カーオーディオへの道（イコライザー調整編）

前回タイムアライメント調整をしましたが　その際使用したコンデンサーマイクは自作のものだったので精度を上げるために測定用マイクを購入し測定用信号もクロスオーバー設定2750Ｈzに合わせて2750Ｈzのサイン波　50ms繰り返し（138波に1波）として再計測・調整しました。　結果として信号がより明確になりましたがそれと同時に繰り返しの反射波がより鮮明になりました。　車内は反射波が充満しているのがはっきりわかることとなりました。　ホームオーディオとは違うんだぞと。

今回再計測に使用した機材です。
下から測定用コンデンサーマイク・マイクアンプ・ファンタム電源・オシロスコープです。
車内は音が乱れているのを前提にイコライザー調整していきます。

まずはダミーヘッドの眉間の位置にi.honeを内臓マイクを前にしてセットします。そしてフリーソフトのEtani RTAを起動し用意します。

最初に左右のスピーカーの音量のバランスをとります。
63Ｈzから16000Ｈzまでの1ｵｸﾀｰﾌﾞ毎のワーブルトーンで音階別に左右の音量を計り　イコライザーで左右別々に調整します。
これにより左右のバランスとだいたいの音量調整を図ります。
この時の音量はRTAのALLの音量で測ります。

次にピンクノイズを再生し左右別々に音量レベルをフラットに調整していきます。
この時倍音の関係があるので低音側から　ひとつずつ調整しては計測しを繰り返して合わせていきます。
本来あまり極端な調整はご法度ですが、車内の乱れまくった音を直すつもりでかなり極端にいじっています。

左右の単独調整が終わったら全部のスピーカーを鳴らして計測します。
左右別々にフラットにしたけど両方鳴らしたら500Ｈzにディップが出来ました。
そこで左右を同量調整してフラットにしました。ほぼ+-3dBに納めました。

ですが片側だけ鳴らすと500Ｈzにピークが出来ています。これは左右のスピーカーで反射音なのか位相なのか何らかの原因で打ち消しあっているからです。現状ではいかんともし難いことです。反射音を減らす課題が出来ました。
とは言え今回の調整は自分の中では大成功でした。

今まではタイムアライメントを距離を計って入力し、単にＲＴＡでイコライザーを多少いじっただけで　音はダッシュボード中央に集まった感じであまりステレオ感が無く低音も一部後ろから聞こえていたのですが　これが改善されました。
ステージは左のＴＷから右のＴＷまで広がって　ボーカルはフロントガラスの向こう側にいるように聞こえ　低音もしっかり前から聞こえてきます。
音に包まれた感じです。しばらくはこのままでいこうと思いますが　夏までに天井をデットニングして反射音を減らしていこうと思います。（前車では天井デットニングした効果が実感できたのです。音が吸い込まれる様な・・・）