所に映っています。
しかし、ただ古いのではなく所々リフォームされていたり、隅々まで掃除が行き届いた廊下を歩いていても絶えず清潔な感じがしていい雰囲気です。

・月山の間(角部屋T付き)
部屋は2階で、増築された一番奥まった部屋(月山)に案内されました。
通常一人旅だと6畳和室(BTなし)なのですが、事前予約で差額を支払っても広くて静かな部屋を無理にお願いしたので、角部屋10畳(T付き)となった訳です。
とても綺麗にリフォームされて明るい部屋で廊下前には貸切家族風呂もあるので充分です。

・若女将がいれてくれたお茶、定番の温泉饅頭
部屋に入ると直ぐに若女将はお茶を入れ、挨拶と簡単な説明、そして少し世間話を交わしました。
旅の疲れを充分に寛ぐことの出来そうな素朴な雰囲気がイイ感じです♪
窓からの景色は密集する場所故に期待は出来ませんが、近くに流れる銅山川のせせらぎだけが聞こえてきます。
到着が遅れたことで夕食は6時半にして貰い、さっそく浴衣に着替え川のせせらぎをBGMに楽しかったさくらんぼオフのことを思い出しながらお茶を飲み、暫し寛ぎモードです。
一息ついて落ち着いたところで、待望の温泉です!

・1階にある男子浴場(この他2階には家族風呂あり)
小さな宿の小さな浴場ですが、当時の面影を色濃く残したままで格別です。
温泉そのものは非常に高温なので地下水が加えられていますが、温度管理がきちんとされているようで少し熱いかな?って程度でした。
温めが好みのGちゃんは、そっと蛇口を捻って加水しましたが・・・(;^_^A
先客で湯治中の爺ちゃんが一人いましたが、ちょうど出る所だったらしく軽く挨拶を交わしました。
ってことで、存分に温泉を満喫することが出来ました\(^o^)/
泉質はナトリウム塩化物・炭酸水素塩の温泉で、鉄分の多く含まれているようです。
また、肘折温泉の源泉は何種類かあるようで、宿の温泉は3号と5号のブレンドとのこと。
ヌメりや肌を刺すような刺激は殆どなく、とても癒し効果のある優しい泉質のように感じました。
その他に、公衆浴場や日帰り温泉施設も近くにあるようです。
短時間であっても効果がありそうで、体が芯から温まり一日の汚れや疲れも綺麗に洗い流すことが出来ました。
湯上りは、夕食までの僅かな時間を利用して夕涼みを兼ね、宿の目の前にある温泉街のメインストリートに足を運びましたが、そこには
驚きの光景が・・・Σ(・ω・ノ)ノ!
土産物屋や商店など全てのシャッターが降ろされており、人の姿はなく静まり返っています!
まだ夕方6時を過ぎたあたりなのに・・・
仕方なく宿の玄関先で一服です(^。^)y-.。o○
すると、目の前を
荷台に6人も乗った軽トラがゆっくりと通過していきました。
皆同じ紺のTシャツを着て、背中に何やら文字が・・・
村の消防団のようで、温泉街のメインストリートへ走り去っていったのだった。
まるで昭和の時代へタイムスリップしたかのような感覚となった。
部屋に戻ろうと階段を数段上がったところで、若女将から夕食の知らせが・・・。
用意された個室(宿泊用6畳間)に入ると、郷愁の香りがする懐かしのお膳に山の幸が盛り付けられた小鉢がぎっしりと配膳されていました。
若女将から一つ一つ丁寧に山菜の説明があり、それを興味深げに見るGちゃん(笑)
まさに山菜尽くしであり、通常の宿泊者より2品ほど多く並んでいるとのこと。
盛られた器は少々野暮ったいですが、湯治場ですから多く望んではいけません。
それにしても何とも
家庭的でほっこりとする嬉しいおもてなしである。

・夕食をした部屋(玄関脇の客室)

・夕食の膳

・馬刺し

・山ウド胡麻和え

・赤こごみ炒り(左)と、しおでのお浸し

・赤魚の粕漬(フキの佃煮添え)と山菜天ぷら盛り合わせ

・青こごみ胡麻和え

・キノコ鍋(秋に収穫し調理済みを冷凍保存したキノコが数種類・美味!)

・筍ご飯(砂糖使わずとも甘くて美味しかった)
全てが美味しく調理されており、苦しいほどお腹いっぱいになって大満足です!
ご馳走様でした!!(もちろん完食ですよ~・笑)
食後は一服を兼ねて
温泉街の散策ですが各宿の部屋の灯りは僅かしか点いてなく、まるで深夜のような光景でありメインストリートであっても人影は殆どないのだ。
が、時折公衆浴場(上の湯)から出てきた数人の姿しか見ていません。

・肘折温泉メインストリートの夜景

・温泉街のシンボル的な旧・肘折郵便局

・メインストリート中ほどにある公衆浴場・上の湯

・温泉街の脇を流れる銅山川

・路地裏の夜景(泊まった宿前)
宿に戻る途中、懐かしい音が聞こえてきました。
密集した湯治場で自炊宿泊客も多いですから、火の始末はとても重要なことです。
そうです、拍子木を叩いて夜回りをするアレです!
火の用心の夜警です!
皆さんお住まいの町内会でも、真冬の間は当番制などで夜警をするところもあるかと思いますが、こちらでは年間を通じて行われているそうです。
この拍子木の音と川のせせらぎを聴きながら肘折の夜が更けていきます。
だいぶ長くなってしまいましたので、本日はこの辺にしておきましょう(笑)
拙い長文ブログをお読みいただき、誠にお疲れ様でしたm(_ _)m
それでは、おやすみなさ~い(@^^)/~~~
翌日につづく

・15km/ℓ越えでも金トロ🏆貰えず(泣)
本日の走行距離 467.6km
〃 燃費 15.2km/ℓ
備考:最後の剣道走行で燃費大幅ダウン(>_<)