ネオクラシックカーの泣き所でもあるエンジンECUの保守整備をしてみました。
当方は昭和60年式で既に製造から36年経過しており、ECU内部の電解コンデンサーに異常が出ている場合があります。
しかもこの頃のECUは結構発熱が多い為、電解コンデンサーの耐用年数も比較的短くなってます。
古い車のECU制御車は電解コンデンサーに液漏れや破損が無いか、
トランジスタの足に酸化が無いかを必ず確認をしておいた方が良いでしょう。
静電気で飛ばして不動になったらどうしよう!?というプレッシャーと戦いながらまずは開けてみます。(笑
*確実に静電気対策をしてから開けて下さい。PC同様吹っ飛びます。*
運良く当方のECUは液漏れやケースの目立った膨らみは無ありませんでした。
熱がかかる為かスリーブが縮んでるのが気になりますが。
トランジスタも大丈夫でした。
Z31 300ZX 前期のマニュアル車のECUです。
電解コンの個数はラジアル型2個、チューブラが1個の合計3個です。
タンタルコンデンサーもありますがタンタルは液漏れによる基盤の浸食は
無いので今回はそのままにします。
制御不良が出たらまた考えます。
105℃品がついてましたが耐久性を上げる為、今回は高耐熱135℃品を
準備しました。125℃でも十分だと思いますがどうせなら高グレード品でいきましょう。
夢中になり途中の画像撮影をうっかり撮影し忘れてしまいいきなり交換後の画像です。
チューブラ型は今は耐熱品では手に入りませんのでラジアル型で代用。
画像は固定前ですがこの後耐熱ボンドできちんと抑振、固定しております。
交換した電解コンデンサーです。
目立った液漏れはありませんでしたが1個容量抜けがありました。
あと、基盤の各所にハンダクラックがありましたので一通り再ハンダしました。
最後に基盤に防湿防錆絶縁剤をスプレーします。
ECUは湿気や温度差で結露する場合があるそうなのでやっておいた方が良いそうです。
あとは乾いたら元通りに組むだけです。
心なしかエンジンのアイドリングが安定する様になった気がするのと
ECUの発熱量が少なくなった様な気がします。
何より精神衛生上大変良いです。
Posted at 2021/03/10 17:52:30 | |
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