車高を上げてみた2
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
スプリングを外したところからの続きです。
この車高調はスプリングの上にアジャスターがあるタイプなので、スプリングシートを下げれば車体側に対して見かけ上スプリングの取付位置が下がった事になり車高が上がります。
メーカー推奨値では現状が上限ですが、物理的な上限はもう少し余裕がありそうでスプリングシートがネジ山から出ないところまでは大丈夫だという情報を得ています。
ただし推奨値から外れるとメーカー保証が無効になる可能性があるので注意です。
ナイロンブラシとCRC556でネジ山を清掃後に下端一杯までスプリングシートを下げました。
まだ1年くらいしか経っていないのとTEINの防錆技術のおかげか固着もなくすんなり回りました。
車高調の取付説明書の実車データによると、C27セレナのリアサスのレバー比はスプリング 1.35、ショックアブソーバー 0.9となっています。
なのでこのアジャスターを8mm下げると計算上の車高は10.8mm上がります。
2
さて、スプリングを調整するとショックアブソーバーの全長も調整しなくてはなりませんが、こちらに車高上げ方向の余裕はあるのでしょうか?
そのままではどれくらいネジ山の噛み代があるのかわからないので、アブソーバーの下部ブラケットを回して外して確認してみます。
約30mmのネジ山がブラケットに噛んでいるようです。
先ほどのレバー比から計算すると車高が10.8mm上がるならばショックアブソーバーの全長は12mm伸ばす必要がありそうですが、そうするとネジ山の噛み代が18mmしか残らない事になりなんだか心許ないです。(とは言ってもどのくらい噛んでいればいいのかは調べていないので知りません)
というわけでなんとなく7〜8mmくらい全長を伸ばす方向で調整しておきました。
3
スプリングアジャスターのシートロックを車高調レンチで締め込んだら、アクスルを下からジャッキで上げつつ、上下方向を間違わないようにスプリングとアジャスターを車体に組み込んでいきます。
反対側のスプリングも同時進行で入れていかないと片方だけ上げきってしまうと入らなくなります。
スプリングのガタツキなど無い事を確認しながらショックアブソーバの下側ボルトが入るところまでさらに上げます。
ボルトを入れて仮締めしたらアブソーバーのブラケットロックを車高調レンチで締め込み確認して、下側ボルトを18mmのレンチで本締めします。このボルトの指定トルクは127N・mです。
あとはヘッドライトレベライザのハイトセンサーのリンクロッドを忘れずにクロスビームに取り付ければリアの車高調整は一通り完了です。
4
12〜13mmくらい上がりました。
計算上の10.8mmより上がりましたが自分的には問題なしです。
続いてフロントも10mmくらい上げます。
5
フロントのジャッキアップポイントはここです。
リアより幾分安心感のあるところですね。
ただ、リア同様深いところにあるうえ高さが低いので、スロープ無しではジャッキの先端は入りますが本体部分が車両のアンダーガードに当たってポイントまで届きませんでした。
6
リアに比べればフロントは簡単です。
タイヤを外せばもう調整可能です。
ネジ山をナイロンブラシとCRCで清掃後、一番下のブラケットロックを少し緩めた後、車高調レンチをスプリングロックシートに掛けて、上から見て半時計周りにシェルケース本体を回していけば車高調全体の長さが伸びて車高が上がります。
フロントのレバー比は1.0なので、この見えているネジ山の部分が10mm広がれば車高も10mm上がります。
7
10mm広がりました。
今回は上げる方向でネジ山はブラケットの中に入っている分が出てくるだけなので砂粒などがネジ山に噛むことは無いですが、車高を下げる場合はネジ山の清掃を充分に行いましょう。
あと、EDFCを装着している場合はシェルケースを回したときにEDFCモーター自体がいっしょに回転して配線が巻き付いてしまう事があるらしいので、一応モーターの配線カプラを抜いて巻き付かないようにしておきましょう。ちなみに自分の場合はEDFCモーターごと回ることはありませんでした。
調整したら車高調レンチでブラケットロックを締め込んで終了です。
8
フロントのアーチの頂点もリアと同じくらいになりました。
形状的にはフロントアーチの方が大きいと思うのでやや前傾姿勢になったのでしょうか。
自分的には後ろ下がりより若干前下がりの方が好みですし、どうせ荷物を積むと後が下がってしまうので前傾姿勢のほうが都合です。
車高調整は初めてやりましたが固定ボルトや車高調の固着などのトラブルも無くスムーズに進みました。あとは緩んで異音などが発生しないことを祈ります。
[PR]Yahoo!ショッピング
入札多数の人気商品!
[PR]Yahoo!オークション
関連コンテンツ
関連整備ピックアップ
関連リンク