
レンタカー日記第42回です!
今回は、日産キューブを取り上げます(^^)
"cube-my room"というcmでのキャッチコピーが印象的だった通り、本当に移動する部屋という言葉が世界一似合う車です。
安全性や燃費、車内スペースなど実用性を追い求めるあまり味気無くなってきた今日のミニバンやコンパクトカーとは一線を画す面白い車です!
デビューは1998年でマーチのプラットフォームを利用したクルマとして当時の東京モーターショーに出品され、実際に発売されることになりました。
現行版は2008年から生産されている3代目になりますが、この3代目もそろそろモデルイヤーが10年目になります。
1代目が4年、2代目が6年ですからそろそろフルモデルチェンジか生産終了かはっきりする頃かもしれませんね。
特にバカ売れするわけでもなく、かと言いつつ比較的ロングセラーなモデルですので、ある固定のニーズに対応しているんだと思います。
コンパクトカーならあるあるのハイブリッド仕様に手を出すわけでもなく、堅調に売れているのはこのクルマの魅力かもしれません。
同社同クラスのノートがe-power仕様を出しましたので、キューブもかな?と思ったのですが、そうではないようですね笑
ではではレビューに移ります(^^)/
(エクステリア)
3代目のフロントデザインは"ブルドッグがサングラスをかけた"イメージなんだとか。
たしかに発売当初はブルドッグの写真と並べたCMや広告をよく見たものです。たしかにエクステリアデザインはブルドッグのように見えます笑
モデルイヤーが長いのは飽きの来ないデザインだからというのもあるんでしょうね!
そもそも、2代目から3代目の進化はキーコンセプトで2代目でゴツゴツしてた箇所を少し丸くした感じなんですよね。そして、デザイン的にもそうですが、実寸値も2代目より巨大化しています。
リアに目を向けましょう。このクルマの最大の特徴がリアのガラスが左側のみ側面と繋がっているデザインな点です。先代からの引き継ぎになっていますが、最初はすごい違和感でしたね。
しかし不思議なことに、見慣れると(といってももう15年くらいこのデザインですが笑)馴染んで来て、むしろチャームポイントになっている気がします。
側面から見るとフロントとリアフェンダー共に強調されていてまるでかぼちゃの馬車のようです。これだけフェンダーが張り出しているのにも関わらず5ナンバーサイズの全幅に収まっている点はさすが日本でウケるモデルといったところです。又、ホイールデザインも特徴的ですが、クルマのデザインにマッチしたシンプルさで発売当初から大きな変更はありません。
ホイルキャップのデザインも一目でキューブのものとわかるデザインです。
部品の共通化が流行りでなにかと他の車種とホイルデザインが共通する事が多い昨今でこの独自性のあるデザインはいいですよね!逆にこれ以外のホイルデザインはよっぽど探さないと似合うものが見つからなそうです笑
(インテリア)
"cube-my room"と謳うだけあって、内装も納得できる仕上がりになっています。
まずはシート。フロント、リア共に本物のソファと遜色ないしっとりとした座り心地で、座るだけで寝てしまいそうです笑
おそらく国産車の中で1番シートがソファなのはこのクルマでしょう。しかしながら、走行中もフワフワしすぎてる不快感は感じませんし乗り心地では敵はこのコンパクトカーの域を飛び出して、ショーファードリブンにも匹敵するレベルかもしれませんね。

フロントシート

リアシート
運転席周りに目を向けますと、フロントシートがベンチシートになっているためか、シフトがコラムシフトになっています。
現に生産されている国産車でコラムシフトというと、私はマツダのボンゴ以外に見た事がありません、、、
それくらい珍しいですよね!

インパネまわり
以前もお話ししたかもしれませんが、15年ほど前はc24セレナをはじめとして、どこのメーカーもミニバンなどは軒並みコラムシフトでしたが、、
今はミニバンのみならず、ハイエースやNV350でもインパネシフトになっています。
キューブの設計の古さも感じますが、時代の移ろいを感じますよね〜
メーターのデザインもおしゃれですが、センターのデジタル部は日産定番のオレンジの文字です笑
ステアリングのデザインはマーチや前期型のノートと同じです。
キューブは2年ほど前?のマイナーチェンジでステアリングは全グレード本革巻きになっているそうです。
室内の質感にこだわる車だからこそですね!
また、天井も中央部を中心に波打っており、ここにも面白さを感じます。
そしてダッシュボードも湾曲しており、まるでお風呂のバスタブのようなデザインになっています。
車に乗っていると言うよりかは、バスタブの中に置かれたソファで移動しているといったところでしょうか笑

湾曲したインパネ
ドアの開放角度も90度近く大きく開きますし、フロント、リア共に床面が結構低いので子供やお年寄りもスムーズに乗り降りができます。
ユーティリティの高さがこのクルマが形を変えずにロングヒットする理由なのかもしれませんね。
普通のクルマと比べて独自性のある箇所が多いこのキューブですが、リアのハッチドアも縦では無く横に開きます笑昔の軽自動車やRAV4みたいなRV車の中で横開きが流行った時代もありますが、今あまり見ませんよね笑(ステップワゴンは途中までしか開きませんし。)
このドア、一見左側からしか開かないので不便そうに見えますが、少しだけ開けて物の出し入れが可能ですので、割と便利なんです笑
ラゲッジスペースも床の低さがあるので案外積めますよ。
(走行性能)
エンジンはHR15DE直4で最高出力109psを発生します。

エンジンルーム
乗り心地を求めるクルマとしては急な挙動にならないちょうど良いバランスのエンジンだと思います。
しかしながら、高速走行は少し苦手とする分野可もしれません。
車重が少し重めなので坂道などではパワー不足を感じる事もありました。
足回りの仕上がりとしては、街の乗りでは良いのですが、少し大きめの段差を超えるとバタンっときしみ音が聞こえます。
プラスチックを多用する内装だから仕方ないのかもしれませんね。
見た目の割にフェンダーが膨らんでいることより幅があるので、狭い道では少し注意が必要かもしれません。
しかし慣れればとても取り回しの良いクルマだと思います!
基本設計が古いので、今流行りの自動ブレーキの装備がないのがウィークポイントですが、それ以上にこのクルマの魅力があるので、1500ccクラスで購入をご検討の方は候補に入れる価値アリだと思います。
今回はそんな形で日産キューブをまとめてみました!
次回は10月後半から11月初旬にかけて東京ビックサイトで開催された東京モーターショー特集です!
お楽しみに!
FIN