シリンダーヘッドのオーバーホール（７／７）

締付け作業は極めて重要な作業なので、順番を間違わないよう
メモを用意。

ヘッドボルトの締付けが終わったら周辺機器・配管の復旧に移ります。

画像はエキマニと排気管の接続部にあるＣ型クリップ。
この取り付けが非常に難儀です。

ＳＳＴがあるようですが結構なお値段なんですね。
http://www.germanautoparts.com/Tools/Volkswagen/Exhaust
排気管をジャッキで持ち上げたりして何とか復旧することができました。

続いてカムシャフトの復旧へ

ヘッド上部にオイルを塗布して、ラッシュアジャスターを挿入。

クランクシャフトを回し、１番のピストンを上死点に合わせます。
そして、カムシャフトを１番の燃焼室のバルブが開かない角度（上死点）に合わせて組み立てていきます。

摺動部には初期油膜確保のためモリブデングリスを塗布。

カムカバーを組み立て、タイミングベルト、Ｖベルトその他を復旧し、クーラント、エンジンオイルを入れ修理完了となります。

完了！

動画は、ＯＨ完了後の初点火の模様です。
エンジン始動直後の数秒間、カタカタ・・とラッシュアジャスターの音がしていますが、気にしないで下さい(^^;
長期間エンジンを停止していると鳴る場合があります。

なお、スターターを動作させる前に、空っぽのフューエルプレッシャーレギュレーターにガソリンを満たすため、キーを数回捻って燃料ポンプを動作させています。