ボクスター エアコンフラップスポンジ対策
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
登録からもうすぐ19年の私のボクスターさんにも「吹き出し口からスポンジ噴き出る」現象が発生。
どうやら空調の「温冷切り替えフラップ」と「吹き出し口切り替えフラップ」に貼ってあるスポンジが劣化してボロボロになるらしいです。
別にそれだけなら我慢すればよいのですが、フラップそのものに穴が開いているので放置すると「温度調節ができなくなる」という重大な問題につながります。
2
本来は車内からインパネを外しての作業が正しいらしいのですが、とてもそんなことはできないので、先達様達の情報をもとに「ヒーターコア側からアプローチ」する方法でやってみます。
まずはワイパー(13mmソケット)を外し、バッテリーカバーと左右のカバーを外したらカウルトップを外すのですが、中央T25トルクス、左右10mmソケット、手前側2か所クリップで外せます。
外す際にウインドウウォッシャーのパイプと噴出孔下の2か所のコネクターを外します。
外すのはちょっとした知恵の輪でした(ムリヤリともいう)
3
作業の邪魔になるバッテリーを外し、ワイパーユニットも3か所のボルト(10mmソケット)で外します。
4
ここまでズラせば作業はできるのでコネクタは外しませんでした
5
ヒーターコアのカバーはブチルゴムでねっちりついているので隙間からカッターの刃を入れて浮かせていきます。
フロントガラスに近い側は上の黒いブラケットが邪魔になるので、先に外した方が良いと思います。
6
ホースバンドを緩め、ホースを抜くと当然クーラントが出ますが、この部分が水路の一番高い所なのですぐ止まります。
そうするとカバーが抜けますが、結局ブラケットを外さないとヒーターコアが抜けないのでボルト4ヵ所(10mmソケット)で外します。先にやっておけば良かった💦
7
ヒーターコアは2か所のビスで固定されているだけなのでこれを外し、傷つけないよう真上に引き抜きます。
ヒーターコア内にはクーラントが入っているので倒さないように置いておきます。
8
これが冷温切り替えフラップですが意外とスポンジは残っています。
ということは噴き出たスポンジは吹き出し口切り替えフラップの方だったのかもしれません。
吹き出し口切り替えフラップは奥にあってこの方法では手が出ませんが、今回はとりあえず手が届く範囲で補修していきます。
ちなみにこの状態はヒーターコア側からを遮断してしている「冷」の状態です。
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一旦バッテリーをつけて「温」側に切り替えて作業しやすくし、スポンジを剥がしていきますが、触るとボロボロでした。両面テープで貼り付けてあるのですが、それもスルーっと剝がれてしまう状態です。
この穴がつーつーになってしまうと「温冷切り替え」ができなるということです。
このフラップのエッジで指を切ってしまうので、この後はエッジにビニールテープを貼って作業しました。
写真では見えませんが、フラップは「くの字」に曲がっていて、奥側にもあるのですが、こちらが手探りでしか作業ができないので大変でした。
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できる範囲でスポンジと両面テープを剥がし、脱脂したらアルミテープで穴を塞いでいきます。
今はフラップに貼り付ける「カバー」が売られているので、それを使えば間違いはないのでしょうが、案外高いのでワタクシは手持ちの「キッチンのレンジ断熱用」を使用してこれで塞いでいきます。
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奥側フラップに貼り付けるのは完全に手探りになるので左手中指に小さく切った両面テープを貼り、そこにアルミテープを仮固定して作業しました。
手探りで穴の位置を確認し塞いでいくのは結構大変ですが、皆さんこうしているようなんですよねー。
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手前側フラップは見ながら作業できるので容易です。
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剥がしたゴミです。
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ヒーターコアを戻し、カバーをブチルゴムテープで貼り付け、ホースを戻しますが、当然エアを嚙んでいるので、手前のホースは締め、奥の出口側は緩めておいてエンジンを掛け、息子に頼んでスロットルをあおってもらい、ホースと差し込み口を少し開け、クーラントが出てきたらえいやっと差し込み、エア抜きします。
エア抜き後、もう一度全体を脱脂し、念のため周りをシリコンシーラントでシーリングしました。
当然、クーラントはリザーバータンクに補給しておきました。
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せっかくなので外したカバー類は樹脂復活材で黒くしておきました。
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あとはカバー類を戻していきますが、やはりカウルトップの取付けは知恵の輪でした。ウォッシャーのパイプとコネクタ2か所も忘れないように戻し、左右のカバー、バッテリーカバーを戻して終了。
黒々としていて若返ったようです。
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風量を全開にして、噴き出たスポンジを掃除しました。
温冷切り替えも問題なくできました。
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狭いところで無理くり作業したので腕が赤くなってしまいました。腕の太い方では難しいかもしれません。
掃除まで含めると3時間以上はかかったと思いますので、自己責任で挑戦される方は時間のある時にやるのが良いと思います。
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